皆々様こんにちは。
『キャロル&チューズデイ』担当のgatoです。
チューズデイの家出から始まった今作ですが、前回で早速キャロルと出会ったことで二人の生活が始まりました。
ただ今回で二人のポンコツぶりが発揮されましたね…(笑)
でも、二人がやっとちゃんと歌うシーンも出てきました。
普通に聞きほれてしまいしたね(笑)。
後、前回アンジェラとタオの絡みで出てきていた「音楽とAI」の話ですが、今回はAIのくだりがさらに掘り下げられるみたいです。
それでは、果たしてどんな第2話だったか、チェックしていきましょう。
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第2話後半で歌いたいあまり火星移民メモリアルホールに飛び込み、ゲリラライブを敢行したキャロルとチューズデイですが、早速バズる気配を見せ始めました。
その場にいたAIプログラマーのロディが撮影した動画が広まり、それを見たガスが「マネージャーになる」と二人の家に飛び込んできます。
どうやら、ここから二人のサクセスストーリーが本格化していくみたいですね。
確かにあの歌は良かった…。
今回歌われたのは第1話で少し流れた「The Loneliest Girl」ですが、改めて聞くとめちゃくちゃいい歌ですね(笑)。
それにしても、いくらバズったとはいえ一瞬でキャロルとチューズデイの居場所が突き止められたのはちょっとこわいな…。
顔認証とインスタの位置情報で場所がわかるって、普通に今でも出来ることですからね(笑)。
後、個人的に今夏一番印象に残ったのはキャロルですね。
「両親の顔も覚えていない」という辺り、キャロルはなかなかハードな過去を持っていることが窺えます。
難民であり、施設に預けられたとのことですが、どうやら何か悲惨な事件なり事故なり災害なりがあって両親を喪ったようですね…。
余談ですけど、今回キャロルがやっていた葬式で泣くバイトですが、確か「泣き屋」といって世界中に見られた実在するものなんですよね。
いうなれば葬式専門のサクラですが、地域によっては職業になっていることもあり、日本でも過去にはあったようです。
SFにそんなものをわざわざ出してくるのは何だか気になりますねぇ…。
スポンサーリンク「温かみ」は欺瞞
『キャロル&チューズデイ』の世界では音楽のほとんどがAIを作る時代になっていますが、今回のタオとアンジェラの絡みでその現状がさらに深く描写されました。
いきなりタオが機械で強引にアンジェラのキーチェックをしているところを見ると、基本的にアンジェラ本人に歌わせるような感じですかね。
てっきり声をサンプリングして初音ミクみたいに自由に組み替えて歌わせる…かと思っていましたが、あくまでAIは作曲・プロデュース・ブランディングなどを行い、歌自体はアーティスト本人に歌わせるのがこの作品の特徴のようです。
ただすでにヒット曲の99%がAI製ということは、人間の音楽的な才能はほぼほぼ駆逐されてしまっているようですね。
これはこれで残酷だなぁ…。
また今作のAIにおいて注目すべき点は「ハートウォーミングパラメーター」を備えている点でしょう。
これによって、人間と同レベルの音楽が作れるようになったとのこと。
そんなAIを使うタオは人間が作曲した音楽にあるといわれる温かみを「欺瞞」と言い切っています。
まぁリアルでもAIがビッグデータを使って色々やろうとしていますし、タオのように過去の膨大なデータをサンプリングし、抽出したアルゴリズムに沿って作曲すれば「名曲が作れる」なんて時代が来るのはそう遠い未来ではないかもしれませんね。
それにしても「感情がない」「機械のよう」といわれたタオが初めて笑顔を見せるシーンはちょっとゾッとしましたね…。
あそこにはタオが抱える歪みというか、倒錯が現れている感じがします。
スタッフを全てAIで固め、「~人」と数えるなどAIに対して並々ならない想いを抱いているタオですが、そのパーソナリティがどうやって形成されたのかは気になるところですね。
スポンサーリンクロディとアーディルン
今回はAIがすっかり食い込んでいる音楽界で活動するアーティストがもう一人登場しました。
人気DJのアーディルンと、彼のパートナーであるAIプログラマーのロディです。
人気も高く、女性にもモテモテなアーディルンに対し、ロディはオタク気質の青年のよう。
ただキャロルとチューズデイを見て興味津々だったところを見ると、どうやらロディも彼女達のサクセスストーリーに大きく絡むようですね。
個人的に印象的だったのは「この星の情熱は全て俺から生まれた」と豪語するアーディルンが、その実音楽をロディ、ひいてはAIに任せているという点ですね。
本当に音楽の部分はAIに持っていかれて、人間はアイコンでしかなくなっている…という感じがしてしまいます。
一方、AIプログラマーのロディはAIを「ジェニー」と名付けて女性扱いしているなど、それとなくAIに対する向き合い方がタオと違う感じがしますね。
タオはAIを重視こそしていますが、名前で呼んでいる描写はありません。
この辺りの違いも後々重要になってくるのかな…?
スポンサーリンク『キャロル&チューズデイ』2話感想
良質な歌あり、次回に続くワクワクあり、色々シビアな現実あり、そして小ネタありと満載な第2話でした。
相変わらずキャロルとチューズデイが上手くいきすぎている感じはしますけど、まぁこれはこれでいいんじゃないですかね(笑)。
後、飛び込んできたガスの描写、あれは明らかに『シャイニング』のジャック・ニコルソンのオマージュですよね(笑)。
一々芸が細かいところは好きだなぁ(笑)。
さて、次回はガスとロディが大いに絡んでくるようですがどうなることやら…。
次回にも注目です。
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コメント
こんにちは ひろです。
今回、彼女らのつくった歌ですが、ほんとによかったです。音楽(作曲)とAIですが、現時点での技術でもやろうと思えばAIに作曲させられるのではないでしょうか。ヒットするメロディーには、パターンがあるそうで、それの組み合わせで曲が作られているようなので、AIの得意とする分野ではないでしょうか。
次回からガスも加わって本格的に、音楽活動をスタートする展開でしょうね。でもあまりメディアに露出すると、チューズデーの家族に見つかってしまうのではと思いますがそういった展開もあるのでしょうね。
それでは来週もよろしくお願いします。
ひろさんコメントありがとうございます!
何度も嬉しいです(笑)
>今回、彼女らのつくった歌ですが、ほんとによかったです。
全く同感です(笑)。
音楽は詳しくありませんが、洋楽系のフォークに該当するんですかね?
最近のアニメにはない感じの歌でした。
この辺りのセンスはさすが渡辺信一郎といったところですね。
思えばBONESも『交響詩篇エウレカセブン』みたいに音楽が印象的な作品を輩出していましたし、今回は面目躍如といったところかもしれません。
個人的にはマイナーな作品ですが『忘念のザムド』のOPやEDもおすすめですよ。
>音楽(作曲)とAIですが、現時点での技術でもやろうと思えばAIに作曲させられるのではないでしょうか。
こちらも同感ですね。
それこそひろさんが仰ったように、過去の曲調のパターンを組み合わせることで作曲を行うかと思います。
正直これくらいのことなら今の技術レベルなら十分可能でしょうね。
実際、NHKの番組でAIにネタを作らせてお笑い芸人が実演するというものがあったり、要約ができる自動書き起こしAIも開発されているなど、AIができる幅はかなり広がっています。
それこそ作中の世界のように音楽をAIが作る時代はそう遠くないでしょうね。
ただ、その音楽に「創造性」があるかといわれると…また議論があるところかもしれません。
その意味では、『キャロル&チューズデイ』は人間が作る音楽とAIが作る音楽の違いをどのように呈示していくかは注目したいところです。
>でもあまりメディアに露出すると、チューズデーの家族に見つかってしまうのではと思いますがそういった展開もあるのでしょうね。
母親のヴァレリーが有名人なので、否が応でもその展開はあるでしょうね。
個人的にはチューズデイが音楽をしていることを母親が自分の選挙のために上手く利用してくるという展開が好みです(笑)。
ただ、スペンサーは意外とチューズデイの味方になってくれるんじゃないかなぁと思ったり…。
後、チューズデイの家庭は父親が不在ですが、この辺りのエピソードも色々重要になるのではないかと踏んでいます。
>それでは来週もよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いいたします。
次の記事は25日ごろに挙げるので、ぜひチェックしてみてください!