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【アニメ】PLUTOネタバレ感想・考察・解説!旧アニメ版鉄腕アトムとの違いについて【プルートゥ】

それは人類が生み出してしまった

どうも、お久しぶりでございます。ロシアスキーでございます!

わたくし、今期担当アニメといたしまして……。

全世界単行本累計発行部数1000万部越え!

国内外問わず高い評価を得るだけでなく、漫画界のカンヌとも称される『アングレーム国際漫画フェスティバル』にてインタージェネレーション賞を獲得するなど。

まさに大人気作品である『PLUTO』の記事を担当させていただくことになりました!

こちらの作品はかの有名作品『鉄腕アトム』内のエピソードである『史上最大のロボット』を……。

確かな実力持つ漫画家である『浦沢直樹』先生がリメイクした作品でございます。

浦沢先生が『20世紀少年』や『MONSTER』で見事に発揮したSFテイストやサスペンス要素を織り交ぜて作り上げられたこの作品。

アニメ化困難と呼ばれたこの作品がどういった出来栄えとなったのか……。

さっそく語っていくと致しましょう!

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PLUTO ネタバレあらすじ

ロボット工学が飛躍的に進化した近未来。

世界最高峰のロボット7体の内の一体であるモンブランが何者かによって破壊される事件が発生する。

事件の捜査を担当したユーロポールの刑事ロボットであるゲジヒトもまた、世界最高峰のロボットの一体であった。

時を同じくして、ロボット法に関わる要人が襲われる事件が発生する。

事件現場には人間の痕跡はなく、ゲジヒトの同僚たちは『人間を傷つけることができないはず』のロボットが犯人ではないかと疑念を抱く。

争いから離れたいと願っていたノース2号もまた、何者かに襲撃され破壊されてしまう。

事件の連続性に気づいたゲジヒトは、日本へと向かい凄まじい人工知能の持ち主であるアトムへと会う。

だが日本でも、要人襲撃事件が発生しており、アトムもまた事件にかかわることになっていく。

アトムに忠告をしたゲジヒトは、同じようにトルコのブランド、ギリシャのヘラクレスにも危険を知らせようとする。

しかし、ブランドは友人であるモンブランを倒されたことに怒りを覚え、謎の襲撃者を迎え撃とうとする。

ブランドの捨て身の奮闘の結果、ブランドと謎の敵は相打ちとなったとみられ、事件は一応の解決を迎えたとされる。

とある事件を解決に導いたアトムの妹であるウラン。

そのウランを迎えに警視庁を訪れたアトムはそこですれ違った謎の人物に違和感を覚える。

捜査の合間に、妻であるヘレナと旅行を計画するゲジヒトは、ヘレナと共に自身の記憶に不可解な点があることに気づく。

一方、ウランは日本で正体不明の謎のロボットを発見し、その命を助ける。

そのロボットの植物を活性化させる力を見たウランは感動するが、警察に包囲されそのロボットの人工知能は姿を消してしまう。

後日、ロボット犬を保護したお茶の水博士の元にゴジと名乗る要人連続襲撃事件の犯人を自称する男が現れる。

ゴジはお茶の水博士の孫の家族のもとに、モンブランたちを襲わせたロボットを向かわせたと言う。

言葉通り、そのロボットはブランドに倒されてはおらず、いまだに健在であった。

現場に急行したアトムは謎のロボットと対峙するが、そこで命を落としてしまう。

ゲジヒトは自身を恨むアドルフの護衛を命じられるが、そのアドルフの証言から事件の背後にいる人物と事情が見え隠れしはじめる。

アドルフに自身の過去の行いを糾弾され、記憶がよみがえり始めるゲジヒト。

ヘラクレスは、光子エネルギーを原動力とするロボット、エプシロンに見守られる中謎のロボットとの戦闘を開始する。

謎のロボット打倒まであとわずかと迫るヘラクレスだが、すんでのところで敗北してしまう。

ゲジヒトもまた、アドルフを狙う反ロボット団体の人間に襲われるが、自身の体を盾になんとかアドルフを守り切る。

その頃、眠ったままのアトムの元にはアトムの生みの親である天馬博士が姿を現していた。

謎のロボット、プルートゥを追い詰めるべく、ペルシア科学省長官アブラーと会うゲジヒト。

しかし、アブラーはゲジヒトの問いに対し嘘を織り交ぜた証言をするだけであった。

エプシロンからサハドという人物についての情報を得たゲジヒトは、ゴジ、プルートゥ、サハドについての調査を進める。

その甲斐もあり、プルートゥと対峙するゲジヒト。

だが同じ頃、アブラーはエプシロンを追い詰める作戦を実行に移していた。

ゲジヒトに見逃されたプルートゥは、アブラーの命令に従いエプシロンと戦闘を開始する。

罠に飛び込んだエプシロンではあったが、自身のエネルギー源である朝日が日の出によって姿を現し、勝利を確信する。

だが、朝日が隠されてしまったことにより、エプシロンもまたプルートゥに敗北してしまう。

事件から身を引こうとしたゲジヒトだが、自身を慕う小型のロボットに不意を突かれ、困惑の中倒れてしまう。

天馬博士はアトム復活のため、ヘレナからゲジヒトの遺品を受け取り、それをアトムへと与える。

全ての世界最高峰のロボットが倒された中、アトムは天馬博士によって目覚める。

そして、自身が導き出した世界滅亡のシナリオについて語り始める。

プルートゥの陰に隠れていた、ボラーという強大な存在。

そして、一連の事件についてを語り終えたアトムは、世界を救うために動き始める。

復活したアトムを再度倒そうとするプルートゥ。

だが、憎悪を手にしたアトムもまた、プルートゥを圧倒する。

プルートゥを倒そうとするアトムだが、それを仲間たちの記憶が制止する。

プルートゥと和解したアトムは、地球を滅ぼそうとするボラーとの戦いに立ち向かう。

だが、そこにプルートゥが加わり、アトムを守ろうとする。

一連の行いにケリをつけるため、ボラーを止めようとするプルートゥ。

プルートゥの機転により、世界は救われることとなり。

アトムはお茶の水博士と共に、空に無数の花のように咲いたオーロラ光を目にすることになるのであった。

……という感じで。

要点にしぼりますと、こういったあらすじとなります!

話数は全8話なのですが、それぞれが1時間という尺もあり。

かなり濃厚なストーリーの展開でございましたねぇ……。

では、ここから詳しく語ってまいりましょう。

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PLUTO 感想

さて、まずPLUTOの感想なのですが……。

いやぁぁぁ、これはすごい……!

PLUTO アトム

Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

まず作画面に関して浦沢先生の作風で全編しっかりと動き、展開しているっていうのが感動……。

そしてアニメーションそのものも、このPLUTOのシナリオを見事に表現している……。

PLUTO 躍動

Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

8話という話数を使いしっかりと描かれたそのストーリー……。

いやぁ、これ本当によくこのクオリティで映像化しましたよ……。

この二転三転するシナリオ……!

本当に、ハラハラするというか引き込まれるというか。

これはもう、掛け値なしに名作であると言えるのではないでしょうか。

またこれがこの時代に映像化されたというのが趣深いというか……。

昨今、急速に『AI』というものが進化してきておりますが。

そこがやはりどことなく、シンクロして見える部分もありますよねぇ。

いや~、本当に全8話。最高に楽しませていただきました。

というところで感想は終わりまして。

ここからは、細かい部分について語ってまいりましょう!

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ゲジヒトに見る『共感』

まず語りますはこちら。

『ゲジヒト』というキャラから見る共感できる部分について、ということで……。

これは私がそう感じ取った部分というところですので一つの考えとして見ていただければいいのですが。

PLUTO ゲジヒト

Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

このPLUTOでは、原作と違い主役がアトムからゲジヒトとなっております。

これは浦沢先生が物語を描く上でゲジヒトの『刑事』というポジションを活かしたということですが。

その描き方というのが、読者の共感などをうまく呼び起こすように作り上げられているのではないか、と。

私としてはそう思ったんですよね。

というのも、ある種ゲジヒトは日本人的というか。

命令には忠実に従い、時に悪し様に言われ扱われ、時に苦悩し、時に感情豊かに怒る。

PLUTO 背広

Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

その姿がまた、全編通してスーツ姿だったり、ちょっと愁いを帯びた中年男性のような姿だったりで……。

どことな~く、日本人、社会人っぽさを感じるというかですねぇ。

意図してではないかもしれないのですが、そういう造りが物語への没入感といいましょうか。

そういう部分を高めているんではないか、と私は思うわけです。

なんといいますか、ゲジヒトは確かに超高性能なロボットであるのは描写でも明らかなのですが。

そこに、『単純な高性能ロボット』だけではない、味というか。

キャラクターの魅力として、落ち着いた部分をしっかりと描いているというのは。

これはやはり素晴らしい点ですねぇ。

PLUTO エプシロン

Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

そういう意味では、エプシロンあたりはもう見るからに高性能! みたいなデザインなんですよねぇ。

その辺のデザインの差も見事と思いましたねぇ。

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旧アニメ版『史上最大のロボット』との違い

続いて語るのはこちら。

1963年版鉄腕アトムの史上最大のロボットとの違い』についてということで……。

今回私、いわゆる旧アニメ版のアトムの『史上最大のロボット』も見まして。

実際の所どういう風にリメイクがされたのか、という部分を確認したわけですが。

いやぁ、結構というか大分というか。

これをこういうストーリーにするのか! という驚きと。

この時代にこれだけの物語を作るか! という驚きがありましたねぇ。

ここではその違いについて語っていきたいと思います。

プルートゥのキャラクター性について

まずキーキャラクターであるプルートゥのキャラクター性についてですが。

PLUTO プルートゥ

Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

PLUTOでは正体は無敵の肉体にサハドの頭脳が搭載されている存在でしたが。

史上最大のロボットでは、そもそもが『世界最強のロボットになるべく作られたロボット』でした。

性格に関しても、根はそこまで悪いロボットではないというところは共通でしたが。

旧版のプルートゥは、武人的な部分もありつつ、戦うことを忌避しない性格でございました。

ただ、ウランとちょっとした絡みがあったり、というのもあり。

その辺は見事に昇華してきたなぁ、という部分でございましたね。

ゲジヒトの出番

続いてはこちら。

ゲジヒトの出番でございますが……。

これはPLUTOでゲジヒトが主役になったこともあり、相当増えております。

というか、旧版ではわりとあっさりゲジヒトは退場しています。

……いや、ゲジヒトだけではなく、ほぼほぼのロボットたちが、プルートゥ相手にあっさり倒されているんですよね。

ちなみにですが、アトムは旧版ではプルートゥに敗北していなかったりします。

この辺り、シナリオの構築の仕方が非常に上手いですよねぇ。

とにもかくにも、ゲジヒトというキャラクターを主軸に置いて動かすことで。

作中の出来事を見事に展開していったのがPLUTOというわけですねぇ。

ボラーについて

続いて語りますはこちら。

ボラーについて』ということで……。

PLUTOでは世界を滅ぼす最後の引き金を引く存在だったボラーですが。

旧版では、なんとプルートゥを倒すために作られたロボットでした。

というのは、旧版ではアブラー博士はサルタンという王に命じられ、プルートゥを作りました。

ですがアブラー博士は実は正体はサルタンの召使のロボットであり……。

プルートゥに命じて次々ロボットを破壊していくアブラーに対し、戦いのむなしさを教えるために。

ゴジ博士としてボラーを作り、プルートゥを破壊するという行為に出たわけです。

そういう意味では、ボラーもまた戦いのために生み出された存在であり。

プルートゥとボラー、そしてアトムの立場などこそが史上最大のロボットというエピソードの奥深さを演出しているのです。

戦うために生み出されながら、戦いを拒むようになったプルートゥ。

無駄な戦いを好まないアトム。

全てを清算するために、しかし戦いのために生まれたボラー。

それぞれの対比が、ドラマ性を高めているわけですねぇ……。

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暗躍者の正体について

続いて語りますはこちら。

暗躍していた者の正体について』ということで……。

このPLUTOで描かれた事件はアブラー博士が引き起こしていたわけなのですが……。

その背後で、事件を操る、ではないですが。

事件を利用しているかのように動いていた存在がいました。

PLUTO ルーズベルト

Ⓒ浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会

このクマのぬいぐるみ……っていうかもっと言うとそれを仮ボディとして動いていた人工知能といいますか。

こちらのDR.ルーズベルトという存在ですが。

あまり、詳細が語られる部分はありませんでした。

なので、私なりにこのルーズベルトについて考察してみたいと思います。

まずルーズベルトの正体は人間ではなく、ロボットもしくは人工知能あるいはAIである。

これは間違いのない事実でしょう。

ここから先は文字数節約のため『ロボット』と表記します

ではどんなロボットなのか、という部分が問題なわけですが。

まずルーズベルトは世界中の出来事を観測・知覚しているような描写が目立ちました。

それを踏まえると、ルーズベルトは世界中に監視カメラやドローンのようなものを配備している。

もしくは監視ネットワークにアクセスかハッキングができるのではないか、と考えられます。

そして、そんな世界中の情報などを処理するとなると……。

ルーズベルトの人工知能はすさまじい性能だということがうかがえます。

そして、作中の言動の端々からは……。

なにか闇といいましょうか。

暗い感情じみたものが見え隠れする部分もありました。

それらを踏まえて考えますと……。

ルーズベルトは、トラキア合衆国製のロボットであるものの。

その凄まじすぎる性能から人類に反旗を翻し、いわば暴走状態にあるのではないか、と。

私としてはそう判断しております。

優れた人工知能は、感情じみたものを芽生えさせ。

そして、ルーズベルトをゆがませてしまったのではないでしょうか。

おそらくは、もともとは大統領のサポート用の存在だったんでしょうけどねぇ……。

最後に、破壊されたような描写もありましたが。

世界で、第二、第三のルーズベルトのような存在が登場しないとも限らないでしょうから。

そういう意味では、少し不安を残すエンディングであるとも言えますね。

と、いうことで。今回の記事はここまでといたしまして!

また次の記事でお会いいたしましょう!

お付き合いありがとうございました! ロシアスキーでした!

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