和歌山弁懐かしすぎて地元帰りたくてたまらん…!!
こんにちは! サマータイムレンダ担当の模造紙です。
情報量過多、怒涛の展開、引きの強さの1話…物語としてはようやっとスタート地点に立ったのではという感じで、初回の今回は(私のための)備忘録的な構成になりそうです。
ただやっぱり流石の前評判通り、今後の伏線になるであろう描写もバンバン登場したので今後特に重要になりそうなポイントに絞って挙げていきたいと思います。
目次
サマータイムレンダ1話おさらい
本作の主人公、慎平は2年ぶりの故郷の和歌山市日都ヶ島の地を踏みます。
帰郷の理由は幼馴染兼家族である、潮の葬式に参列するためでした。
本土と島を繋ぐ汽船での不思議な女性との出会い。
葬式での奇妙な噂話や、実は他人による可能性も残る潮のタヒの謎。
一夜明け、海難事故で潮が救出した少女(しおり)家族が全員消失するという不穏な事件が発生するなど、息つく暇なく次から次へと不安を掻き立てる事ばかりが続きます。
猟師から風土病である“影の病”の事を聞かされた慎平と潮の実妹・澪の2人は、事情をよく知るであろう島の神社【ヒルコ様】の元を訪れます。
ですが、遭遇したのは慎平が汽船で出会った女性か負傷し息絶えそうになっている姿。
そして、澪の頭部に銃口を向けるもうひとりの澪。
もうひとりの澪により撃ち抜かれた慎平が次に目覚めたのは、7月22日、汽船で謎の女性と接触した場面でした。
とまあ端折ってますがだいたいこんな流れの1話。
- 状況的には事故タヒの幼馴染の首に、なぜか吉川線が残っていたこと
- 失踪したしおり一家の行方
- 影の病について(潮としおり、2人とも自分そっくりの人間に遭遇したあと消失)
- もうひとりの澪が現れた理由
- 慎平が絶命のタイミングで時間が溯る現象
- 慎平の瞳の色が左右で違う点
以上がざっと気になるポイントですが、正直まだまだ物語の出題編の序盤って感じなのでよくわかりません……。
潮のタヒ、しおり家族の失踪、もうひとりの澪に関しては、全て影の病に帰結しそうです。
影の病に関する整理と考察【1話時点】
風土病である
風土病とはある一定の地域や地区に限定して発生、蔓延する病気です。
その土地や気候、土壌や環境、地域のならわしや習慣が複雑に合わさることで発生する特殊な状態です。
言い換えると、限られた土地でのみ発生するめちゃくちゃレアな特殊状態ということ。
閉ざされた町や島、ローカル限定で病が蔓延る系は先達の作品でも色々ありますが、影の病もその手の特殊状態だと言えます。
潮に続き、しおり一家も消える
潮もしおりも自分自身と同じ姿の人間を見ています。
そしてその後、潮は帰らぬ人に、しおりは家族と共に行方不明に。
どちらも影を見たことが消失の原因なのは間違いないのでしょうが、そもそも影とは何なのかって話なんですよね。
潮においては、状況的にはあり得ない吉川線(絞サツ時にできる引っかき傷)がある点、しおりは影を見た後に喋れなくなってしまったという不可解な謎も残っています。
戦前までは珍しくなかった
気になるのが猟師の「戦前ではようあった」の言葉。
日都ヶ島のモデルである友ヶ島は、戦後は砲台跡が残るだけの状態ですが、元々は軍事施設があった場所です。
つまり軍事利用の目的で、国が実在する人物の複製を研究・開発していたって線はないでしょうか。
複製の目的は単純に戦闘要員の確保か。他の用途としてはオリジナルの失った器官や臓器をカバーするためのドナーにもできる。
戦前までよく見たのは研究開発の過程だったからで、手っ取り早く近場の人間のデータを活用していたから。戦後は不要になったから見なくなったという流れかな。
実はすでに影に取って代わられている?
とすると、澪の言う「知ってる人でも知らん人みたいに見える時あるわ」は背伸びしたい少女が周囲を客観視したおませな発言ってより、実は水面下で影の病が蔓延っており島の人間の多数でオリジナルと影が入れ替わってる暗喩としても考えられます。
慎平の両親も10年前になくなっているとの事で、本当は取って代わった影に……なんて真相もあるのではないでしょうか。
もうひとりの澪
ヒロインの実妹である澪がもうひとり現れる事については、PVやティザービジュアルで刃物を握ってる点からも前情報として把握していたので驚きすぎるってことはなかったです。
ただ、このシーンの劇伴が秀逸で、静の鎮まり切った中での張り詰めた緊張感の表現が凄まじく、来るぞ来るぞとわかっていてもドキドキしちゃいました。
オリジナルの澪と性格も口調も違うし、複製したっていうよりも並行世界のifの澪と言われたほうが納得するほど違和感あるなー。
謎の女性が絶命する間際、「あいつは、こ」と囁いていた点からも(おそらく”コピー”と言おうとした?)、オリジナルの澪から作れられたコピーである可能性は高いけど、複製なのにあまりにも性格が違うから、それは人格の負の感情の一部分がより過激になるよう操作されたりしてそう。
少なくとも1話見た限りの澪は、家族思いで姉が好きで、慎平に片想いしてて、働き者で健気な女の子って印象。
銃の扱いに慣れ過ぎだし口調も鋭く冷静、人格はまるで別人……ギャップありまくりで同一人物とするには無理がある。
女子高生じゃなくて特殊機関のスナイパーやん。
影とコピーとは?
影の作り方、複製の方法について次第に明かされるのでしょうが、OPでネタバレっぽいメモ書き?図解?が記されていました。
複製したい人間に向かって影が発光する → コピーを作る → オリジナルにコピーの姿を目撃させる → オリジナルを始末する
というのが大筋の流れに見えるけどシンプル過ぎるか。
恐らく発光は潮の葬儀でのフラッシュでしょう。
ということは、葬儀のタイミングで澪は影にコピーされたってことなのかな。
もしくは慎平に向かって発光した線もありそうだし……。
時間の遡りについて
本作の肝となる慎平のタイムリープ。どうやら息絶えるタイミングで時間が逆行しやり直し地点に戻るようです。
うん。リゼロ方式やん。
タヒんでやり直して謎を解き明かし真相究明するのが大筋でしょうか。
(なんというシュタゲとかひぐらしとか東リベとか色々ごった煮感)
また、1周目の23日、コフネの手伝いをしている際、客から「眼鏡をかけた豊満な胸の女性を探していた」と話しかけられていることからも、時間遡行した別の慎平が既にループして干渉してるっぽいですね。
物語の着地が潮をタヒなせないことなのか、それとも潮の望みである澪を助けることなのか、どちらにあるのか現時点では予想が難しいです。
とりあえずは影の病の秘密と何故ループできるかを解き明かす事が、序盤の大きな山場になりそうだと予想しておきます。
慎平の目の色が違うのはなぜ?
主人公の慎平ですが左右の瞳の色が異なります。
あれ?光の加減で少し色の度合いが違って見える…?とかのレベルじゃなく、ガッツリめに違います。
不自然なほどのオッドアイ。中二にもほどがあるオッドアイ。
片方だけカラコンとかじゃないだろうし。
メラニン色素の量や、加齢、病気由来で目の色が異なるケースはありますが、さすがにオチがそれは考え難いです。
結論から言うと、タイムリープ能力はこの目によるものじゃないでしょうか?
アバン序盤にヒロイン潮と会話するくだりがあるのですが、「プレゼント」と言いながら手のひらで目を覆うんです。
このシーンは映像の乱れやノイズがあるため現実世界ではなく夢か虚構か幻だと思われますが、潮と澪を救う重要な突破口になるのは間違いなさそう。
潮が与えた能力とすると潮って何者?って話になっちゃいますがそれはまたいずれ。
現時点では、何らかの理由で潮が慎平の夢に干渉してタイムリープ能力を授けた説を唱えておきます。
サマータイムレンダ1話感想
いくつも気になる箇所はあるものの情報とヒントがまだまだ少なすぎて、たらればや予想でしか語れないのが悔やまれます……!!
SF×サスペンスなのは心得て視聴してましたが、ミステリーとオカルト要素も濃いですね。
今後どんどん風呂敷を広げていきそうな雰囲気に、これ25話で収拾つくのかな…と要らん心配をしていますが1話を見た限りスピーディーでテンポよく世界観にグッと引き込まれて素晴らしい仕上がりだと感じました。
中盤以降に一気に加速して面白くなる作品もあるけど、個人的には導入部分と初回の引きの強さは作品の質を大きく左右すると考えているので、サマータイムレンダの1話の仕上がりには大満足です!
出身者の贔屓目もだいぶありますが、これまで和歌山のローカル部分に注目したアニメ作品を知らないので本気で帰省を望むほどに楽しめました。
コロナ禍で実際問題2年ほど帰省しておらず、民家の瓦屋根やのんびりした雰囲気、個人商店のノスタルジックさが懐かしすぎて。
さすがに出身者の澪役の声優さんはお上手でした…ヒロイン力も相まって可愛かったです……!!
本作品は女子がとても可愛いです…!! 少年誌らしい微かなチラリズムもありそれはそれで面白いです。
これヒロインって退場した潮なんですよね…? 1話だけ見ると澪がヒロインっぽいんだけど、今後は大どんでん返しや息を飲む展開が待っているってことなのか。
分からない謎だらけ、人物の掘り下げもまだまだこれからなので、次回以降も張り切って視聴したいと思います。
それでは次回もお会いできますように!
▼サマータイムレンダの記事はこちらにまとめてあります
▼当サイトでは他にも多数のアニメを考察しています!
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11