こんばんは。眼鏡は顔の一部じゃない、全部だ! ライターの雨琴です。『ゴジラS.P』を担当しています。
前回は突如飛来した未確認生物とジェットジャガーの対決。
電波怪獣ラドンと名づけられたその生物が社会に受容されていく経過があり。
古史羅図に暗示された赤潮の伝承の通り、大量のラドンが海から飛び立ったところでした。
今回は大量のラドンと対峙する人類側の動きを中心に、ニアミス続きだったユンと銘が、改めて関係性を構築するまでを描いておりました。
同時にそれぞれが持つAI。ユングとペロ2の活躍にも注目ですね。
今週もはりきって気づいたこと感じたこと思ったこと考えたことをふり返っていきたいと思います。
電波にしか興味のないラドンがなぜ人を襲うのか
今回冒頭、アンノウンとして捕捉されたラドンに出撃した航空自衛隊らしき戦力には「RJAH」という空港コードが振られていました。
ググってみると茨城県の百里飛行場が該当するようですね。
自衛隊戦力と怪獣が戦うのは東宝怪獣映画の伝統です。もっと突飛なSFメカが出てくる可能性も含めて注目してしまいます。
他方、ラドンの大群による被害報道で、千葉県館山という地名が出てきました。明確に関東圏の話しであったことが判明しましたね。
ラドンが電波にひかれる性質があることを考えると、遅かれ早かれ都心部を目指していた可能性もあります。
「獰猛で危険」という警告もあり、なんとなく人を襲っているように見えました。
理由は、携帯電話やスマホなど電波を発する機械を持ち歩いているからだとしたら、現代ならではの現象かもしれません。
VSラドン 知恵と工夫の戦い
ジャイロの電波発信により、ラドンを誘導したオオタキファクトリーの面々でしたが。
バスの無線に集まっていたラドンたちに挟み撃ちされてピンチに陥ります。
ユンは弓道部の少女の弓矢と、ペットボトルを使った即席の笛をAIユングのアシストで製作します。
このように人間が積極的に怪獣に立ち向かっていく描写は『ゴジラ』シリーズと言うより『ウルトラQ』でも見てるような気分になりますね。
アニメで毎回ピンチと逆転を描く以上、恐怖に逃げ惑うだけではつまらないですし。
ペットボトルの発する音でラドンの注意を引き、ユンとハベルはジャイロを復旧、再びラドンの誘導を開始しました。
ジャイロを起こすときのBGMにまさかの”ワンダバ”が使われていたので、特撮ファンはにやりとしたのではないでしょうか。
主にウルトラマンシリーズですが、怪獣映画でも使用例はあったと思います。
”ワンダバ”というフレーズが特徴の曲で、人間側の戦力が出動する際に使われる定番の曲ですね。
その後もラドンの挟み撃ちに合いますが、銘の私用でペロ2が勝手に拝借したオオタキファクトリーの無人ロボットが乱入することで事なきを得ました。
ペロ2の性能なのか、かなり的確にラドンと格闘しているので、ユンの作ったAIナラタケは、ユングもペロ2もとても優秀であることがわかった一件です。
ユンにとっての未来
前述のラドンの一件から、ユンと銘がメッセージによる交流を持ちます。
李博士から受けとった樹脂標本のような物体は、回転させると中の花が逆に回るという奇妙なものでした。
李博士が研究しているアーキタイプ──変な形の分子の為せる技なのでしょうか。
ラドンのまとっている赤い砂もアーキタイプと関係があるかもしれません。
1話でユンとハベルが「二週間後の昼食を当てる」とやっていました。それがまさかラ丼になるとは思いませんでしたが。
「未来に起こることはあらかじめ決まっている。答えは隠されていて見えないだけ」というユンの台詞がありました。
この作品における”未来”とはキャッチコピーにあるように「抗えない、未来(ゴジラ)を覆せ。」ですから。
ユン自身のスタンスが明かされたことで、それでも立ち向かわざるを得ないゴジラの登場に期待が高まります。
『ゴジラS.P』3話感想
知恵と工夫で立ち向かうユンの姿に頼もしさを覚えます。
銘は李教授のいるドバイまで行くと見せかけて李教授が日本に来るのかな。
“ワンダバ”などツボを押さえてきているので、今回ラスト深海の怪獣が何なのかも気になります。
というかあのテーマ曲を使うんだからゴジラなのかなあ。でもこんな簡単に出さないような気もするし。
いろんな怪獣を見てみたいという気持ちもあるけれど、お話がまとまらなくなっては本末転倒ですし、感情がバグりそうです。
▼『ゴジラS.P』の記事はこちらにまとめてあります
▼当サイトでは他にも多数のアニメを考察しています!
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11