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機動戦士ガンダムTHE ORIGIN10話感想・考察・解説!ジオンの作戦の全容&ならず者の正体【前夜 赤い彗星】

Red comet, raid.

どうも、ロシアスキーです!

今回、『機動戦士ガンダムThe ORIGIN 前夜 赤い彗星』は第10話ということで、クライマックスに入ってきておりますねー。

今回はド派手な戦闘も多くてまぁ、満足度が高かったですが。

忘れずに要点について、語って参りましょう~。

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第10話 あらすじ

ルウムにて戦いの火蓋は切って落とされた。

人類史上に残る大きなその戦いの直前。セイラ・マスを悲劇が襲った。

育ての親が巻き込まれた不幸。なし崩しの戦い。

生きる為、戦うことを選ばざるを得なかったセイラ。

混乱の極地の中、セイラが見た赤いモビルスーツ。

それこそ、シャア・アズナブルが駆るモビルスーツであった。

ジオンのエースとなったシャアが、赤い機体を駆り、戦場へと疾駆する──!

という感じで。セイラの不幸っぷりとシャアの格好良さが際立つ回でしたねー。

ではでは、今回の重要なポイントについて、語っていくとしましょう。

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ジオンの打ち出した作戦 解説編

正直、今回ルウムでの戦いががっつり描かれるんじゃないかな、とか思っていたのですが。

今回はその触りの部分をちょろ~、っと語っただけでしたね。う~ん、焦らしてくれる。

さて、そんなルウムでの戦いのまず開幕からのお互いのやりとり……というか。

お互い、というよりはジオンの仕掛けですね。それについて改めて語っていきたいと思います。

今回のジオンの作戦については結構分かりやすかったと思うのですが。改めまして、確認だとおもってお付き合いくださいませ。

まずそもそもですが、このルウムにおいて前面衝突した場合、連邦とジオンの戦力差は凄まじく、その戦力比は4対1

まぁ……普通に戦ったら勝てないどころか、圧倒されて惨敗するのがオチです。

そこでドズル中将閣下が打ち出したのは、現状ルウムに駐留しているティアンム艦隊に総攻撃を仕掛け援軍であるレビル艦隊には特別強襲部隊を当てる、という作戦。

レビル艦隊はティアンム艦隊の3倍の戦力ティアンム艦隊はジオン艦隊と戦力比1:1という状況なので……。

もしもレビル艦隊を足止めすることが出来るのであれば。ジオンと連邦の戦力比はただの1対1ということになります。

とはいえ、そう簡単にレビル艦隊の足止めなど出来るわけもありません。何せ単純に考えてジオンの3倍の戦力ですので。

そこで活躍したのが他でもないシャアでありました。

ガンダム 赤い彗星 10話 強襲

©SOTSU・SUNRISE

シャアはルウムエリアのコロニーを単独で襲撃することにより、レビル艦隊の機動力を削ぐことに成功しました。

というのは、ティアンム艦隊は現在単独でジオン本隊とにらみ合っており、他に兵力を割きづらい状態にあります。

ガンダム 赤い彗星 10話 戦力分散

©SOTSU・SUNRISE

それを考慮したレビルは、シャア……というか、あるいはドズルの思惑でしょうかね。その思惑に乗ってしまい、自艦隊の戦力の一部をルウムのコロニー守備へと向かわせてしまいます

これにより戦力差は1:4から1:3へと変わってしまいます。つまり、レビル艦隊はルウムのコロニー救援の為に、ジオン本隊と同数程度の戦力を割いてしまった訳ですね。

単純な数字の話であれば、この時点でレビル艦隊は戦力の33%を失ったに等しい状況となってしまっています。

ティアンム艦隊とジオン本隊は戦力差がほぼ無いため、戦いは単なる打撃戦。いわば足を止めてのガチンコの殴り合いとなります。

しかしそこでドズル中将閣下は、一定の被害が出た時点で応射しつつ『転進』を命じます。

連邦にしてみれば、火力に劣るジオンが逃亡を開始したと見えるかもしれません。

そこには、連邦の……ティアンム提督の奢りもあったのかもしれません。

ガンダム 赤い彗星 10話 ティアンム

©SOTSU・SUNRISE

この表情からも、自信の如き物が感じ取れますが……。

転進したジオンを追うということは、レビル艦隊との合流が遅れる、ということでもあります。

まさにその結果こそが、ジオンの狙い通り。合流への時間を稼ぎ、その間にレビルを叩く、ということこそ。

この状況においてのジオンの数少ない勝ち筋に他ならないわけです。

とまぁ、改めて解説しますと今回のジオンって奇抜なことはやってないんですよねー。

むしろ、本当に基本的に基本的な陽動からの奇襲を狙っているのが今回のジオンの作戦なんですよね。

まぁ連邦もそこについては考えていたのでしょうが。ここで連邦は失念をしていたわけです。

ジオン脅威のメカニズム。モビルスーツの存在を。

いえ、もっと言うのならば。『予想される速度を上回り、あり得ぬ速度で接近する一機のMSの存在』を想定していなかったのがマズかった。

まぁ、そんなバケモノの存在など想定は出来ないでしょうが……。

後は、連邦がザクⅡの性能について知らないのも不幸でしたね。

ザクⅡに関しては、それまでのMS以上に凄まじい性能を持っているので、連邦がMSについて、奇襲などを想定していたとして。

それを上回る機動力で接近することができてしまう、ということなんですね。

そういった連邦にとっての不運や奢り、想定の甘さなどが入り混じったこのルウム会戦。

次回、どんな結果が描かれるのか。こう、ご期待! って所ですねー。

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悲運のセイラ・マス

さて次に語る点としまして、今回セイラが巻き込まれた不幸についての解説を。

病院で働いていたセイラですが、育ての父であるテアボロ・マスさんが体調を崩してしまい、その見舞いの為にテキサス・コロニーへと帰ってきました。

そんなセイラのいたテキサス・コロニーに、正しく急に、ならず者が襲撃を仕掛けてきました。

このならず者の襲撃こそが語るべきポイントでございます。

この事件に関して、これまでの話を見てきた人たちからすると。

ならず者に見せかけたザビ家の手の者がセイラを狙ってきたか!?』と考えた人も多いかと思います。

っていうか、正直そういうミスリード狙ったんじゃねぇの? って邪推してしまうほど、今回のセイラ関連のシーンは『分かりづらい』!

これに関しては、前後のシーンを良く見て、良く考える必要があるんですけれども。

ガンダム 赤い彗星 10話 ならず者

©SOTSU・SUNRISE

セイラを、っていうかテキサス・コロニーを襲ったヒャッハーならず者たちの正体。

それは、他でもない『連邦支持派』の人間たち、ということです。

これに関しての情報は、実はちゃんと用意はされていました。まぁ、地味すぎて初見だと分からないと思いますけどw

まず今回の冒頭、セイラと会話するロジェ・アズナブルが『このままここに居ては敵性国民として酷い目に遭う』という様なことを口にしています。

戦闘中のセイラもまた『連邦もジオンもない』とハッキリ口にしています。

更に、テキサス・コロニーから見えるコロニー「ミランダ」のベイを襲撃したのは他でもないシャア。つまりジオンということになります。

そのベイへの攻撃を見て悲観に暮れている、ということもまたならず者たちの正体への情報となっております。

とまぁ、こういう小さな情報をしっかりと繋げて考えれば、ならず者たちがジオン派の人間を襲撃する連邦支持派、ということが読み解け……。

読み解けるか!w 分かりづれぇわ!w

ここまで情報を整理して、私もようやっと「あ、そういうこと?」って理解できたくらいなので。多分初見の人にしたら。

いきなり北●の拳みたいなヒャッハーが現れたでござる の巻』みたいな感じにしか見えなかっただろーなーw

正直ここに関してはもうちょい説明あってもよかったと思いますねー。

まぁ、ともかく。そんな連邦支持派の人間の襲撃のせいで、セイラの父となったテアボロさんは命を落としてしまいます……。

なんというか、セイラ。すげぇ不憫。同じような境遇にあっても戦い、復讐することを決めたシャアと違って、基本的には流されるままですからねぇ。

ガンダム 赤い彗星 10話 覚悟

©SOTSU・SUNRISE

とはいえ、今回セイラはその根底にある強さ。あるいは気性そのものを見せるに至った訳ですが。

今後セイラがどういった目に遭うか。どんな選択をするのか。それもまた注目でしょうね。

とはいっても、出番があるかどうかは……微妙かも?w

なお、補足ですが。セイラが使った『ウィンチェスターM1873』は実在する銃です。

ガンダム 赤い彗星 10話 ウィンチェスター

©SOTSU・SUNRISE

ウィンチェスターM1866の改良型であり、44-40センターファイヤ実包が使用可能。

コルトSAAのフロンティアシックスシューターと共に『西部を征服した銃』と称される名銃です。

この44-40センターファイヤ実包というのは、口径10.846mm。全長40.44mmという比較的大口径の物。

これがまたコルトSAAと弾丸を共有できたというのが実に便利であり、西部時代のメジャーチョイスとなった、という訳です。

ちなみにセンターファイヤとは、現在一般的にイメージされる弾丸のイメージそのもの。

薬莢の中心を叩き、発火することで、リムファイヤ式よりも不発が発生しにくい、という特徴があるそうです。

以上、ライフル講座お終い!

とはいえ、西部時代の銃がよくもまぁ実働に耐えたもんだ……。

赤い彗星 シャア・アズナブル

ホント、今回みたいな格好良い描き方をして戦闘シーン直前で止まるのはズルいわぁ……。

今回ラストへのシャアの発進シーンからのこう、怒涛の作画……。

格好良い……ただただ格好良い……。

正直私はシャアというキャラに関しては、好きでは無いんですよ。むしろ一年戦争だったらカイさん派だしね。

ジオン軍人なら、ファーストならまぁ……ドズル中将閣下かなぁ。そういうチョイスで好きになるわけなので。

まぁ、シャアへの好嫌は置いておいて。今回のシャアザクの格好良さったら無かった……。

前回シャアが整備兵に注文していた、リミッター解除による、機体の限界へと至らんとする鬼加速。

Gが、衝撃がこちらにまで伝わってくるんじゃないか、というその雰囲気!

正直、MSの操縦系統とかってそこまで綿密には描かれてないんですよ、ファースト(無印ガンダム)って。

今回ここで描かれた、計器操作からの、甲高く鳴り響く警報そしてそのシャアの力の入りようまで伝わってくる画面構成!

シャアのエースとしての能力ですとか、この戦いへの気合の入りようですとか。ザクⅡの性能ですとか。

そういうのが見事に! 見事に描かれております! 本当に凄い!

ここではそのシャアとシャアザクの描写の素晴らしい点をちょっと解説させていただきますね!

ガンダム 赤い彗星 10話 レッドゾーン

©SOTSU・SUNRISE

まずはここ! 恐らくジェネレーター出力を表す表示なのでしょうが、一気にレッドゾーンに入り、しかもそこから更に音が甲高くなる!

シャアザクのリミットカット故の極限性能を、ここで一発で視聴者に伝えるという素晴らしい描写!

出力が限界付近になった瞬間から画面が振動するのもニクい演出ですねぇ!

ガンダム 赤い彗星 10話 残光

©SOTSU・SUNRISE

そして次にここ! 正に! 正に赤い彗星と後に呼ばれることを暗示するかのようなバーニアとモノアイのレッドライン!

特にバーニアね! 青から赤に変わるその刹那の美しさは正に現代アニメだからこその表現でしょう!

ガンダム 赤い彗星 10話 気迫

©SOTSU・SUNRISE

そしてここ! シャアから出る、ガンダム的に言うならプレッシャー!

機体を完全に制御し、正に連邦に襲い掛からんとするシャアの恐ろしさが垣間見える良いワンカットでございます!

とまぁ、興奮して語りましたけれども。これ、まだシャアは戦闘に入っていないんですよw

だから本番は次回! 連邦主力レビル艦隊へと肉薄するシャア!

その実力は!? そしてシャアの戦果はどうなるのか! ルウム会戦の結果はいかに!

この辺り、目が離せませんね!

いやぁ、シャアは好きではないにしろ、このシャアザクの描写は正直痺れたもんなぁ~……!

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第10話 感想

さて、今回の私個人の感想なんですけれども。

う~ん……う~ん……。

いや、あの~。非常にコメントに難しき、というやつでして。

まず単純にシャアザクのかっこよさは非常に満足満足なのではございますが。

そして、シャアのミランダへの奇襲からいよいよ会戦そしてMS奇襲部隊が発進、というのも滾ったのですが。

ですが。……なんだろう、正直『テンポ悪っ!』って思ってしまっている自分がいる……。

いや、今回のセイラ関連の描写とか、ラル関連の描写も原作においては必要なシーンで、外せないんでしょう。

ただ正直この機動戦士ガンダム The ORIGINという『アニメ作品』に関していえば。

不要じゃないかなぁ、というのが正直な所ですね。

だって漫画版オリジンを全編通してアニメ化してる訳じゃないんですから。

アムロ絡みとかセイラ絡みとかのシーンって、ぶっちゃけ不要だったんじゃないの? って思ってしまう。

それならいっそ、シャアが赤い彗星になるまでの、シャアの身辺のエピソード『だけ』を抽出しちゃうほうが良かったんじゃないかなぁ、とも思えてしまう……。

ましてやこの前夜 赤い彗星は劇場公開版の再編集版という位置づけなのだからこそ、もっと上手くやれたんじゃないの? っていう思いが強く出てしまうんですよねぇ……。

ただ、そういったテンポの悪さを補って余りある人間ドラマ、MSのカッコ良さってのもあるわけなので。

それゆえにこの作品に対して『はぁ~?』っていうスタンスが取れないんですよねw

あのねー、良い所は凄く良いの! 比類なき程! でも悪いところも目立つ! って感じ?w

ただ今回はぶっちゃけ話が進むにつれテンションが上がっていったのは間違いないです。

シャアの出撃あたりからはもうテンションブチ上げだったもんなぁ……。

次回以降、ここまで溜めに溜めたもやもやを吹き飛ばすほどのMSの活躍とか。

スカッとするような小気味良いテンポとかを期待、って所ですかねー。

総じて言うなら、今回はまぁ、『溜め回みたいなもんだ。ガマンガマシャアザクカッケエエエエエエエエッッ!』ってのが感想ですってことでw

ま、次回ですよ。次回こそ、ですよ。えぇ!

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星の感想・考察・解説記事まとめ
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』の記事を毎話更新していきます。 ...

以上、ロシアスキーでした。次回もよろしくお願いいたします!

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コメント

  1. てけり・り より:

    ≫う~ん、焦らしてくれる。
    次回は7/29(28)だそうです。
    セイラさん、久しぶりの出番な気がする。
    テキサスだけに西部劇でお馴染みのウインチェスター!。ジョン・ウェインばりの、派手なレバーアクション(スピン コックと言うらしい。あ~、でもセイラさんの身長じゃ無理か…。)は無かったけれど(残念であ~る)、百発百中は正に!、西部劇!!。
    ジオン独立派(じゃ無いんだけど)がマス邸に籠城し、それを連邦派が襲うと言うシチュエーションは、テキサスだけに「アラモ(伝道院)の戦い」を思い浮かばせる。(あとね、「デビルマン」の牧村邸襲撃、あれも思い浮かべたなぁ。)
    ちなみに、ジョン・ウェインはテキサス独立戦争の「アラモの戦い」を元に「アラモ」と言う映画を主演、監督をしながら制作しています(時代設定的にウインチェスターは出ないけどね)。
    (…………いかんなぁ、ガンダムのコメントじゃないなぁ、西部劇のコメントだぁ…。)
    そうそう、オリジンのガルマ様だけど、弱すぎないか?。1stのガルマ様は、もっとまともだったよね?。
    シャアはサイコパスな処もあるけど、オリジンアニメの主人公だもんね。彼のコロニー襲撃は結果的にセイラを助けているしね。
    それに、ルウムでのシャアの見せ場は、戦艦の撃沈、これに尽きる。これをどう魅せるかで、アニメの出来上がりの良し悪しが決まる。もう、断言しちゃう!。
    それとは対照的に割を食ったのが、ランバ ラルだよな~。物語前半が格好いいのに、ジオン軍人の良心の象徴と描かれているためか、ここに至ってシ酉飲んで寝ているという損な役まわり。これじゃ、ルウムの戦いに参加しそうにないよね、残念だけど…。
    あと、見せ場があるのは黒い三連星か。今一、地味なんだよなぁ。やっぱり、ジェット ストリーム アタックがないとダメなのか…。

    では、このくらいにして、さようなら~。
    あ~あ、次回まで長いなぁ。
    ≫う~ん、焦らしてくれる。

    • rosiasuki より:

      てけり・りさん

      コメントありがとうございます。

      個人的には西部劇って、アパッチ砦、か、シェーン。あるいはデスペラード、ってあれは違うかぁw

      でもまぁ、やっぱりジョン・ウェインは外せないですよねぇ! 時代を作った俳優さんですもの!

      で、ガルマについてですが……。まぁ、しゃーないっすよ。『坊や』ですからw

      ルウムでのバトルシーンは、まぁ、期待していいと思いますよ! このアニメの最大の見せ場でしょうからね!

      ラルに関しては……たしかこの後、冷や飯食らい生活だったんじゃなかったでしたっけ?

      結局ガンダム討伐の任務を受けるまでは、結構冷遇だったような……でも、どうかな~?

      三連星は、まぁ、ジェットストリームはやってくれるんじゃないですかね!

      ルウムで見事披露された、っていうのは、公式でしたっけ? それともアンオフィシャル?

      とにもかくにも、ちょっと間は開きますが! 次回もよろしくお願いいたします!