悲劇の始まり
どうも、ロシアスキーでございます!
今回、『TRIGUN STAMPEDE』の第9話が放送されましたが……。
やぁ~……やっぱりこうなるかぁ……
しかし、エピソードの構成が上手いですなぁ……!
ではでは、まずは語っていくといたしましょう!
原作コミック・前作アニメなどのネタバレが含まれている可能性があります。
あらかじめご了承くださいませ。
TRIGUN STAMPEDE 第9話 あらすじ
だが、ナイヴズはプラントに対する人間の行いに激怒し、今度こそプラントの楽園を築き上げようとする。
あくまでも人間を守ろうとするヴァッシュは、ナイヴズと決別することになる。
その場に現れたルイーダを守ろうとした時、ヴァッシュの左腕から謎の力が発現する。
その力の恐ろしさに気づいたナイヴズはヴァッシュの左腕を切り落とす。
結果として、ヴァッシュの説得が無理だと判断したナイヴズは、その場を後にする。
時は未来へと戻り、ヴァッシュは破損した腕をブラドに修理してもらっていた。
ウルフウッドたちもまた、ホームで休息をしていたが、突然のザジの襲撃により、メリルとロベルトはさらわれてしまう。
メリルとロベルトに対して、様々なことを語るザジ。
二人がその時、目にするものとは……。
といった感じで、今回は過去回と、新たな展開の複合回だったわけですが。
やはり、過去エピソードは重い……。
TRIGUNのシリアスな部分が全面に出ていましたね……。
では、ここから詳しく語ってまいりましょう。
シナリオ全体の構成について
最初に語りますはこちら。
『今回のシナリオの構成について』ということで……。
今回のお話全編を通して、思ったことを語っていきたいと思います。
まず、今回ナイヴズが目にしたプラントの『ラストラン』についてですが。
この辺りは基本は原作であったエピソードを基礎とはしているのですが……。
微妙に変化も加えられておりまして。
原作では、物語終盤にナイヴズがコンラッド・エレンディラの二人と共に現場を見て。
怒りのあまり、ナイヴズはコンラッド諸共技術者を手にかけることになります。
今作では、過去のエピソードでの一幕とすることで、コンラッドは生存ということになりました。
この辺りは、完全に袂を分かつ前に持ってくることで、ヴァッシュとナイヴズの考えの違いや、二人の迷いなどについて描けるので。
そういう意味合いでの構成ということでしょうかね。
あとは、ホームが砂煙の中に隠れている、などは。原作のホームの描写と同じなのですが。
ルイーダたちがホームを維持している理由が少し変わっていましたね。
今作では、ホームの中で植物が育てられており、それが長期的に見た時、プラントの負荷軽減や。
惑星の環境を変化させることにつながる、ということで行われているのですが。
原作では、また別の理由でホームは維持されていました。
これについては、ネタバレするわけにはいかないので明言は控えさせていただくのですが……。
原作での理由が完全にカットされていた場合、そこから生じるクライマックスの展開もカットになるのかなぁ、という……。
実際、ラストバトルまでの盛り上がりや、ラストバトルそのものの展開においてこの要素が結構大事なので。
この辺りの変化によって、クライマックスがどうなってくるかは興味深いですね……。
後は、今回ザジによってメリルとロベルトがさらわれてしまいましたが。
これは、以前メリルだけさらわれた時同様、原作中盤から終盤にかけてのエピソードをベースにしているのでしょうが。
今回は更に原作よりにして、ザジにヴァッシュとナイヴズについて語らせる、ということになっていたのですが。
そこで、ザジが自らの正体について語るという部分が追加されていましたね。
ザジはその辺り、原作では『誰かに語る』っていうのはほぼほぼなかったかと思うので。
これに関しては、尺の都合と、展開を分かりやすくするためなのではないか、と思われます。
正直、ザジのその辺の情報はかなり重要なのですが。
分かりやすくしないとスルーされがちではあるので……。
と。今回は終盤に向けて、かなり重要な情報をまとめ、そして再構成していったのがわかるエピソードでした。
見てみると、かなり変化を加えられているので。
今後の展開がどのようになるかは、かなり興味深いですね……。
ナイヴズの目的について
続いてはこちら。
今回明らかになった『ナイヴズの目的について』ということで。
前々回、そして前回でヴァッシュとナイヴズが人間ではなく、いわゆるプラントだということが明らかになったわけなのですが。
それがわかったことにより、ナイヴズの行動目的がわかってくるかと思います。
ナイヴズはただ単純にプラントを集めているのではなく。
その基礎に『プラントの救済』。『プラントたちの楽園を作る』という考えがあって行動しています。
結局のところ、プラントは人間によって管理されているとは言っても、今回描写されたラストランのように。
いわゆる『資源』などのように、使い潰されるという現実があるんですよね。
ヴァッシュも言っていたように、人間に管理してもらわないとちゃんと存在できない、とはいっても。
プラント側にしてみれば、結果として命を落とす可能性があるのは間違いありません。
なので、ナイヴズは人間たちから仲間であるプラントを回収・保護していたわけですね。
ただ、このナイヴズの行動に関しては、実はもう一つの目的があります。
それは原作の中盤から描かれ、クライマックスにもかかわる部分なので大々的には語れないのですが。
ナイヴズは、ただプラントを集めているだけではなく。さらにその先に狙いがあります。
……ただ、これに関しても、描かれるのかどうかは今のところは不明ですね……。
もう一つの目的に関しては、超重要な部分なので。
カットせずに描いてほしいのですが……。
現時点では、描写に期待、というところでしょうか。
皆さんも、ナイヴズがプラントを集める理由に関しては、どんな目的があるのか。
ぜひぜひ、考えてみてくださいね。
ザジの正体について
続いて語りますはこちら。
『ザジの正体について』ということで……。
今回明らかになった部分ですが。ザジもまた人間ではありません。
これまでだと、『砂蟲を自在に操れる人間』という風に見えていたのですが。
実際のところは、『砂蟲が人間に擬態している』というのが正解であり。
ザジの正体はズバリ『砂蟲』そのもの、ということになります。
ザジの言葉にもありましたが、砂蟲はこの『ノーマンズランド』の、いわば先住生物です。
ノーマンズランドには人間などは存在しておらず、ナイヴズが引き起こした大墜落により、人間とプラントが降り立つことになりました。
先住生物である砂蟲は、その人間とプラント。
どちらと共存していくべきか、というのを一歩引いた地点から見ているわけですね。
なので、実際のところ、ザジはナイヴズの完全な仲間や部下というわけではありません。
一応、ナイヴズに対して協調行動は取っているのではありますが。
それも、砂蟲サイドの思惑あってのことではあります。
その辺りの事情が、とある描写につながってくるのですが……。
なんか、こればっかりなのですがw
その描写も今作ではあるのかどうか……。
なにせ、もう話数が少ない状態ではあるので。
ザジの今後に関しても、まぁまずは期待しながら見ていきたいところですかねぇ。
……実際、もう9話なんですよね~。
TRIGUN STAMPEDE 第9話 感想
ここまで語ってきた『TRIGUN STAMPEDE』第9話の個人的な感想なのですが……。
おぉう……おぉう……。
いや、まさかアニメでラストランを見ることになろうとは……。
実際かなりの衝撃のシーンではあったので、もしかしたらカットされるかもとは思っていたので。
正直、ビックリしましたね……。
ただ、ナイヴズが人間を恨むようになったきっかけの事件はこれ以上の衝撃だったので。
そっちが描写されなくって安心というか、ちょっと残念というか……w
いや、今後語られる可能性もまだあるから油断はできないんですけどね!
ただ、今回はいよいよクライマックスが近づいてるんだな、というのが実感できる内容でしたね。
物語を締めくくるために、必要な情報を語っていく、という感じでしたが……。
その再構成の内容がなかなかに興味深く、原作を知ってる身としては、なるほど……と。
一つ一つの情報に対して、納得しつつ、あっという間に見終わってしまいました。
ここからは、かなりバトルなどが多くなるでしょうから。
次回以降はまた違った楽しみ方ができそうですね……!
ということで、今回はこんなところで。
また次の記事でお会いいたしましょう!
お付き合いありがとうございました! ロシアスキーでした!
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