そう、なれずしって美味しいですよね……!! 酸味のある独特の匂いがしますが旨みが凝縮して美味しいです……!
こんにちは! サマータイムレンダ担当、和歌山出身の模造紙です。
グリーンソフトの旗、7時を“ななじ”と読む、凸村の「~じょ」などなど和歌山の小ネタが散りばめられていて見応えがありました。
小ネタ以外は終始不気味で穏やかでない雰囲気でしたが、慎平のタイムリープ能力や影の生成方法など新たに明らかになったポイントも色々。
と言ってもまだ25話中の2話目なので中々に情報整理が難しいのですが……
今回は、慎平が読んでいた小説が気になったため「沼男」をメインに掘り下げて考えたいと思います。
サマータイムレンダ2話おさらい
撃ち抜かれた慎平が目覚めたのは日都ヶ島行きの船のなか。
スマホで確認すると“7月22日”の日付が。――昨日に戻っている?
そんなはずはない。家族や友人が別人と入れ替わる妄想に憑りつかれる小説、「沼男」を読んだためにデジャブを感じているだけだ、あの出来事は夢だと思おうとします。
ですが、その後も1度経験した出来事が同じように繰り返されます。
22日の夜、家の前で佇むいるはずのない澪と駐在の凸村を目撃。澪はいきなり刃物で凸村を滅多刺しにします。
絶命した凸村を見下ろしながら澪は発光。背後の影から凸村そっくりの何かが生成されます。
潜んでいるのを澪に発見された慎平は頸動脈を切られ息絶えます。
そして再び22日へ時間は戻り、港に降り立った慎平。時間遡行と影の存在を事実と受け止め、過去の失敗を事前に防ぐべく奔走します。
影が暗躍していることを打ち明けた慎平に、澪は“姉は影にコ口されたのかも”と言い放つのでした。
2話は慎平がリゼロ方式でタヒに戻り、
リスポーン地点から過去をやり直していること。
そして影という不気味な謎の存在が確かにそこにあり島が危機に瀕していることを明確に印象づけるお話でした。
影は何がしたいのか
前回記事でも影の病について考えましたが、
2話を通してより明確な目的と意志をもって行動に移している(本体と入れ替わろうとしている)のがわかります。
あっさり種明かしされたのはやや意外。
コピーの生成方法は今回、影の澪が駐在の凸村に向かってやって見せたので、
本体に向けてフラッシュ→コピーが出来る→コピーが本体を始末する流れですね。
オリジナルが生存している場合は、近日中に始末を実行し消滅させる。
タヒんだ状態でコピーした場合は、今回の凸村ケースのように存在を消すだけで取って代わることが可能。
潮も影にコ口されたとすると、タヒの淵にいた時に周囲に人がいすぎて入れ替わるタイミングを逃したってところか。
風土病や伝承レベルで恐れられるのは良しとしても、影の存在を白日の下に晒すこと(オリジナルと入れ替わる瞬間を見られるとか、影の生成を目撃される)は極力避けたいということ?
影が人外やオカルト的なものなのか、それとも軍事目的で人為的に作られたものかでも印象は大きく変わってきますよね。
わからないことが多すぎる……
慎平のリスポーン地点について
2話では2周目、3周目の同じ日を繰り返すことに。
2周目のリスポーン地点は日都ヶ島行の船内、3周目は船から降りた所でした。
とすると初期地点に毎回戻るわけではなく、周回するとリスポーン地点は少しずつ後ろになると見るのが妥当かな。
3周目で言うと、船内での(豊満な胸の)メガネ女子との出会いは更新されず、遭遇しようとするとこちら側から探すしか方法はありません。
おそらく、リスポーン地点が後ろになった影響を受け、1話の“慎平が女性を探していた件”に繋がるのかと思われます。
加えて、慎平自身が戻るポイントを選べないようなので今後の展開次第では不可変の事象も発生し苦い思いをすることになりそう。
ある地点でセーブしてそこから単純にやり直してたら楽だろうになぁ。
記憶と経験が残っている分、強くなってニューゲームには違いないにしろ、リスポーン地点が後ろにズレることで救いがない展開も出て来そうで不安です……。
厳密には無限に試行できるわけじゃなく時間制限付きだからより緊張感も高まりますね。
慎平の俯瞰的な行動と思考により、先の読めない未来が変わる展開が楽しみです。
慎平の右目の色が違う件
前回記事でも触れましたが、タイムリープ能力は目の色が違うことに起因するのではないかという話。
今回、ようやく本人が瞳の色の違いに気付いたらく、え、そんな目の色って普段から見やへんもん?とツッコミを入れつつも、右目は鮮やかな水色で潮の瞳の色と同じことから、潮が慎平の右目に時間遡行の能力を授けた説は有力だと思われます。
ちなみに、幼少期の写真だとしっかり両目とも同じ色なので、
慎平の「いつからや」発言からも本人が気づかんくらい、ごくごく最近目の色が変わったのだと推測できます。
沼男とは
しれっとさり気に小説について触れられていましたが、沼男というインパクトのあるタイトル、和歌山出身の作家、小説の大筋の流れから、今後大きく慎平の行動に影響を与えるのではないでしょうか。
ざっと語られていたのは、家族や友人がそっくりの別人に入れ替わっている妄想に苛まれた少女が主人公であること。
そう、日都ヶ島の風土病である影の病に似通ったテーマを題材に扱っているんです。
というか、和歌山出身の作家にタイトルで沼男って…実体験かもしくは近しい場所で影の影響を受けた経験があり書かれた物語と見るのが自然でしょう。
自らの過去の経験か人伝の話を元に多少の脚色にフェイクを混ぜたフィクションだと予想します。
ちなみに沼男というのは、いわゆるスワンプマンという思考実験です。
端的に説明すると、沼のそばで落雷にあい絶命した男Aと奇跡的に近くの泥沼で化学反応を引き起こしてAと同一同質形状の生成物として生み出された男B。
落雷によって新たに生み出された男Bのことをスワンプマン(沼男)と言います。
スワンプマンは原子レベルで男Aと同一構造で完全なコピー。
さて、スワンプマンは元の男と同一人物と言えるのか?という話。
話は横道に逸れますが、スワンプマンの概念はサクラダリセットでも登場しました。
サクラダリセットでは未来視の能力を持つ2年前になくなった少女が写真の中から生き返るのですが、記憶も知識も完全にコピーされた彼女は果たして本物なのかという引っ掛かりがずっと残るわけです。
(私は相馬さんが好きなので、過去も現在もひっくるめて全て本物だと思ってます。)
スワンプマンの逸話も同様で、コピー=偽物と安易には決めつけ難く(そもそもコピーしたと明かさない限り同一同質形状なので周囲には全くわからない)、かといって本物とは言えない。今ここにいる自分や人の存在、人間の知識や記憶、経験とは何なのか?そんな哲学的な問いかけの議論がずっと繰り返され続けるテーマです。
小説として沼男が提示されたのは、単なる影を暗示する記号だけとは考え難いため、おそらく小説の内容が今後の話で詳細に語られることとなり、過去と今の経験から打開策を見つける展開になりそうですね。
ただ、サマータイムレンダの影たちの所業を見ると、行動が悪辣でオリジナルを貶める行為ばかり目立つのでどうしても偽物に感じられてしまうんですよね……。
影が本物に対してそう行動せざるを得ない何かがあるってことなんでしょうか
サマータイムレンダ2話感想
こういう質アニメ大好き。
1話の記事書いた後に気付いたんですが、瀬古浩司さんが構成なんですね!好きな作家さんなのに完全なチェックミスでした……うん、瀬古さんなら2クール25話安心して視聴できます…ありがとうこざいます。
2話の作画、劇伴もキレッキレでこのクオリティで25話駆け抜けてくれたら本当に嬉しい……!!映画みたいに美しい……
1話ではあんなチャーミングに見えていた澪ですが、本物がふっと真顔になるタイミングでも背筋が凍る感覚を覚えます。
これから話が進むにつれてどんどん実は入れ替わってるんじゃ…的に疑心暗鬼になる場面が増えるのでしょう。
1話最後に影の澪がなぜ銃を持っていたのかもキチンと種明しされ展開に整合性があるのは良き。駐在は2日目の時点で影に成り代わってたのね。
そして潮のタヒには澪も違和感があったらしく、次回は澪視点で海難事故の詳細が語られるのでしょうか。
緊張感漂うシーンでのニセ凸村の「よっこいしょういち」に笑ってしまったのですが、そうか凸村は昭和生まれか…なんて妙に納得してしまいました。
語尾が「じょ」のおっさん、和歌山めっちゃおったわー……細かいとこまでよく作り込まれてる(笑)
それでは次回もお会いできますように!
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