皆々様こんにちは。
『キャロル&チューズデイ』担当のgatoです。
前回はシベールとのいざこざがきっかけにキャロルとチューズデイの間に不穏な空気が流れるなど、全体的にシビアな印象があるエピソードでした。
これまで辛いことも楽しいことも一緒にやってきたキャロルとチューズデイですが、だんだん重たい雰囲気が流れてきていますね…。
おまけにラストは何者かが仕掛けたドライアイスのせいでチューズデイが負傷するというアクシデントが発生!
準決勝を間近に控え、本格的にキャロルとチューズデイはピンチに陥ります。
一体どうやって二人はこのピンチを乗り越えたのか、そしてチューズデイを傷つけた犯人は誰なのか?
早速振り返っていきましょう。
スポンサーリンクキャロルとチューズデイは無事決勝へ
火傷によってチューズデイがギターを弾けなくなったために窮地に陥った二人ですが、決勝戦ではピアノのみを使った切ないミディアムチューンで無事ピョートルに勝利!
見事キャロル&チューズデイは決勝に進みました。
珍しくアーティガンからシビアなお小言を頂きましたが、カトリーヌからは二人の不安が表れていた点を評価してもらっていました。
「怪我の功名」というわけではありませんが、チューズデイの火傷が二人のパフォーマンスにさらなる説得力を付加したというところでしょうね。
そもそも二人が選んだ「Lost My Way」も不安や苦悩が垣間見える曲ですし、まさに二人の状況とマッチしたという感じでしょうか。
ただ、その不安は解消されたわけではなく、後々大変なことになります。
スポンサーリンクキャロルとチューズデイの不協和音
決勝進出が決まり、チャンスを掴んだキャロルとチューズデイ。
キャロルも隠していたプレゼントをチューズデイに渡そうとしますが…そこで事態は急展開を迎えました。
チューズデイに火傷を負わせた犯人がシベールだと発覚したわけです。
…まぁわかっていたけど(笑)。
逆恨みの域は出ないとはいえ、チューズデイのせいで暴走してしまったシベールが犯人だと知り、それがきっかけでキャロルとチューズデイの間に不協和音が発生します。
掴んだチャンスを逃したくないキャロルはついチューズデイの優柔不断で誰にでも優しくしてしまう一面を非難し、さらに孤児である自分と家族がいるチューズデイへの負い目を吐露します。
まぁキャロルからしたら、一人でバイト生活をする辛さが身に染みている以上、なるべくチャンスは逃したくないですよね…。
気が立っているところにファンという女の子にチヤホヤされていい顔してしまうチューズデイの姿を見るとイライラしてしまうのも無理はありません。
ただキャロルの非難はあまりに酷ですね…。
そもそも顔バレするリスクを負っているにも関わらず、チューズデイがマーズブライテストに出演しているのは、孤児であるキャロルが頑張る姿を見て奮起したからです。
なのに「家族がいること」への不満をぶつけられると…さすがに堪えますね。
それにチューズデイはチューズデイで「家に居場所がない」という問題を抱えており、決して家族に甘えているわけではありません。
家族がいるからこその問題をチューズデイも抱えているわけですね。
ただ、チューズデイの言葉で一つ間違っているのは「誰も探さない」ということ。
以前、チューズデイの兄のスペンサーが彼女を探しに来ていましたからね。
少なくともスペンサーからチューズデイは気にかけられているわけです。
ただ、チューズデイの歌う姿を見て、スペンサーは声をかけるのをやめました。
あれはチューズデイの夢を理解しないヴァレリーの元に彼女を連れて行くことを止めたということでしょう。
そんなスペンサーの行動はある意味「愛情」の証だといえます。
でもチューズデイにはそれがまだわかっていないようですね。
もちろん家族とのわだかまりが解けていないのもありますが、何より「放っておかれることもまた愛情である」ということをチューズデイが理解していないのもあるかもしれません。
チューズデイからしたら家族の愛情は「構ってもらう」ことなんでしょうね。
この辺がチューズデイのまだ子供っぽさが残っている部分かもしれません。
スポンサーリンクヴァレリーの魔の手
チューズデイの涙を見たキャロルが唇をかみしめている最中、予期せぬ事態が。
なんとヴァレリーの配下と思われる二人組の男がチューズデイを強引に連れて行ってしまいます。
キャロルは必死に引き止め、なんとチューズデイが乗せられた車に飛びついてみせますが奪還は失敗。
予期せぬ形でキャロルはヴァレリーの元に帰されることになります。
それにしてもあの二人組の男、キャロルに平気で暴力を振るう、飛びついたキャロルを走行する車から落とすなどなかなかの外道っぷり。
「汚れ仕事は嫌なんだ」とぼやきながらも、しっかりこなしていたところを見るとちょっと危ない御仕事をしていそうな感じがしますね。
まぁ大統領選に出るなど政治家として順風満帆なヴァレリーですから、多少の裏の顔は持っていそうなものですが、まさかこんな連中と関わりがあるとは…。
それにしても車から落とされた際のキャロルの表情は切なかったですね…。
せっかくのプレゼントも潰れてしまい、お互いを傷つけ合ったままのお別れ…。
どうやって修復していくのか注目ですね
不信に苛むアンジェラ
今回個人的に印象だったのがチューズデイの火傷を知った時のアンジェラの行動です。
チューズデイが火傷を負ったと知った際、チューズデイはまず実の親であるダリアを疑いました。
そして彼(彼女?)が潔白だったと知るや、ロディの動画に映ったシベールを見たアンジェラは疑惑の矛先をケイティに変更。
結局彼女も潔白でしたが、ケイティがタオの様子を気にしてキャロルとチューズデイの様子を窺っていたと知るや彼女を「本当ファンじゃない」と痛罵します。
この一連の行動を見ていると、アンジェラがいかに周囲の人間を信じていないかがわかりますね。
もちろん実の親のダリアには複雑ながらも愛情は持っているようですが、それでもいの一番にダリアを疑うところはなかなかですね。
まぁアンジェラの場合、子役として成功してきたという実績があるために「自分は常に完璧であらねばならない」という強迫観念を抱いているのでしょう。
そのため周囲がお節介を焼いてくることに「自分は完璧だと信じられていない」と感じてしまうのでしょうね。
つまりアンジェラは「自分が信じられていないのが怖いから人を信じられない」という一面があるといえます。
その意味では人を信用しないタオにプロデュースされていることも彼女の周囲への不信感を強める遠因になっているのかもしれませんね。
まぁ元々気難しい一面があるアンジェラですが、ちょっと今回はやりすぎましたね。
罵倒が過ぎてケイティを泣かせてしまっています。
でも前回のケイティ少し怪しかったんだよなぁ(笑)。
あのスマホへの目線はなんだったのだろうか…。
今回の一件でタオ絡みな感じはしますが、これは次に持ち越しですかね。
『キャロル&チューズデイ』11話感想
前回から引き続ぎ不穏な空気が流れたまま物語は進み、さらにラストはまさかのチューズデイがヴァレリーに連れ戻されるという衝撃の展開に。
アンジェラもアンジェラでケイティを傷つけてしまい、嫌な雰囲気になっていますね。
ただ、キャロルとチューズデイがお互いへの不満で不協和音が響いている裏でアンジェラも不信感に苛んでいる辺り、この三人はつくづくリンクしている感じがしますね。
いやーそれにしても決勝進出を決めたのに後味が悪いこと悪いこと…。
…っておい!決勝進出してるのにチューズデイ連れ戻されちゃったら決勝どうすんだよ!
今回の火傷以上のピンチに陥っているじゃないか!
ということで次回はマーズ・ブライト決勝戦。
チューズデイは無事に決勝に出演し、キャロルと仲直りできるのか。
個人的にはスペンサーが肝になる予感がしますね。
後、チューズデイの過去も明らかにありそうな気もします。
何はともあれ次回に期待です。
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コメント
こんにちは ひろです。
今回 予想通りチューズデーが連れ戻されてしまいました。アンジェラとケイティの関係にも、決定的な関係悪化も見られ次回どのように展開するかはらはらさせられます。
個人的には、アンジェラとケイティは和解してほしいのですがね。それではまた来週よろしくお願いします。
ひろさんコメントありがとうございます!
>決定的な関係悪化も見られ次回どのように展開するかはらはらさせられます。
キャッるとチューズデイはもちろん、アンジェラはタオとの間にもどこかぎこちない感じがしていましたし、今回は主要キャラクター3人の人間関係の亀裂を描くことが主題になっている印象でした。
ここからどのように変化し、和解していくかに注目ですね。
>個人的には、アンジェラとケイティは和解してほしいのですがね。
確かにあの2人は和解してほしいですね。
もしかしたらケイティはチューズデイにとってのキャロルになるかもしれないですし。
ただ個人的にはケイティに色々裏があった方が面白かったりしますけど(笑)。