皆様こんにちは。
今回から『ブギーポップは笑わない』の担当になりましたgatoです。
今後ともよろしくお願い致します。
さて、ムーンテンプルにいる人々に幻覚を見せる謎の人物「歪曲王」。
前回は橋坂は寺月と、道元は日奈子と、過去に色々あった人物と対話をすることになりました。
そんな中、羽原はムーンテンプルを建築した寺月恭一郎が歪曲王だと推測。
ようやっと解決の一歩を踏み出したようですが…。
どうやら今回は歪曲王だけでなく、「ゾーラギ」というとんでもない化け物も大暴れします。
一体何があったのか、気になる場面と一緒に振り返っていきましょう。
スポンサーリンク“怪獣”?謎の存在ゾーラギ
今回ピックアップすべきは、やはりゾーラギでしょう。
「ブギーポップは笑わない」はこれまで色んな超人や人外が登場しましたが、今回のゾーラギは一味違う感じがしますね。
第16話で見た段階でわかったゾーラギについてまとめてみましょう。
別次元の存在
どうやらゾーラギは地面を揺らしたり、建物を壊すような物理的な影響力は持っていますが、「波長」が合わないと姿が見えない別次元の存在のようです。
ブギーポップも波長が合っていない状態だとゾーラギを視認できていませんでした。
ブギーポップの言い草だと、ゾーラギは「存在を確信できる者」がいなければ出現できない感じがしますね。
そして今回その「存在を確信できる者」に該当したのはどうやら真のようです。
端的に言っちゃうなら、ゾーラギは観測者がいなければ出現できないもののようです。
このあたりはアニメ版のゴジラに登場するギドラと似ています。
そしてゾーラギはそんな真を「踏みつぶすこと」でどこからか「出よう」としていたことがわかります。
ゾーラギが何の為にそんなことをしようとしていたのかはまだ不明ですが、ブギーポップが「世界の敵」と認識していないところを見ると、どうやら世界や誰かの「可能性」を閉ざす存在ではないようです。
歪曲王とは違う存在
最初は歪曲王がゾーラギを生み出していると思っていましたが、どうやらゾーラギは歪曲王とは関係ない、それどころか歪曲王の「実験」の邪魔をし得る存在のようです。
新刻はゾーラギが歪曲王の侵入によって暴走した誰かの能力だと見抜いていました。
つまり、ゾーラギは歪曲王によって具現化し、暴走した真の能力というわけです。
ブギーポップもゾーラギを「真の歪曲王」といっていましたしね。
ただ、今回何かと登場する「多重人格」というワードを踏まえると、ゾーラギは色々面白い感じがしますね。
新刻は自分の前に現れた早乙女が自分の多重人格…人間の内部にある多様性だと指摘していましたが、これはつまり「自分の中にいる他者」ということでしょう。
少しわかりづらいですが、これとよく似た現象が「新世紀エヴァンゲリオン」の終盤で出てきます。
この時の表現をもじるなら、歪曲王が姿を借りている早乙女は「新刻が認識している早乙女」というわけですね。
そして、ゾーラギはかつて真が夢の中に出てきた父親=寺月として書いた怪獣の絵と酷似しています。
つまりゾーラギは真の多重人格、「真が認識している寺月」という解釈ができます。
そんなゾーラギが寺月が大いに関係している、というか寺月本人が正体じゃないかと思われる歪曲王の実験の邪魔をしている…。
このあたりは何だか意味深な感じがしますね(笑)。
スポンサーリンク歪曲王の目的は?
色んな人の多重人格を借りて好き勝手やっている歪曲王ですが、今回はその目的が徐々に見えてきました。
どうやら、歪曲王は多重人格の根底にある「願望」を本人に見つけ出させ、その過程で得る苦しみを「黄金(多分こっちが正しい)」に変えさせることが目的のようです。
なんていうか、やっていることはトラウマを解消する際のカウンセリングに近い印象ですね。
確かトラウマを解消する際に、あえて当時のシチュエーションを回想させる手法みたいなのがあったはずですが、歪曲王のやっていることはそんな感じがします。
今回のシナリオに合わせていうなら、歪曲王は個々人の願望の象徴である人物と印象的な場面を追体験させることで、願望を見つけ出させ、わだかまりを解消させようとしている…という感じでしょうか。
う~ん、なんていうか、やっていることは善行といえなくもないけど、とんでもなくお節介ですね(笑)。
でも、行為自体に人を傷つけようとか、害しようとしている感じはありません(充分迷惑だけど笑)。
だからブギーポップも歪曲王を「敵」と認定しづらいのかもしれませんね。
スポンサーリンクブギーポップは笑わない16話感想
相変わらず謎が謎を呼んでいるような構成でしたが、ゾーラギとの戦いはなかなか面白かったですね。
にしてもあんな巨体の首を一撃で切り落とすってブギーポップどんだけ強いねん…。
後、個人的には序盤の新刻とブギーポップの会話も印象的でしたね。
「多重人格」という今回における重要なキーワードが出てくるやり取りでしたが、一方でブギーポップが竹田を巡って宮下に一抹の嫉妬心を抱いていることも明かされました。
基本的に人間離れしているブギーポップですが、ちょっと人間らしさが出てきている感じがして個人的には好きです(笑)。
今回はブギーポップは新刻に宮下のお弁当をあげていますが、あれも実は宮下にちょっとしたいたずらをしようとしたのもあるかもしれません。
「竹田のために作った弁当なんて人にくれてやれ」みたいな(笑)
だったら結構可愛いんだけどな(笑)。
さて、次回も歪曲王との戦いは続きます。
ゾーラギはどうにかしたけど、歪曲王をどうやって止めるのか?
そして歪曲王の正体は本当に寺月なのか?
次なる謎に期待ですね。
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