怒れる狼。
はいど~もっ! ロシアスキーでぇす!
今回で『BNA ビー・エヌ・エー』の記事もついに第10回ですねー。
まさに物語は最終局面に向かって加速していっておりますが……!
今回も腰をすえて語ると致しましょう!
BNA ビー・エヌ・エー 第10話 あらすじ
なんとか無事に制圧できるかと思った瞬間、謎の機械が二人と暴走獣人を襲う。
暴走した獣人の身柄を拘束し、連れ去っていく謎の機械。
その機械を追う二人がたどり着いたのはメディカルセンターであった。
事態の把握のためにメディカルセンターへと侵入した二人であったが、すぐに職員たちに囲まれることになってしまう。
二人の侵入に気づいていたアランの声が響き、二人はアランの元へと案内されることになる。
アランが二人に語ることとは。そしてそれが意味することとは一体……?
と、いった感じで。本当に情報の大盤振る舞いをしつつ……。
クライマックスに向けて物語は急展開!
不穏な空気、不穏な雰囲気にハラハラ! という回でございましたが……。
まぁまぁ、とりあえずは語りましょうかね……。
アランの嘘を暴く
さて、まず語りますのはこちら。
『アランの嘘を暴く』……って書くとちょっと過激なんですけれども。
今回のアランの言動に私が感じた『嘘の気配』についてまとめていきたいと思います。
さて……物語もいよいよクライマックスを迎え、アランが舞台の上でめちゃくちゃ動き回ってるわけなのですが。
今回特にアランは目立ちまくり、様々なことを語っていました。
今回アランが語ったところの『目的』と言いますか。
『行動原則』とでもいいますか『行動原理』とでもいいましょうか『行動理念』といったらいいのか……。
そういったものをまとめますと『アニマシティで多種多様な獣人が生活していると、いずれ獣人たちは暴走してしまう』。
『そうなれば獣人は獣人同士で争うことになる』……。『それは過去のニルヴァジールでも同じであった』ということ。
『だからこそ、獣人を人間にする薬品を開発し、状況を改善しようとしている』というのがアランの言い分ですね。
なるほど。その言葉自体には矛盾などは見当たらないように感じます。
アランの説明には、それと分かる矛盾もなく。ニルヴァジールでの人間と獣人の戦いについても……。
ある程度「なるほど」と納得させられるものがありました。
このアランの説明にウソがなければ、遠くない未来にアニマシティは、暮らしている獣人たち自身によって終焉を迎えるでしょう。
ただし……『アランの説明にウソがない』はイコール『アランが善人である』には結びつきません。
いえ、むしろ私は今回の話を聞いていて、なおさら『アランは何かを企んでいる』ということを強く思いました。
確かに、獣人は別種族と共同生活をしていると、暴走することになるのかもしれません。
そこに関しては、ニルヴァジールでの出来事。そしてアニマシティでの出来事から考えるに、そうなのかもしれません。
それに対して、アランが『獣人を人間にする薬』を開発するという手段に出たのも納得は出来る部分です。
ですが、私としては疑問が数点ありまして。そのせいでどうにもアランが信用できないのです。
まず私の疑問の1。『なぜこれらの行動を最初から士郎やロゼに伝えていないのか』という点。
もちろん、この事実は獣人社会を揺るがすだけのことですから。おいそれと伝えられないのはわかります。
ただ、銀狼として獣人のために動いていて、ニルヴァジールに暮らしていた士郎。
そして、獣医学の権威たるロゼ市長に協力を要請し、事情を話していれば……。
物事をある程度スムーズに進められたのではないかな、と思えますし。
まぁでも、アランが懸念していることも分からないでもないんですけど。
特に士郎なんて、ヘタな事を口走ったらすぐ噛み付いてくるでしょうしね。
ただじゃあ今回の話の持っていき方が優れているか、というと私にはそうは思えないんですよね。
だって、黙って行動していたのを見つけられて。その場でカリカリしてる士郎に事を説明すれば……。
激昂するのは当たり前ですからね。それを考えられないアランではないと思うのですが……。
そして疑問の2。『なぜ獣人を捕まえるための機械に実弾の装備が必要なのか』という点。
これについても、必要性については私も理解できます。
いくら暴走した獣人を捕まえるための機械であると言っても、捕獲に限界もあるでしょう。
いざという時にはそりゃあ実弾を使う必要だってあるかもしれません。
ただそれならば、余計と『事前にロゼ・士郎に説明しておく義務がある』のは間違いないでしょうし。
そもそも今回のアランの言い訳の『自分がいないときに出動させたから装備が誤っていた』っていうのも胡散臭い話ですよ。
普通に考えれば『実弾の装備』なんてのは緊急事態以外必要ない訳ですから。
まず基本的には『実弾を装備しない』状況がデフォルトでしかるべきではないでしょうか?
『それでも一応念のために実弾を装備していました』という状況なんだとしても。
『発砲する可能性がある』ならモニターすべきですし、アランにはその責任があるでしょう。
実際のところ、今回みちるはその射撃に巻き込まれたわけですし……。
士郎に至っては銃弾を身に浴びておりました。
要するに、アランの言い分を信じるのであれば『事故』が起きてしまっているんですよね。
ですが、シルヴァスタ製薬。そしてアランの様子から考えるに……。
そんな事故が簡単に起きるような組織だとはどうしても思えないんですよ。
そして疑問の3。まぁ、これは疑問というよりは単純に引っかかった部分なのですが。
アランは自分の先祖たちが『銀の狼』に攻撃されているということを知っていました。
そしてアランは銀狼教団というもの、銀狼信仰というものについても知っていました。
更に言うのであればアランは『士郎が銀狼である』ということに関しても、アランは目星をつけているようでありました。
……そうなってくると、見えてくる物がありませんかねぇ。
私には(目が曇っているにしても)見えてきたのですが……。
ここいらでハッキリと申しましょう。アランの言葉には嘘があり、本来の目的を隠しております。
その本来の目的とは『獣人をこの世界から消し去ること』ではないか、と私は考えております。
アニマシティの設立を援助したのも、『獣人を一箇所に集めるため』と考えることもできますし。
今回あの機械がみちるに向かって発砲したのも……。
『みちるをかばうであろう士郎を確実に撃つためだった』とも考えられます。
さらにその理由付けとして『先祖代々の襲撃され続けられた恨み』というのも足せば……。
なんとなくですが、アランのその裏の目的がつながりませんかね?
正直なところ、アランが獣人のことを思って行動している、っていうのは。
どうにも想像できないんですよねー。
なので私としてはアランは『士郎・獣人への恨みから獣人をこの世から消すために動いている』のではないか、と予想させていただきます。
ニルヴァジールシンドロームについて
続いて語りますのはこちら。
今回登場した新単語、『ニルヴァジールシンドローム』についてですね。
そもそも獣人たちが暴走する原因……というか。その現象そのものの名前がニルヴァジールシンドロームなのですが。
その発症する原因は、獣性。つまり種族の違う獣人が共存すると無意識下にストレスがたまり……。
その状態で心的ショックを受けると獣因子の暴走スイッチが入る、と。
まぁこんな感じなわけですね。
まぁこうして言葉にしますと。なるほどねぇ、と納得できる部分があるのですが。
……このアランの説明を聞いてて私は二つ疑問が浮かびました。
まずその1。『心的ショックを受けなきゃ暴走しないってことじゃないの』?
ストレスたまっていても、心的ショックを受けなきゃ獣因子は暴走状態にならないんでしょ?
だったら心的ショックを発生しない状態にすればよくない?
獣人を人間にする必要性って、かならずしもなくない?
その2。『ボリスはどのような心的ショックを矢場に与えたのか』?
そもそも心的ショックを受けると暴走状態になるとはいうものの。
その心的ショックについては何の説明もなされていないんですよね。
ただひとつ言うのであれば、ボリスはおそらく『ニルヴァジールシンドローム』について熟知していて。
矢場に対して的確に、適切な心的ショックを与えることができたってことなんですよね……。
(あるいは心的ショックではなく、何か物理的な手段だったのかもしれませんが)
……と、ここまで考えると。『別にアランの提示する手段じゃなくってもニルヴァジールシンドロームの回避って可能じゃね~?』なんて考えてしまうんですが。
後は、『あれ、もしかしてボリスとアランって内通してる?』ってのもちょっとあるんですが。
なんにせよ、ニルヴァジールシンドロームが実際存在するとして。
その発症メカニズムがアランの説明どおりだったとして。
他の対抗策ってのはいくらでも講じられると思うんですよね。
というか考えれば考えるだけ、アランの対策は勇み足過ぎるって感じる……。
たとえばですけど、アニマシティの住人たちを獣性ごとに区分して暮らさせる、とか。
とりあえずそういう風にして根源的解決策を見つけるまでの時間稼ぎくらいはできると思うんですよねぇ。
ただ私としては、このニルヴァジールシンドロームは物語のクライマックスの鍵となるもので。
だからこそ、物語の最後には解決策が提示されるものなのではないか、とは思うんですよね。
なので、私としては『ニルヴァジールシンドロームを解消する方法は見つかる』という予想で……。
『実はそれこそ、みちる・なずなの存在がカギとなっている』ということなのではないかな、と予想しておきます!
後天的獣人こそが、獣人の救済を担う、みたいな展開。燃えません?w
みちると士郎の関係について
さて、続いて語りますはこちら。
『次回以降、みちると士郎の関係はどうなってしまうのか』という点についてですが。
まぁ~……わかってはいましたけど、ついにこの二人、今回衝突しちゃいましたねぇー!
まぁ結局のところみちるは人間だし、士郎は獣人だしってことですし。
二人の物の考え方とか、今回みたいな状況におかれたときの思考方法とかルーチンの違いもあるんですけど。
なんだかんだいい関係に見えてた二人が衝突するのは見ててツラかったー!
でもまぁ、この二人に関してはどこかのタイミングで衝突する必要はあったとは思うんですよねー。
確かにここに至るまでに、小さな衝突はしていましたけれども。
なんていうか……二人はまだまだ表面的にしか相手のことを理解していなかったと思うんですよ。
だからこそ、今回本気で衝突したことにより。二人が二人とも相手の考えや立場について考えることができるようになったと思うんです。
ここからは私の予想となりますが……。
恐らくはみちるは、なずなのライブ成功のために尽力することになるでしょう。
対する士郎なのですが、フリップさんに回収されたことから考えますと……。
恐らくは最悪の手段……。フリップを仲間として、獣人の人間への反抗作戦を引き起こすつもりではないかな、と読めます。
そうなると、形の上ではみちると士郎は再度衝突することになりかねませんが。
士郎は確かに、頭に血が上りやすく描かれてはいますが、その実冷静な部分はある人物です。
対するみちるも、思い込みが激しい部分はありますが『他人のこと』を考えられる優しさがあります。
恐らくなのですが、士郎たち獣人の過激派は、なずなのライブを襲撃することになり……。
そこでみちると士郎は衝突することになるが、その最中アランの企みが明らかになり。
二人は協力して事態の収拾にあたることになる……。
というのが、最終話までの二人の関係の変化と、クライマックスまでのシナリオなのではないでしょうか?
まぁ当たり前なんですけれども。この二人が喧嘩別れしたまま、ってのはありえないと思うんですよね。
というかこの手の作品ならバディは最後に手を取り合うのが基本ですから。
案外この予想はいい感じなんじゃないですかねー!
……まぁ、さすがに恋愛関係には発展しないだろうけどw
BNA ビー・エヌ・エー 第10話 感想
さてBNA ビー・エヌ・エーの第10話の感想なのですが。
面白くなってきてるけど、イライラすんなぁ……!w
いや、ホントBNAに関しては毎回毎回天井知らずに面白くなっていってると個人的には思うのですけれども。
そんな中で、アランの存在がちょっと気に食わなかったりw
もう私の中ではアランは悪人に認定されちゃっているので。
みちると士郎が衝突する原因となったと言ってもいいアランに対しては、アランが何を言おうと。
『黙れ黙れェ! 貴様のような胡散臭い男の話など聞きとぅないわ! 良きケモノビトたれ! 良きケモノビトたれ!』
ってなっちゃうんですよねw
まぁ後は、この状態から後2話くらいで話まとまるの? っていう思いはあるのですが。
まぁこれに関してはTRIGGER作品見てるときは、クライマックスでいっつも思ってるから心配はしてませんが。
そうなんですよねー、BNAって作品は面白いんですが、まぁ悪く言っちゃうと。
『あまりにもいつものTRIGGER作品の味がしすぎる』ってのはあるんですよね。
いや、ドチャクソ安定してるって言い方もできるんですけど。期待を裏切られる部分が無いというか。
まぁこれはTRIGGERだけじゃなくって。
他のアニメ会社でもそうで、その会社のオリジナル作品とかを見続けていると……。
いつしか慣れてきてしまう、って部分はあるもんですからね。
まぁ個人的には安定して見れるってのはスッゲー大事な部分なので。
そこについては文句は欠片もないんですけどね。
ただ、このままだと予想外のエンディングを迎える、ってことはないのかなぁ、なんて。
そこだけちょっと不満に思っていたりしつつ。
でもまぁ面白いんだよなぁ、とうなずきながら見ている状態でありますw
以上、ロシアスキーでした! 次回もよろしくお願い致します!
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