「無限の住人-IMMORTAL-」の感想・考察・解説記事を毎話更新していきます。
手には多刀、斃すは三十。
血風香る復讐劇の始まり始まり……。
どうも! ロシアスキーです!
今回アマゾン・プライム独占配信。シリーズ累計580万部を突破した『ネオ時代劇』である『無限の住人』の完全版再アニメ化。
『無限の住人 IMMORTAL』の記事を担当させていただくことになりました!
2019年秋アニメの先陣を切らせていただく栄誉に預かり光栄至極!
皆様にご満足いただけるよう、頑張って記事を書きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!
スポンサーリンク目次
無限の住人 IMMORTAL 第1話・第2話 あらすじ
強大な敵『逸刀流』という剣客集団に復讐するため凜は『万次』という男を用心棒として雇うことにする。
凜の決意に万次は渋々ながら協力することを決める。
百人斬りと呼ばれる万次は実力もさることながら、一つの特殊な力を持っていた。
それは言葉通りの『不タヒ身』の力。斬られようとも突かれようとも万次はタヒぬことがなかった。
復讐の旅を始めてすぐさま、凜の追う逸刀流の人間が姿を現す。
凜と万次の戦いの行く末は。旅は正しく……始まったばかり……。
ということで。無限の住人 IMMORTALはアマゾン・プライムで1話と2話が同時配信でして。
この2話同時配信がまぁ上手いもんで。トータル48分で視聴者のハートをキャッチしてるんですよね~。
ではでは、要点について語って参りましょう。
スポンサーリンク万次の謎について
この場合、主人公と言っていいのかどうか……。
凜の用心棒である万次ですが。その万次の謎な部分について考察していきたいとおもいます。
万次はこの作品の主要人物ながら、謎多き存在なので……一つ一つ謎を紐解いていきたいですね。
『血仙蟲』について
万次最大の謎にして、不タヒの仕掛け、種である『血仙蟲』。
何でも公式HPのキャラ紹介によれば、そもそもこの血仙蟲は八百比丘尼によって万次の体に埋め込まれた物らしいのですが……。
なぜ万次は血仙蟲を埋め込まれたのか。そしてその血仙蟲とは一体何なのか。
ここではそこについて語っていきたいと思います。
まず血仙蟲の正体ですが。これは私は『人魚の肉に由来する秘薬』あるいは『人魚の持つ知識で生み出された奇跡』のようなものではないかと思っています。
というのも、八百比丘尼とは日本全国各地に伝承の残る『不老不タヒの女僧』その人なんですよね。
人魚の肉を食したが故に不老不タヒになれたものの、それゆえに家族や友人の最後を看取らなければいけないという宿命を背負った女性。
そんな八百比丘尼が授けた物だからこそ、血仙蟲はそういった人魚に関わる何かなのではないか、と私は睨んでいます。
正直、あまりにも色々と繋がりすぎるんですよね~。どう考えても、この結論にたどり着くしかないでしょう。
とはいえ、だからこそ全く予想が大外れ~、なんてこともありえるんですけれどもw だって、素直すぎる予想ですもんねぇw
次に八百比丘尼が血仙蟲を万次に与えた理由ですが……。
これに関しては、万次の過去が関係しているのでは無いか、と思います。
万次は過去に百人斬りをという行為を行っております。
更に公式HPによれば万次は自分の主君をも斬っており、百人斬りとはそれに伴う追っ手百人を斬ったということらしいです。
百人もの追っ手と戦うということは、万次も相当追い詰められることになったでしょう。
そこで万次は正に致命傷を負い、命を失いそうになり……。
そんな中で八百比丘尼に血仙蟲を授けられたのではないでしょうか?
もしもこの予想通りだとすれば、八百比丘尼が万次に血仙蟲を授けた理由が気になるところなのですが……。
なにはともあれ、今のところの私の予想としては、こんな感じでございます。
この辺りの回答も恐らくは描かれると思いますので……。
予想が当たっているかどうかは、乞うご期待、という所ですね。
万次のモデルは宮本 武蔵?
さて、次に語るのはこの万次のモデルなのですが……。
多刀使いで百人斬り、となると。やはり日本人としては、宮本 武蔵が思い浮かびますよね。
まぁ、宮本 武蔵は多刀使いというよりは、二刀流の二天一流なので、正確には一致はしていませんが。
武蔵は剣術の名門、吉岡一門と戦ったという記録が残っております。
都合三度。武蔵は吉岡一門と戦っているのですが、その中で吉岡の門弟と一対多の戦いがありまして。
その時武蔵を倒そうと集まった吉岡の門弟は一説には数百人とも数十人とも七十余人とも言われております。
この辺り諸説様々あるのですが。その中でも根強く『吉岡門弟百人斬り』の伝承を推す人もいたりします。
かくいう私も武蔵は百人斬りを達成したのではないか、と考えている人間です。
だって、その方がロマンあるしね!w
万次は着物の中に多くの刀を隠していますが。二刀で戦う姿も印象深いです。
共通項としてはこの二つくらいなのかもしれませんが。やはり、どこか似ているのでは? と考えることもできるかと思います。
あるいはもしかして。万次は宮本 武蔵その人……?
なんていうのはちょっと無理があるかもしれませんがw
ただ、万次のキャラクターが作り上げられる際、そこにイメージソースとして武蔵の存在があったとしてもおかしくありません。
もしかしたら、今後万次と武蔵の共通点が更にでてくるかもしれませんね!
まぁ、これに関してもたまたま似てるだけだよ、なんて結果になってもおかしくはないのですが!w
今後とも、万次については色々な部分を注目していきたいですね!
スポンサーリンク謎の絵師 宗理について
2話にて登場した凜の知人でもある絵師、宗理。
この宗理ですが……その正体については多くの人が気付いていることと思います。
なのですが、ここではあえて解説を致しましょう。
この宗理の正体はずばり、江戸時代にその名を轟かせし日本最高の浮世絵師の一人。
『葛飾 北斎』その人に間違いないでしょう。
北斎は生涯でその号を変えることなんと三十回。その中にしっかりと『宗理』の名もございます。
宗理が北斎その人である証拠としては、もう一つ。凜ちゃんの言っていた『引っ越し過ぎ』という言葉があります。
北斎はなんと生涯で九十三回も転居する引越し魔でございました。
その引越しの理由は一説では……『掃除がキライだから』とのこと。
ゴミやらなんやらほったらかしにした後、綺麗な部屋を探して引越しする、なんて変わり者だったそうです。
更に宗理が北斎だと断言できる証拠がありまして。
娘さんの名前、お辰さんって名前だったんですよね。
これ、北斎の次女の名前そのまんまですw
……一部の界隈の人には、北斎の娘と言えばお栄さん(葛飾 応為)が有名でしょうけど。
まぁ後は、上記の様に証拠を並べずともコレを見れば一発ですよね。
まさしくこの筆致は北斎が名画。『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』に相似しておりますしねー。
ここまでそろえば宗理が北斎その人なのは確実に間違いないでしょうね!
……ただ、史実の北斎は公儀隠密だった、なんて情報は……見当たらなかったんですけどねーw
その辺はホラ。漫画・アニメ的なあれこれってやつですねw
さて宗理が北斎だとすれば、今後も史実の人間が出てくる可能性はあるかもしれませんね。
これからもその辺りについても要注目という感じですね!
逸刀流の目的とは?
今回、1話2話と見て思ったのが……。
逸刀流っていう組織は一枚岩ではないのかな、ということを思いました。
1話で出てきた黒衣 鯖人と、2話で出てきた凶 戴人なんかは、キャラクター性がまったく別物だったんですよねー。
なんというか……逸刀流って、一つの目的達成の為に集まった人間達っていうよりも、ただただ利害が一致してる人たちって感じなのかなと思うんですよね。
となると、そもそも逸刀流の組織としての建前、目的ってなんなのよ? って話なんですが……。
今はあまりにも情報が少ないのでアレなのですが。
まぁ真っ直ぐに考えるのであれば、正しく『最強』を証明するのが目的なのか、とも思えるのですが。
それだったら別にそこまで非道なことはしなくてもいい気がするんですよねぇ……。
あるいは……国の支配権を握ろうとしている、という線も考えたのですが。
それならむしろ目立つ行動を取るのは逆効果だろうとも思えるんですよね~……。
……正直、逸刀流が道場破り以外に何をしているのかが不明なんで、予想は立てづらいのですが……。
ここに関しては、色々考えても予測の域を出れないですからねー。
今の所は、やはり素直に『最強を証明しようとしている』ということで予想しておきましょうか。
その上で、副次的な何かの目的があるのではないか、とちょっと警戒しておくということで……。
この辺りは話が進めばきっと明らかになってくるでしょうから。後はそのタイミング次第、ということで。
ただ見てた感じ、逸刀流の面々は曲者ぞろいですので……。
万次と戦う中で、きっと早い段階で主義や目的が明らかになり、それに万次が噛み付く、みたいな展開があるのではないかと思います。
なので、次回とかかなり注目レベル高いのではないかなぁ、と私は思っております!
スポンサーリンク無限の住人 IMMORTAL 第1話・第2話 感想
さてさて、無限の住人 IMMORTALの1話2話の個人的感想なのですが……。
いやぁ……これすげぇ……。
シーンごとの作画の雰囲気。空気感。ストーリーライン。キャラの魅力。
とにかく凄い力を感じる作品でございますね……!
後はもう私こういった復讐物。しかも男と女がパートナーってのが弱点でしてねぇ。
痛快娯楽復讐劇と名を打たれたガン×ソードなんかも好きなんですよ。
あとはロードムービーっぽさがあるのも非常に好みなんですよねー!
まぁ総じて言うと。冒頭でも語ったとおり、『2話一挙というのが見事にハマった!』ってことですね!
48分ふんだんに使えるってのは強みっすよなー。いやぁ、ホント面白い。
ただまぁ、万次の強さがまだまだ表現されていないのがちょっとだけ不満……?
今のところ万次はちょっとセコいっていうか、不意打ちが多いので。
早いところ、真っ向勝負も強いんだぞ、ってところが見てみたいですねー。
ただそこを差し引いてもかなり面白かったのは間違いないですね。
流石に原作が大人気ということもありますし。これは安定して楽しめるのでは無いでしょうか!
以上、ロシアスキーでした! 次回もどうぞよろしくお願いいたします!
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コメント
「今さら過去(記事)に未練があるわけじゃぁねえ。でもなぁ、なんだか、ここに来ちめぇうんだ……。」
ども、よろしく。
初っぱなから、何を言ってんだろう…。
血仙蟲って何が元になってんだろ?。
まあ、この作品のオリジナルだろうけど。
庚申待の三尸も虫だけど、これとは違うね。
見た目が線虫なんで、血線虫で検索すると「広東住血線虫」が出てきた。こちらは人をタヒに至らしめる線虫。
でも案外、線虫=仙蟲の語呂合わせかなぁと思う。
ほら、魚にいる「アニサキス」も線虫だし…。
万次のモデル。
おそらく、武蔵坊弁慶。
万次が■■の■に■■■に■■したのが、「■■、■■■■」。(原作第一話の前に序章があるので、これだけでも読んどくと、アニメのストーリーに深みがあるかも。)
一方、弁慶は五条大橋で何のためか分からぬが、刀千本を奪い集めていた。
やってる事は似てる?ような。
でも、風体は似てない。
で、江戸時代後期、隻眼で腕っぷしが強い奴は、やっぱり、あの人。
森の石松。まぁっ、これで隻腕も付いてたら、豚松(写真も残ってる実在の人物)になって しまいますが。
なので、(弁慶+石松)÷2=万次ではないか?と。(全部勝手な思い込みですけどね。)
あとは、逸刀流が目指す物とは?。この物語で語られて行くのだろうなぁ。
其では、此にて失礼つかまつる。
てけり・りさん
コメント、ありがとうございます。
血仙蟲に関しては、語呂などは間違いなく線虫がイメージソースでしょうね。
体に宿る蟲、となるとイメージは恐らく多くの世界、世代で共通でしょうし。
ただその機能について、となると。世界各国の伝承などが多すぎて、特定は不可って感じですかねー。
恐らくそういった伝承と、昔の日本においてイメージしやすいであろう線虫の複合なんでしょうかね?
万次さんのモデルが弁慶や石松、っていうのはなるほどですね!
多刀だったら弁慶もいたもんなぁ。地味すぎて忘れてたw
なんていうか、この作品の登場人物って。奇妙な様で実はちゃんとしたイメージソースがある感じなのが面白いですよね。
個人的にはあの人はあの人物がモデルかな、という予想もしているのですが。
それは該当人物が目立ってから語るとしましょうかw
どこまで、どの様に描かれるのか楽しみな今作ですが。
その魅力をどこまで語れるか分からないですけど頑張ります!