こんばんは。眼鏡は顔の一部じゃない、全部だ! ライターの雨琴です。『ゴジラS.P』を担当しております。
最初の『ゴジラ』が公開されてから65年以上経っております。1954年って考えてみれば終戦後9年ですからね。
今が東日本大震災から10年と考えると、空襲で焼け出された東京の街が復興し再びゴジラに壊滅させられる時間間隔に驚くものがあります。
予告PVを見て期待を高めて臨んだ初回。
主人公はじめ登場人物の顔見せからはじまり、PVで既に姿を見せていたプテラノドン型の怪獣ラドンの登場。
そしてやっぱり最後に登場するのは真打ち、ゴジラか!? といったところで。
初回から気になる点が多々ありつつ、アニメになってもゴジラはゴジラだなと安心するところもあって、楽しい回でした。
早速気づいたこと感じたこと思ったこと考えたことをふり返っていきたいと思います。
怪しい研究と歌
古代生物の研究から怪獣にいきつくのはゴジラシリーズでも定番の流れですね。
ゴジラも「古史羅」と当て字されて伝承されているようです。
洋館の調査に向かったユンとハベルでしたが、この洋館にいたであろう研究者は確実にキーパーソンになりそうです。
PVにもそれっぽい髭面の男性の写真が映っていましたし。
鉱石ラジオで受信した”歌”はアジアの懐メロ感漂う歌謡曲っぽい曲でしたが、これはこの作品のための書き下ろしのようですね。
ミサキオクは戦前からある施設で、その地下に防護服を着ないと近づけない巨大な生物の骨がある。
第二次世界大戦とのつながりが不可避であることも、この作品が『ゴジラ』であることの証左ですね。
登場人物顔見せ、そしてゴジラ登場!?
ユンと銘、二者の視点から物語は進行していくようです。
ざっくり分けるとミサキオクの関係者とオオタキファクトリーの関係者ということになりますか。
事前PVの時点ではそんなに目立っていなかったミサキオク側の佐藤が真っ先にゴジラらしき骨と対面する役割であったのは虚を突かれました。
怪獣映画は乱暴な言い方をするとメイン怪獣が映っているところはみんな見どころになってしまうものです。
できるだけ怪獣を出したいという気持ちと、出し過ぎて飽きられたら意味がないという瀬戸際で作ることになります。
なので冒頭の方で緊張感を高めるために、ゴジラの骨だけ見せる展開は非常にあるあるです。
何より伊福部昭作曲のあのテーマ曲とともにゴジラの骨を突きつけられることで「いよいよ来たぞ!」と。
映画館で見てるわけでもないのにちょっと座り直しちゃうくらい興奮しました。
ラドンの登場シーンに関しても音楽の役割は大きく、怪獣が来たという緊張感。日常と非日常が入れ替わる場面の演出として気が利いていたと思います。
個人的にユンがすかさず子供を助け起こしにいったことを重要視したいです。
リアリストだけどニヒリストではない。この辺は『ゴジラ』云々ではなくアニメの主人公として合格の適正だと思います。
安心して応援できる人が主人公でいてくれないと毎週見るアニメとしてつらくなってしまうので。
『ゴジラS.P』1話感想
『ゴジラ』は歴史も長く様々な作品が作られています。
近年も『シン・ゴジラ』やアニメ映画のゴジラ、ハリウッド映画のゴジラという具合に、過去シリーズをいかにリバイバルするか、現代に再構築するか挑戦され続けています。
TVアニメというアプローチでどれだけのことができるのか。
『ゴジラ』ならではの良さとTVアニメならではの良さを持った作品になることを期待しています。
70年に迫る歴史を持つコンテンツなんて滅多にないですが、これからウルトラマンやガンダムやポケモンがそれに続いていくかもしれない。
我々はいつだって歴史を作っているんですね。
▼『ゴジラS.P』の記事はこちらにまとめてあります
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