イルカはまばゆい夢を見る。
どうも、ロシアスキーです!
今回『BNA ビー・エヌ・エー』の記事は第四話となりますね~。
今回もちこちこと色々なものが見えてきた回でございましたね~。
ではでは、語ってまいりましょう。
目次
BNA ビー・エヌ・エー 第4話 あらすじ
同時に、スマートフォンを入手したみちるであったがアニマシティでは人間社会の情報を制限するためネットワークの規制がかかっていた。
それを踏まえて、獣人についてという話をみちるに説明するロゼ市長。
みちるの身体の秘密については少しだけ明らかにはなっているものの、治療法は不明だという現状。
落ち込むみちるに、マリーは違法スマホの販売取引を持ちかける。
見事ネットの見れるスマホを手に入れたみちるであったが、『フェイスルック』を見ているとき、とあるライブ配信を行う少女を発見する。
アニマシティの中でライブ配信を行う人間の少女。その少女に近づいた時、みちるは謎の人影に襲われてしまう。
みちるの出会った少女の正体とは。その少女がみちるに語る思いとは?
といった感じで。なんといいましょうか。
友情の中に切なさがあり、かつ見ていて憤りというか何か釈然としないものも感じつつ……という。
いやぁ、実に良回でございましたねー。
ではでは、要点について語ってまいりましょう。
人間の獣人へのスタンスについて
まず語りたいのはこちら。
『人間の獣人へのスタンス』について語りたいと思います。
これまでに描かれた人間の獣人へのスタンスというものにつきましては……。
どうしても『獣人憎し』ではないですが、ちょっと友好的ではない一面ばかりが描かれていたように見受けられるのですが。
今回は決してそういう訳ではない一面が描かれました。
……とはいえ、今回描かれた『人間の獣人への思い』という物もまた。
あまり明るいものではなかったのではありますけれども。
具体的に指摘いたしますと。
今回メインに据えられたニナちゃん。そのニナちゃんのSNS上でお付き合いのあるリサちゃんですね。
彼女の(そして彼女の周囲の人間達の)振る舞いというのが、ある意味ではもうとにかく心に痛く感じる描写だったんですよねぇ。
そりゃ一体どういうことか、と申しますと。
ニナちゃんがパーティ会場で正体がバレてしまった時、リサちゃんは嫌悪したりするわけではありませんでした。
ですが『まるでそうであるのが当然だ』とでも言わんばかりに。
勝手にニナちゃんが『迫害を受けていて辛い思いをしたはずだ』と言い始めたんですよね。
更にはニナちゃんを水槽に閉じ込めてしまい、あわや大事故に繋がるところでした。
これがもう全てを詳らかに語っているんですよね。
まぁ大別すると問題点は二点なので、一つ一つご説明しますと。
まず最初のニナちゃんへの勝手な思い込み、同情という部分なのですが。
これはもう単純に偏見ですよね。偏見以外の何物でもありません。
そもそもやっぱりこの世界では人間と獣人は互いに争いあうという部分が目立っているんでしょう。
その中で『別に獣人のことをそこまで憎んではいない』っていう人間もまぁいるんでしょう。
ただそんな人間たちも実に勝手に一方的に『獣人は可哀想である』という。
そういう偏見を持った上で『それを理解している我々は心優しくすばらしい』と。
まぁ端的に言うならアレですよ。ぶっちゃけた話『獣人を見下している』んですよね。
ハッキリ言っちゃえば獣人を『自分の人生を満たす具』にしてるんですよ。
見下して同情して自分の心を満たしている、という状態な訳ですよね。
そうして二つ目の部分。
ニナちゃんを水槽に閉じ込めてしまうということにつながるんですけど。
コレに関しても『悪意』がある訳でもないんですよ。
『イルカだから、疲れてるなら海水に入れてあげたほうがいい』という。
リサちゃんは本気で『善意で』そう思っていたわけなんです。
まぁこれが獣人ではなく普通のイルカであれば問題はないんでしょうが。
ニナちゃんは獣人だったので、溺れそうになってしまいました。
これに関しては人間サイドの獣人への『無知』や『思い込み』というものが強いんだということが描かれている訳なのですが。
この二つを合わせますと『人間は獣人のことをちゃんと把握できていない』、『獣人のことをしっかりと理解できていない』と。
そういう部分があるんだ、ということが理解できるんですよね。
要するに『敵意を持ってはいないけど、別段味方でもない』ということ。
そして『人間は善意で他者を傷つけることができる』ということ。
それゆえに『ちゃんと理解し合えなければ悲しきすれ違いが起きる』ということ。
それらが綺麗にまとめられた部分であったわけでございますね。
これはともすればある意味『人間と獣人は理解し合えない』ということを描いているようにも感じられるんですけれども。
最後の最後に描かれたリサちゃんの表情には後悔……というか。
『申し訳無いことをした』というような。迷いとも焦燥とも取れる表情をしていたんですよね。
なので、もしかしたら人間の中には『獣人を理解できる・歩み寄れる』人たちもいるのではないでしょうか。
っていうかそういう雰囲気や匂いを感じさせるのが今回の目的だったのではないでしょうかねぇ。
今後何らかの形で人間と獣人が衝突した場合に。
このニナちゃんとリサちゃん辺りが重要なポジションとして再登場する、とかありえるんじゃないかなぁ、とも思いつつ。
この世界の人間には『獣人拒絶派』の他にも『獣人容認派』みたいな人たちもいてということですな。
……問題は『獣人擁護派』っていう人たちはいるのかということ。そしてその人たちは穏健派なのかっていう点ですが。
今後その辺りも描かれてくるのではないでしょうかね!
人間社会の情報を遮断する訳
続いて語りますはこちら。
『アニマシティで人間社会の情報を遮断している訳』について語りたいと思います。
まぁこれに関してはあくまでも推測になるという点はご理解いただきたいのですが。
まず普通に考えた場合『人間社会において獣人社会の情報を遮断する』んならなんとなく分かるんですよ。
上でも語りましたけど、人間側には獣人に対する反発が強い方々もいますので。
『ヘタに刺激しないように』とでもいいますか……。
まぁもっと悪く言うなら『そもそも情報を入手させないほうがいろいろと手間が少ない』っていう話なんですけどねw
そんな風にはなるんじゃあないかなぁ、っていう感じに予想は出来るんですけれどもね。
その逆にアニマシティの獣人たちが人間社会の情報を入手できないように、と制限がされている点についてですが。
……まぁ単純に考えれば今回のニナちゃんみたく。
『軽率に人間社会に進出しようとする獣人の行動を押さえつける』という目的がまずあるんでしょうね。
今回のニナちゃんのパターンはまぁまだね? そんなに酷い結果にはならなかったから良かったですけど。
(……あれ、そう考えるとこんかいのみちるって獣人社会を守る凄い良い結果を導いたのでは?)
ヘタに人間社会に干渉しようとする獣人なんていた場合、その結果は恐らくロクなことにはならないだろうな、というのは予想に難しくありません。
それこそ今回ニナちゃんの身に大事があった場合……。
フリップが人間社会に打って出て全面戦争にでもなりかねませんでしたからねぇ……。
(関係ないですけど、これまで悪人然としていたフリップがめっちゃ子煩悩だったのが印象的でした)
なんでまぁ、一番は軽率な獣人の行動の抑制のために、ってことなんでしょうけれども。
もう一つあるとすれば、『獣人たちの間での反人間感情を必要以上に育てないために』ってこともあるのではないかと思います。
これまでに描かれてきた中ですと、例えば反獣人デモの姿が報道されていたり、っていうのがありましたよね。
当然獣人側としてはそんな反獣人感情が出まくってる映像だの情報だのなんていうのは仕入れないほうがいいでしょう。
もしもそんな情報がガンガン入ってきてしまえば、どうしても反人間感情が育ってしまいますから。
それこそ、こちらも結局人間との衝突につながりかねないと思うんですよ。
つまるところ、やはりそれというのは獣人を守るための処置だとは思うんですけど。
ただもう一つ。一応可能性として考えておきたいのは『思想統制』としての側面もあるのかなぁ、っていうことですね。
これはロゼ市長が悪役だった時、っていう話なんですけれどもね。
あえてアニマシティの住人たちに不要な情報を仕入れさせないことにより。
意のままに操ろうとしている、っていう可能性もまぁあるのではないかと私は予想しているのですが。
ただまぁ今のところロゼ市長の黒幕っぽさは私の中ではかなり低めなので……。
やはりメインとしては『アニマシティの住民のことを心配して』とか『人間・獣人相互の平和のために』っていう部分が大きいと思います。
ただこれに関しても単純に私の予想でしかありませんので。
また別の側面も出てくるかもしれませんので。ここは注目ですね。
みちるの肉体について(4話編)
さて、続いて語りますはこちら。
『みちるの肉体について』この4話で明らかになったことなどを再度まとめたり予想を語ったりしたいと思います。
まず今回、みちるはなんと『人間の姿』に戻ることができました。
まさか4話でみちるの最大の苦難が解決するとは思っていなかったので、ビックリしちゃいましたね。
それで考えたのですが。みちるのこれまでの肉体の変化……。
腕が伸びる、鳥のようなくちばしが出て声が大きくなる、拳が大きくなる、尻尾が肥大化する……。
ハッキリ分かるのはこれくらいですかね?
これらの肉体変化は、恐らくなのですが……。
『みちるの強い意志』がきっかけになって引き起こされることなのではないかと思います。
今回ロゼ市長が語ったところによるとみちるの中の獣因子はどうやら普通の獣人のものとは違うということで。
その特別な獣因子が肉体変化に関わっているのは間違いない部分であるとして。
なんでも肉体変化に際して急速な細胞分裂をしているっていうことらしいんですけど……。
まぁそうなってくるとやっぱり私の予想としてはみちるは普通の獣人ではないってことで。
……やはり疑わしいのはシルヴァスタ製薬に何かされた可能性ですよね……。
やはり前回の内容を思い返すにそういうことなんじゃあないかと結論付けるに至るわけなのですが。
ただやはり今のところではそこについての詳しい情報がないわけなのですが……。
個人的に気になるのは原因もですが。
そのみちるの急激な肉体変化にはどれほどの負担がかかっているのか、という点も気になるんですよね。
なにせ普通の獣人の獣化とは大きく違うわけですから。
みちるの肉体にかなりのダメージが蓄積していく可能性もあるのではないでしょうか?
後はこのみちるの肉体変化はかなりのムチャな変化も引き起こせるみたいですから。
もしも最後の最後の展開がバトル系だった場合……。
『みちるが自分を犠牲に世界を救う』なんて展開もあるかもしれません。
なので今後もみちるの能力については目が離せませんね!
獣人という存在について
続いてかたりますはこちら。
『獣人という存在について』なのですが。
前回の記事で、私は『獣人は人間から派生進化した生命なのではないか』と書いたのですが。
ど~にも今回のロゼ市長の話を聞くにその可能性は低くなってきているような気がしますね……。
どうやら獣人の歴史はかなり深く、獣人の繁栄の歴史というのもしっかりと記録が残っているようで。
もうハッキリいわれちゃいましたもんねぇ。異種族結婚の場合血が混じることはなくどちらかの親と同じ種族の子供が生まれるですとか……。
ただそうなってくると本当にみちるの存在が謎なんですよねぇ……。
獣人の歴史がしっかりとしていればしているほどに。
突然獣人となったみちるのその謎っていうのは深まっていくんですよね。
ただ私としてはシルヴァスタ製薬が怪しいっていうのはまだまだ変わりませんし。
もしかしたら、その獣人の歴史が真っ赤なウソって可能性もなくはないです。
……って言い切りたいんですけどねー。どうにも予想をミスってる感じがして仕方ないんですよね。
でもまぁこうなってくると気になるのはやっぱり『獣人という生命のその始祖』の存在ですよね~。
この地上に生きる生命であれば、かならずその起こりとなる生命があるはずなので……。
その存在、正体とでもいいますか……。
もっと言っちゃうと『獣人ってホントどこから来た存在なのよ!?』ってことなんですよねー。
まぁこれが明らかになる頃には物語もクライマックスに差し掛かっていることでしょうが。
いやでも私としてはやっぱり獣人って『人によって作られた存在』じゃないかと思うんですよねぇ。
だってそうでないとすれば『星の誕生と同時にあった生命』か『人間・もしくは動物から進化した生物』かってことになりません?
そうなってくるとちょっと……えぇ~? そんなことあるぅ? って気になっちゃうんですよねぇ。
まぁこのポイントについては物語が後半に入る頃には必ず明らかになるでしょうから。
ちょっと楽しみに情報開示を待つことに致しましょうかね。
BNA ビー・エヌ・エー 第4話 感想
さてそんなBNA ビー・エヌ・エーの第4話の感想なのですが。
もう毎回言ってるけど面白いなぁ!
特に今回は切なさも感じられて、かつ奥底には暖かなものもあって……。
これまでが結構アクティブなシナリオ展開だったので、そのギャップで余計楽しめましたね~。
なんといいますか。みちるの身の回りだけではなくって。
人間側も獣人側もいろいろあるんだぞ、っていう部分とか。
そういう部分を描いてもらえたので、丁度いい息抜きにもなりましたし。
いやぁ……ホントレベル高い作品ですよ。今のところ不満が全然ありませんもん。
毎回毎回、見ていて飽きが来ないって作品は久しぶりかなぁ……。
以上、ロシアスキーでした! 次回もよろしくお願い致します!
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