キャスバル、動く。
どうも、ロシアスキーでございます。
今回でORIGINも第4話なのですが……。
いやぁ……動いたなぁ……動いたなぁ……。
正直衝撃を受けておりますが。まぁ語って参りましょう。
目次
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第4話 あらすじ
不満はあれどその立場に身を置くことを飲み込んでいく。
一方のエドワウとセイラはテキサスコロニーにて、運命の出会いを果たす。
シャア・アズナブルという、エドワウに瓜二つの若者。
その出会い、そして最愛の母を失ったことが、エドワウの人生を大きく変えていく……。
という感じで。正に流れが激変したお話でしたねぇ……。
ではでは、キーポイントについて語っていきましょう。
スポンサーリンクランバ・ラルのパイロットとしての実力
気付くとラルについてばっかり語ってるよなぁ、この記事はw
いやそれもやむなし。だってラルカッコイイもんね!
ということで前回ドズルに連れられMW機動試験を見に行ったラルですが……。
なんと今回あっさりとテストパイロットの座に収まっておりました。
(↑やっぱりラルには青が似合う!)
コレについてラルにどんな思惑があるのか……は後で語るとしまして。
まずはラルの実力について語って参りましょう。
同型機を使っての1対1の模擬戦を行うラルでございましたが……。
こりゃあ模擬戦っていうよりはガチンコの戦闘だぁ……!
まず語るべきはラルのその操縦能力ですね。
既に先にパイロットとして選出されていたマッシュを僅差とはいえ破るほどの技量。
そして技量もですが驚嘆すべきは度胸も、ですかね。
まったく怖じることなく戦ってみせるその度胸。そのハートは間違いなくパイロット向きと言えるでしょう。
技術面に関していえば機体の操作自体もそうですが、機体性能を把握して行動できているところが凄いですね。
「これなら受けれる」「これなら倒せる」という読みが鋭いといいますか……。
機体性能を把握し、そして信頼しているからこそできる近接戦闘とでもいいましょうか。
いわゆるテクニックとハートが合わさったが故の腕前であることは間違いがないでしょう。
こういったことをスパッ、とやってのけるのがエースの風格ですよねぇ……。
まぁ、ちょっとハートがタフすぎてめちゃくちゃケンカ腰になってますけどw
(でも実際模擬戦で命の危険感じたら怒るよね、普通)
そして一番驚いたのはその頭脳ですね。
乗りました~戦闘しました~からの……。
すぐさま問題点を、具体的に指摘するその頭の回転の速さ。
「今この機体で問題なのはここだ」「ここを改善すべきだ」「ここを改善しないとまずいぞ」。
そんなものを即座に見抜き言語化する。これ実際凄いことですよ。
ラルをパイロットに選出したドズルの慧眼も凄まじいですが……。
自らの仕事をキッチリこなしているラルも恐ろしいです。
そもそもテストパイロットにとってはこういう意見出しが大事なお仕事ですからね。
決して望んだ環境ではないでしょうに、キッチリ仕事をこなすそのプロ根性。
いやぁ、やはりラルは只者では無いですね……。
ただまぁやっぱり不満は強く感じてるんでしょうね。ハモンさんに癒される姿が痛々しい。
でもそれを支えるハモンさんマジ女神。ちくしょううらやましい!w
なんにせよラルをテストパイロットにしてのモビルワーカー試験のこれからがとても気になりますが。
なぜラルはこのテストパイロットのお仕事を引き受けたのかという点についてですが。
恐らく……ラル自身連邦との戦いが近いことを予感しているのかもしれませんね。
そもそもいまやザビ家がムンゾの支配者みたいな情況になりつつある中。
いつ独立を宣言し戦いが起こってもおかしくは無いと読んだのでしょう。
その時にモビルワーカーが前線で運用されるのでは無いかと考えたラルはテストパイロットの話を受けた。
その時に活躍できるように、少しでも経験を積んでおく為に……。
という感じでは無いかなぁ、と私は考えております。
これは決してザビ家への忠誠を誓ったということではなくてですね。
いつかラル家を甦らせるため。その為には戦果を挙げる必要があるから、ということも考えてのことだと思いますね。
このラルの選択がどういうことに繋がるのか、という点に関しても注目して見ていきたいですね!
スポンサーリンクダイクン家の終焉
今回の話までをさながら「前夜 赤い彗星 第一部」とするのであれば……。
ダイクン家はその第一部を乗り越えることはできなかったようでありますね。
まず1話時点でジオン・ズム・ダイクンは命を落とすことになります。
(それが誰かの手によるものなのか。それとも独立運動の無理が原因なのかは不明ではありますが……)
そして4話冒頭時点で、せっかく登場したローゼルシア・ダイクンも既に命を落としていたことが明らかに……。
まぁもともと高齢だったように見受けられましたしね。そこは不思議では無いんですが。
……何の為に出てきたんやローゼルシアw アストライアを幽閉してほんでお終いかいw
まぁぶっちゃけキャスバルとアルテイシアを抱き込んで自分こそがダイクンの意思を! とか思ってたんでしょうが。
その二人の子供はラルの手引きにより地球へ行っちゃった訳なので。そのままリタイア、って感じですかね。
更に4話後半でエドワウとセイラは母、アストライアが帰らぬ人になったのを知るわけですが。
この時の二人の気持ちたるやいかに、という感じですねー。
せめて、せめてもう一度会えたのなら、と悲しみ悔やんでも時は戻らないわけで。
そして生き残っているエドワウとセイラに関しても、公的にはもはや「マス家」の人間になっているわけなので。
隠し子とか兄弟とかそういう血縁関係が無い限り、ダイクン家は歴史から姿を消した、と見ていいでしょう。
念には念を、ってことで今回のラストの様にエドワウを狙って攻撃をして。(ザビ家的には)セイラ以外はこの世にいなくした状態。
この情況ははっきり言ってザビ家的には「よっしゃ我が世の春がキター!」って感じでしょうね。
(↑テンション上がりまくりのギレンさん)
やっぱり宇宙世紀でも家を継ぐとかそういうのって長男の立ち位置だと思うんですよ。
なのでぶっちゃけザビ家的にはセイラを無視しておいても大丈夫かな、と考えているのでしょう。
(まぁ、ここでセイラがジャンヌ・ダルクよろしく一般市民を率いて決起するという可能性も無くはないんでしょうけど。それは考慮してないんやろな)
とはいえ実際これでザビ家の支配は磐石といってもいいでしょうから。ここからどうなるか……。
エドワウの行動とそれに対するザビ家の反応は楽しみにしていっていいでしょうね!
スポンサーリンクエドワウの思惑と計算
よくよく考えたら本物のシャア・アズナブルの出番は正味15分無いのか……諸行無常やな。
さて今回一番語りたいポイント。エドワウがシャアに成り代わった行動について。
なぜそうしたのか? どんな意図があったのか? どんな計算をしていたのか?
それについての私の考えをここで語っていきたいと思います。
まず第一のポイントとして。『いつすり替わることを考えたのか』という点ですが。
これに関してましては恐らく『シャアが士官学校入学について語っているのを聞いた時』に思いついたのだと思われます。
そこに至るまでの経過ですが。まず最初にテキサスコロニーに行き、シャアに出会った時。
この時はこの計画については欠片も考えていなかったと思われます。
だって見てくださいよ。この笑顔。ホント……ずっとこの笑顔が護られればよかったのに。
次の分岐点は『母の訃報を聞いたとき』ですね。この瞬間も計画は練ってはいなかったでしょう。
ただこの時に明確にザビ家への復讐を考え始めたはずです。それはこの表情からも読み取れます。
しかし復讐をしようにもどうしたらいいのやら。何せ相手は今やサイド3の支配者。かたや自分はただの子供。
そんな状況の中でシャアが士官学校に入る、と聞いたその瞬間。この瞬間こそ、エドワウはこの計画を思いついたに違いありません。
なにせ頭はいいですから。自分の立場、環境などを踏まえて計画を練ったことでしょう。
自分への監視、備考を欺く為にどうすればいいのか……ということを。
第二のポイントとしては『こうすることの狙い』についてですね。
まず自分の素性を隠してザビ家に接近できる可能性があるから、というのはもちろんなのですが。
『こうすることによってセイラを護ることができる』という部分もあるのではないでしょうか?
もしも入れ替わりを行わないで、本当にサイド3へ戻り、自分なりに生きようとした場合……。
(まぁその前にシャトルごと爆破されてた可能性が高いですがw それは一旦無視しまして)
ザビ家に命を狙われることになるのは間違いありません。
最悪、セイラを人質に取られる可能性もでてくるでしょう。
ですが入れ替わりを行うことでその可能性を潰し、事前にセイラを危険から遠ざけたのではないでしょうか。
そして第三のポイントとして『どんな計算をしたのか』ですが。
上でも書きましたが、「ザビ家へと接近する最も安全な方法」だとか「セイラを護れる」ということはもちろんのこと。
他にも自分がキャスバルであることを隠すことにより、様々なメリットがあると考えてもいるはずです。
例えば『父ダイクンの最期について』聞き出せるかもしれません。何せシレッと聞ける立場を手に入れてますからね。
更に『警戒されていないが故に様々な手法で復讐が行える』というメリットもあります。
情況に追い詰められて無理矢理ゴリ押しをする必要がない訳ですね。
あとは、『仲間を募りやすい』という部分もあるかもしれません。
「キャスバルが生きてた! 協力しようぜ! ザビ家討伐だ!」
とかそんな話題になってしまえば復讐は確実に失敗します。
ですがシャアの立場を使っていれば静かに協力者を集めることができるでしょう。
とまぁ、ざっと考えただけでも数々のメリットが思い浮かぶので。
キャスバルだったらコレくらいの計算はした上で計画を練っているでしょうね。
それが本当の意味で功を奏するかどうか、はまだこの段階では分かりませんが。
なんにせよ今回のシャアの行動はある種賭けの部分もありますからね。
次回以降、どんなことが起こるのかは注目ポイントですね!
スポンサーリンク機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第4話 感想
さて、今回4話目の感想ですが。
あ、チキショウ面白ぇ!w
正直この後のシャアのキャラクター性を知ってる身としては……。
「あー、なるほどね! こういうことしちゃうか! そっかそっかー!」って気持ちでしたねw
しかし逆に言えば、これでシャアがシャアになった瞬間が描かれた訳で。
「あー、キャスバルっていつシャアになったん? っていうかどうやってなったん?」っていう疑問も氷解して。
なんでしょう。非常にすっきりした気分でもございます。
ここからシャアがどんな行動を取っていき、『赤い彗星』となるのかはいまだに謎ですが。
まぁ……穏やかな人生は送らないでしょうね。
なにせ今回でシャアは正に冥府魔道を歩むことを決めてしまったわけですから。
そんなシャアの復讐の道。ここから先、目は離せませんね!
次回からは士官学校編ですか。いやぁ、楽しみですねー!
以上、ロシアスキーでした。次回もよろしくお願いいたします!
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コメント
マスクを着けた人物入れ替わりのトリックと言えば、…そう彼です。
“スケキヨ”です!。
……いや、その、うん、わすれて…………。(でも、ギレンってさ~、ゴムマスクのスケキヨに似てない?。)
ヤっちまったなぁ、エドワウ。今は、シャアと呼ぶべきか。ガルマにも同じ様な事するからなぁ。本物のシャアはセイラの乗馬の師匠であり友人でもあるから、セイラが”鬼子“呼ばわりするのも無理はない。
舞台はテキサス、なのにワイオミング州の風景。これ、古い映画だけど「シェーン」をイメージしてるんじゃないかな?と思ってる。(もちろん、夢想です!。)
特にね、アルテイシアとキャスバル兄さんの別れのシーン。状況や心情は違えど、「シェーン」の最後のシーン、「Shane! come back!」と「行かないで!、兄さん!」が、こう、重なって見えるんですよ。(あぁ、大いなる夢想。)
安彦氏なら、きっと、「シェーン」をイメージしてたはず!。(究極奥義 夢想転成)
次回から士官学校時代のシャアになる訳だけど、ここが一番見たい時代かもしれない。結構楽しみ。ガルマとの絡みがね。
では、これにて失礼致します。サヨウナラ~。
てけり・りさん
コメント、ありがとうございます。
ご指摘の通り、今回の描写はシェーンを意識しているのはあると思いますよ!
あまりにも雰囲気が重なりますもんねー。
シェーンもかなり古いですが、ガンダムも作品としてみると古いですからねー。
後は、舞台設定からシーンを結びつけた、って可能性もありますね。
まぁこの場合、演出が先かシーンが先か、の違いでしかないでしょうけれどもw
士官学校編は間違いなく山場でしょうから。
目が離せませんね!
こんにちは ひろです。
ガンダムORIGIN は貯めどりして後で見るつもりでようやく4話まで見ました。
シャーアズナブルって私は偽名で架空の人物かと思っていましたが、実在する人物だったんですね。次回以降 シャーがジオンの中でのし上がっていく話でしょうが楽しみです。
ミライさんとアムロもみれたので、今後ブライトさんもでてきませんかね。
5話以降もコメントしますのでよろしくお願いします。
ひろさん
コメント、ありがとうございます。
シャアの名前の由来が、プリンス・シャーキンとシャルル・アズナヴール、というのは有名なエピソードですね。
シャアのサクセスストーリーに関しては、私も楽しみです。
具体的にはどんなトラブルが巻き起こるのか、という点が、ですがw
ブライトさんは……どうでしょうね。ラストの方には出るかもしれませんね!