皆さんこんにちは。お暑うございます。ウロコです。
世の中の学生さんたちには、待望の夏休みが始まりましたね。
「賭ケグルイ」の方は第4話にして、学園モノには欠かせない番長キャラが登場しました。
一体何年留年してるんですか?と問いたくなるような老け顔の男が可憐なヒロインに襲いかかる。なかなかお約束通りの展開です。
ヒロイン蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)の強さは暴力的なものではないので、この場面では役に立たないし、鈴井くんはいつものようにお気持ちだけありがたく頂戴したい感じ。
そこへ生徒会役員・生志摩妄(いきしま・みだり)が現れるという第4話。
話の中心である賭け事勝負は後半からのスタートです。
スポンサーリンク目次
生志摩妄(いきしま・みだり)という女
「お金は言わば命も同然」と考えるのが夢子ならば、「お金なんてどうでもいい」とばかりに「命」そのものをチップとして賭けているのがみだりです。
やたら大量にピアス穴を開けているのは、ファッションではなく、自分の体を痛めつけるのが好きなことの表れ。手首の包帯といい、ヤバそうな雰囲気がプンプンしています。
(この作品には珍しく、目つきも普段からイッちゃってます)
命を危険に晒すことで、生きていることの実感を得るタイプですね。
攻撃性が自分の方に向かっているので、実害はそんなにないのかも知れませんが、近くにいると確実にメンタルにダメージを食らいそうです。
(本人にその気があったかどうかはともかく)結果的にはみだりに助けられた夢子ですが、「このお礼はいつか必ず」なんて言ってしまったことが、後々事件を呼びそうです。
スポンサーリンク人生計画表とは
前回のラストで、夢子と早乙女芽亜里(さおとめ・めあり)に用意された「人生計画表」。
生徒会に抗議に現れためありの発言から、その内容が明らかに。
うわさに聞く「金が返せないなら体で支払ってもらおうか」の百花王学園バージョンという訳ですね。
政財界にも影響力を持つ名門校のことなので、議員夫人とかそれっぽいことが書かれていますが、平たく言えば「借金のカタに、金持ちの男の所に無理やり嫁がされる」という、時代劇とかでよく見る話と同じです。
夢子はその本質を「人生そのものを搾取しようと言うのですね」と見抜いていました。夢子にとってはそれも楽しいスリルのようですが…。
二人とも高額の借金を返せなければ、このまま嫁に行かされてしまいます。
そんな二人の前に絶妙なタイミングで到来したチャンスが、生徒会の主催する「債務整理大集会」なのでした。
お待たせしました。今回のメインイベント「債務整理大集会」が開幕します。
債務整理大集会とは
こんな学園のことなので、当然ながら多額の負債を抱えた生徒が多発します。
それに対する生徒会からの救済策なのですが、やっぱり賭け事勝負なので、負けると更に借金が増えます。
その名も「借金付け替えゲーム」。
この債務整理大集会の中心になっているのが、生徒会書記・五十嵐清華(いがらし・さやか)。
見た目は真面目でおとなしそうな清華ですが、そこはやっぱり生徒会役員。
「勝負の世界では騙される方が悪いのです」
バレなければイカサマOK。バレたら止めるけど、過去の勝負は例えイカサマであってもチャラにはならない。
イカサマに対する、生徒会の公式見解が発表されました。
借金付け替えゲームのルール
4人一組でゲームを行い、順位に応じて借金の額が入れ替わる。
1位ならば、グループで最も少ない人の額に。
4位ならば、グループで最も多い人の額に。
最も借金が少ない人が1位になったら借金免除。
多重債務者は借金先を生徒会に一本化できるということなので、これは俗に言う「おまとめローン」というやつですね。
この学校、高校生のうちからあんまり学びたくない感じに世の中を学べるな…。
ここでのポイントは、借金の金額があくまで自己申告である点です。
生徒同士の賭けで借金ができているパターンもあるので、生徒会が把握していない借金でも参加は可能。
これを利用して、架空の借金を申告し、ゲームに参加した生徒が、今回の対戦者となります。
二枚インディアンポーカーのルール
今回の「借金付け替えゲーム」で行われるのが、この二枚インディアンポーカーです。
- ジョーカーと絵札を除いた40枚のカードを使用。
- 1枚めは自分だけが内容を確認して手元に伏せる。
- 2枚めは自分は内容を見ず、他者には見えるように頭上に掲げる。
- 2枚のカードの役で勝負。 強い方から、「ペア(数字が同じ)」→「マーク(マークが同じ)」→「ブタ(どちらも違う)」。
- 同じ役の場合は数字の合計が高い方が勝ち。
- チップは10枚。
- チップ1枚は自分の借金額の10分の1。
- 勝負は10ターン。
- 1ターンごとの参加費はチップ1枚。
- 1度に賭けられるチップは5枚まで。
最終的な手持ちのチップの金額の合計で勝負が決まる。
夢子(赤):借金3億1000万円=チップ1枚3100万円
めあり(黄):借金5千万円=チップ1枚500万円
木渡(黒):借金1000万円(自称)=チップ1枚100万円
蕾(青):借金2000万円=チップ1枚200万円
チップの値段がそれぞれの借金額に比例しているため、前回億単位の借金を作った夢子のチップがえらいことになっています。
(本当は木渡の1枚100万円が既にとんでもないはずなのですが…)
黒いチップや青いチップを10枚全部集めても、赤いチップ1枚に負けると言う偏りっぷり。
飛び抜けて高額な夢子の赤いチップが、勝負の行方を左右しそうですね。
二枚インディアンポーカーの勝負
(7月30日修正)
【第1ターン】
夢子:赤1枚→ブタ(負け)→赤8枚(24,800:単位は万。以下同)
めあり:フォールド→黄9枚(4,500)
木渡:黒1枚→マーク(勝ち)→黒10枚・青2枚・赤2枚・黄1枚(8,100)
蕾:青1枚→ブタ(負け)→青8枚(1,600)
【第2ターン】
夢子:フォールド→赤7枚(21,700)
めあり:フォールド→黄8枚(40,00)
木渡:黒4枚(不戦勝)→黒10枚・青4枚・赤3枚・黄2枚(12,600)
蕾:青1枚→フォールド→青6枚(1,200)
【第3ターン】
夢子:赤1枚+3枚→マーク10-4(勝ち)→赤7枚・青1枚・黄1枚・黒5枚(22,900)
めあり:フォールド→黄7枚(3,500)
木渡:黒2枚+2枚→マーク5-2(負け)→黒5枚・青4枚・赤3枚・黄2枚(12,100)
蕾:フォールド→青5枚(1,000)
【第4ターン】
夢子:黒1枚→フォールド→赤6枚・青1枚・黄1枚・黒4枚(19,700)
めあり:黄1枚+黄3枚→ブタ(不戦勝)→黄7枚・青1枚・赤1枚・黒3枚(7,100)
木渡:黒1枚→フォールド→黒3枚・青4枚・赤3枚・黄2枚(11,400)
蕾:フォールド→青4枚(800)
夢子とめありの仕掛けた罠
このゲームのポイントは、1枚めのカードは自分にしかわからないけど、2枚めのカードは逆に対戦相手たちにしかわからないということ。
相手のカードで役がわからないのは通常のポーカーと同じ。
それに加えて自分自身がどんな役を持っているかわからないまま、何枚のチップを賭けるか(あるいは賭けから降りる(フォールド)か)を決めなければなりません。
ゲームの前に、夢子に声をかけためあり。
彼女には、第一話でクラスメイトに協力させるというイカサマを使った前科がありますので、ここで夢子に「共闘」を持ちかけたと考えるのは自然な流れですね。
木渡はその共闘を、「お互いの2枚めのカードを教えあっている」と読みました。
自分のカードで役が出来ているかどうかが分かれば、賭けは随分有利になりますよね。
第3ターンで夢子が勝ったことも、推測を補強させました。
「良いカードが来た」という夢子のセリフを、めありとのカンニングによってマークが出来たのを知ってのセリフだったと考えた訳ですね。
第4ターン、めありが強気の勝負に出たのは、強い役が出たのを知っているからだと推測した木渡は勝負を降ります。
しかしこれは、夢子とめありの誘導でした。
めありはブタでありながら、木渡が降りたことで不戦勝。木渡はみすみす勝てる勝負を逃したことになります。
木渡は、二人の共闘を「お互いのカードを教え合う」という所までしか読んでいませんでしたが、二人は更にその裏をかいて、木渡をフォールドに誘導した訳です。
木渡はイカサマをしているのか?
4回のターンのうち、2回で木渡はマークを出しています。マークが揃う確率は約4分の1なので、結構な高確率ですね。
更に、3人がフォールドして不戦勝になった第2ターンではひとり強気な勝負に出ています。
第4ターンも、めありが強い手を持っていると「誤解」するまでは勝負するつもりでした。
何らかの方法で、自分に有利なカードが来るよう操作している可能性はありそうです。
もし彼が何らかのイカサマをしていたとしたら、その手のうちが明かされるのは次回でしょうね。
スポンサーリンク賭ケグルイ第4話「家畜になった女」感想
今回の話でめありが好きになりました(単純)。
めありの人生計画表に書かれていた「人生」は、まさに女の勝ち組人生。
実質的には「借金のカタに身売り」であっても、傍目から見れば玉の輿。
そのまま乗ってしまうのも決してないではないでしょう。それどころか、そんな人生を実現すべく全力を注いでいる女子も世の中にはいるらしいのです。
しかしめありは、「他人から押し付けられる「幸せな人生」なんていらない!」と啖呵を切るのでした。そうこなくっちゃ。
めありが夢子を見る目が、完全に疫病神を見るときのそれになっていたのは笑いましたが。
最凶の疫病神・夢子と手を結ぶ所まで腹を括った彼女の頑張りに期待したいですね。
余談ですが、めありのことは「早乙女」呼びなのに、夢子のことは夢子夢子と馴れ馴れしく呼ぶ木渡くん、もしかして結構真面目に夢子の事が好きだったんでしょうか。
だとしたら、あんなにきっぱり「お断り」されたの、ショックだったかも知れませんね。
お断りする夢子の気持ちはとても良く分かるので、決して同情はしませんが。
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コメント
2ターン目、蕾は一枚賭けてフォールドしてるから参加費の一枚も合わせて二枚のマイナス。結果、蕾(青)のチップは8枚から6枚になるのではないですか?
名無しさん
こんにちは。ご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通り、フォールドの前に賭けたチップの移動が漏れていたので、修正させて頂きました。