イングレスの記事を毎話更新していきます。※配信で先行視聴します。
どうも、ロシアスキーです。
今回、AR(拡張現実)連動エンターテイメント。『INGRESS THE ANIMATION』を担当させていただくことになりました。
こちらの記事では、イングレスの各話について考察・解説をした記事をまとめています。
以降は放送開始にあたり、現段階で出ている情報および、今後の展開により考察に重きを置く可能性がありそうなポイントについて綴っています。
なお、このイングレスに関しましては補足情報がございますので、ご確認をよろしくお願い申し上げます。
ですが、当記事ではTV視聴勢へのネタバレを考慮して、1話分ずつ記事を執筆していきます。
ネタバレされたくない方はTV放送のペースに合わせて記事を読んでいき、ネタバレされたいという方は更新された記事をどんどん読み進めていって下さい。
目次
イングレスのあらすじ
2012年から世界中で配信され、驚異的ダウンロード数を誇る『Ingress』。
この作品がアニメ化するにあたり、そのストーリー、キャラ造詣、設定などには興味は尽きませんが……。
まずは公式サイトに提示されているあらすじを見ていただきたいと思います。
誠は幼い頃から、触れた物の記憶を読む、奇妙な力を持っていた。
制御できないその力を隠しながら警察の特殊捜査官として働く彼は、未知の物質「XM」の研究所爆発事故現場で不可解な記憶を見る。
事故の唯一の生存者、サラの指環に残されていた記憶。
それは人が赤い光に飲み込まれ、消失する光景だった。
巨大な陰謀に巻き込まれていく誠。
人間の精神に影響する物質「XM」を巡る戦いが、始まる――。
出典:INGRESS THE ANIMATION 公式サイト
このように。遊びの無い、真正面からシリアスな作風が感じ取れるあらすじとなっております。
では、ここからイングレスのキーとなりそうな点などについて語ってまいりましょう。
スポンサーリンクイングレスはどの様なジャンルの作品となるか?
まず気になる点として、この作品がどのようなジャンルの作品になるか、という点ですが。
それを解明するためにも、まずは『覚醒』と名づけられたPVをご覧ください。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=jGRUyyUZOK0&w=560&h=315]このPVにおきましても、シリアス、重厚な雰囲気が感じ取ることが出来ます。
PVに併せ、あらすじ、そして公式サイトのキャラクター紹介の情報を総合しますと……。
『世界の危機に関する重要な秘密のあるヒロインを、主人公が守り、世界を救う為に戦う』という物語。
雑に言うのであれば、ボーイ・ミーツ・ガール的な要素のあるSF系作品になるのではないか、と予想することが出来ます。
超能力、超科学、そして現実が密接に絡み合うストイックなSF。いわば、良い意味での『古典的』『王道』というアプローチに近い作品なのではないでしょうか?
スポンサーリンク作品の根幹を構築する物
公式サイトには、STORYという項目とは別に、INTRODUCTIONという項目があり、そこにもまた、あらすじのような文章があります。
こちらにて引用させていただきますが……。
2013年、スイスの原子核研究機構『CERN』──。
ヒッグス粒子発見の影で、ある秘密プロジェクトが発足した。
そのプロジェクトの名前は『ナイアンティック計画』。
その目的は人間の精神に干渉する未知の物質を研究することにあった。
『エキゾチック・マター(XM)』と呼ばれる事になるその物質は、
古来より人々の精神・能力に感応し、人類の歴史にさえ大きな影響を与えてきたのだった。
世界各国の機関が、秘密裏にその研究に取り組んだ。
XMは、人類の希望または脅威とされ、
大国や巨大企業による争奪戦が巻き起こってゆく。
XMの力を受け入れ、人類の進化に利用しようとする『エンライテンド』。
XMを脅威と見なし、コントロールしようとする『レジスタンス』。
世界はふたつの陣営に別れ、今も争い続けている。
この世界で起きている争いの背後には、XMの存在があったのだ。
そして、2018年──。
東京、そして世界を舞台に、XMをめぐる新たな戦いが幕をあける。
アニメーション、オンライン位置情報ゲーム、そして現実がリンクする、
かつて体験したことのない新たな「拡張現実エンターテインメント」が、始まる。
出典:INGRESS THE ANIMATION 公式サイト
以上になりますが。ここではこの文章内にてキーとなりえる部分についてまとめて語っていきましょう。
CERN
欧州原子核研究機構、『CERN』。これは現実に存在する機関です。
活動内容は、大まかに説明するなら、『素粒子・原子核物理学研究』と、『情報技術』の二分野。
実はいまや世界中の人間に寄り添っているWWW……ワールド・ワイド・ウェブはCERN発祥の物という事実があります。
そして素粒子・原子核物理学研究という分野についてですが。
マイクロブラックホールについての研究を行っていた、というのは。皆さんも昔ニュースで聞いたことがあるかもしれません。
他にも、オカルトじみた……あるいは、陰謀論めいた話までも含めば、CERNの研究についての噂は枚挙にいとまがありません。
巨大地震を発生させた。ワープを実現した。幽霊を科学的に実証したなどなど……。
それというのも、CERNの保持している『大型ハドロン衝突型加速器』通称『LHC』という装置などが、その噂を増徴させているようなのですが……。
さて、このサイトにお越しの皆様であれば、このCERNという組織の名前に関して聞き覚えがあるかと思われます。
近年SF・科学部門における作品の代名詞にして金字塔となった作品、『STEINS;GATE』において、このCERNという組織をモデルにした組織。『SERN』が登場しています。
↑カトキチさんの書くシュタゲ・ゼロの記事がついに最終回を迎えられました。
シュタゲの視聴者の方は、ここで一気にまとめ見をオススメいたします。
SERNのモデルであるCERNの名が出ている以上、このイングレスにおいても物語の背後で暗躍する可能性は十分にあるのではないかと思われます。
そう考えますと、CERNの人間の動向に関しては注目しておくべきでしょう。
エキゾチック・マター(XM)
この作品独自の単語・存在であるエキゾチック・マター(XM)ですが。
あらすじによれば、人間の精神に影響する物質、とのことです。
この世界において、人間の精神が影響を受ける物というのは様々な物があります。
色、音、匂い……そういった五感に関わるようなものは、人間の精神に影響を及ぼすことがあります。
赤色を目にしていれば交感神経を刺激し、活動的な状態になります。
クラシック音楽にはストレスを中和する効果があります。
汗のにおいを嗅ぐと、心理的にネガティブになることが検証されています。
ですが、現実において精神に影響を与える『物質』というのは、あまり例がありません。
エキゾチック・マターとは翻訳すると『異種物質』や『異種物体』とでも訳すのが適切でしょうか。
意味合いとしては、『特殊な物質』か『非標準型物体』という意味になるのでしょうが。
それだけでは、特別な物体であるということ『だけ』しか分かりません。
本編中、精神にどのような影響を及ぼすのか。そこが物語のキーになることでしょう。
精神に対して、プラス影響を及ぼすのか、マイナス影響を及ぼすのか……。
そして、このエキゾチック・マターが世界の危機に関わっているのは間違いないでしょう。
エンライテンドとレジスタンス
作中にて対立する組織、エンライテンドとレジスタンス。
実はこれはゲーム版にも同様の陣営名として登場し、プレイヤーはどちらかに所属することになります。

©「イングレス」製作委員会
PVに見えた、青と緑の光もこの組織と関わりがあり、エンライテンドの陣営色は緑。レジスタンスの陣営色は青となっております。
恐らく、この二つの組織の対立がこの作品のメインとなるのではないでしょうか?
主人公たる誠がどちらの組織に所属するのか。あるいは、どちらにも所属しないのか。
陣営双方の狙いとは。勝利するのはどちらなのか。
青と緑の光を出しておきながら、この二つの陣営を出さないということはちょっと考えにくいので。
組織対組織、というものの描写に関しても注目しておいたほうがいいでしょう。
特殊能力
公式サイトのキャラクター紹介において、特殊能力をもつ人間が二人紹介されています。
主人公。翠川誠は『サイコメトリー』能力の使い手です。
サイコメトリー能力は、厳密に表現するなら物体に残る残留思念の読み取り能力となります。

©「イングレス」製作委員会
この能力はいわゆる超能力として扱われますが、現実において研究されている能力でもあり、眉唾話と一笑するのは早計であると言えます。
ヒロイン、サラを追う謎の男。ジャック・ノーマンは『フラッシュフォワード』能力の使い手です。
このフラッシュフォワードという単語は、能力に対する当て字、というところでしょうか。
ジャックの能力は『一瞬先の未来予測』という、『軽度の未来予知』能力です。

©「イングレス」製作委員会
↑サングラスのせいで断定しきれませんが、ジャックだとすれば、未来予知により銃弾を回避していると思われます。
未来予知もまた、完全に存在しないと否定するのが難しい超能力です。
現在キャラクター紹介ページには、7人と1体が紹介されていますが、特殊能力について明言されているのはこの二人だけです。
なぜこの二人だけが能力を明らかにされているのか。他の人物は能力を持っているのか。
この作中世界において特殊能力は珍しいものではないのか。疑問は尽きませんが……。
この特殊能力をもつ二人と、ヒロインのサラが、特別だとするのならば。三人はエキゾチック・マターに深く関わっていくような気がします。
それこそ、精神に影響があったから特殊能力が目覚めた、ということもあるのではないでしょうか?
特殊能力を持つ能力者同士での戦い、というのもありそうですし。ただのキャラを構成する属性である、と考えるのは危険でしょうね。
ADA
キャラ紹介ページにて一際異彩を放っている存在、『ADA』。
人工知能でありながら、エキゾチック・マターに晒されたことで感情を獲得した人工知能ということですが……。
この説明こそ、物語の重要なヒントのような気がしますね。
エキゾチック・マターは精神に影響を及ぼすだけではなく、物質・物体に感情も付与できるという超技術物質。
そう考えるとすれば……エキゾチック・マター自体にも感情があるのではないでしょうか?
ADAが誠の味方になるか、敵になるかは不明ですが。ADAとエキゾチック・マターの間の関係も重要ポイントでしょう。
イングレス 結末予想
ここまでは気になる点などについて語っていきましたが。
今度はイングレスの結末を予想したいと思います。
現状明らかになっている情報・素材は比較的王道と呼べるものが多いです。
となれば、予想としては。
『誠・サラ・ジャックは紆余曲折の後協力し、世界は危機から脱することができた』。
そして……『そのアニメ版イングレスの結末が、ゲーム版イングレスに影響を及ぼす』のではないでしょうか?
アニメ自体は恐らくは物語上の捻り、一転二転こそあれど、その結末を外すことはないでしょう。
ただ、それだけでこのイングレスが終わるかというと、そうは思えません。
せっかくのARアプリであるイングレスを題材としておいて、『アニメが放送終了しました』だけで終わらせるとは思えないのです。

©「イングレス」製作委員会
PVにも出ていた『これはゲームではない』というのは、そういう意味を隠し持っているのではないかと。私は予想しておきます。
スポンサーリンクイングレス 放送前感想
以上、様々な予想をしてきたイングレスについてですが。
放送前の感想としては、正直に言うと『ややインパクトに欠けるか?』というのが私の感想です。
テーマ、題材としてこういった物を提出されますと、やはり日本においてはすでに先駆者がいます。
たとえば『攻殻機動隊』。たとえば『STEINS;GATE』。たとえば『PSYCHO-PASS サイコパス』。
一年、どころかワンシーズンごとに膨大な数の作品が登場するこのアニメ業界においては、雰囲気が似偏ってしまうことは現状避けづらい部分があります。
しかしてこのイングレスにはそれら偉大なる先駆者に勝るポイントがあります。
それこそ、現在正にスマホアプリ版イングレスが存在しているということ。
当然、スタッフの方々もこの武器、強みを活かさないということは考えていないでしょう。
もしもアニメ、アプリ、そして我々の生きるこの現実世界。

©「イングレス」製作委員会
↑この言葉すらも、アニメだけではなく現実へと侵食してくる……?
それら全てが見事に、そして未曾有のリンクを達成したのだとしたら……。
この作品は、インパクトに欠けるどころか、もしかしたらアニメ業界における伝説になるかもしれません。
現状ではやや印象が薄いか、という不安点こそあるものの。その不安点を吹き飛ばせるだけの素質のある作品であるのは間違いないでしょう。
そして当然、私自身その大成功を期待している部分があります。
どのような作品になるかはまだ不明ですが……。一筋縄では絶対にいかない、という直感があります。
この期待にぜひとも応えていただきたいですね。
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以上、ロシアスキーでした。配信開始後の記事も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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