間違いなく今季トップクラスの作品だったのでは…!!
全12話中、不要なエピソードが皆無で全て終盤の一番盛り上がる部分に直結するという濃厚な仕上がりでした。
本当に楽しませてくれてありがとうと心の底から叫びたい…約束のネバーランド担当の模造紙です。
そしてそして、番組最後には嬉しいお知らせもあったりと、約ネバの勢いはまだまだ衰えることなく続きそうですね…!!
それでは最終話の今回も気になったポイントについて語って参ります!
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フィルの将来が楽しみ過ぎる件
前話記事でフィルがハウスに残った理由を数点挙げているのですが、
これまでの出荷の状況から4歳以下には少なくとも2年以上は命の保障があると判断したことによる、“やむを得ず今は連れて行かずに置いておく選択をした”という事実が明らかになりました。
ハウス残留組の4歳以下のメンバーの内、皆を率いるまとめ役として抜擢したフィルにのみハウスの残酷な仕打ちを伝えたわけですが、驚くことに「やっぱりそうだったんだ」と、すでに何か不穏な気配を察していたのには衝撃を受けました。
スコアの高さといい、やたらと勘が鋭い点といい、4歳児なのに安心して任せられる芯の強さが感じられますね。
だってその辺の4歳児に対して、実は育ての親が兄弟を人外に貢いでましたなんて言ってもまず信じないでしょうし、信じたとしても「こんな怖いところに置いてかないで」ってなりますよね…!!(少なくともウチの子はそう笑)
それを“待てるから置いて行って”なんて…物分かりが良すぎて、子を持つ母の立場から言わせてもらうと逆に不安に感じられて…どこかで反動が来ないといいんですけども。
精神的負荷が掛かり過ぎてフィルの心が壊れちゃうなんて鬱展開にならないことを願うばかりです。
フィルの裏切者疑惑については、今回のイザベラとのやり取りからもほぼ可能性はゼロと考えて良さそうです。
スポンサーリンク生き延びる道を望んだ2人を別ったものとは?
終盤、塀の上でエマとイザベラが向かい合い見つめ合うシーン、とても印象的でした。
イザベラの制止を振り切って躊躇いなく滑り落ちるエマと、それを見つめるイザベラ、双方から生き延びる覚悟が感じられて興味深い描かれ方が為されていましたね。
過去に少女だった頃、目の前の少女と同じように脱出を試みるも断念したイザベラは、自分の元から去っていくわが子たちを如何なる心境で見つめていたんでしょうか。
イザベラにもハウスで過ごしていた幼少期に心を寄せる相手がいたことが回想で明かされましたが、奇しくも彼を出荷で失い、彼女の気持ちが折れたことで脱出計画は絶たれてしまったというわけですね。
つまり、イザベラとエマ、外の世界に思いを馳せた少女2人の運命を別った要素は、信頼できて大好きな相手を失ったかどうか…という点にあるのだと思います。
▲こんな過去回想見せられたら感情移入するしかないですよね…
エマにしてもノーマンを出荷で失う痛手を負ってはいるものの、レイを始め終盤最高にいい仕事をしてくれたドンやギルダという心強い仲間がいます。
大きな違いはそこにあるのかなと。
大切な相手を失ってもなお、諦めずに折れない心を保てたか否かというところでしょう。
もしレスリーの出荷までに脱出の算段が整っていたとしたら…もしかするとイザベラの運命も違っていたのかもしれませんが、それを考えるのは現状の彼女と比較するととても辛いことです。
ある意味、イザベラも被害者なのですから。
生き延びる手段として脱獄を望んだエマと、ママとして生きる道を選んだイザベラ。
どちらも“ただ生きたい”というシンプルで堅実な想いが根底にあるだけに、善悪という単純な物差しで測れません。
「いってらっしゃい」と見送る母の表情
髪を降ろしたイザベラの和やかな表情と柔らかな言葉には、これまで幾度となく感じられた不気味さや恐ろしさ、演技が含まれた態度は感じられず、わが子の安否を気遣って送り出す母親の愛が込められていました。
個人的におでこ全開のまとめ髪の女性って顔立ち云々以前にどうしてもキツイ印象を周囲に与えがちだと思うのですが、イザベラにしても髪をひっ詰めることで、日々生き延びる強固な決意を固く結んでいたのかもと感じています。
だから、わが子を送り出す今この瞬間だけ、普通のママに戻ったのではないでしょうか。
▲塀のロープ回収も事実上の手助けとも言えますし、ちゃんと子ども達を愛していたんですね…。
優秀なプラントの貴重な食用児を多数損失した事実による、今後のイザベラの処遇も気になるところではありますが…。
スポンサーリンク最後の最後までノーマンが軍師すぎた
何から何までノーマンの掌の上で、あれよあれよとスムーズに事が運んでしまいました。
6年間コツコツと入念な準備を進めてきたレイが居たからこその脱出計画ではあるのですが、ああも悉くノーマンの完璧な智謀で事が為されてしまうと、レイが気の毒になってしまいますね 笑
最後、レイもどことなく引いていた気がw
努力型の知恵者と鬼才の傑物との違いが如実に現れたといったところでしょうか。
まぁ、エマやレイが諦めたフリをして腐っている演技をしている間に、ドンやギルダが必死に練習した成果ではありますが。
皆が遊びに乗じて訓練していたとか泣けて来ますよね…。ドンが活躍してさらに涙…。
そしてイザベラとレイはやっぱり…
やっぱりイザベラとレイの2人は実の親子だったんですねー!!
▲以前の記事でも、もしかして2人はそうなんじゃ…と予想立てしていたのですが、やはり例の子守唄が2人の関係を立証していたようです。
あれはイザベラの想い人の作った歌だったんですね…!!
驚きなのが、親子関係な真実をお互いが知っていることを双方認識していたという点。
それを踏まえて、飼育監と食用児、羊飼いと牧羊犬としての関係を続けていたということ。
「なんでママは俺を産んだの?」なんて母親なら絶対にお腹を痛めて産んだ子から言われたくない台詞だと思うんですが、それに対して「生き延びるため」と答えるあたりイザベラの前に進むしかない頑なで決タヒの覚悟が伝わってきます。
イザベラもレイもきっとこの真実を誰にも明かさずに心の内にしまっておくのだと思いますが、こんな異常な世界でさえなければごく普通の親子として幸せに過ごしていたかと思うとやるせない感情が湧いてきます。
胸がしめつけられるイザベラの過去があって、ママの道を選んで、レイが生まれて、今の状況がある。
どの要素が欠けても、エマ達の脱獄計画が成しえなかったわけですから運命って本当に皮肉だと痛切に思わずにいられません。
スポンサーリンク約束のネバーランド12話感想
とにかくハイレベルな作品でした…(語彙力)
脱出したと言っても、現状は塀の外の森へ逃げたというだけなので外の世界はどうなってるの?とか、逃げた後の計画は?フィルたち残留組のその後やイザベラの処遇など、まだまだ気になる謎や要素は山積みです!
原作もまだまだ続いているとのことなので、アニメ終了を機に原作漫画を読んで話の続きを補完したいところですね。
アニメの続きを無料で読む方法を▲の記事でまとめて下さってますので、ぜひご活用ください!
そしてそして、番組終了と同時に2期決定の嬉しいお知らせもありました!
TVアニメ『約束のネバーランド』第2期、2020年放送決定!https://t.co/FbCI27dUDL#約ネバ pic.twitter.com/SuCUZsAYwy
— 『約束のネバーランド』公式 (@yakuneba_staff) 2019年3月28日
▲早々と2020年に2期放送が決定しました!嬉しすぎる…!!
見事脱獄を成功させはしたものの、第一関門をようやく突破といった具合なのでハッピーエンドでもなく、かといってビターエンドとも言い難い…というなかでの2期決定は朗報すぎですよね。
今後繰り広げられるであろう、重く深い衝撃の展開が今からとても楽しみです。
とりあえず2020年を心待ちにしつつ…。今回で約ネバ記事はお終いです。
長きに渡りお付き合いいただきありがとうございました!
来季も別作品を担当予定ですので、よろしければご覧になってください!
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コメント
こんばんは ひろです。
最終回 大変よかったです。特に全編を通して モノローグに頼らずに、人物の表情しぐさと会話で心情を演出しており大変完成度が高いと感じました。
2期も決定して、大変楽しみです。
3か月 おつかれさまでした。来期もよろしくお願いします。
>ひろさん
コメントありがとうございます。
とうとう終わってしまいましたね…。
毎度毎度、どうやって脱獄するんだろうとハラハラドキドキしておりましたが、期待どおりの抜群に面白いラストでした。
ママの過去にウルっとさせながらも、唯一フィルが知っていることもしっかりバレているという不気味さも残しつつ、2期へのハードルが確実に上がった気がします。
また人物の表情や仕草のみならず、演出やカメラワーク、音楽が雰囲気を出していてアニメとしての完成度がとても高かったですね。
2期も本当に楽しみです。
来季もぜひよろしくお願いいたします。
ん?最終話までしっかり見ました?話が全然理解できてないようなのでこちらとしては困ります。レイが自分の子とわかってから心情が変わって、1人でも外に脱走し生きれるように子供達を育ててきたんですよ。その観点から見ていただけたらなと思います。最後に本部に通告せざるを得なかったのは今もハウスにいる子たちを守るためです。
>イザベラにもハウスで過ごしていた幼少期に心を寄せる相手がいたことが回想で明かされましたが、奇しくも彼を出荷で失い、彼女の気持ちが折れたことで脱出計画は絶たれてしまったというわけですね。
つまり、イザベラとエマ、外の世界に思いを馳せた少女2人の運命を別った要素は、信頼できて大好きな相手を失ったかどうか…という点にあるのだと思います。
う〜ん、なんか違うと思います。そもそもハウスの秘密に気づいたのはレスリーがいなくなってからだし。彼女は崖を見て逃げることは不可能だと絶望して諦めた訳だし。
>ああも悉くノーマンの完璧な智謀で事が為されてしまうと、レイが気の毒になってしまいますね 笑
最後、レイもどことなく引いていた気がw
やっぱりモノローグ全カットによる弊害はこういう所だなと思いました。
他サイトでも感想色々見ましたが、全編通して肝心な所が伝わりきらずにズレた解釈をしてる人が多くて、折角の面白さが不十分になってて残念です。
最後のレイとノーマンの会話から崖を渡るまでのシーンは、原作ではレイの心境の変化と決意がモノローグで語られてすごく胸が熱くなるシーンなのですが、まあそれがカットされたらこういう受け取り方されるのも仕方ないのかなとも思いますが。
やっぱ全カットは極端過ぎると思いました。