みなさまこんにちは。
『呪術廻戦』担当、OPを見た瞬間に神アニメだ!と確信した坂田です。
特級呪物・両面宿儺(リョウメンスクナ)を取り込み、死刑宣告を受けることになった虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の運命やいかに。
1話から怒涛の展開が繰り広げられましたが、虎杖の驚異的な運動神経やナゼ両面宿儺を抑え込めたのか?など気になる点は山ほどありますのでその辺を語っていきたいと思います。
祖父(爺ちゃん)の遺言もどこか意味深に聞こえたのは私だけでしょうか……?
さっそく考察・解説を交えながら見どころを振り返っていきましょう。
原作未読者によるネタバレなし初見考察です。原作ファンの方は初見勢の考察にニヤニヤしながら読んで頂ければと思います。
※コメント欄でのネタバレは厳禁でお願いします!
目次
虎杖の謎
そもそも呪いが特級呪物を狙うのは、その力を取り込み、より強い力を得るためです。
普通の人間にとって呪物は猛毒でしかなく、食べると4に至ります。
しかし虎杖は自我を保ったまま両面宿儺を取り込みました。
伏黒の嫌な予感から察するに前例があって、呪いを取り込める体質の人間が他にもいるようですけれど普通は精神まで乗っ取られるのではないでしょうか。
だから自我を保ったまま共存し、特急呪物の力を抑え込んだ虎杖に両面宿儺も驚いた。
これには虎杖の強靭な精神力が影響しているのではないかと予想します。
精神面だけじゃない肉体面でも呪いへの耐性や呪術師の素質がもともとあったのかな?とも思いました。
だとすればここに虎杖の特異性を感じますし、4の気配や呪いのプレッシャーを感じ取れた理由も説明がつきます。
驚異的な運動神経

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
作中を通して驚かされたのが虎杖の運動神経の高さについてです。
・SASUKEを全クリした!?
・砲丸投げ(ピッチャー投げ)で世界記録更新
・50メートルを3秒で走る
陸上部顧問・高木先生が勧誘に躍起になるのも納得ですね(笑)
そして呪術師でもないのに”呪い”を相手取れる身のこなしと強さ。
ハッキリ言って「運動神経」で説明できるレベルではありません!
(運動神経において虎杖と同じタイプらしい禪院先輩についても気になるところですが、情報が少ないので今回は省かせて頂きます。)
祖父の遺言の意味

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
もうひとつ注目したいのが、虎杖の祖父が残した最後の言葉です。
「お前は強いから人を助けろ。手の届く範囲で良い。救える奴は救っとけ。迷っても良い。感謝されなくても気にするな。とにかく一人でも多く助けてやれ。お前は大勢に囲まれて4ね。俺みたいに…なるなよ……」
なんだか本人の後悔と、それを孫に繰り返してほしくないという一心で説いた教えに聞こえませんか。
例えば祖父はむかし呪術師をしており、とある任務で人を助ける事より呪いを祓うことを優先した。
結果、名声の対価として仲間の信頼を失い、孤独な余生を送ることになった、とか。
もしくは虎杖の両親が4ぬのを目の当たりにしており、その時救えなかった後悔がこの発言につながったのかな、と考えたりしました。
「強い」はそのまま受け取れば虎杖の心や人間性(性格)を指していたと思われますがその他にも意味があったのではないでしょうか。
虎杖の驚異的な身体能力の秘密を知っていたのでは?、と。
直前には虎杖の両親についても何か大切な話をしようとしていたんですよね。
死期を悟って、虎杖本人も知らない、彼に隠された秘密にまつわる何かを打ち明けようとしていたように見えなくもない?
虎杖の両親と、虎杖の身体能力には密接な関わりがあるのではないでしょうか。
考えられるのは、虎杖が人間と呪いの混血児だったとか、がも特級呪物を取り込んだ呪術師でその能力を虎杖も受け継いでしまったとか。
これについては週刊少年ジャンプの漫画って血統や出生の秘密が主人公の能力に大きな影響を与えていることが多いよね、という私の偏見に基づきます。
普通のお爺ちゃんと両親だった可能性も十分にありますので、その時はまた訂正させてください(笑)
両面宿儺の指を持ち出したのは誰?
呪物は呪いが生まれやすい場所に置かれ、魔よけの役割を果たします。
より邪悪な呪物を置くことで他の呪いを寄せ付けないカラクリですが、いわば諸刃の剣なんですよね。
あんな場所に特級呪物を置いた呪術師たちの危機管理能力も疑ってしまう所ですけれど(呪術師の世界は平和ボケが進んでいるのかな?)、ともかく両面宿儺の指は時間経過と共に封印が緩み、他の呪いを招くだけの良くない物となりました。
ラグビー部の件はマダニだけじゃなく、呪いの影響も確かにあったのだと思います。
根拠は伏黒の反応です。
今現在、両面宿儺の指を適切に管理できているとは言えない状態で、伏黒が五条の要請を受け回収に行ったのもそのためですね。
しかしそこに両面宿儺の指はありませんでした。

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
虎杖がどこで拾ったのかは不明ですが、誰かが百葉箱から移動させた可能性もあります。
1.他の呪いが取り込み損ねた
他の呪いが両面宿儺を発見後、百葉箱から盗み出すも未遂に終わりそのまま放置されていたのを虎杖が拾った?
2.一般人が移動させた場合
分かりやすい場所にありますから当然、一般人の目に触れるかもしれません。
好奇心から持ち出したはいいが、気味が悪くなって適当に捨てた。
それを虎杖が拾った?
3.呪術師が動かした場合
両面宿儺の力を知る呪術師(未登場キャラクター)が、両面宿儺の受肉を目的に百葉箱から持ち出した。
虎杖が拾うよう誘導し、その思惑に彼はまんまとハマってしまった。
さらに虎杖が指を食べなければいけない状況に追い込む必要がありますから、かなり計画的な犯行ですよね。
裏で大きな計画が動き始めているのかもしれません。
いずれも確証はありませんけれど仮に「呪術師が目的を持って動かした」のであれば物騒な話ですし今後の展開的にも一番面白そうだな、と思いました。
虎杖は両面宿儺に呑み込まれてしまうのか?
今回、「2級」「特級」と呼ばれる2ランクの呪いが登場しました。
「特級」は最上位に位置しており、数字が小さいほど高位の呪いになるようです。
決着は一瞬でついたことから、同じ呪いでも呪力に大きな差があるのは一目瞭然ですね。
彼らにとって人間は襲う対象であるのは間違いありません。
エサのような認識なのか、単に命を奪う事で喜びや楽しさを感じるだけなのかは不明です。
人間をたくさん56すことでも力を得られるのかな?と考えましたが……。
この辺は説明を待ちたいと思います。

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
受肉早々に「鏖(おう)サツだ!」と皆56し宣言をし、凶悪ぶりを見せてくれた両面宿儺とCV.諏訪部順一さんの邪悪な高笑いに圧倒されました。
第一印象は完璧ですね!((((震))))
今回、虎杖は両面宿儺を抑え込んでいましたがそれも一時的な物かもしれないと思いました。
予告では五条と戦うシーンがありましたし、抑え込める時とそうでない時があるからこそ冒頭の死刑宣告や「今の君はどっちなのかな?」という五条のセリフにつながるのではないでしょうか。
両面宿儺を虎杖の体から追い出す方法も考えたんですけど、”呪いは呪いでしか祓えない”を踏まえると両面宿儺は両面宿儺より強い呪いでしか祓えないんじゃないか?、PVで「呪いの王」と呼ばれていた両面宿儺をより強力な呪いで祓う事は不可能だろう、という結論に至りました。
死刑宣告された虎杖が何を選択するのか分かりませんけれど、祖父の言葉に従い人を助ける道を選ぶのであれば、両面宿儺を抑え込みながら根気強く付き合っていくしかなさそうです。
「呪霊の肉などつまらん!」
ちなみに両面宿儺さんは人間の肉の方が好みだそうですよ。なにこの嬉しくない情報
虎杖が戦う理由
もともと優しくて情け深い性格のようですが、”面倒くさい呪い(=爺ちゃんの遺言)”にも大きく影響されて目の前の人たちを助けるべく呪いと戦ったのが虎杖です。
祖父の4と迫り来る友達の4、どちらも同じ4ですが虎杖にとっては意味合いが全く違うんですよね。
虎杖が友達の4を見過ごせなかったのは間違った終わりだから。
本来そこで迎えるべきではない4を。
圧倒的強者(ここでは呪い)の標的になることで生まれる犠牲を良しとしない。
一方、祖父の4は寿命であり、人生を全うしたからこそ正しい終わりだった。
なので寂しさを感じつつも虎杖は祖父の4を素直に受け入れることが出来たのでしょう。
私はそんな解釈をしました。
呪術師はどうやって呪力を得ているのか?

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
両面宿儺の指を食べ、その呪いを自らの体に取り込むことで普通の高校生・虎杖は呪いに対抗しました。
だけど呪術師全員が呪物を食べているわけではないのかもしれません。
そうなると呪術師・伏黒の呪力の源はどこにあるのか不思議ですよね。
呪術師の多くは呪物を取り込む方法ではなく、血筋か生まれ持っての才能で呪力を宿しているのではないか、と私は予想してみます。
呪術廻戦1話感想
1話から呪術廻戦に魅了されてしまいました…これは酷い沼の予感(褒めてます)。
ストーリー、キャラクターに始まり爽快なテンポ、映像クオリティ、音響、声優さんの演技、何もかもが素晴らしかったです。
あえて悪い所を探そうと思っても見つからないという。
ギャグのセンスも私に合ってるみたいで、所々吹き出しました(笑)
「爺ちゃんこんがり焼く」は卑怯だと思うんですよ。
映像面で特に感動したのはOP(カッコ良すぎません!?)と伏黒の疾走シーンです。

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
サブキャラもみんな個性が立ってて好きでした…オカルト先輩ズ可愛い。
虎杖のキャラクターも好感度が高かったんですけど、オカルト研究部に入った理由のひとつは祖父のお見舞いに行くためだったんでしょうね。
しかし虎杖は「暇じゃなかったら来ねぇよ」とそっけない発言。
お年頃で恥ずかしいのもあると思いますが、祖父に負い目を感じさせないようにする気づかいや優しさがあったんじゃないだろうか。
対する祖父は「部活しろ」「来るな」と怒鳴りますが気恥ずかしさを隠しているように見えてなりませんでした。
「見舞いは嬉しいけどその時間は学生生活を楽しむために使ってほしい」という孫への思いやりも感じずにはいられませんでしたね。
伏黒もなんだかんだ親切じゃないですか。
たとえそれが呪術師としての矜持だったとしても、面識のないオカルト研究部の人たちを助けたり命がけでほぼ初対面の虎杖を庇ったり。
女性人気も高そうだなーと思いながら見ておりました。
私が伏黒の立場なら自分を助けようとして特級呪物を飲み込んだ虎杖に少なからず罪悪感と責任を感じそうなんですけど。
規定とは言え恩人を祓うのは心苦しいに違いない。
それに両面宿儺は彼ひとりで対処できる物ではないんじゃないだろうか。
一方の五条ですが、封印で拘束されているとはいえ両面宿儺か虎杖か分からない状態の彼と二人きりの密室であの余裕を醸せるほどですからかなりの実力者だと思います。
冒頭の死刑宣告は時系列的にはもう少し先の事みたいですね。
両面宿儺を食べてしまった事で虎杖の人生は大きく動き始めました。
その先に何が待っているのか、まずはアニメ最終回まで見届けたいと思います。
「呪術廻戦」を正しく楽しむためにも、重大な解釈違いなどありましたらコメント欄よりご指摘いただけると嬉しいです。(ただし、ネタバレに繋がる内容や初見考察の面白さが薄れてしまうようなコメントはNGでお願いします。)
ではまた来週、2話記事でお会いしましょう。
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