こんにちは。くらむBONです。
気絶した炭治郎を救うために鬼化した禰豆子が堕姫を圧倒する中、人間の血を見た禰豆子は鬼としての欲望に抗えずに暴走。
周囲の人間に襲い掛かろうとしましたが、間一髪で起きた炭治郎が必至で禰豆子を押さえ、禰豆子の血鬼術で火傷を負った堕姫の攻撃が炭治郎に迫ります。
危機に陥った丹次郎を救った音柱の宇随天元は、堕姫に向かって「弱すぎる」と、気になるセリフを口にしました。
今回は「妓夫太郎(ぎゅうたろう)と首を堕としても倒せない堕姫の倒し方」を考えてみます。
原作既読の皆さんは未読ライターの考察を、子守唄を聞きながら落ち着いて楽しんでください。
禰豆子の鬼化と子守歌
鬼化した禰豆子は堕姫によって上弦の鬼よりも高い再生能力を有していると言われており、禰豆子の傷は『無限列車編』の猗窩座のように即再生するので、鬼同士の戦闘シーンは見ごたえがありました。
不タヒ者の人間性を無視した戦闘シーンというのは、近年の作品にはあまりないので、禰豆子と堕姫の戦いはグッときます。
絵面のグロさでは『ひぐらし業・卒』くらいはあるものの、モザイク処理や謎の黒い靄(もや)で誤魔化していないのは、人間対化物を題材にした剣劇アクション作品ゆえでしょう。
表現的にかなり攻めた描き方がされていて、様々な作品で意味不明な規制が入る中、今回も制作側の作品愛や表現への覚悟というのが垣間見えます。
子守唄アンドサガ
人間の血を見て暴走してしまった禰豆子は、炭治郎の子守歌によって母の竈門葵枝(かまど・きえ)との思い出を回想して沈静化します。
この時『小山の子うさぎ』という子守唄が歌われ、声優の桑島法子さんの美声が心地よく響いて感動。
長きにわたり歌い継がれ、実存する『小山の子うさぎ』は日本の各地方によって微妙に異なる歌詞が数多く伝承されており、今回使われたのは佐賀県に伝わるものです。
ここから、葵枝の先祖は佐賀県出身で、竈門家にも九州男児の血が流れているのかなと思いを馳せました。
これまでの炭治郎の性格や行動を思い返すと、母方からのDNAを受け継いだと思しきところが多々あります。
記憶の中の禰豆子の言葉
回想の中で禰豆子は子守唄の歌詞にある、ウサギの目が赤くなった理由から、同じように炭治郎の目が赤くなったのかと葵枝に聞いていました。
きょとんとした顔の後に禰豆子に笑顔を返す葵枝。
竈門家の人では葵枝の眼だけが赤くないので、「血筋によって目の色と習得できる呼吸は関係あるのかな?」と、疑問を持ちました。
そこで、炭治郎がヒノカミ神楽に比べて水の呼吸が合わないのと関係があるのかもと思い、作品を見返してみました。
炎柱の煉獄家は母の瑠火(るか)を除いて全員オレンジで、元水柱の鱗滝左近次は仮面のため分かりませんが、水柱の冨岡義勇は水色です。
しかし、善逸のように雷に打たれて目の色が黒から黄色になり、師匠のじいちゃんの目が三白眼など関連が分かりにくい場合もありました。
ここは特に伏線ではなく、単に血縁関係で色分けしているだけなのかもしれません。
二体一身の上弦の鬼をどう倒す?
炭治郎たちを助けた天元は堕姫の実力を見抜いていて、「弱すぎる」という理由から堕姫以外の上弦の鬼の存在も看破。
首を斬ったのにタヒない堕姫の異様さや、堕姫の身体から出た妓夫太郎の早さに驚きつつ、天元はどうやったら2体の鬼を倒せるのか思案しています。
天元は本体と思われる妓夫太郎の首を斬れば倒せるかもしれないと考えていましたが、「俺達は2人で1つ」と語る妓夫太郎のセリフから、事はそう単純ではなさそうです。
過去記事で堕姫の弱さについて考察していました。
嫉妬深い鬼の兄妹
妓夫太郎の性格はセリフの端々に浮かぶ他者への嫉妬に染まり切っていて、鬼となった経緯も何者かへの嫉妬が原因となりそう。
京極屋の女将から、「首を傾けて下から睨み(ねめ)付けてくる独特の癖があった」と言われた堕姫の性格も同じく嫉妬深さが窺えます。
上弦の鬼の兄妹2人の過去についてはこれから描かれそうで、「2人で1つ」の理由は同時に同じ理由で鬼となったからではないかと考えられ、どちらか一方が生きている場合は復活してしまうタイプだと推定しました。
ハズレてしまっていますが前回記事で堕姫の雌雄同体説を提示しています。
上弦の鬼の倒し方
自分が天元だったらという仮定で妓夫太郎と堕姫の倒し方を考えてみると、いくつかの方法が考えられました。
・朝まで粘って戦闘して、朝日が昇るのを待って二体を捕縛した後に日光で倒す。
・妓夫太郎と堕姫の首を二体同時に日輪刀で攻撃して復活させないようにする。
・SPW財団から紫外線照射装置を取り寄せ・・・られないか(大正は1926年まで、紫外線照射装置開発は1938年以降)
朝まで粘るのは時間がかかり、周辺被害の拡大と逃走される恐れがあって、現実的ではありません。
伊之助と善逸が到着しているので、タイミングを計って二体同時攻撃を試してみるのがベターな気がします。
ギリシャ神話のヒュドラの倒し方で、「首を切断した後、傷口を松明で焼く」が参考になるとも考えましたが、禰豆子が血鬼術で堕姫に負わせた火傷が回復していたので、この方法は無理でしょう。
鬼滅の刃遊郭編7話感想まとめ
炭治郎によって予告された次回タイトルが「集結」なので、「終結」と勘違いしてしまい、「ちょっと早くね?」と、慌てて公式サイトに確認しに向かったのはナイショです。
禰豆子の変貌ぶりや表現方法を巡っては、いろいろ意見もあるようですが、面白いかと聞かれれば個人的に面白かったとはっきり言える内容でした。
禰豆子が切り刻まれながら復活していく戦闘シーンは、ホラーとアクションの面で先行作品の『HELLSING』や『傷物語』のように不タヒ者同士のワクワクする戦いが久しぶりに楽しめて好感触。
作中の子守唄も殺伐とした展開の一服の清涼剤となっていて、桑島法子さんの歌も非常に良かったと思います。
妓夫太郎と堕姫の倒し方を思いつくまま考えてみましたが、次回も楽しめそう。
ではまた次回で。
ばいばい。
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