皆々様こんにちは。
『キャロル&チューズデイ』担当のgatoです。
前回はシベールの暴走をきっかけにキャロルとチューズデイの間に亀裂が発生。
さらにヴァレリーが手配した男達が強引にチューズデイを連れ攫ってしまいます。
マーズ・ブライテスト決勝戦を前にしてキャロルとチューズデイは窮地に陥ります。
さらにアンジェラも周囲の人間への不信感から、ケイティに八つ当たりしてしまいます。
色々シビアなトラブルが起こりつつも、迎えるマーズ・ブライテスト決勝戦。
キャロルとチューズデイはどうやってピンチを乗り越えるのか、アンジェラはどのように決勝戦に臨むのか。
『キャロル&チューズデイ』第一クールのクライマックス、早速振り返っていきましょう。
※ちなみにラストでお知らせがありますので、そちらもチェックしてみてください。
スポンサーリンクチューズデイ救出大作戦
前半のクライマックスはやはりチューズデイ救出大作戦でしょう。
キャロル、ガス、ロディ、そしてスペンサーも協力したドタバタ劇はちょっとコメディタッチで面白かったですね。
特にクールに見えたスペンサーが身体を張ってセキュリティロボットを止めた場面と、トチ狂ったファンを必死に演じていたロディには笑っちゃいました(笑)。
ロディが貧乏くじを引くのはいつものことですが、スペンサーがあそこまでやるのはちょっと意外…。
まぁ、スペンサーは純粋にチューズデイを愛しているだけでなく、チューズデイが自分が諦めた夢と同じ夢を持っているのも大きな影響があるのでしょうね。
スペンサーが家出に対して終始静観していたのは、かつて彼が音楽をやることを夢見ていたからこそ、チューズデイの気持ちを理解していたからかもしれません。
そして自分にはなかった才能を持ち、着実にステップアップしていく彼女を見て、スペンサーは連れ戻すのをやめたのでしょう。
そんなスペンサーだからこそ、あそこまで身体を張ってチューズデイを守ったのでしょうね。
スポンサーリンクキャロルとチューズデイの歌、アンジェラの歌
そして後半のクライマックスがマーズ・ブライテスト決勝戦。
アンジェラとキャロル、チューズデイの歌が披露されました。
最初に披露されたアンジェラの歌は「Light a Fire」。
アンジェラが直前でタオに語っていたように、己の魂に火を点け、一人で戦っていくことを歌った曲です。
初めてアンジェラが自分の歌いたい歌を歌っただけあって、かなり心を込めていることがわかります。
そもそもこれまで歌っていたアンジェラの歌は、アンジェラの無意識の気持ちをAIが拾い上げて作ってきたものでした。
これまでの歌がやたらアンジェラの境遇とシンクロしていたのはこれが原因だったわけです。
ただ、今回アンジェラは自分の歌いたい歌を選びました。
それは「誰かのため」にばかり生きてきたアンジェラが、初めて自分のために生きてきたことを示す重要なターニングポイントだといえるでしょう。
前回は周囲への不信感を晒したアンジェラでしたが、それでも「自分の為に生きていく」という決意を示したのはそれなりに大きな一歩ではないでしょうか。
ステージ上でさりげなくケイティと目配せをしたり、キャロルとチューズデイをライバル視し、彼女達の検討を称える姿を見せたアンジェラには、プロならではのカッコよさを感じましたね。
それにわざわざタオに許可をもらいにいったところも踏まえると、アンジェラなりに周囲の人間を信じてみようと考えているのかもしれません。
そしてキャロルとチューズデイ。
こちらは前々から披露していた「The Lonliest Girl」。
「Light a Fire」が孤独な自分を奮い立たせる歌だとしたら、こちらは孤独な少女への応援歌です。
この対比が印象的ですね。
一人でステージに立つアンジェラと二人でステージに立つキャロルとチューズデイの違いがここに現れているのでしょう。
片や己の心を奮い立たせながら進み、片やお互いに支え合いながら進んでいく。
それぞれのこれからの生き方を連想させてくる感じがします。
それにしてもヴァレリーによって連れ戻された後、お互いの大切さを再認識したキャロルとチューズデイが歌うと一段と沁みますね…(笑)。
あのアーティガンですら涙を浮かべていました(笑)。
スポンサーリンクタオとアンジェラの関係の変化?
個人的に今回印象的だったのは、さきほども触れたタオとアンジェラのやり取りでした。
アンジェラのお願いを、「一回だけ」とはいえタオは意外とすんなりOKしたわけです。
これまで機械的に対応し、散々アンジェラを振り回してきたタオらしからぬ行動ですね。
ただ、このやり取りはタオとアンジェラの間に信頼関係、それこそキャロルとチューズデイのような絆が芽生えている証なのかもしれません。
思えばアンジェラからしたら自分を歌手としてプロデュースしてくれたタオに信頼を持つのは当然ですし、タオもこれまで様々な難題をクリアし、直前で歌を変えるという無茶振りに見事に応えたアンジェラに信頼を持つのは当たり前です。
それに、もしかしたらタオはキャロルとチューズデイの歌に無意識的にあてられているのかもしれませんね。
共に支え合いながら音楽を披露するキャロルとチューズデイを見たからこそ、タオはアンジェラに人間らしい率直な信頼を垣間見せるようになったおかもしれません。
あの仏頂面で、もしかしたらタオは結構感動していたりして(笑)。
ただ、そう考えるとキャロルとチューズデイの歌はある種の人間性を回帰させる力があるのかもしれませんね。
実際キャロルとチューズデイの歌をきっかけにスペンサーは妹への愛情を素直に見せ、どこかドライに仕事していたアンジェラは彼女達をライバル視することで情熱を持つようになり、そしてタオはどこか人間味を見せるようになりました。
この「人間性を回帰させる力」を発揮することに、今作は「人間が作曲することの意義」を込めているのかもしれません。
スポンサーリンク『キャロル&チューズデイ』12話感想
第一クールのフィナーレを飾るだけあって、たっぷり歌を聴かせる内容でしたね。
一々感動させてくるからキリがない(笑)。
歌とは関係ないですが、キャロルがチューズデイにバースデイプレゼントを渡すシーンも良かった…。
やっと渡せて安心しました(笑)。
結局マーズ・ブライテストはキャロルとチューズデイの規則違反によってアンジェラが優勝しましたが、なんとアンジェラと一緒に二人のデビューが決定!
めでたくキャロルとチューズデイはプロになったわけです。
そして第二クールからはプロになったキャロルとチューズデイのお話が展開されるようですね。
ところでチューズデイのためとはいえ警察に連れて行かれたガスとロディは大丈夫なんだろうか…(笑)。
後、選挙の邪魔になると判断してチューズデイを容赦なく連れ戻したヴァレリーの動きも気になりますね。
スペンサーが逆らった以上、チューズデイの家はますますこじれそうな感じがしますが…。
それに以前触れられたキャロルの家族の行方や、一回しか出てこなかったクリスタルとスキップの関係も気になります。
このように色々ネタを残しつつ、続きは再来週の第二クールに持ち越しです。
さて、ここでお知らせが一つ。
夏アニメから私『ロード・エルメロイ二世の事件簿」を担当することになりましたが、何分プライベートの事情で二本の作品を毎週担当するのは難しい…ということで、『キャロル&チューズデイ』の記事は今後毎週アップすることはなくなります。
ただ、不定期にはなりますが数話分をまとめて記事にしていくつもりなので、ちゃんと作品は追っていく予定です。
ここまでくるとオチが気になりますからね(笑)。
今後『キャロル&チューズデイ』の記事は不定期になりますが、月一回くらいのペースで更新できたらいいなと思っています。
これまで読んできてくださった皆々様、お暇でしたら懲りずにお付き合いください。。。
それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう!
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