デビルマンcrybaby感想・解説!最終回ラストシーンの意味【DEVILMAN crybaby】

日本漫画史に名を残す、その作品の系譜に刮目せよ!

どうも、ロシアスキーでございます!

今回は前回のA.I.C.O同様、『Netflixにて全世界独占配信』となる作品。

DEVILMAN crybaby』の記事を書かせていただけることになりましたー! ワーイ!

【ネタバレ】A.I.C.O. Incarnation感想・解説!最終回まで見た私が小難しい設定や用語をわかりやすく説明します【アイコ アニメ】
どうも、最近めっきり暑かったりかと思えば寒かったりで体温調整に困るロシアスキーです! 私が愛するロシアは過ごし易い気候...

↑Netflix独占配信繋がり。A.I.C.Oの記事はこちらになります。こちらも読んでいただけると嬉しいですー!

実はロシアスキー、デビルマンという作品は本当に大好きでして。このお話をいただけて嬉しい限りです!

さてさて今回記事を書かせていただく『DEVILMAN crybaby』なのですが。

原典たる『漫画版』の完全映像化! という大胆にして衝撃的な売り文句が事前に打ち出されていたのですが。

まずこの売り文句時点でかなりのチャレンジ精神ですからね。原作版デビルマンの完全映像化?

な、何を無茶を!? とデビルマン知ってる人なら滝のように汗を流しますよ。えぇ。

ちなみに最後まで観た私としては、この売り文句に関しましては『看板に偽りは無い。だがやはり制限はあったのか』などという複雑な感想を複雑な表情とともに送り返す次第でございます。

この思いに関しましては感想の部分でじっくり語らせていただきますので。ここでは割愛。

早速『DEVILMAN crybaby』についてあらすじを書かせていただき、各種解説に移らせていただきます。

泣き虫な主人公、不動 明はある日、幼馴染の飛鳥 了に連れられとあるパーティに参加することになる。

了から地球の先住生命『デーモン』について教えられる明。パーティの最中明はデーモンをその体に宿すことになる。

悪魔の体に人の心。時同じくして現れ始めたデーモンとの戦い。時に迷い、時に傷つく明。

人類はデーモンの存在に気づき、世界は激変していく。明は何を考え、どう生きるのか……。

と、ざっくりネタバレを回避しつつあらすじを書くのは難しいでございますね!

まぁまぁ本編そのものについては見ていただくのが一番ですよ、えぇ。

ではでは、解説いってみましょー! と言いたいところなのですが。

この作品に関しましてはどうしても『デビルマンという作品』についての解説というものが多くなってしまいます。

その辺り、ご了承いただければ幸いでございます……。

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勇者アモンとは

明に憑依したデーモン。作中名前は出るのに全く詳細の分からない存在、『勇者アモン』。

まー、原作読んでるならなんとなく知ってるけども。原作知らない人には「説明ねぇのかい!」って突っ込まれそうなこの勇者アモンについての解説を。

っていっても、解説としては原作準拠になりますが……。そこはご了承いただければ、と思います。

勇者アモンとは文字通り、デーモン族の勇者であり『地獄の野獣』という名を持つほどの戦士。

実力的にはゼノン・サイコジェニーに次ぐほどの実力でありまさしくデーモン族の上位ランカーと言えます。

その性格は一匹狼的であり、やや協調性には欠けていたとのこと。その辺りもどこかダークヒーロー的ですね。

もともとのベースの姿は明が変身したデビルマンに酷似しているのですが、やや差異も見受けられる部分もあります。まぁ、作品ごとに違う姿になったりするんですけど。

ちなみにスピンオフ作品『AMON デビルマン黙示録』においては重要なキャラクター・用語であったりします。

要点をまとめますと。デーモン族のエース的存在で、どこか孤独でもあった……そんな勇者的悪魔であるということになります。

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サバトとは?

明がデビルマンに変じるきっかけとなったパーティ、『サバト』。

名前は知ってるって人は多いんじゃあないかと思うのですが、実際サバトってなんなの? という人もいると思います。

なのでここでは説明を少々。

サバトとはそもそも、ヨーロッパの悪魔信仰系集会であります。

当時のヨーロッパでは土曜日の夜に魔女が集会を行うと信じられており、実際にこのサバトに参加したという罪で魔女裁判にかけられた人もいるそうです。

サバトでは、十字架を踏みつけるだの食べちゃいけない系の肉を食すだの悪魔がヤギの姿で参加するだの……。

まぁ様々なその内容を示す報告だの書物だのが残されています。

この点はデビルマン内のサバトとは似ても似つかないですね。

あくまでもデビルマンの中でのサバトは『そういうイメージをもったパーティ』でしかありませんので。

さてさてこのサバトなのですが。世間一般的な恐ろしい儀式というイメージと裏腹に……。

実は明確にサバトが行われたという証拠は無いらしいですw

ま、要するに当時の異端審問官などが疑わしきを罰するために虚偽を証拠として残した可能性が高いってことですねー。

いやぁ、ほんと。デビルマン作中のセリフじゃあないですけどね。人間のほうがよっぽど悪魔より恐ろしい話ですわ……。

ミーコの問いの真意

物語後半、ミーコは自分の命を差し出しながら人間たちに問いかけを行い、美樹ちゃんを見逃して欲しいと懇願します。

この問いかけなのですが、とてもとても深く重い物なんですよね……。

牧村邸襲撃事件時、美樹ちゃんを守るために現場に居た地元HIPHOPチームメンバーの4人ですが。

その内の一人バボ君(高校バレーとは関係無い)は仲間を裏切ってしまいます。

もう一人、ヒエ君はミーコちゃんの荷物の中から仲間であるククン君のサングラスを発見してしまいククン君がミーコちゃんに襲われたという事実に気づいてしまいます。

結局美樹ちゃんを救うために行動していたミーコちゃんもククン君たちに悪魔として処理されてしまうわけなのですが……。

ミーコちゃんの問い。「人間らしさ」「善良とは」「正義とは」「正しいとは」。

この問いは決して美樹ちゃんを助けたいが為だけの言葉ではありませんし、自分を襲う人間を糾弾するものでもありません。

バボ君が逃走のための車を入手し戻ってきたとき。大勢の人間が牧村邸を取り囲むのを見て仲間を裏切るのは悪でしょうか

仲間が襲われた事実を知ったヒエ君がその仇を取ろうと思うことは悪だったのでしょうか

更に言えば……明に助けられながらも悪魔に寝返った幸田くんの、『弱肉強食こそ摂理』という考えは悪と断じていいのでしょうか

それらは全て、ある意味で人間らしいといえます。『人間だからこそ』ともいえます。

人間らしいということは正しくもありますし間違っているともいえるのだと思います。

自分たちと違う存在を認めるのか認めないのか。仲間を守るために犠牲を強いていいのか。

共存を求めた先で本当に幸せな世界はあるのか。自己を犠牲にするのは美しいことなのか。

ミーコの問いはこの作品が叩きつけてくる大きな問いでもあるのです。

そしてその問いに対しての答えとは作中世界の人間たちだけではなく視聴者たる我々も各々が持つべきものなのです。

これについての私の考えは、感想のパートで語らせていただきたいと思います。

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バトンをつなぐという描写

物語において繰り返し描写されることがある『リレーでバトンをパスする』というシーン。

デビル 01 バトン

©Go Nagai-Devilman Crybaby Project


これも重要な意味があるシーンですね。

例えば『ミーコから美樹へのバトンパス』という物は二人を見れば『憎いとまで思った友人へ気持ちをしっかりと伝える』という物と『その憎しみや妬みをも受け入れて友人でいる』という二つの心象を表現しています。

続いての『美樹から明へのバトンパス』とは『人間とデビルマンという違う存在でありながら深い信頼を築き上げている』という二人の立ち位置とお互いへの親愛の象徴と言えます。

問題点は『明から了へのバトンパス』です。これは作中何度も何度も繰り返し失敗した描写がされます。

明からのバトンは了には繋がらない。正確に言えば了はバトンを受け取らないし受け取れないのです。

了の正体はサタンです。そもそも人間ではないのです。なので人間でありデビルマンでもあった明からのバトンパスの意味が分からない。

こいつのやっていることはなんだろう?』『このバトンを受け取ることに何の意味が?』と。そう思ってしまうので手を伸ばさないし首を傾げてしまうのです。

これは決して了が悪いんではないんですよね。立場が決定的に違いすぎるから意思疎通が成立しないんですよ。

あぁ悲しきすれ違い……

ですが最後の最後、了はサタンでありながら明からバトンを受け取ることが出来ました。

その結果了は明という友を失った。その事実と意味に気づき動揺し涙を流してしまいます。

明が了に渡したバトンとは『人を思いやる心』『大切な存在とは失って初めて掛け替えが無かったと気づくこと』。

もっとハッキリ言ってしまえば、『人間らしさそのもの』や『感情そのもの』ということであり……それをデビルマンである明が手渡したというのがこの作品の凄いところだとも思います。

本当に悲しいのは、それが二人の関係が手遅れ状態になってから伝わるということなんですけどね……。

ラストシーンの意味

このデビルマンという作品において……ラストシーンというのはとても大きな意味を持ちます。

意味を持つのですが……その意味を明示、明言することはほぼほぼありません。

それは決して手抜きだとか、ご想像にお任せしますだとかいう事ではないのです。

デビルマンのラストシーンははっきり言ってしまいますと……。

神という存在が地球に降り立ち、サタン率いるデーモン軍団は敗北し……。

地球の歴史は再度一から再誕することになってしまった、という物です。

このラストシーンの衝撃はとても大きく、凄まじい反響がありました。

でも考えても見てください。

この衝撃的なラスト。もしも事細かに説明したとしたら……興ざめもいいとこですよね?

だからこそcrybabyはおろか原作でも詳しい描写はされておりません。

crybabyで言えば……地球に降り立つ何かの存在

勃発する戦いと、最後の美しく青い星。これだけの描写です

デビル 01 ラスト

©Go Nagai-Devilman Crybaby Project


そこがこの作品にとってというか。あの地球の最期な訳です。

この最後の戦いを語るものは最早いません。だからこそ誰も何も語れず、静寂だけが空間を支配している。

そんな意図のある描写なんですよ。あえて描写しないこそが何よりの描写である、というわけですね。

……っていうのは原作知ってる人じゃないと分からないだろうなー、ということで解説させていただきました。

この解説こそが蛇足だというのは知った上でのことでございます……なにとぞご容赦を……。

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DEVILMAN crybaby 感想

このDEVILMAN crybabyですがNETFLIXで配信されたのは2018年の1月なのですが。

記事執筆現在(2018年6月11日)にもイベントが行われたり、新たな感想・考察などもガンガン上がっており反響は凄まじいです。

その反響こそまさに賛否両論。見た人の数だけ思いや考えがありそれがズンドコ増えている現状です。

好意的な感想の方も多いです。

否定的な感想の方も多いです。

もはや6月にも関わらず新たに見るという人、見終わったよ~という人も増えています。

ほんとこうなるんだよなぁ……見た後……。

さてさて。私自身の感想ですが。

とてつもない問題作であり凄まじい

この一言しか無いです。というのも『面白かったか?』と聞かれても『凄かった』としか言えないんですよ。

これはもう私の文字に関わる人間としての能力不足なのですが。まずその一言が出るんです。

『人にオススメできる?』なんて聞かれたらこう言いますよ。『したいができない。オススメするには問題が多すぎる』と。

これは何も衝撃的シーンとかデビルマンならではのメッセージ性だとかそもそも年齢制限『大人向け』だからとかそういう単純なことじゃあないんです。

この作品は……いやそれこそオリジン版『デビルマン』もですが。あまりにもエネルギーが強いんです。

正直私は途中から吐き気を抑えながら見てました。途中疲れ果て視聴から逃げ出した日もありました。

それでもまた見たくなる力強さがあります。結末が分かっているのに見たくなるパワーがあります。

デビルマンという作品を現代世界に提供するため再翻訳・再変換し作り上げ磨き上げ提供した。

デビル 01 明

©Go Nagai-Devilman Crybaby Project


↑明の描写の中で一番のお気に入り。かっこよすぎる……!

現代風にリアレンジするに辺り、様々な改変もありました。おおよそタブーとされていることについても平然と触れています。

それはつまり、今の世の中において……今までの人類が目をそらしたり排除しようとしていたことは。普通のことである。なんら恥じることではないんだ、というメッセージをも叩きつけてくるということです。

これらを踏まえて、更に正確な物言いをするのなら私はこう言います。

覚悟があるのなら一度は見て欲しい。そして湧き上がった感想を大事にして欲しい』。

肯定してもいい、否定してもいい。ただこういう作品がこの世に出てくるのは凄いことなんだ』。

あとはもう、これ以上は言えないですよ。本当にこの作品に関しては……いや、自分がデビルマン好きなので贔屓目や欲目もありますよそりゃあ。

ただね。この作品には触れて欲しい。見て欲しい。そうすればこれだけの反応がある理由はすぐに分かるから。

この作品の感想をネットで見ていた際、この作品を『失敗作』『駄作』と言う感想や意見を少なからず見ました。

意見や感想は人それぞれです。そう思うのを私は否定しません。

ですが私はこう思います。『失敗作でも駄作でもない。この作品の持つ力こそはアニメの極地の一つである』と。

正直難点も多かったですよ。展開が急すぎると感じた部分は多いです。了と明の行動については特にそれが顕著でした。

悪魔狩りのシーンにおいてそれまでの自分たちの行いを忘れたかのように実にスムーズに悔い改める人間たちを見たときは正直違和感を覚えました。

ですがそれらはこの作品の魅力を損ないません。限界までデビルマンに真っ向から立ち向かったこの作品にだって限界はあるんです。

それは予算とか時間とか描写とか様々な制限でしょう。でもこの作品はその限界に挑んでいきました。

少なくともその挑戦は作品を通して私に伝わってきました。……勿論、受け取り手たる私の勝手な思いではありますがね。

デビルマンという大きすぎる壁。その作品を現代にアニメとして蘇らせたこの作品は。

私にとっては宝物であり創作者としての原点を思い起こさせてくれる作品でした。

すばらしい作品であると。私はそうこの作品に対して思っています。それこそ、欠点を含めてです。

作中の人間たちの行動なんかは、原作を見た私からするともう胃が痛くなってしかたなかったです。

同属たる人間すら襲ってしまう狂気。そしてその狂気にもまた共感が出来てしまうのがキツいんですよ……。

恐怖が伝播し、正義という甘美な言葉と環境に溺れてしまう。そして行動してしまうんですよね。

正しいというその力に溺れてしまい、他の存在への思いやりを失ってしまう。

そしてそれを作品として見ている自分も共感が出来てしまってもう……もう……。

あぁ、これ以上は本当にダメです。いくらでも語れてしまうでしょうから、記事としてもう形にしにくいですw

当然この記事を読んでくださった人の中にもまた賛否、両方の感情や思いを抱く人もいるでしょう。

ぜひぜひコメント頂きたいです。この作品について意見をぶつけたり、語り合ったりしたいです。

と、ここまで来てですが。前回のA.I.C.O同様、この後考察編の執筆も行いますので。

そちらもぜひぜひ見ていただきたく思います。多分考察編はもっともっと長くなるかもしれません。

っていうかなりますね、かなり長くw

▼書き終えました!是非ご覧ください!

デビルマンcrybaby考察!原作の美樹との違い【DEVILMAN crybaby】
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ということで、ここまで読んでいただきありがとうございました!

考察編の記事もぜひぜひよろしくお願いいたします! ロシアスキーでしたー!

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