皆々様こんにちは。
『イド:インヴェイデッド(以下『ID』)』担当のgatoです。
前回は飛鳥井木記(あすかいきき)の能力…ひいては存在が世界それ自体を変えるというとんでもない事実が明かされました。
また聖井戸御代(ひじりいどみよ)こと本堂町(ほんどうまち)との再会で、「でっち上げの世界」に酒井戸(さかいど)こと秋人が別れを告げました。
しかし、砂漠のイドに戻るなり穴井戸こと富久田(ふくだ)から、そこが自分のイドだと明かされ、秋人はドグマに堕ちてしまいます。
せっかく綾子と椋(むく)と涙腺崩壊のやり取りをしてきたばかりなのに、とんだ緊急事態に…。
おまけに今回は「でっち上げの世界」に残った本堂町が捜査を進め、ついにある真実を暴き出すとか。
一体どうなったのか、早速振り返っていきましょう。
目次
ジョンウォーカーは早瀬浦!
今回ついに明かされたのが『ID』最大の敵であり、黒幕であるジョンウォーカーの正体。
なんと、その正体は蔵の局長である早瀬浦でした。
いやぁ、僕を含め外見や挙動の怪しさから彼がジョンウォーカーだとまことしやかに囁かれていましたが、まさか本当にそうだとは(笑)
あまりに腑に落ちすぎる結果でちょっとびっくりです(笑)
一方でジョンウォーカーこと早瀬浦の犯行の動機までは不明ですが、彼の振る舞いには以下のような特別なポイントがあることがわかりました。
②被害者は7人まで、連続サツ人鬼も日替わりで7人。
③犯罪行為があったのは各々の連続サツ人鬼で曜日が決まっている。
④連続サツ人鬼が逮捕されることも織り込み済み。
もし本堂町が推理したようにこれらの行動が「何かを始める前段階」であり、聖書の「神が7日間で世界を作った」を前提に置くなら、早瀬浦は世界を創ろうとしている…それこそ「飛鳥井を利用して世界を変えようとしている」なんて動機が出てきそうな予感がします。
前回の記事の推測がちょっとはまりはじめた…と思いたい(笑)
穴井戸と、イド嵐の中で
前回酒井戸を罠にはめた穴井戸(富久田)ですが、その動機は彼が数唱障害によって自サツ願望を抱えているから、というものでした。
自分がシぬために酒井戸を罠にはめて激昂させ、自分をコロさせる…というなかなかヤンデレな行動ですね(笑)
そんな穴井戸の自サツ願望の原因は数唱障害でした。
う~ん寡聞にて数唱障害それ自体は知らなかったですが、どうやら強迫神経症の一種である数唱脅迫に近いものですかね。
そして数を数えずにいられず、「3」という数字に拘ってしまうことが辛くて穴井戸は頭に穴を空けた…とのこと。
なかなか過激な考えですが、これによってはからずも穴井戸は数唱障害を克服し、現在のパーソナリティになったようですね。
しかし穴井戸となったことで再現された外見が穴を空ける前だったため、自サツ願望がぶり返してしまった…というところでしょうか。
穴を空けることで数唱障害が克服したという点はそれとなくロボトミー手術を連想させますね。
ロボトミー手術とは精神疾患を脳に対する外科的な手術で治療するというものですが、舞城王太郎の『ディスコ探偵水曜日』でも箸を目に刺して(?!)ロボトミー手術を行ったキャラクターが登場しています。
このロボトミー手術が穴井戸こと富久田がいうところの「解放」のメタだったのでしょう。
頭に穴が空いてから抑圧された感情が解放された数田も富久田と類似の現状が起こったのかもしれませんね。
思えば穴井戸が謎解きに興味を持たず、あっさり命を落としてしまうような振る舞いをしていたのも、彼の自サツ願望が反映されていたからでしょう。
元々富久田という人格が持ち込まれている穴井戸だからこそ、あのようなことができるわけですね。
そしてそんな穴井戸の自サツ願望をジョンウォーカーは利用したわけです。
どうやら穴井戸が自サツ願望に駆られてイド嵐で酒井戸を閉じ込めるだけでなく、彼に命を奪われるまでがジョンウォーカーの狙いだったということですが…。
なぜ穴井戸、ひいては富久田がジョンウォーカーにとって不都合だったのかが気になるところですね。
そもそも酒井戸を閉じ込めることが目的なら、穴井戸の命が奪われることまでを織り込む必要がありませんし。
共犯者を始末することが第一だったのかもしれませんが、これまでジョンウォーカーは手下にした連続サツ人鬼を守ろうとしている描写はありません。
むしろイドの中で数田をバラバラにするなど、連続サツ人鬼に対してはドライな振る舞いが多い印象です。
この点を踏まえると、個人的にジョンウォーカーは酒井戸に何らかの影響を与えたいのではないか…と思えてきますね。
ジョンウォーカーからしたら、今まで何人もの人間を自ら命を絶つよう仕向けてきた酒井戸こと秋人は連続サツ人鬼の素養がある人物のように映るでしょうし、もしかしたら彼を連続サツ人鬼にするつもりでやっていたのかもしれません。
ただ彼の正体が早瀬浦であり、彼が飛鳥井に対して何らかの思い入れを持つ人間であることを踏まえると、飛鳥井にとって重要な存在となる(なり得る)秋人に対して、もっと別の思惑を向けている可能性も否めないところです。
思えば富久田は他の連続サツ人鬼と違い、飛鳥井に穴を空ける(自身のサツ害方法を実践する)ということはしませんでした。
彼にとっての穴がロボトミー手術のように脳に物理的な影響を及ぼすことを重視しているなら、なるほど、夢の中の飛鳥井に穴を空けることに興味を持たないことはそれとなくわかります。
また、このことから富久田がジョンウォーカーこと早瀬浦の意に沿わない人間だったことが窺えますね。
これも早瀬浦の罠の背景に関わってきそうです。
後、余談ですが富久田が好きだという「3」ですが、三位一体という言葉にあるようにキリスト教では重要な数字だったりします。
さきほども触れたように、もし早瀬浦が犯行に聖書にからめているのであれば、この辺りが接点として機能してきそうですね。
“セカイの被害者”飛鳥井木記の「でっち上げの世界」
今回、酒井戸が飛鳥井を「セカイの被害者」と語っていましたが、この発言を真に受けるなら、どうやらミヅハノメやイドという存在は飛鳥井に向けられたものと言う感じになりそうですね。
そうなると、以前別の記事で書いた「ミヅハノメと飛鳥井の関係性」のくだりに真実味が出てくる…と思いたい(笑)
実際早瀬浦が対面した飛鳥井は特殊なスーツ(?)を身にまとって眠っていたようですし、何らかの因果関係があるのは明白でしょう。
一方でこのことを踏まえると、あのでっち上げの世界の意味合いも変わってきそうです。
あのでっち上げの世界が外部(イドを含め)の時間の流れが異なっているのは、「外部(恐らくこの場合は蔵=現実)からの観測がないから」という理由でした。
つまり現実からの観測者がいるからこそ、イドの時間は現実と同じ流れになっていたというわけです。
そしてあのでっち上げの世界にはその現実からの観測者がいないから、時間の流れがおかしくなっている。
だとしたら、あのでっち上げの世界は外部の観測者となり得るジョンウォーカーこと早瀬浦も把握していない世界ということになります。
これを踏まえると、秋人のイドにコクピットが登場したのも、彼に向けた飛鳥の「SOS」のようなもの…と捉えることもできそうですね。
砂漠とイド嵐
前回百貴のイドと思われていた砂漠のイドが、その実秋人のイドだったことが発覚しました。
そしてそれは花火師こと冬川が命を絶った際に、それを誘導した秋人の思念が反映されたものだということがわかりました。
そうなると、冬川を始め、連続サツ人鬼に命を絶たせようと誘導している時の秋人はかなり虚無的な心情だったことが窺えます。
雷のイドにおいて綾子と椋の命日が大きな中核を成していたことを踏まえると、彼女達のことでさえも砂の底に埋没させてしまうような…それこそある種の自暴自棄に近い状態だったということですね。
ちなみに「ドグマに堕ちる」ことによって発生したイド嵐ですが、前例のないかなりの異常事態であったことが窺えます。
そこで気になったのが「ミヅハノメがイドを保護しようとしている」という点。
イド嵐の発生によって酒井戸や穴井戸の消息がわからなくなるなど、蔵もかなり振り回されましたが、そもそもの原因がミヅハノメそれ自体にあったというわけですね。
そしてその原因を作り出しているミヅハノメには「イドの保護を優先する」傾向があることが窺えます。
さきほども触れた「ミヅハノメのコア=飛鳥井」を前提とするなら、この傾向は飛鳥井の意向である可能性が高くなりそうですね。
だとしたら、飛鳥井は自身が唯一他者と接点を持ちうるイドを守ろうとしているから、あのような事態が起こっている…なんてことが邪推できそうです。
本堂町の本性
今回ちょっと気になったのが本堂町の本性に関わる描写です。
本堂町がでっち上げの世界から帰還し、聖井戸御代として酒井戸と穴井戸と接触した際、穴井戸が彼女の名前を言うことで自意識を復活させる描写がありました。
さきほども触れたように穴井戸が穴を空ける前の状態になることで自サツ願望が揺り戻ったことを踏まえると、聖井戸御代のパーソナリティが「穴を空けられる前の本堂町」になっている可能性が高くなります。
だとしたら、雷のイドで本堂町が見せたあの人命に対するドライさは彼女の生まれ持ってのもの…という可能性も浮上してきますね
もちろん、穴を空けられたことで抑圧された欲望が解放されると同時に発露したパーソナリティであることもあり得ますが…それはあくまで現実の振る舞いに影響を及ぼしただけであり、ドライさ自体は本堂町が生来持っていたものという風に捉えることはできます。
う~ん…まぁやっぱり危うい子だなぁ(笑)
この本性のために本堂町が敵対する…みたいな展開はさそうだけど…この解釈に対しては否定材料がほしい(笑)
東郷と百貴のイケない関係
今回さりげなく描かれていたのが、東郷と百貴がイケない関係にあった…ということでした。
東郷が百貴の自室やそこに飾られている写真を把握していることが、その証左ですね。
つまり東郷は百貴の自室で…ゴニョゴニョ(笑)
松岡達のリアクションとは裏腹に冷静だった東郷にはちょっと笑いましたが(笑)、2人の関係が恋人的なものだとしたら、百貴と飛鳥井の関係が恋人同士のような深い関係にあったような可能性は低くなりそうですね。
あくまで「刑事と守れなかった被害者」という関係性でしょうか?
まぁ浮気をしていたという可能性も否定できないけど…(笑)
『イド:インヴェイデッド』第11話感想
ジョンウォーカー=早瀬浦とわかり、一気にクライマックスまで近づいた印象がありますね。
それに穴井戸こと富久田がそのまま敵にならず、むしろ酒井戸・穴井戸・聖井戸御代と名探偵集合みたいな展開になってきました。
いやぁ楽しくなってきたなぁ(笑)
酒井戸が口にしていた「思い当たることが」何なのかも気になりますが、ラストでミヅハノメの主電源を落とすという暴挙に出た早瀬浦が飛鳥井と何をしようとしているのかも注目ですね。
さぁクライマックスの前哨戦となる第12話…楽しみですね!
▼前回までの記事はこちらから
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コメント
さすがに富久田が数字をかぞえないと気が済まないって資質(数唱障害)には気づかなかった。
確かに偽ミズハノメに数字を書き続けてたし、砂漠のイドに入ってすぐ「かもしれない、かもしれない~。君は3回と思うかもしれないけど実際は4回」ってのは、何を言っているのか不明だったけど。数えてしまう気質から出た言葉だったのね。そういえば、カレンダーが実際のものと一致していたっけ2019年3月にしても!3が好き?なぜわかった?
でも私も3はかなりいいと思う。ってか人類、遺伝子レベルで”3はいい数字”と擦り込まれているよね、きっと。例えば写真や絵画の構図も三角だとバランスいいし。構造物も三角形ベースだと安定するらしいし、三すくみ(具体的には三権分立、じゃんけん)はパワーバランス最高だし、当然、三位一体、釈迦三尊と、古今東西にわたって3はいい数字。素数だし)
あと、名探偵穴井戸になると、自殺願望がよみがえることにも気が付かなかった。不審に思った点はなかったな。そもそも穴を開けた理由が数唱障害にあったとは、まったく分からなかった。とにかく富久田のその性質と現在死にたがりになぜ気づいたか、根拠を鳴瓢に尋ねたい。
それと本堂町も。鳴瓢のメモは、もっと早く私たちにも見せてほしかった(笑)。なぜ「蔵の人間で」といきなりそこまで特定できたの?7被害者が7人までで、もうそろそろ終わりか次の段階、ってなぜわかるの?おせーて!
・・・フェアじゃないよ。二人とも。あ、尺の関係(笑)?
富久田が夢の中でジョンウォーカーに会った、と言っているから、実在しないのは確定だね。ジョンウォーカーがもともとは飛鳥井の創作で実在しない。前から指摘してたけど、ね。
だって、室長補佐や葬儀で蔵メンバーが「イドの中の人物はカエルちゃんを見ても動揺しないけど、ジョンウォーカーには明らかに恐怖を感じているから、あの姿で実在する」「蔵のメンバーが身元を隠すために返送している」って言ってたけど、これがおかしいと思った理由。恐怖を感じてるのは間違いないけど、同じ姿で実在するのはヘンでしょ。同じような存在感で連続殺人犯にプレッシャーをかけられる何かがある(本とか知識かもしれないし、聖典かもしれないし、人物とは限らない)、と解釈すべき、と思う。それに特に身元を隠したいなら、毎回違う変装にするべきでしょ。それにジョンウォーカーにの変装って、、、いつの時代?そんでもって劇場型?(笑) むしろ同じ服装でいろんな人のイドに出てくるってのは、意識に作用する何かがあるするけど、実在はしない、って意味に解釈しなきゃいけないのでは? それに「殺人鬼メーカー」と「毎回ジョンウォーカーの変装」は、プロファイル的に両立しないでしょ。
局長は多分、もともと警察関係者じゃないよね。百貫やベテラン徳田は警官然としてるけど。官僚っぽくはあるけど、学者タイプ。ま、根拠は髪型だけど。白駒プロジェクトの一員感じがする(研究において、白駒は実験、局長は理論担当)。でなきゃ局長にはなれないよね。井戸端も全員警官上がりってわけじゃなくって、心理学専攻とかプロファイラーとか、ハッカーとか、いろんな専門家から選ばれてる気がするし(根拠は佇まいだけど)。
黒幕は、ジョンウォーカーの正体に近づく人を排除するよね、当然。百貫は(ミズハノメの機能について局長に何度も尋ねていたっぽい(多分鳴瓢のメンタルを気にしていたから)、夢に登場するとはいえ、ジョンウォーカーの息がかかった殺人者たちは、自分につながる情報を持っているんだからその情報を漏らす前に殺されるのが好ましい。だから穴あきもその対象になってるだろうし。その連続殺人犯たちを収監中に殺してくれる人が必要だった。それが鳴瓢。そのために選ばれ、椋ちゃんと妻はその犠牲になった。
本堂町は、鳴瓢の代わり(正義のためなら殺人犯を躊躇なく殺す)になることができそうだから、局長はパイロットになる提案を受け入れた、とも考えられるね。
ただ、雷のイドで偽ミズハノメが出たことは、局長の想定外だったかも。しかも「井戸主飛鳥井木記」。こりゃまずいことになるかも、じゃあ、この機に都合よく二人とも処分しよう、と。一方、飛鳥井は、一生懸命自分にあらがって結果、偽ミズハノメを産んでたのかな(飛鳥井の精一杯のシグナル)。
飛鳥井は救わねばならない。局長にそのサイキック能力を意に反して利用され、自由を奪われているから。飛鳥井の能力を知ったら、もしかしたら本堂町は、「殺してあげるのがいい」と言いそうな気もするけど、鳴瓢は、偽イドで飛鳥井に会って心が癒されたこそ、他の方法が提示できる。ただ飛鳥井を助けたい、飛鳥井に感謝してるって気持ちだけじゃなくて、別れを告げ、「パパ死なないで」「夢でもし私が死んだらそれが夢だと思って目を覚まして」と娘うあ妻に言ってもらえて癒され、得た心持ちが鳴瓢にはあるはず。
そう、確かに飛鳥井の言うとおり、タガが外れて世界を変えているけど、飛鳥井にも知らないことがある。それはかえるちゃんの存在。かえるちゃんは、どのイドにもいて、しかも自分が死ぬことも厭わず、いつも解決への手がかりを示していたこと。かえるちゃんを産んだのも、飛鳥井である、ってことを知らせて、君が死ぬ必要はない、君は世界を破壊する力だけでなく、希望も持っている。その力があるはずだ、と鳴瓢なら説得できる、といいんだけど。(かえるちゃんは、パンドラの函の希望、って前に書いたけど、そのイメージ)
ところでタイマンのイドにもジョンウォーカーがいた、って百貫が言ってたけど、誰がパイロットになったの?そのイドはどんなイドだったの?尺の関係で割愛した?
来週からは答え合わせになるといいけど(笑)。
さなえちゃんの古井戸さんコメントありがとうございます!
>あと、名探偵穴井戸になると、自殺願望がよみがえることにも気が付かなかった。
富久田本人は「サバイバビリティがない」と自嘲していましたが、そもそもサバイバビリティがない精神状態だったというわけですね。
まぁ伏線といえば伏線だけど(笑)
>恐怖を感じてるのは間違いないけど、同じ姿で実在するのはヘンでしょ。
う~ん、早瀬浦があの衣装をチョイスした理由は不明ですけど、まぁわかりやすい固定のコスチュームはかえって便利ですからね。
実際百貴に罪を着せる際にも役立つわけですし。
あの衣装をチョイスしている理由は不明ですが、元ネタが明確にありそうですし(別記事参照)、村上春樹をオマージュしているなら、そのあたりから考えてみるのも一つの手かもしれません。
ただ、僕は『海辺のカフカ』をまだ読み直していないのでなんともいえない…(笑)
>むしろ同じ服装でいろんな人のイドに出てくるってのは、意識に作用する何かがあるするけど、実在はしない、って意味に解釈しなきゃいけないのでは?
う~ん、早瀬浦がジョンウォーカーと確定した以上、完全に「実在しない」とするのは少し難しいかと。
まぁ早瀬浦がミヅハノメを通じてイド内に置き、自動的に動くように設定されている分身や痕跡みたいなものと解釈するのはありかと思いますけどね。
ただ、早瀬浦と彼の中の「ジョンウォーカー」が乖離しているような展開とかは面白そうですね。
『ディスコ探偵水曜日』でも同じような設定(一人の人物から別のキャラクターが生まれる)が出てきていますし。
そう考えるとかえるちゃんも似たような存在なのかな?
>局長は多分、もともと警察関係者じゃないよね。
飛鳥井の特性を理解したうえで利用しているなら、その可能性は高いでしょうね。
白駒の同僚とか、その辺の感じがします。
>そのために選ばれ、椋ちゃんと妻はその犠牲になった。
秋人をその立場に選んだ解釈は興味深いですが、個人的には少し慎重になりたいところ。
口封じをやりたいのはわかりますが、個人的にはまた7人の連続サツ人鬼を揃えたいのかな?と思います。
>一方、飛鳥井は、一生懸命自分にあらがって結果、偽ミズハノメを産んでたのかな(飛鳥井の精一杯のシグナル)。
同意ですね。
もしかしたらかえるちゃんとして現れているのも、彼女なりのシグナルなのかもしれません。
>ただ飛鳥井を助けたい、飛鳥井に感謝してるって気持ちだけじゃなくて、別れを告げ、「パパ死なないで」「夢でもし私が死んだらそれが夢だと思って目を覚まして」と娘うあ妻に言ってもらえて癒され、得た心持ちが鳴瓢にはあるはず。
なるほど、実際に飛鳥井と接したことで秋人にそんな心境が芽生えても不思議ではないですね。
それに元々秋人=酒井戸はかえるちゃんに妻子を重ねていましたし、「彼女を救いたい」という想いがあってしかるべきですね。
ただ、でっち上げの世界で妻子と別れを告げ、投影から切り離されたことで、その想いはより純化したのかもしれません。