こんばんは。毎度お馴染み流浪の売文屋、雨琴と申します。『ゴールデンカムイ』第三期を担当させていただいております。
前回は尾形の見た幻覚からの掘り下げや、アシリパさんや白石の心境を明らかにするお話でした。
翻って今回は杉元一行にもキロランケ一行にも動きがありました。
樺太の地で双方が思いを馳せるロシア人同士が同じ場所にいる。これは一同に介する機会もそう遠くないのかもしれません。
期待に胸をふくらませながら、今回のふり返り。気づいたことや感じたこと、思ったこと考えたことを挙げていこうと思います。
毎度、原作未読故、平にご容赦。
杉元と秘伝の餅
犬ぞりごとはぐれた杉元と谷垣とチカパシでしたが。
体温を維持するために谷垣の非常食料の餅を食べていました。
以前のお話で谷垣の郷里でマタギが作っている秘伝の餅の描写はありました。
谷垣もこの餅を他人に食べさせる機会はそうそうないはずですが、何故杉元は食べた記憶があると感じたのでしょう。
寒さの中、親友寅次の記憶がオーバーラップし、従軍時に人をあやめた記憶が杉元を苦しめます。
アシリパさんの呼び声に許されるように、「役立たずだった」と述懐する杉元は意識をつなぎます。
過酷な環境で口にしたものだから味の仔細よりも、救済としてのニュアンスが強かったのかもしれません。
山猫の子供は山猫
芸者の隠語としての山猫から、今回も尾形の掘り下げでしょうか。
オオヤマネコのエピソードから尾形の名前が挙がりました。今回のサブタイトルもメコオヤシですし決して無視できないところです。
尾形は見つけたオオヤマネコと対峙し、銃を構える前にアシリパさんに声をかけられ、獲物を逃してしまいます。
インチキや人を化かすという意味もあると劇中では説明されていました。
確かに尾形はどこの陣営の味方とも言い切れないくらい、何を考えているかわからない人物です。
オオヤマネコの足跡と尾形の足跡が交差して今回のエンディングに入っていったので、今後も尾形が人を化かす可能性があると注視していかなければならないと思われます。
アレクサンドロフスカヤ監獄へ
キロランケとウイルクが憧れていたという女傑、ソフィア・ゴールデンハンドが登場しました。
TVアニメ『ゴールデンカムイ』第三期
新キャラクター&キャスト発表 第5弾ッ!!ソフィア:斉藤貴美子
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キロランケも知らないウイルクのことを知っているとあって、アシリパさんも期待しているようです。
ラストでソフィアが受け取っていた手紙は、あぶり出しによって周到に隠されたユルバルスからのものだったようです。
ユルバルスとは、キロランケの昔の名前であることは以前の回で描写されていました。
ソフィアが金の手と呼ばれるようになった由来も気になります。この物語の題名ともつながる「ゴールデン」ですし。
キロランケ一行の行動方針はアレクサンドロフスカヤ監獄に行ってソフィアと会うことになりました。
そこには杉元たちが出会った灯台守の、生き別れの娘スヴェトラーナもいるようです。
ロシアの脱走兵に連れ去られたのか駆け落ちだったのかはこれから明かされると思いますが、
脱走兵と行動を共にして収監されているところをみると、合意の上の駆け落ちと考える方が自然な気がします。
ゴールデンカムイ31話感想
毎度、生存をかけたのっぴきならない状況の合間に、鯉登少尉がティータイムを楽しんでいたり、
スヴェトラーナの写真と交換に杉元の得も言われぬ写真を置いていったりと、ギャグとのバランスが絶妙です。
悪兆迫るキロランケ一行に過去と縁のあるソフィアの登場。一波乱あるのは間違いないですね。
次回は「人斬り」ということで。廃刀令後のこの時代に人斬りの話となると限られる気がしますが。
何はともあれ次回も楽しみです。
『ゴールデンカムイ』シリーズのふり返りはこちらで
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