ジオン脅威のメカニズム!
どうも、ロシアスキーでございます!
いや、随分待たされたもんでございますなー!
ようやっと、前夜 赤い彗星の11話が放送されましたねー、ホント、長かったってのよw
では、早速語ってまいりますか。
スポンサーリンク目次
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第11話 あらすじ
ジオンを圧倒するかに思えた連邦であったが、ドズルの転進により、状況に変化が生じる。
唯一の勝ち筋ともいえる、ジオンの連邦本隊への奇襲作戦。
連邦の想定以上の性能を持ったジオンのMSが連邦艦隊へと襲い掛かる。
その中でも一際目立つ、赤い機体。
連邦への、シャアの強襲は留まるところを知らなかった。
てな具合で。今回は丸々1話MSが大暴れでしたねー。
いやぁ、見てて楽しかった……!
では、ポイントポイントを語っていきましょう。
スポンサーリンクジオン 本隊強襲作戦について
今回、ようやっと描かれたルウム戦役本戦。いやぁ、待ちに待ったよ本当に!
前回の記事でもジオンの作戦については解説を致しましたが。今回は更に詳細に解説をしていきたいと思います。
ジオンが選択した作戦は、正面に対峙するティアンム艦隊との正面衝突ではなく……。
MSを同時に用いた、連邦本隊であるレビル艦隊への奇襲攻撃でした。
今回、その様子が詳細に描かれましたので一連の流れを解説したいと思います。
前回時点で描かれたのは、ティアンム艦隊とドズル艦隊が衝突し、そこからドズル艦隊が転進した時点まででしたね。
その後、ドズル艦隊はミノフスキー粒子濃度が高いのも利用し、姿をくらませます。
その際の描写がイイですねぇ……艦内照明も消して、まさに潜行する描写。
ドズル艦隊はそのままレビル艦隊に向かって進むわけですが。そこでMS隊が仕事をします。
先行したシャアがレビル艦隊に攻撃を開始、見事に混乱させた後に、最高のタイミングでドズル艦隊が到着。
体勢の崩れたレビル艦隊に、ドズル艦隊は全力の総攻撃を開始。
更に、艦隊同士がすれ違ったタイミングで、ガイアたちのMS部隊も合流。
戦艦の弱点でもある、艦体下部より見事な奇襲をしかけたMS隊により、レビル艦隊は大打撃を受けることになります。
戦闘の途中にレビルは脱出ポッドで逃走を試みますが、そこを黒い三連星が補足。レビルは投降することを選びました。
というのが、今回のルウム宙域の戦いの大まかな流れになります。
ドズルやギレンが、シャアの一番槍までをも見越していたかは不明ですが……。
油断しきっていたレビル艦隊に、まず強烈な攻撃をシャアが加え。
レビル艦隊がその攻撃に対応しようとしたタイミングで、ドズル艦隊が登場。
お定まりの砲撃戦になった時点で、レビル艦隊はシャアへの即時対応が不可能になりました。
いわゆる反航戦と呼ばれる、すれ違う形での戦いでの定石。すれ違った後の互いの反転時のタイミングで……。
船体下部という、正に急所と呼ばれる場所からガイアたち特別攻撃隊が攻撃を開始。
これはまぁ潜水艦の攻撃に等しいですねぇ。いくら宇宙空間とはいえ、船は船。
いきなり下方から攻撃なんて喰らったら、もうロクな抵抗などしようもありませんよね。
そうなってしまえば後はジオン側の思い通り。
連邦がデータを十分に持っていないMSの優位性を利用し、圧倒的有利の状況を作り、攻撃を続ける。
ここまでの流れ。それを、どこまでドズルやギレンが想定していたか。これは不明です。
ですが、見事立案された作戦はハマり。ジオンはルウム宙域の戦いにおいて、一応の勝利を手にすることが出来ました。
以上が今回描かれた戦いについての改めての解説なのですが。
やっぱり前回の記事で書いたように、ジオンの打ち出した作戦は突飛なものではなく。
『基本に忠実な陽動・奇襲による強襲打撃作戦』でしかない、というのが明らかになりましたね。
まぁ、ジオン的にはMSの性能をフルに使って、有利な状況を有利なまま勝つにはこの作戦くらいしか勝ち筋がないのでねー。
そしてこれは逆に言えば、あくまでも奇襲だからこそ勝てたのである、ということの証左だったりします。
この後、連邦もMSの開発に尽力し、そして連邦とジオンの戦いの結果は機動戦士ガンダム本編にて描かれることになるわけなのですが……。
そう。このルウムで勝ってしまったからこそ。ジオンは大きな間違いをしでかしてしまうことになるのでした……。
詳しくは機動戦士ガンダム1stを視聴しましょう。アマプラで見れますからw
スポンサーリンクシャアの内面を読み解く
今回まさに無双と言わざるを得ない活躍を見せたシャア。
なんといいましょうか。エースですよねぇ。本当に、エース。しかもこの時点でのジオンのトップエースっすよ。
設定上だとここで戦艦を5つ墜としてるって話だったっけか……ホント、ハンパねーw
個人的なお気に入りシーンはここ。シャアは昔から足癖が悪い、って言われてたっけねぇw
でも正直カッコイイ。この反応速度。惚れてまうやろ。
さて。今回のシャアの言動において、ちょっと気になる点が2つありました。
なので、ここではそのポイントについて語っていきたいと思います。
戦闘開始時のシャアの言葉
1つ目のポイントは、レビル艦隊へと攻撃をしかける際にシャアが口にした一言。
「私に跪け、神よ」という言葉。これにどういう意味があったのかを考えていきたいと思います。
まぁ、ガンダムファンだったらシャアという人間がキザでカッコつけだ、ということは百も承知だと思うのですが(偏見)
この言葉に関しては、無意味なカッコつけではないと私は思っています。
さて、シャアという人間はこの段階に至るまで、運命に翻弄されて生きてきました。
父や母を失い、妹と別れ、親友を犠牲にし、自分を偽り生きることを運命に強要されてきたわけです。
このシャアの一言は、それに対する反骨の意思。あるいは、運命との決別を意味する言葉と言えます。
「もはや神など不要。これよりは自分の実力で運命を切り開く」
そういった意思を込めた一言だと私は思っています。
それを戦闘開始前に口にしたというのがまたね~……。
これまでも過去を捨ててきたシャアですが。このルウムの戦いにどれだけの意気込みで挑んでいるかがわかる一言、と言えるでしょうね。
コズンへの気遣い
2つ目のポイントは戦闘の合間にシャアに声をかけたコズン曹長への振る舞いですね。
シャアに合流し、弾薬を分配しようとするコズンに対して、シャアは申し出を拒否しました。
戦果をもっと稼げるのにも関わらず、なぜ弾薬を受け取るのを断ったのか。
その答えは、その後の言葉に込められていると思います。
コズンに対し「ラルの身内だろ? ラルの分もがんばれや」という様なことを言うシャア。
当然、シャアはラルのことを忘れているわけはないでしょう。
恩義だってあるわけですから、シャアとしては、ラルの身内であるコズンにもある程度の戦果を稼いで欲しい。
そうすることで、ラルの立場も改善するのではないか、と考えたのでは無いでしょうか?
シャアとしてもラルの実力は知っている訳ですから。ジオンの戦力増強が狙える。
さらには、何かの時にラルの支援をもらえるかもしれない、ということまで考えていたのでは無いでしょうか?
その辺シャアはクレバーですからね。無意味に弾薬の分配を断るなんてことはしないでしょう。
と、2つのポイントについて考えてみたのですが。
思うことは、シャアはやはりこの戦いにかなりの気合を入れて参加してるんだなぁ、ってのが分かりますね。
1つ目のセリフなんて、誰が聞いてるでもないのに口にしちゃってる辺り、シャアもテンションがおかしくなってるんでしょうし。
まぁ、かなりの大規模戦闘ですからねー。そうもなろうよ、と思えてしまいます。
2つ目のセリフに関しても、ある種シャアらしからぬ言葉とも思えるんですよね。
どこか、戦果だけではない。自分のジオン軍人としてのあり方を模索している、というか。
あるいは、戦いの緊張と高揚が、キャスバル時代の精神性を甦らせた、みたいな印象を受けました。
……ただまぁ。私みたいなガンダムヲタクからしますと、『またシャアが無意味にカッコつけとるw』なんて思っちゃうんですけど。
黒い三連星の見事なコンビネーション
いやぁ、シャアに負けず劣らず。黒い三連星も戦果を稼いでいましたねぇ。
特に今回語りたい点としては、やはり黒い三連星の代名詞。
そう、『ジェットストリームアタック』ですよね!
……って言っても。ガンダム本編と違って今回はザクでの連携ですので。
まぁ、せいぜい『ジェットストリームアタック(仮)』とか。
『ジェットストリームアタックVer.α』って感じですかw
この連携ですが、これこそが黒い三連星の最強の攻撃。
ガイア・マッシュ・オルテガが息を合わせ、敵を一方的に叩きのめす技でございます。
今回の戦い方で解説いたしますと、三人はそれぞれ違う武器を装備することにより……。
様々な局面、状況に対応しつつコンビネーションで敵を追い詰めているわけでございます。
まずガイアが威力の高いバズーカにて敵に攻撃、牽制を仕掛けます。
戦艦はMSよりも動きが遅いので、回避するのも一苦労。もしも回避したとしても、連続の回避運動は難しい。
もしも直撃弾を貰えば、かなりの痛手になるという。『初撃がバズ』というのがキモですね。
続いて、マッシュが対艦ライフルの連射で攻撃。これもまた、牽制の意味合いも含まれています。
露骨にブリッジを狙う攻撃ですから、敵としてはかなりの恐怖がありますし。ライフルは対艦ライフルですから、ダメージも大きいです。
先のガイアの攻撃を上手く避けれたとしても、弾速の早いライフルの弾はなかなか回避しにくいことでしょう。
そしてトドメが、オルテガによる接近戦です。
対艦ヒートホークによる一刀両断。ガイア・マッシュの攻撃に翻弄された敵は、反撃してオルテガを近づけさせない、ということができないわけですね。
この三位一体の攻撃こそ、黒い三連星をエースたらしめる。黒い三連星の真骨頂という訳ですね。
そして、このジェットストリームアタックはこれが全力ではありません。
むしろ、本編でドムに乗ったときのジェットストリームアタックこそ、本気の本気なのですが……。
ぜひとも、皆様には1stを見てもらいたいですな。アマプラで見れるから!w
スポンサーリンク機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第11話 感想
さて、今回の私個人の感想なんですけれども。
面白かったけど、面白かったって言っていいのかしら!?
いや、ていうのもですね。やっぱ動き回るMSってカッコいいんすよ。
ただその約束された面白さを認めてしまうと、やっぱヘタな人間ドラマいらねぇな! みたいな意見になってしまう気がしてねー……。
正直、ガンダムって作品は人物あり、MSあり、政治的駆け引きあり、ってのが望ましいと個人的には思うわけなんですが。
そんな主義主張を吹き飛ばすカッコよさと面白さが今回あったもんなー……。
いや、ホント今回は面白かったなぁ……。
ただ、今回でルウム終わっちゃったけど、後2話なにやんのよ……?
あと何か、やることあったっけな……? あぁいや、ちょっとはあるか……。
正直、今回がかなり面白かったので、後はもう余分なことはしないでほしいってのが本音なんですがw
残りもあとわずかですから。とにかく、どんな結末を迎えるか。刮目して見守りましょう!
以上、ロシアスキーでした。次回もよろしくお願いいたします!
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コメント
今日も、ヨロシク~。
いや~、一話丸々、艦 対 艦、MS 対 艦、の戦いでしたね~。もうチョット連邦側の鑑載機 セイバーフィッシュの動きをみて見たかったですね。
≫これはまぁ潜水艦の攻撃に等しいですねぇ。いくら宇宙空間とはいえ、船は船。
あぁ~!、うん、そうです!!、解ります!!!。
私の場合、航空機が好きなもんで、三機一小隊の艦攻が魚雷攻撃しているみたいで、そこが………好き。
特にね、艦側方から、一直線に対艦弾を撃って航跡を引きながら命中し、敵艦甲板上をスレスレで飛び去って行くザク小隊がと~っても………好き!。(航跡など、この時代、出るわけないが、演出上、絶対あった方がいい!。)
…にしても、シャアは相変わらず、単独行動が好きだな。あれって、恥っずかし~い独り言を聞かれたく無いからなのかぁ。むしろ、聞いてるこっちが恥ずかしいよね!。(…ん、まてよ、もしかして、私は、…読んでる方が恥ずかしいコメントを、毎回書いているのか?。…いるのかぁ…。)
アコースがいなくて、寂しいコズン。
三連星の活躍。やっぱ、「ジェットストリームアタックをかける!。」って、叫ばなきゃだめ!。叫べば、威力が1.5倍増し(当社比)。
さて、真面目な話。ティアンム艦隊、デギン艦隊を前に、謎の反転。
これはね~、意見分かれる処だね。私としては、ティアンム提督の判断は正しいと思う。
仮に、デギン艦隊を倒し、サイド3を人質としたとしても、ギレン総帥はティアンム艦隊への攻撃を止めないだろう。もし、ティアンム艦隊がやられたら(連邦宇宙軍敗北)、南極条約は開かれなかったろうし、それどころか、第二、第三のコロニー落としを急遽行い。ジャブロー崩壊、ジオン完勝となったであろう。
まぁ、デギンは餌という訳だ。(ここらへん、キシリアは読めないんだろうなぁ。)
≫後2話なにやんのよ……?
そりゃぁ勿論、レビル救出作戦でしょっ。
ジオンの特務部隊の話はいろいろ有るけど、連邦の特務部隊の話は無いような気がする。特に、レビル救出は知らないんです。(知識不足なだけかもしれませんが。origin知らないくらいですからね。)是非、観たいんですが、やらないかなぁ?。
南極条約と地球降下作戦(ナレーション)で終わりかなぁ。
では、次週、次回の記事を楽しみにしつつ、さようなら~。
てけり・りさん
コメントありがとうございます。
いいっすよねぇ、航宙戦闘。こういう作品だからこそ出来るハッタリとケレンっすよねぇ。
個人的には刃魚は見飽きたんで、TINコッドにスポットの当たる外伝をやってほしいのですが。
まぁ需要ねぇべなぁ……。
あと、シャアの独り言はまぁ。彼のクセなんでw
でもあれ、オープン回線で喋ってたら最高にダサいっすよねw
戦闘終了後にガイア辺りに『で?wwww 神はwwwww 跪いたのかwwwwww』とか言われちゃうヤーツw
でもまぁ、実際の戦闘でも謎の反転行動とかってのは枚挙に暇がない気もしますけれども。
でもな~。ヘタしてたらティアンムが本国狙いしてたかもしれないから。
今回のジオンの作戦ってけっこう賭けでしたよね。
レビルは確か、あれ? 救出されたんだっけ? 自力脱出? あれれ?
なんにせよ。残り2話しかありませんが。
お付き合いいただければ、と思います。
ロシアスキーさん、こんにちは。
まさにロシアスキーさんのおっしゃるハッタリとケレンを痛感しました。
今回の見せ方を端的に示した見事な表現だと思います。
というのも、話運びの説明不足、舌足らずが極致になっていてストレスMAXでしたので。
前回のロシアスキーさんの解説どおり、私もティアンムにレビルが合流する時間を稼ぐためのドズルの転進、と解釈していました。ティアンムが追いかければ当然そうなりますよね。
ところが今回見せられたのは、転進してドズルが向かったのがレビル本体。先の理屈なら、ティアンムが追いかければ合流を早めてしまうだけでなく、ドズルは挟み撃ちにされてしまいます。そもそも、転進するとその先がレビル艦隊って・・・宇宙空間における、それぞれの座標がてんで説明不足で理解不能。
あと、ミノフスキー粒子が濃いと、視覚的にも影響を与えるという、取って付けたような設定にビックリ。私は、ミノフスキー粒子とは、レーダー波には多大な影響を与えるが視覚的には影響のない、言わばタンスにゴンとか消臭力の効能みたいなイメージだったので。あと、ミノフスキー粒子を大量に散布してるのに、追尾型や誘導型と思われる、板野サーカスばりの曲線を描いてとぶミサイルが描写されてるのは不自然でした。
まさしく、ハッタリとケレン。
圧倒的に美しい交戦シーン・爆発シーンの描画で、私のように理屈を求める輩をねじ伏せてしまう回でした。美しさはホントに素晴らしかった。
上記のロシアスキーさんと、てけり・りさんのコメントでスッキリできたのが、シャアのシーンですが、前回、シャアが加速のまえに色々な計器を素早くオフにしている描写がありましたが、私はてっきり、諸々のリミッターを解除していると思っていたのですが、なんと、独り言を聞かれたくなくて、通信機器をカットしていたんですね。意外と恥ずかしがり屋なのですね。このサイトはいつも、勉強になるな~と感謝しています。
yupoさん
コメント、ありがとうございます。
まぁ、正直私なんかは。ケレンとハッタリが『上手く』喰らえれば、整合性なんぞどうでもいい、って感じの男なのですが。
ただまぁ、突っ込み所多かったのも確かですねー。
ミノフスキー粒子と艦影ロストに関しては、まぁ。宇宙空間ですからね。
きっと、視認できる範囲は我々の想定より短いんですよ。多分w HAHAHAw
あと、ミサイルに関しては『適当に飛ぶミサイルを適当に撃ってる』ってことで納得しましょうw
アレは実は追尾・誘導してるんじゃなくて、スゲェ不安定に飛ぶミサイルがたまたまイイ所に飛んでいってるんですw
ティアンム・ドズル・レビルの位置関係に関しては説明不測感すごかったですよねー。
ただまぁ、恐らくドズルは自分たちをティアンムが見失い、そして、慎重になったティアンムたちの合流が遅れる、と読んでいたのかな、と。
まぁ、結果ありきの考え方だから、こじつけなんですけどね。
シャアのシーンに関してですが。恐らく、リミッターオフはしてると思います。
あとは、出力を無理矢理最大まで引き上げる。これもやってるでしょう。
ただ、通信機器に関しては、多分切ってないかとw
まぁ、ただ切ってたら面白いよね、とは思いますw
シャアのことですから、独り言でものすごく重要なことボヤいてたりしてもおかしくないですしねw
そういう、与太話みたいな予想をこうして語れるのも、面白みの一つ、ってことでどうかご容赦をw