こんにちは!Re:ゼロ2期男性視点による考察担当のタカシです!
第29話「親子」の考察ポイント
- 過去と向き合ったスバルのこれから
- お父さんとお母さんが伝えたかったこと
- 試練の意味
- EDから考察、エキドナとベアトリスの共通点
考察よりも感想多めの回になりそうですが、今回の放送はスバルの心情や背景が見えたパートでしたね。
桜が延々と散り続けながら、ぼんやりとした景色の中で会うのが最後かもしれない父親、そして母親を前にして自分と向き合うスバルを見ながらじーんとしていました。
それでは今回もよろしくお願いします。
原作ファンの方は初見勢の考察にニヤニヤしながら読んで頂ければと思います。
※コメント欄でのネタバレも厳禁でお願いします!
当サイトでは、男女2人のライターが各々リゼロ2期の記事を書いています。
是非、それぞれの思考の違いをお楽しみ下さい!
女性視点担当の坂田さんの記事は、当記事の最後に貼ってあるリンクから読むことができます。
スバルとお父さん
スバルのお父さんは、天然のお母さんの言い方だと「多趣味」という表現を使っていますが、相当能力の高いお父さんなんですね。
スバルが不登校になった理由はお父さん、とまで言ってしまうと因果関係が飛躍しすぎてしまいますが、スバルは普通のどこにでもいる思春期の男の子です。
「やっぱりあの人の子だな」
一番だった自分、期待に応えられていた自分が、そうではなくなっていく感覚は恐怖以外の何者でもありません。
お父さんのようにカッコよくなんでもできるようになりたい反面、できない自分が嫌になる。
真正面から努力しても、これでもできなかったら…と思うと怖い。
だからこれ以上自分を傷つけないように、逃げて、努力せずに今すぐできることで人の気をひいた。
それが、いたずらやバカなことをする行動に走った理由なのかなと。
なんだか、このへんの心情は現実的で考えさせられます。
まるで自分も試練に臨んで、過去と向き合わされているような感覚になりました。
スバルはお父さんと向き合うことで、自分の抱えていたコンプレックスを受け入れることができたみたいですね。
スバルとお母さん
こういうシチュエーションにおけるお母さんパワーって半端ないですね。
何にもわかってないように見えて、息子の全てを直感で感じています。
実際に見て知っていることもたくさんありますが、根幹にある大事なことほど、根拠は何もなくても感じとってしまっている。
「やっぱりあの人の子だね」
お父さんとの話の中でも、頻繁に出てきたスバルのノロいとも呼べる言葉。
それをお母さんが言った時、逆にスバルの支えとなる言葉へ代えるキッカケをくれたシーンだったなと思います。
「やっぱりあの人の子だね」は、リゼロという作中にあるいくつかの呪いの一つですが、呪いは呪い以外のモノになることもありますよ。
まぁ、作者は呪い大好きですけどね! 強そうで!#rezeroneko— 鼠色猫/長月達平 (@nezumiironyanko) July 29, 2020
このツイートの意味を100%理解している訳ではありませんが、ノロいはノロい以外のものになり、強さのベクトルが逆を向くことで自分に取って力になる。
あるいは、ノロいの力が逆を向くのではなく、自分が向き合い方を変えるだけで悪い力でも生きる力に変えることができる。
そんなことを考えさせられるシーンでした。
お母さんの意味深な言葉
お父さんは論理的な思考で意図的に含みある言い回しをするのに対して、感覚的なお母さんは意味深な発言が多かった印象です。
例えば、
・何かして欲しいから産んだんじゃない、何かしてあげたいから産んだ
スバルの為の言葉でもあり、自分の本心でもあり、なんとなく思ったことを言っただけだったり。
・お父さんのかっこいいところ半分、もう半分はスバルらしくかっこよく
半分は憧れとなって目指す存在で、もう半分は一体となってスバルを支えてくれる。
お母さんはスバルと一緒にいるよって、母親として寄り添っていることを表しているのかな。
・大事なのは最初でも途中でもなく最後なんだから
お母さんからの宿題。一番意味深なセリフでした。
スバルが結果良ければオールオッケーってことなのか、って聞いたけど、そういう受け取り方は違うって返されました。
「そういう意味じゃない」ではなく「受け取り方が違う」ってのがとっても意味深じゃないですか?
多分よく言う「終わり良ければ全て良し」だと、最後にいたる過程は悪くていい(言い換えると、他人を傷つけるなど何してもいい)となってしまいます。
それを受け取り方を変えると、一番大事なのは最後だけど、最初も途中も大事な最後を迎えるために大切なことだから、無駄なことをしていたとか、意味がなかったと思わないでって意味じゃないでしょうか。
僕はそう受け取りましたよ、お母さん。
そして最後はいってらっしゃいで終わる。
「さよなら」じゃないところがなんとも言えない気持ちになりました。
過去と向き合ったスバル
結局スバルは自分のためというよりも、両親のために立派な「あの人の子」になりたかった。
そんな過去があったが今は違う。そうなれたのは、あの人の子としてのナツキ・スバルじゃなく、一人のナツキ・スバルとして見てくれる二人がいるから。
必要としてくれる人の存在を再確認した、というのが試練を乗り越えた後のスバルかなと。
そして本当のスバルを見てくれる二人というのは、試練中にも出てきたレムとエミリアのことですね。
『試練』の中、ナツキ・スバルに今の己を取り戻させたのは、異世界で出会った二人の少女。
「君」を見てる、「君」が見てる――が、原動力ですね。#rezeroneko— 鼠色猫/長月達平 (@nezumiironyanko) July 29, 2020
自分の原動力に気づいたスバル、今後の立ち振る舞いに期待が高まります!
スバルの成長していく過程は応援したくなりますしね!
試練の意味
ところでこの試練は、何の目的と意味があって行われているのでしょう。
スバルの場合は、過去の負の部分と向き合わせ乗り越えさせました。
エミリアも同じように迫害されていた頃の過去を乗り越えるため、向き合っていた可能性が高いですね。
となると、試練は受けた人のトラウマを乗り越えるように設計されています。
これが亜人族にしか受けられない試練と考えるなら、迫害を受けてきた過去を乗り越えた者だけに、普通の世界でも生きていけることを認める。といったものでしょうか。
そして最後は制服姿のエキドナが表れました。
28話でスバルに試練に挑む資格を与える際、エキドナは、(自分に)どんな感情を抱くか素敵な期待だね、と言っていました。
次回はここから始まるわけですが、きっとこの試練の中ではエキドナと茶会で合っていたことを覚えていて、そこから話の続きが始まりそう。
過去と向き合うことで気づきを得たスバルが、エキドナに抱く感情は感謝なのでしょうか。
次の展開が気になります。
Re:ゼロから始める異世界生活2期29話感想
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
前回のコメントでもご指摘いただきましたが、もっとキャラクターのセリフの一つ一つを意識して聞かなきゃって思いました。
リゼロというアニメに出会ったのはつい最近のことです。編集版を一気見して、それですぐにハマってしまい、そんな時に2期の放送が重なったので、絶対記事を書きたい!と思って志願しました。
やっぱり人気作品にはそれなりの理由があるし、見る人も本気で好きだから設定、セリフ、背景、経緯、音楽…様々なこだわりを感じます。
そんな人たちに楽しんでもらえる考察が書けるよう頑張っていきます。
引き続き、よろしくお願いします。
最後におまけですが、エンディングのビジュアルを見て「エキドナ・蝶・ベアトリス」この三つの関係が大変気になりました。
ベアトリスの目は蝶です。
これってすっごい共通点なのでは?と思って見ていました。
何を表しているのかはまだ全くわかりませんが(笑)
次もよろしくお願いします。
タカシ
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