シャア・アズナブル。才覚を現す。
はいどうも、ロシアスキーです!
今回、前夜 赤い彗星は5話目ということで。
……え、もう5話? 早くね? いや、俺が歳を取ったのか……。
前回までとは一変し、キャスバルがシャアとなってのエピソードでしたが……。
早速語って参りましょうか。
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第5話 あらすじ
兄ギレンは開発中止を命じるが、ミノフスキー博士の提案もあり開発は継続されることになる。
一方シャアに成り代わったキャスバルは士官学校で頭角を現していく。
同期であるガルマ・ザビはそんなシャアの存在を疎ましく思うが、二人は次第に交友を深めていくことになる。
そんな中、とある事故により連邦とジオンには軋轢が生じることになり……。
という感じで。シャアの有能さを魅せつつ、歴史が動いていくという回でしたね。
では要点を語って参りましょう。
スポンサーリンクシャアの思惑 士官学校編
まず語りたいのは、士官学校に入ってからのシャアの行動、その思惑についてですね。
キャスバルは見事シャアに成りすまして士官学校に入り、日々様々なことを学んでいくことにした訳ですが。
そんな中で出会ったガルマに対し、シャアは嫌悪感を剥き出しにするでもなく攻撃するでもなく……。
ガルマを七光りとバカにするでもなく。同期生として、一人の男として対等に接するようにしていました。
自身の大切なもの……家族や生活を奪ったザビ家の一員なのに。なぜそんな選択をしたのか。
この選択こそシャアの計算高さや恐ろしさが垣間見える描写な訳ですが……。
これはつまりシャアにとって目先の復讐などどうでもいいということに他なりません。
例えばこの時点でガルマに危害を加えたとして……。
それが校長であるドズルにバレたりすれば、おそらくシャアの命は無いでしょう。
ザビ家への完全にして完璧な復讐を狙うのであれば、たかだかガルマ一人を排除しても意味が無いわけですね。
ガルマはザビ家の中では一番の小物と言ってもいい存在。
そんなガルマを排除するよりも、もっと大きな存在への復讐を狙うシャアとしては……。
むしろその来るべき時の為にガルマに取り入り、後々ザビ家の懐に深く入り込むことこそが最良の選択肢という訳です。
更に今回ラストでシャアがガルマに持ちかけた提案も実に上手い一手ですね。
連邦への襲撃を提案したのはシャアではありますが。ガルマが乗り気になるように話を持っていくことにより……。
自分自身が目立ちすぎることなく。しかもガルマのプライドも刺激できる。
更にジオンと連邦の衝突という問題に一枚噛むことにより、ザビ家へと忠誠を誓うようなフリもできます。
つまり、自身がキャスバルであること。ザビ家への復讐を企んでいるということから目を逸らすことも狙えるということにもなります。
と、ここまでシャアの思惑についての私の予想を並べてきましたが。
要するにシャアの行動としてはここで動かないことが最良にして最善の選択ということでございますね。
ただシャアもそう考えてはいても自身の心を律せるというのは凄まじいことですが……。
なにせ復讐の相手が目の前にいるのに行動してはいけないわけですからねー。
このシャアの雌伏の時である士官学校編。これから先も要注目ですね!
スポンサーリンクミノフスキー博士について
今回しれっと登場してきたミノフスキー博士。実はガンダム世界における重要人物でございますね。
どんな人物なのかと解説するにあたり、まずはミノフスキー粒子について解説しなくてはいけません。
ミノフスキー粒子とはガンダム世界に存在する架空の物質であり、通信障害を引き起こしレーダーなどを機能させなくする物でございますが。
静止時の質量はほぼ0。プラスかマイナスどちらかの電荷を持つ粒子である。
マイクロ波から超長波までの電磁波の減衰効果がありその減衰率は最大99%。
その他諸々トンデモ科学な効果のあるミノフスキー粒子を発見したのがミノフスキー博士であり。
そのミノフスキー粒子の発見により素粒子物理学に終焉が訪れることになった……という設定もあり。
まぁ要するにこのミノフスキー博士はそんな凄いものを発見した凄い博士なのでございますが。
更にそのミノフスキー粒子の発見及びその研究に連なる物理学でたどり着いたものこそ……。
今回描かれた、エンジンの小型化。そしてそれによってモビルワーカー開発計画はモビルスーツ開発計画へと昇華されることになるわけです。
……要するにこの人がいたからモビルスーツが生まれ、宇宙世紀時代の有視界戦闘においてMSが猛威を振るうことになる、という流れが出来上がっていくわけですね。
……ロクなことしないなミノフスキー博士。でもそのおかげでMS同士の戦闘が描かれるわけなのでそこは良くやったという所だなw
今後このミノフスキー博士の出番があるかどうかはわかりませんが。
ミノフスキー博士の登場により、MW開発改めMS開発が急速に進むのは間違いないでしょうから。
これはMSの出番も近いのではないかと思いますね!
……いや、近くあってほしい、ってのが本音ですがw
いい加減MS戦闘が見たくなってきてますからねー。いや、人間ドラマが面白いからガマンできてますけどw
訓練時の描写 砲撃について
よくよく思い出してみると。ガンダムっていう作品はMSの戦闘だけではなく。
歩兵同士の戦いなんかも描かれていたりするんですよね。この辺りは08小隊あたりが顕著だったような……。
さて今回描かれたシーンについて解説を一つ。問題のシーンはこちら。
訓練中の砲撃シーンについてなのですが。
シャアとガルマの連携による精度の高い砲撃なのですが。これは正しくある種のリアリティに即した描写ですね。
いわゆる射弾観測。別名弾着観測というやつですね。
戦闘において、接近しての射撃戦ではない遠距離での砲撃というのは、一発で効果を発揮することは稀です。
なので行われるのが観測しての射撃となります。
砲撃の着弾地点を観測し、そこから計算を行って次の砲撃地点を指示することにより、精度を高めていく方法ですね。
これを的確に、そして迅速に行えるかどうかというのが陸戦において重要になってくる訳なのですが。
……あんまり普通では描写されない部分でもありますよね。まぁ、理由は地味だからだと思うんですけどw
ただそういう地味な部分を描いてくれるっていうのがこのORIGINのいいところですねー。
今後もこういう細かい演出が出てくるかとは思いますが。その都度、解説できるようにしていきたいですね。
スポンサーリンク機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第5話 感想
さて、今回5話の感想なのですが。
……うむ。面白い。面白い……(と言いつつそわそわとしている)
いやぁ前回までとは違った局面になったことで面白さの質も変わってきてはいるのですが。
(具体的には、ラルメインにしてのザビ家とラル家の政治闘争及び人間模様から、シャアの成長物語へとシフトしたことによる面白さの変化ですね)
いかんせん地味!w
ただこれは事前記事を書いていた段階から予想できていたことなのでやむなしという感じなのではありますが……。
しかし本当にMSの出番が少ない。少ないっていうかまだ本格的なMSの登場は全然無いですからね。
とはいっても次回辺り、MSは出なくても盛り上がりそうな雰囲気がありますからねー。
シャアとガルマの連邦襲撃作戦の結果やいかに!
そしてそれが歴史にどんな影響を及ぼすのか!
この辺りに注目して次回を見ると楽しめるのでは無いでしょうかね。
以上、ロシアスキーでした。次回もよろしくお願いいたします!
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コメント
こんにちは ひろです。
5話感想です。 シャーの能力の高さを見せつけた回だと思います。
特に終盤 ガルマをそそのかして武装蜂起を企てるあたりはさすがと思いました。ガルマを立てたのは、武装蜂起が失敗した時の場合の保険であり、集団として結束を高めるプロパガンダの役割をさせていますね。彼の目的は、ジオンと連邦との間で戦争を起こすことを狙っているのでしょう。平和の時代には人をコ口すことは犯罪ですが、戦時中は英雄となれますからね。戦争のどさくさに紛れてザビ家に復讐するつもりでしょう。今回の武装蜂起は、のちのちの「1年戦争」の引き金になるわけですから、彼としては、復讐に向けての第1手といったところかと思います。
今回からED変わりましたが、あの少女はララァでしょうね。
それでは次回もよろしくお願いします。
ひろさん
コメントありがとうございます。
シャアは、本当は強いんですよ!w
ただまぁ、うん。なんでしょうね。本編とか逆シャアの時のアレは、相手が悪かった!w
シャアの行動の目的は恐らく多岐に渡っていると思うんですが。
ジオンと連邦の間に緊張走らせる、というのも間違いなく目的の一つでしょうね。
そうすることで自分の有用性をアピールし、後々ジオン中枢に食い込む気だったんでしょうね!
しかし、なぜEDがZなのか。そこが分からない……w