もう一つのギャンブルが幕を開ける!
どうも、初めましての人もそうでない人もЗдравствуйте(ズドラーストヴィチェ)!
ロシアスキーでございます!
今期、私は担当作品2発目として。
シリーズ累計発行部数620万部突破。
大人気コミックのスピンオフ作品。
『賭ケグルイ双』の記事を担当させていただくことになりました!
今回この賭ケグルイ双はNetflixにて。8月4日から全6話が配信開始されました。
既にご覧になった方も多いかと思いますが。
今回もじっくり語ってまいりましょう!
アニメ「賭ケグルイ双」ネタバレあらすじ
勝利に貪欲な芽亜里は学園で勝利者として登り詰めることを目標とする。
だが、百花王学園には、特別な仕組みがあった。
それは、ギャンブルによる階級制度。
特待生である芽亜里も、例外なくその洗礼を浴びることとなるが。
小学校時代のクラスメイトである花手毬 つづらの助力もあり、最初の危機を乗り切ることに成功する。
つづらと共に勝利者となることを目指す芽亜里は、まず賭場の確保を目指す。
『一番流行っていない賭場』に目を付けた芽亜里は、そこで戸隠 雪見と勝負することになる。
風紀委員長の聚楽 幸子とその従者である佐渡 みくらを巻き込んだ勝負にて。
ディーラーであるみくらの仕掛けたイカサマを逆に利用し、勝利した芽亜里は見事に賭場を獲得する。
賭場である第二図書準備室を文芸部の部室として使用させてほしい、という雪見も仲間に入り、賭場を開く芽亜里。
順調に利益を稼いでいた芽亜里たちであるが、そこに生徒会執行役員である壬生臣 葵が訪れる。
巧妙な仕掛けのギャンブルを見破られ、敗北することになる芽亜里たち。
壬生臣はそんな芽亜里たちに負けを帳消しにする代わり、力を貸して欲しいという。
壬生臣は現状の生徒会を打倒するための仲間を求めていた。
話を保留にするものの、上納金の徴収日が迫り、追い詰められる芽亜里。
仕方無しに壬生臣の話を聞きに行った芽亜里たちは、壬生臣の計画の詳細を聞く。
そんな中、壬生臣の命令により芽亜里たちは『カップリングギャンブル』に参加することとなる。
大金を獲得するために勝負に挑む芽亜里たちであったが、万全な策を覆され、敗北を喫する。
追い詰められる中、つづらが裏切り者でないかと考える芽亜里。
つづらを排除し、二度目の勝負に挑む芽亜里は、更なる策を巡らせる。
つづらが裏切り者でないと気づいた芽亜里は、本当の裏切り者をあぶり出し、見事に大金を獲得。
三人は再度、友情を深めることとなる。
そんな芽亜里たちに対し、再度みくらが接触し、壬生臣が一同を呼んでいると告げる。
芽亜里たちが壬生臣の元を訪れると、そこには打倒生徒会のための組織『善咲会』が存在していた。
芽亜里を善咲会へと招き入れる壬生臣であったが、芽亜里は入会を保留する。
生徒会と善咲会、勝ち馬に乗り、漁夫の利を狙う芽亜里。
そんな芽亜里に対し、壬生臣の婚約者であり、善咲会のメンバーである三春滝 咲良が勝負を挑む。
善咲会への入会資格を賭けての勝負として、立会人である幸子が提示したのは『宝探しゲーム』であった。
つづらと雪見の協力もあり、宝へとたどり着いたかのように見えた芽亜里たちであったが。
一足先に咲良も宝にたどり着いていた。
互いの宝箱を開けるための鍵は、互いの宝箱に付いているため、宝箱を賭けての勝負を行うことになる芽亜里と咲良。
そこに立会人として現れたのは、他でもない壬生臣であった。
壬生臣の提示したゲームは『ダイス・ニム』。ニムというゲームの変則系のゲームであった。
芽亜里はこのダイス・ニムに勝つためにイカサマを仕掛けるが。咲良はそれを見破り、逆にイカサマを利用し芽亜里に勝利する。
だが、咲良が手にした宝箱に入っていたのは宝の地図であり、宝そのものではなかった。
次の瞬間、宝を入手したつづらと雪見が戻ってきたことにより、芽亜里の勝利が確定する。
実は、芽亜里はダイス・ニムの開始前の時点で、宝の位置に目星を付けていたのだった。
これにより、善咲会に入会する資格を得た芽亜里を勧誘する壬生臣。
咲良もまた芽亜里を勧誘するが、壬生臣は咲良を切り捨てるような発言をする。
それを見た芽亜里は、善咲会への入会を拒絶。
勝利者になるための独自路線を行くことに決める。
といった感じで。
今回の全6話では、芽亜里が善咲会、というか壬生臣と出会い、敵対するまでの流れが描かれてました。
正直、見ていて思ったのは。
芽亜里が本当に主人公だし、物語が王道だなぁ、ってことですよねー。
そういう意味では、物語の構成が非常に好みでしたよねぇ。
あとは、キャラクターが個性的だなぁ、っていうものありますね。
ホント、見ていて飽きないんですよねー。
っということで、更に語っていくといたしましょう!
アニメ「賭ケグルイ双」感想
さて、まずこの賭ケグルイ双の感想なのですが……。
……おもろっ……!!
私は、トモダチゲームの記事の時にも書いた部分ではあるのですが。
『ギャンブル・ゲームを主体とした作品におけるカタルシスは、逆転の瞬間こそである』

©河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
という考えがあるわけなのですが。
この賭ケグルイ双に関しては、そこが本当に上手いといいますか。
絶妙なバランスなんですよね。本当に……。
まず基礎として、ギャンブルそのものが。
『わかりやすくそれでいて深い』っていうのがしっかり下地にあるんですけれども。

©河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
その上で、どのギャンブルの勝負も、割と短期決着で描かれており。
故に、スピーディに芽亜里勝負に挑み、窮地に陥って逆転する、という。
そのリズム感が実に気持ちいいんですよねー。
ムダに『どうなるんだ!?』っていうやきもきさせられないといいますか。
『で、どうなっちゃうの!?』を、絶妙なタイミングで提供されるといいますか。
それで一気に見れてしまうっていうのはありましたねー。
後は、ギャンブルが全部『しっかりと考えられて作られてる』っていうのがあって。

©河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
芽亜里の逆転の後の説明とかがすごいわかりやすいんですよね。
「なるほど! そうすれば勝てる!」とか「なるほど! そこが穴だったのか!」と。
説明を受けた瞬間、膝をスパァン! と叩く。
その心地よさが本当にね~……絶妙なんですよ。
視聴者を置いてけぼりにしない、というか。
そのわかりやすさこそが、かゆいところに手が届くといいますか。
それをもうずっとやりつづけてるんですよね。
だからもう、本当に全体を通してのクオリティの高さ。
これをひしひしと感じて、楽しませていただきましたよね~。
正直、不満点とかそういうのって全然無かったかなぁ、っていう感じですねぇ。
あえて挙げるのなら、1話の冒頭は駆け足だったなー、くらい……?

©河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
いやもう本当に。
ここ最近見た作品(ゲームアニメ漫画問わず)の中では。
かなり満足度ランク高かったですねぇ。
という感じで。
ここからは細かい部分について語っていきましょう!
マーチンゲール法とは?
まずはこちら。
2話で壬生臣がダイスゲームに勝つために用いた方法である『マーチンゲール法』についてなのですが。

©河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
こちら、ギャンブル用語での『追い上げ』などと言われる手法であり。
『理論上絶対に負けない方法』と言われております。
その方法はいたってシンプル。
『負ける度に、賭けた金額の倍の金額を再度賭ける』という方法。

©河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
それだけで『理論上の必勝』にたどり着くことができます。
どういうことかといいますと、仕組み自体も簡単なものです。
実際に壬生臣が賭けた金額は『100万→200万→400万』の順。
最初に負ければマイナス100万ですが、次の200万ベットで勝てればプラス100万。
2話で描かれたように、400万まで賭けても、そこで勝てればプラス100万。
そう、このマーチンゲール法を用いれば。
『どれだけ負けていようと、必ず最後に勝った時、最初のベット額分の利益が発生する』というようになっているのです。
たとえば芽亜里の賭場のルールであった、1日3回までの制限がなかったとして。
100万・200万・400万と負けてトータル700万負けても、次の800万ベットで勝てばやはりプラス100万。
その次まで行って1500万負けていても、次の1600万ベットで、勝てばやはりプラス100万になるのです。
ただ、このマーチンゲール法には、二つの穴があります。
1つは、この手法は『競馬などのギャンブルに使えない』ということです。
正確に言うのであれば『オッズ』の存在するギャンブルではマーチンゲール法は使えないのです。
なぜなら、負け続け、ベットが増え続けていけば……。
オッズ、つまり『配当』に影響が出てしまい、利益の回収が不可能になるのです。
負けを取り戻そうとして大きくベットすることになれば、当然配当は下がることになるので……。
このマーチンゲール法は、あくまでも『オッズが無く、独立事象のゲームに使う』のが必勝の前提条件ということですね。
(独立事象のゲームとは、前のゲームの結果が次のゲームの結果に影響を与えないゲームのことを言います。
具体的には、カジノのルーレットなどは独立事象ゲーム。ブラックジャックなどは、非独立事象のゲームとなります)
そしてもう1つは、芽亜里も言っていましたが。
『負け続ければ莫大な資金が必要になる』ということも弱点です。
今回、壬生臣は芽亜里の賭場が1日3回までの制限があったため、ベットは400万(トータル700万)で済みました。
ですが、マーチンゲール法はある一点を超えると、ベット額が一気に跳ね上がるのです。
連敗していった時を想定してみましょう。
最初に100万のベットだったとしても、負け続けるたびにベット額は倍々になっていきます。
200万・400万・800万・1600万・3200万・6400万・1億2800万……。
トータルベット額を見てみると。
100万・300万・700万・1500万・3100万・6300万・1億2700万、となっていくわけで。
具体的には、5連敗後あたりからぐんぐんベット額が増えていくようになります。
芽亜里は、賭場のルールとして1日3回までという制限を設け。
なおかつ、元々マーチンゲール法は大金が必要であるため行う人間もいないだろうと想定していましたが。
実際、この方法。有名な方法ではあるものの、事実上の必勝法とはなりえないので。
そこを芽亜里が想定し忘れるのも仕方なし、とも言えるかもしれませんね……。
尋常小学校と尋常小学校唱歌について
続いて語りますはこちら。
『尋常小学校』についてということで……。
この尋常小学校という単語。芽亜里たちと三春滝 咲良との『宝探しゲーム』の際に出た名詞なのですが。
そもそも一体何なの? と思われる方も多いかと思います。
この尋常小学校とは初等教育期間の名称であり。
明治維新の時代から、第二次世界大戦勃発前までの時代に存在していた機関でございます。
具体的には、1886年に小学校が尋常小学校(4年)と高等小学校の2段階になり。
尋常小学校の修業年限期間が義務教育期間となりました。
その後、年数が色々と変更されたり、授業料の徴収があったりなかったりなどなどを経て。
1941年、尋常小学校は国民学校初等科になり、高等小学校が国民学校高等科になり……。
1947年に、それぞれが小学校と、新制中学校になりました。
そんな歴史の中に存在していたのが尋常小学校であり。
そんな尋常小学校に向けて文部省が編纂した唱歌の教科書が尋常小学校唱歌であり。

©河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
第一学年から第六学年までの全6冊。各20曲で全120曲が記されております。
こんなものをゲームの題材に使う辺り、百花王学園の学力の高さがわかりますね……。
賭ケグルイ双 2期(パート2)配信について
続いて語りますはこちら。
私が記事を書くときには毎回書いている部分なのですが。
『二期放送(配信であればパート2など)はあるのか』ということなのですが。
まず今回の賭ケグルイ双の話数ですが。
配信されているのが『全6話』なんですよね。
これってまず話数だけから見ると非常に少ないんですよね。
もちろん、ネット配信の動画作品においては、いわゆる『12話(24話)』や『13話(26話)』。
その複合である『25話』という話数の配信が絶対である、ということはないのですが。
それでもアニメ作品、かつ人気作品のスピンオフ作品ということを考えると。
『6話だけ』っていうのはかなり珍しいのではないかな、と。
(これに関しては、傾向として海外系の作品に関しては4話とか6話の配信が珍しくない、と思っております)
そう考えていくのであれば……。
やはり、追加で『6話』。もしくは『7話』の配信は十分にありえると思いますね。
話の部分から見ても、6話の終了時点ではまさに盛り上がるぞ、っという所で終わっていますし。

©河本ほむら・尚村透・斎木桂/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ双」製作委員会
そういう意味でも、追加配信はあると思うんですが……。
これはまだ未確認情報ではあるのですが。
なんでも、年内に7話から先が配信される、という噂も……?
ただ、これに関しては本当に未確認の情報ですので。
追加の情報がちょっと待ち遠しいですね!
ともあれ、私の予想としては。
『7話から12話(もしくは13話)は追加での配信はある!』
と予想しておきましょう!
ってなところで!
今回はこの辺でお別れ、ということで。
また次の作品の記事でお会いいたしましょう!
お付き合いありがとうございました! ロシアスキーでした!
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