皆々様こんにちは。
『イド:インヴェイデッド(以下『ID』)』担当のgatoです。
前回は墓堀との戦いが決着し、本堂町が新たな名探偵の候補として急浮上しました。
しかし彼女の連続サツ人鬼的な一面が明らかになってしまうというなかなかシビアな展開に…。
おまけに秋人の家族の命を奪ったタイマンとジョンウォーカーの接点が明らかになり、さらに急展開が発生!
そして今回はジョンウォーカー追跡のため、本堂町(ほんどうまち)が活躍するようです。
さらに酒井戸(さかいど)こと秋人のイドに入ることにもなるとか…。
本筋に影響しそうな展開が目白押しですが、早速振り返ってみましょう。
スポンサーリンク“名探偵”聖井戸御代
前回名探偵の素質があることを発見された本堂町ですが、今回は早速名探偵になっていました。
その名も「聖井戸御代(ひじりいどみよ)」。
うーん、なかなか長ったらしい(笑)
一方で、彼女は酒井戸や穴井戸とは一線を画した名探偵である感じがしますね。
まず、聖井戸がフルネームであること。
酒井戸や穴井戸は共通して「下の名前は思い出せない」と語っていますが、聖井戸はスムーズに自分のフルネームを口にしています。
つまり、酒井戸や穴井戸とは違い、下の名前を思い出せる理由を持ち合わせているということですね。
まー今の段階でそれが何なのかはわかりかねますが(笑)
ただ、下の名前が思い出せない=欠落と考えた際、聖井戸は名探偵という役割を十全に担える条件を満たしているから、その欠落がないと捉えることはできそうですね。
この論拠として挙げたいのは酒井戸と穴井戸の振る舞いです。
酒井戸は名探偵として事件解決に奔走しますが、椋(むく)と綾子を投影している秋人の影響もあってか、かえるちゃんに対して過剰に感情的になる傾向があります。
穴井戸に関しては言わずもがな。
ベースの富久田(ふくだ)の影響もあって自衛が下手であり、サバイバビリティは低め。
2人に対して聖井戸は謎解きに徹頭徹尾集中しており、イドの住人である綾子と椋に対して「謎を解くためにいて、人を助けるためにいるわけではない」と言い放つドライっぷり。
なるほど、名探偵=事件解決のための存在ということなら、ある意味彼女はこれまで登場してきた中で一番名探偵に相応しい存在だといえます。
そんな聖井戸が今後どのような展開を迎えるのかはわかりませんが…かえるちゃんの救済に固執する酒井戸と敵対しそうな予感がしますね。
ところで、今回ミヅハノメにおいて自サツはサツ人として扱われることが語られていましたね。
それとなく推察していましたが、それでよかったのか…。
個人的にこじつけ感があってあまり深堀しなかった(笑)
何はともあれ、真相解明のためなら冷静に自分の命を投げ出せるということも、名探偵を全うするうえでの条件の一つのような感じがしますね。
スポンサーリンク秋人のイド
今回は秋人のイドに聖井戸が入るというエピソードでしたが、これがなかなかすさまじいイドでしたね…。
円周率が書かれたパネルのうえで秋人の関係者が次々と落雷で命を落としていくというえげつなさ。
個人的にあの雷は秋人の自罰的な感情を示唆している印象がありました。
3年前の事件以降、椋と綾子を喪った秋人がイドの住人に自己を投影し、雷を落とすことで延々と罰し続けている…みたいな。
秋人の切羽詰まった心中が窺い知れますね。
また、暗号として組み込まれていた円周率ですが、これも色々意味深です。
前回の記事で色々勘繰りましたが、井波のイドは円環の線路のうえをグルグルと電車が回り続けているというものでした。
となると、円周率からは同じ「円」という言葉を連想したくなります。
さらに百貴(ももき)がいった「3年前のイド」という言葉と、前回の記事で井波が母親の自サツに囚われているという解釈を絡めると、円は「過去に囚われている」というメタとして扱えるでしょう。
そうなると秋人は3年前の事件に囚われ続けており、その在り様がイドで表現されていると解釈できそうです。
他方で、秋人のイドの中にミヅハノメのコクピットがあり、そこからさらに別のイドへ行けるという描写がありました。
つまりイドは何らかの手段を講じれば、外部からの干渉がなくてもイドからイドへ移動できるということです。
これはなかなか大きな発見ですね。
無意識というワードが出てくる今作であれば、集合的無意識に触れてくる可能性は必然的にありますが、それが関係してくるのだろうか…。
何はともあれ、彼のイドにジョンウォーカーは出てこなかった以上、秋人とジョンウォーカーに接点はなかったようです。
だとしたら秋人のサツ意はジョンウォーカーの介在なしで発生したものだといえますね。
スポンサーリンクアナアキと墓堀
今回は“アナアキ”こと富久田と“墓堀”こと井波の絡みがありましたね。
いやー危なっかしい取り合わせだなぁ(笑)
ただ、色々興味深いやり取りがありましたね。
まず富久田の「穴は解放だからな」という台詞。
これまで穴=解放という解釈で色々書いてきましたが、どうやらその解釈で良かったようですね。
そしてその解放のおかげで数田と心を通わすことができたと語る井波は、今後富久田と結託する展開になっていきそうです。
それに数田の命を奪った本堂町への怒りを垣間見せていることを踏まえると、井波は本堂町と敵対する立場になっていくのでしょうね。
“タイマン”勝山伝心と飛鳥井木記という女
前回のラストで急浮上した連続サツ人鬼「タイマン」こと勝山伝心ですが、彼の過去の行いが明らかになりました。
勝山はプロレスラーなどに文字通りタイマンを挑み、その命を奪い続けたというなかなかの強者。
さらには秋人の娘である椋(むく)に一方的な暴力を振るって命を奪っています。
おまけにそれが原因で秋人の妻である綾子は自ら命を絶ったようです。
しかし、そんな彼も秋人によって撃たれ、命を落とすことに…。
秋人が逮捕された事件は勝山への復讐だったというわけですね。
ただ、井戸端スタッフ達が勝山の事件を整理するシーンでちょっと気になるポイントが。
勝山もまたジョンウォーカーに作られた連続サツ人鬼であることは前回でも触れられていましたが、彼の被害者の中に「飛鳥井木記(あすかいきき)」という名前がありましたよね。
飛鳥井はタイマンの最後の被害者であり、百貴によって救出されたとのことですが、現在は行方不明だとか。
ただ、この名前どっかで聞いたことあるなーと思ったら…第3話のエンドロールで名前が確認できました。
宮本侑芽が演じているキャラクターの名前ですが、第3話でそんな人物は出てきていない気が…と思ったら、一人だけ該当し得る人物がいました。
第3話で初めて肉声を聞かせてくれたかえるちゃんです。
つまりかえるちゃん=飛鳥井木記ということに。
これは…ちょっと急展開ですね。
これまで僕もかえるちゃん=記号であり、秋人が椋や綾子を投影している存在としてしか見ていませんでしたが、今回でかえるちゃんにも飛鳥井木記というオリジナルがある可能性が急浮上してきました。
おまけに飛鳥井がタイマンの被害者であるという点を踏まえると、百貴だけでなく彼女には秋人やジョンウォーカーとも接点を持ち得ることになります。
また、タイマンの事件が3年以上前であるなら、ミヅハノメが稼働する前のタイミングであるため、彼女の存在が開発に関わってくることもあり得ますね。
というか、そうでなければミヅハノメのコクピットに彼女の名前が出てくるわけがないですし。
あのコクピットがある段階で秋人と飛鳥井には何かしらの接点があることは確定しそうですが…。
だから飛鳥井はかえるちゃんとしてイドの中に出現していると考えると色々面白い裏事情が含まれていそうです。
そして秋人のイドの中にあったミヅハノメのコクピットには「井戸主」として飛鳥井の名前が記されていました
つまり次回は彼女のイドの中が舞台になるということですかね。
百貴・白駒・ジョンウォーカー
今回もラストで急展開がありました。
なんと百貴がジョンウォーカーとして逮捕されただけでなく、おまけに前回名前が出てきたミヅハノメの開発者である白駒二四男(しらこまにしお)の命を奪ったという疑惑が発生。
これまで秋人を陰ながら支えてきた百貴ですが、白駒の骨やジョンウォーカーの衣装が出てきたりと、ここまで証拠が揃うと疑いたくもなりますわな…。
それにしても百貴=ジョンウォーカーとは…。
まぁ秋人とのやり取りが間接的に秋人にサツ人を実行させるための手段とはいえなくもないですし、白駒の命を奪っていたのなら、彼がミヅハノメに色々細工し、それを利用して連続サツ人鬼メイカーとして活動していた可能性は高いでしょう。
ただなぁ…あそこまできれいに証拠が出そろうとはめられている感じは否めない(笑)
個人的に百貴、白駒、飛鳥井の三竦みがジョンウォーカーの正体に辿り着く鍵になりそうな予感がします。
そもそも百貴は飛鳥井を助けていますが、彼がジョンウォーカーなら数田のように連続サツ人鬼に仕立て上げてきそうな感じがします。
ただ、今の所飛鳥井は連続サツ人鬼になっておらず、むしろ名探偵にヒントを与えるかえるちゃんになっている。
そう考えると、百貴はジョンウォーカーではないといえなくはないですが…。
飛鳥井が百貴の手から逃れた(だから彼は彼女の行方を知らなかった)ともいえるので、この段階ではなんともいえませんね。
スポンサーリンク『イド:インヴェイデッド』第7話感想
いやー今回も急展開が目白押しでしたね。
メインは聖井戸の活躍、合間に秋人の葛藤やタイマンの描写、富久田と井波の絡みを入れて今後の布石を作りつつ、ラストは怒涛の百貴逮捕!
次回は飛鳥井のイドで聖井戸が活躍するようですが、逮捕に激怒した秋人が百貴のイドにも入りそうですね。
そうなれば飛鳥井と百貴という、接点のある2人組の知られざる秘密が暴かれそうですが…。
これは楽しくなりそうです。
▼前回までの記事はこちらから
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コメント
百貴の嵌められた感が半端ありませんよねw局長怪しすぎw
そしてヒジリイドの主人公感も半端ないwww最も探偵役っぽい恰好なのにチョイチョイエロくてあざと過ぎるだろwとしか言いようがない、しかしこの娘って優秀なんだけど危ういですよね、謎の核心には迫れそうなんですけど死亡フラグも半端ない;
名無しさんコメントありがとうございます!
>局長怪しすぎw
井戸端スタッフにとって敵なのか味方なのかよくわからないですよね(笑)
やたら穏やかな口調なのが尚怪しい(笑)
早瀬浦はまだ描写が少ないので何を考えているのかわかりませんが、今後のキーパーソンになりそうな雰囲気はありありですね。
>最も探偵役っぽい恰好なのにチョイチョイエロくてあざと過ぎるだろwとしか言いようがない、しかしこの娘って優秀なんだけど危ういですよね、謎の核心には迫れそうなんですけど死亡フラグも半端ない;
聖井戸、もとい本堂町の危うさは前の記事でも指摘しましたが、ここまで来ると無残な最期を迎えるか、一周回ってラスボスにでもなってしまいそうな感じがしますね…。
実際、彼女の性格やスタンスは秋人と対立しそうですし。
舞城王太郎って『ディスコ探偵水曜日』とかで名探偵をシニカルに描いていたことがありますが、今回も本堂町をそんな風に描いていくのかなぁ…と個人的には予測しています。