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キャロル&チューズデイ3話感想・考察!カウボーイビバップの世界との関係性【キャロチュー】

皆々様こんにちは。

『キャロル&チューズデイ』担当のgatoです。

前回のラストでキャロルとチューズデイは謎のグータラ男のガスとAIプログラマーのロディと遭遇します。

グータラなくせにやたら音楽にこだわりがあるガスと、AIを女の子扱いするロディ。

それぞれなかなかのくせ者ですが、彼らがキャロルとチューズデイにどうやって絡んでいくのか…。

今回からキャロルとチューズデイの音楽活動が一層本格化するようですが、一体どうなっていくのか早速振り返ってみましょう!

後、今回はどんな歌が聴けるかも楽しみですね(笑)。

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“迷”マネージャーのガス

キャロル&チューズデイ、第3話、ガス

©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

前回のラストで衝撃的な対面を果たしたガスですが、実はそれなりに名の知れた元バンドマンのマネージャーだったとのこと。

Wikipediaに載っているって確かに地味にすごい(笑)。

それにフローラ・フェリーなるアーティストを発掘するなど、それなりの手腕は持っているようです。

しかしバンド活動は他のバンドとイメージが被って泣かず飛ばす、マネージメントもフローラの発掘で終わるなど、典型的な一発屋の様相を呈していますね。

まぁそうでなければバーでグータラしていないわけで(笑)。

実際変な新興宗教をやっているボイストレーナー(?)を紹介したり、今時のプロデュース方法を知らないなど、実力もちょっと怪しいところ…。

こんな奴にマネージメントにされてキャロルとチューズデイは果たして大丈夫なのか(笑)。

でもブルーノ・マーズだのジャスティン・ビーバーだのピコ太郎だのビートルズだの…やたら聞き覚えのあるアーティストを口にしているところはちょっと面白かったですね(笑)。

ここまで地球の、過去のアーティストへの思い入れが強いあたり、ガスも今の音楽シーンに想うところがある人物なのかもしれません。

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AIに人が合わせる時代

キャロル&チューズデイ、第3話、アンジェラ

©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

相変わらずタオに振り回されているアンジェラですが、二人のやり取りを見ていると作中の世界は「AIに人が合わせる時代」なんですね。

てっきりアンジェラの歌を上手く加工する…みたいな音楽作りをイメージしていましたが、実際はAIの作った曲を完璧に歌えるように人間を調整する…という感じでした。

いやーアナログなのかハイテクなのかよくわからない方法ですが(笑)、AIが求めるパフォーマンスに人間が頑張って応えるという構図はなかなかひどいですね…。

後で触れるアーティガンも人間の曲は絶対「AIより下」という認識を持っていますし、曲のためにやっていることはAIへの投資。

どうやら作中の世界は完全に「AI優位」な社会になっているようです

まぁシンギュラリティは既に超えている時代ですし、こういうこともあり得るのかなぁ…。

AIが注目され、どんどん発展している時代ということも考えると、ちょっと怖いですよね(笑)。

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アーティガンの屋敷の絵の意味は?

キャロル&チューズデイ、第3話、アーティガンの屋敷の絵

©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

個人的に気になったのがアーティガンの屋敷にあった絵ですね。

画像をご覧いただくとわかりますが、明らかに不自然な飾られ方をしています。

下の絵を風船の絵で隠そうとしていますね。

おまけにチューズデイの台詞によると「破れている」とのことであり、それなりに年季が入っていることがわかります

キャロルは「高い奴だよ」と言っていましたけど、額縁にも入れておらず、おまけに破れていて、さらに変な飾られ方をしている絵が果たして本当に高価なものなのか…

そもそも成金感マックスのアーティガンに似つかわしくない感じがしますよね。

もしかしたらあのアーティガンにもAIに頼らず、身一つでアーティストを目指して頑張っていた時代があったのかもしれません

そうだとしたら、あの成金感+自己陶酔感マックスの振る舞いは演技というか、彼の変わり果てた姿だったのかもしれませんね。

それに辛辣な言葉を投げながらも、スプリンクラーを起動させて屋敷内を滅茶苦茶にしたチューズデイに怒っているような素振りを見せなかったのもそんな過去を持っていたからかもしれません。

…勘の域を出ませんけど(笑)。

もしかしたら『カウボーイビバップ』と…

キャロル&チューズデイ、第3話、アルバシティの街並み

©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

勘の話をもう一つだけさせてください。

それは『キャロル&チューズデイ』の世界観が同じ渡辺信一郎の監督作品であり、彼の出世作でもある『カウボーイビバップ』と共有しているのではないかということです。

「ファッ?!」と思われるかもしれませんが、あながち外れではないかもしれなくて…。

まず作中で使われている通貨である「ウーロン」ですが、これは『カウボーイビバップ』でも使われている通貨です。

おまけに、今更ですが物語の舞台であるアルバシティはなんと『カウボーイビバップ』の劇場版である『天国の階段』でも登場してきます

というか『天国の階段』の物語の舞台になっています。

火星にある都市というのも共通していますし、アメリカンなデザインの都市も瓜二つ

おまけにスパイクが悪役のビンセントと戦ったモノレールとそっくりなモノレールも今回登場していました

これじゃあどうしても同じ世界観だと思わざるを得ないというわけで(笑)。

ただ仮に同じ世界観だとしたら、時系列が悩ましいところです。

そもそも『カウボーイビバップ』は2022年に月の位相差空間ゲートの事故によって、地球が荒廃、20年もの無政府状態が続いて国家も崩壊してしまった世界が舞台であり、スパイク達がいる時代は2071年です。

確かに『カウボーイビバップ』は火星を含め、土星圏まで人類が居住していますが、位相差空間ゲートの事故の直後にすぐテラフォーミングができるとも思えないので、「移住して50年経っている」ということは少々難しいイメージです。

それにキャロルが地球からの難民であることを考えると、位相差空間ゲートの事故が絡んでそうな感じがしますが、「2022年の事故が原因で難民になった」と考えるのは無理はあります。

これらの点を踏まえると、あくまで『キャロル&チューズデイ』の世界観は『カウボーイビバップ』の世界観と被っているだけの、一種のパラレルワールドみたいな感じになっている可能性の方が高そうですね

ただ、キャロルが難民となった原因が位相差空間ゲートとは違う、地球で起こった別の事柄が原因なら、『カウボーイビバップ』から数年経った世界である可能性も捨てきれません。

もしそうだとしたら…どこかでスパイクが出てくるかもしれませんね(笑)。

まぁ、そもそも『キャロル&チューズデイ』を全世界に配信しているNetflixは実写ドラマ版の『カウボーイビバップ』を製作していますし、『カウボーイビバップ』の監督である渡辺信一郎が作っていることを踏まえると、ある種のファンサービスとしてあえて世界観を被らせている可能性は高そうですけどね。

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『キャロル&チューズデイ』3話感想

キャロル&チューズデイ、第3話、キレたチューズデイ

©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

いやー今回はチューズデイに驚きましたね。

アーティガンにコケにされたことにキレて楽譜に火をつけるというなかなかの暴走っぷり。

第2話まではキャロルが感情に任せて振舞ってしまう一面が描写されていましたが、チューズデイもまた火が点く暴走する性格のようです。

ああいう子がいきなりキレたらやっぱり怖いもんですね(笑)。

ただ、アンジェラやアーティガンみたいにAIに合わせて色々やるよりも、キャロルとチューズデイみたいに感情のままに、心のままに振る舞う方が人間らしいというものです。

もしかしたら『キャロル&チューズデイ』は、キャロルとチューズデイにアーティストの理想の姿を重ねているのかもしれません。

そうだとしたらガスに見る目があることになるけど(笑)。

キャロル&チューズデイ、第3話、歌う二人

©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

そして今回披露された二人の楽曲は「Round & Laundry」。

曲自体も良かったですが、個人的には演出がツボでしたね。

それとなく手を叩いたり、足を踏み鳴らしていくうちに歌になっていく…。

往年のミュージカルを連想させる粋な演出です。

何よりいきなり歌い出した二人に驚きつつも、いつのまにかノリノリになっている黒人のおじさんがいい味だしていましたね(笑)。

ちなみに今更ですけど、『キャロル&チューズデイ』のタイトルやAパート/Bパートに出てくるレコードのタイトルは実在のアーティストの楽曲から取られているんですよね。

今の所シンディ・ローパーやブルース・プリングスティーンなどの70年代~80年代にヒットした楽曲が多いですが、これも作中で語られるであろう「理想のアーティスト像」をそれらのアーティストに見出している証なのかもしれません

まぁ僕は洋楽に疎いのでこれ以上はよくわかりませんなど(笑)。

さて、次回はアーティガンとのコラボに失敗したガスが次なる一手を繰り出すようです。

果たして上手くいくかどうか…注目ですね!

キャロル&チューズデイ感想・考察・解説記事まとめ【キャロチュー】
『キャロル&チューズデイ』の記事を毎話更新していきます。 ...
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コメント

  1. kei より:

    アーティガンの家の絵画ですが、確か「バンクシー」という作家の絵画だったかと。
    落札(超高額)された直後に額縁に仕掛けられたシュレッダーが起動して、
    絵画の下半分がビリビリに、、、っていう珍事(?)があった記憶があります。

    • gato より:

      keiさん、いわさんコメントありがとうございます!

      類似の内容でしたのでまとめて返信させて頂きます。

      >額の絵はバンクシーのオークションに出した絵だよ。

      >落札(超高額)された直後に額縁に仕掛けられたシュレッダーが起動して、絵画の下半分がビリビリに、、、っていう珍事(?)があった記憶があります。

      調べたところ、2018年にバンクシーの絵「風船と少女」が1億5000万円で落札された直後に、額縁のシュレッダーが作動して下半分がビリビリになった事件があったそうですね。

      寡聞につき誤った解釈を…orz

      ご指摘ありがとうございます。

      正直洋楽やアート方面の知識は疎いので今後も何か誤りがあればご指摘ください!

      それにしても『キャロル&チューズデイ』はこういった小ネタが多いですね…。

      見落としているのもあるかもしれないので、度々拾っていただけたらありがたいです(笑)。

  2. いわ より:

    額の絵はバンクシーのオークションに出した絵だよ。

  3. ひろ より:

    こんにちは ひろです。
    ガスが迷マネージャーであったのは笑いましたが、次回以降挽回ありそうですね。
    絵画には詳しくないのですが、他にも知る人ぞ知るネタがちりばめられていそうですね。
    また来週よろしくお願いします。

    • gato より:

      ひろさんコメントありがとうございます!

      >ガスが迷マネージャーであったのは笑いましたが、次回以降挽回ありそうですね。

      この手のキャラクターは往々にして急にかっこよくなりますからね(笑)。

      少なくとも第3話ではキャロルとチューズデイに「足のマッサージ」をしないように注意したりと、未成年の二人を労わっている描写がありました。

      やっていることは空回りしがちですが、ガスは結構良識的な人間であることが窺えます。

      >絵画には詳しくないのですが、他にも知る人ぞ知るネタがちりばめられていそうですね。

      バンクシーに関してはkeiさんといわさんのご指摘がなかったら完全に勘違いしたままでした…。

      この手のネタがわんさか出てくると拾うのが大変(笑)。

      ひろさんも何かお気づきのネタがあればいつでもコメントしてください!

  4. kame より:

    キャロル&チューズデイ、予想を裏切り面白いですよね!

    世界観がビバップと共通している点について、
    以前、渡辺監督の「スペースダンディ」のトークショーにて、
    「ビバップと通貨や冷蔵庫とか被ってる部分がありますが同一世界観なんですか?」と
    質問したら、監督ご自身から
    「新しく設定を考えるのが面倒だから、流用した」と返答を頂きましたw

    もしかしたら、今回のキャロル&チューズデイもそうかもしれませんね( ^ω^ )

    • gato より:

      kameさんコメントありがとうございます!

      励みになります!

      >監督ご自身から「新しく設定を考えるのが面倒だから、流用した」と返答を頂きましたw

      なるほど、そういうことだったんですね!

      本人からしたらちょっとした遊び心かもしれませんが、ビバップファン、ひいては渡辺信一郎ファンから思わずにニヤリとしてしまうところでしょうね。

      ただ、個人的にはNetflixで実写版の『カウボーイビバップ』が流れる前に、スパイクあたりをカメオ出演させてほしかったり…(笑)。

      他にも共通点が見つかることもあるかもしれまないので、色々探してみます(笑)。