こうして。一つの戦いが終わり。そしてまた新たな戦いが開幕する。
どうも! ロシアスキーです!
今回で前夜 赤い彗星も12話。遂に最終回も目前ですね~。
……なんだろう。話数の割りに長く放送やってる気がするのは、途中の三週休みをカウントに入れてるんだろうなw
ではでは、今回も参りましょう。
スポンサーリンク目次
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第12話 あらすじ
戦勝祝賀会に浮かれるジオン軍人達。
戦果を上げた中でもシャアは二階級特進、少佐への昇進を果たしていた。
そんなシャアに対抗するようにガルマは兄、ドズルに直訴し最前線へと配属してもらう。
ルウム宙域の残存戦力掃討の為にガルマが奮戦する中、ドズルはシャアに特命を伝える。
連邦の新型MS開発作戦。通称、『V作戦』。ドズル中将が秘密裏にキャッチしたその作戦。
その全容の調査。そして、可能ならば作戦の完全妨害を命じるドズルに、シャアは疑問も挟まず任務に当たることを宣言する。
一方、捕虜となったレビルもまた自身の意思と関係なく、思惑の渦に飲み込まれていく。
ジオンと連邦。その戦いの行く末とは。ギレン、デギン、キシリア、それぞれの思いとは。
といった感じで。ルウムの戦い、その結果によるあれやこれ、という回でしたね。
ではでは、要点について語って参りましょうか。
スポンサーリンクザビ家の面々 それぞれの思い
まず語っておきたいのはこの部分。
このルウムでの戦いが終わった後の、ザビ家の人間それぞれが、どう考えていたのか、という点。
これはねー。ここで一気に列挙すると分かるんですけれども。
ザビ家。仲悪過ぎw いや、もっと正確に言うなら、我が強すぎ? 話合いしなさ過ぎ?
相互理解出来なさ過ぎ? 自己中心的過ぎ?
まぁ、そんな感じなんっすよw 本当にね、全く……。
ということで、ここでは簡単にザビ家の人間の立ち位置、考えについてまとめていきましょう。
The・苦労人父ちゃん。デギン公王
まずはこの人。ザビ家の大黒柱にして、今一番胃が痛んでるであろう人。
悪役面? そんなこと言ってやるなってw な、デギン公王ですが。
まずそもそもデギンがジオン公国のトップに立った時ですが。
まぁ、私の考えでは。野心あれど、野望は無し、って感じだったのではないかと思います。
一つの国家を治めたいとは思っていたけど、こんなガッチガチの大戦争まではしたくなかったのではないかな、と。
だからこそ、ギレンに何度も苦言を呈していましたし、レビルと話をしたりもしているわけで。
そもそも、デギンって国家元首にはなれても、独裁者になれる器じゃないんですよね。
基本、奥底で人が良すぎる。最後の最後に非常になりきれないタイプなんすよね。この人。
なので、現状はもう見たまんま。
『とりあえずここで講和しとこ!? いや、有利な条件で停戦できるならえぇやん!?』
って感じでしょうね。出来ればもう小競り合いもゴメンだ、って思ってるでしょう。
暴走するIQ240。ギレン
ちなみにIQ240は公式設定です。あのね~。昔はIQって、頭脳面における戦闘能力、みたいな扱いでね。
それこそ古いアニメだとIQ300のルパン三世だとか。IQ550のハジメちゃんだとか。
トンデモな数字のキャラが多かったんですよねー。
(ちなみに現実的な話だとニュートンでもIQ190。ダ・ヴィンチでもIQ180程度)
まぁ、IQは単純に『高い=頭が良い』という訳ではないのですけれども。
(年齢やらなんやらいろいろと関わってくるので。そんな単純な話では無いとのことです)
ま、そんな天才であるギレンなのですが。
もうギレンの考えはデギンの正反対ですね。
『徹底抗戦! 完全に勝利するまでやる! ついでに、必要ならスペースノイドも選別する!』
そんな超過激な思考なのは一目瞭然ですね。
まぁギレン自身、自分が天才であることを自慢としてる部分もありますから。
『どうせなら選ばれた民だけ残してやりゃあ人類も繁栄するやろ!』
とかいう極端な考えをお持ちなんですよねーw
デギンとしてはそのギレンの思想を危険と思っているからこそ、苦言を呈している訳ですね。
しかしギレンは聞く耳持たず。とにかく徹底抗戦を狙っている、と。
純朴ヒロイン子犬系。ドズル
すでにこの作品を見てる人にとってはヒロインにしか見えていないでしょう。
ザビ家の良心、ドズル中将ですが。
ドズル中将に関しては、私の考えでは。
『積極的に戦いたいとは思わないが、必要とあれば戦い自体は辞さない』
という精神状態なのかな、と思われます。
もともとドズルはそこまで戦いをしたいと思っているタイプではないので。
というか。基本は温厚なんですよ、この人。
ルウムの時は、武人として、ジオン軍人としての責任感っていうのが後押ししていたので。
多少、荒々しい側面が強調されておりましたが。
それでも、基本的にはドズルはギレンほど好戦的という訳ではありません。
なので、ドズルはもしもココで停戦になるのなら、それはそれで。納得はしたのではないかなぁ、とは思いますね。
逆に言うと、ギレンが戦争継続を訴えているからこそ、ドズルも乗り気、と。
ある意味、ドズルは主体性が弱いですよね~……。
暗躍する剃刀 キシリア
今回見事に悪者ムーヴをかましてきたキシリア。
デギンに取り入りつつも、デギンの意思を見事スルー。
更に、ギレンとも違う方面へと動いていくという、ここにきて主役を張るかのような働き。
まぁ、昔からめちゃくちゃ色々と動いてたりしましたけどねw
そんなキシリアの思いとか、狙いについてなのですが。
『いずれザビ家のトップに立つ。その為にもデギンに従うフリをしつつギレンの行動に注意』
という感じで動いているのではないかなぁ、と思われます。
デギンには従順に従っているように見せつつ、マ・クベと交渉したり。
レビルの救出計画を裏で手引きしたり。
本当の意味でデギンに従っているわけではない、というのがキーですよね。
そうしつつも、ギレンと密約を交わすでもない。
これが、私はキシリアはいつかザビ家のトップになることを狙っているのでは、と思った理由でございます。
結構キシリアも苛烈な性格ですからね。それくらいは狙っていてもおかしくないでしょう。
お坊ちゃん気質は治らず。ガルマ
さて、最後はガルマですが……。
ある意味、コイツもヒロインっぽい立ち位置だよなぁ。
もちろん、ポンコツヒロインって意味ですがw
ガルマに関しては、もう考えとか主義とか主張ってのが無いんですよねw
『とりあえず戦闘が続くなら、功績挙げて、認められたい!』
っていうのしか無いんですよね。まぁ、ドズル辺りにあこがれてる部分が大きいんでしょう。
あとはまぁ……シャアですよね。
同期がめちゃくちゃ活躍してるので。それに影響受けてるんでしょうね。
ただ、それ以外があまりにもからっぽ。まぁ、良くも悪く本当にお坊ちゃんですよね。
ま、逆に言うと毒がなくていいと思いますけど。
とまぁ、こんな感じで。ザビ家の面々はもう思惑がめっちゃくちゃなんですよねー。
この辺り。最終回でももうちっと描かれていくのでは無いかなぁ、なんて私は思っております。
ザビ家の面々。その衝突。思惑のぶつかり合い、みたいなものがね。
スポンサーリンクシャアの思惑解説 祝賀会編
今回もなんというか。多くを自ら語らないシャア。
本当にね。視聴者に対して優しくない男ですよ、コイツはw
で、今回シャアの何について解説しようかといいますと。
祝勝会の時に絡んできたガルマに対しての言動について、ですね。
二階級特進し、まさに英雄として扱われるシャアの元に来たガルマ。
最前線へ配属されたことを誇るガルマに対し、シャアは当たり障りの無い対応をしていましたが。
そんなシャアに対してガルマは勝手にヒートアップ。ものすごく絡みます。
シャアにしてみたらもうちょっとした貰い事故ですよw
ですが、ガルマの「オマエ今、俺にはその仕事無理だと思ったろ!?」という言葉に対しては。
シャアは「いや、そないなこと言うてへんやん。でも、危ない思うで?」などと切り替えしていました。
またその態度がガルマの怒りを呼ぶわけなのですが。
この一連のガルマとシャアのやりとり時のシャアの思惑、というか内心ですが。
ま、正直シャアにとっては今やガルマなんぞどうでもいいってのが本音だとは思います。
ただまぁ、一応士官学校では立場を利用させてもらいましたし。その辺の友達としての思いというのも。
まぁ……爪の先くらいはあったんじゃないですかねw
なので、心配するようなことを『一応』言った。そんな優しさを見せていたのですがぁ。
その後のガルマが『家柄とか関係あらへん! ワイはワイや!』みたいなこと言ったらもうダメなんでしょうねw
これ以上は何を言ってもムダやろなー、って思って何も言わなかったんでしょうけれども。
その内心となると『あーw やっぱコイツボンボンやわぁw そこでムキになるのがより一層滑稽やわぁw』って思っていたことでしょうw
大抵シャアが薄ら笑ってる時は他人をバカにしている時ですからw
↑シャアが他人をバカにしてたり、悪巧みしてる時の笑い&顔の角度ですw
といっても、この会話時点ではシャアはホント、ガルマのことをバカにしていたり、ってことは無かったと思うんですよ。
ただガルマがお坊ちゃま丸出しなことを口走ったので。ついつい、そんなつもりなかったのに本音が漏れ出たかな、とw
だってねぇ。シャアにしてみればザビ家への復讐の為の土台の基礎工事くらいはもう終わっちゃってるわけですからw
ガルマからのライバル視なんて、そもそも気にもしてないでしょうからね~……w
レビル救出作戦
今回メインの出来事として描かれた、レビルの救出作戦。
まさかの、救出要員は連邦の特殊工作員でもなんでもなく……。
キシリアが手を回したジオン側の兵士でございました。
で。「な~んでジオン側のキシリアがレビル助けるように動いてんのよ?」ってのが問題点ですが。
これに関しては、キシリア的にも連邦とジオンの戦いは継続していてほしいって思いがあるからこその行動ですよね。
現状、連邦はジオンのMSにかなり押されている。
このまま行くと、多分本当に講和、停戦しかねない訳ですね。
しかもそんな状況ですので、このままではレビルの救出作戦は連邦側からは切り出されない。
となるとどうしても無理筋な方法を使うしかない。
それでキシリアが繰り出した作戦が、『自分たちから兵出してレビルを脱走させちゃえ』っていう作戦です。
後は、レビルが上手いこと連邦に回収されれば……。
レビル自身が『停戦したいなぁ』と思っていても。周りの人間がレビルを担ぎ上げて戦争継続しようと動く。
ってな感じで考えているんじゃあないでしょうかねー。
ま、実際その目論見が上手くいくかどうかは分かりませんが。
キシリアとしてはなんとしてもレビルに無事に逃げおおせてほしい、という訳ですね。
この辺りがね。キシリアも色々と悪巧みしてるぞ、って部分でして。
このレビル救出からのジオンと連邦の戦いの状況の変化。
コレについては次回、最終回に注目という所ですね。
何が起こるのか。いや、何が引き起こされたのか、と!
楽しみにしておいていただきたいですねー!
スポンサーリンク機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星 第12話 感想
さて、今回の私個人の感想なんですけれども。
うん。まぁ。面白いんだけどやっぱ地味よねw
あのですね。正直、ルウムさえ終わっちゃうと、後はもう消化試合っていうか。
基本的に、また初期の様に地味な人間ドラマになっていくと思うんですよ。
個人的には、そういうのも好きなので。別にいいんですけど。
前回までのルウムでの戦闘がド派手だったからこそ。より一層地味に見えますよね!w
ま、とはいってもそれは物語の進行上仕方ないことなのでw
ここから、どんなラストを迎えるのか。次回最終回。そこを楽しみにしていただきたいですね。
ホント。長かったシャアの物語もこれで終わりですかぁ。ちょっとしんみりしますなー。
以上、ロシアスキーでした。次回もよろしくお願いいたします!
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コメント
どうも、よろしく…。
あぁ…、レビル救出作戦…もうチョイなんとかならなかったのか…。
ここはねぇ、連邦側の意地を見せる処だろうに。
連邦の力でレビルを救出することに意味があるのに…。
根性で戦争は勝てないのは重々承知していますが、余りにも政治的過ぎないかな?。
連邦には余力があり、ジオンには無い。それを示したのが、レビル救出作戦であり、「ジオンに兵無し」だと思ったのだが、ぐぅぬぬぬぬ…むむむ。
まあ、これ以上は最終回で…。(もう、見ちゃったけどw。)
サヨウナラ…。
てけり・りさん
コメントありがとうございます。
いやぁ、本当にね……。
微妙な緊迫感はあっただけに。もうちょっと、描き方はあったのではないかと思いますね。
例えば、連邦が無理にでも救出しようとして、小競り合いが起きて。
そんな中で不自然にジオンの反撃が止んで脱出。
飛び去る脱出艇を見ながら、キシリアが笑う、とか。
そういう描き方でも良かったと思うんですけどねー。
まぁまぁ。また最終回の記事にて思いの丈をぶちまけるとしましょうw