落ちる物と飛び上がる物
どうも! ロシアスキーでございます!
今回、『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』の4話目が来ましたねー。
今回は3話の続きとなり、『ホテル・サンライズ』編の完結編となりましたねー。
4話にしてようやっとOPらしいOPも流れましたし。
ここでまずは一区切りなのかなー、という感じですが……。
今回も腰をすえて語ってまいりましょう!
目次
Vivy -Fluorite Eye’s Song- 第4話 あらすじ
しかしそこで、思い出の人物である霧島モモカの妹、『霧島ユズカ』と出会うことになる。
迫りくる危険からユズカを守るために行動を開始するヴィヴィだが、遭遇したエステラに襲われてしまう。
突然のことに困惑するヴィヴィであったが、自身を襲ったエステラはでないことに気づく。
更に、マツモトの調査により、サンライズ内に侵入していたのは反AI集団『トァク』だということがわかる。
サンライズ落下阻止のため、ユズカを守るため。
ヴィヴィはシンギュラリティ計画の遂行を決意する。
ということで……。
今回は前回からの謎も一気に解決していったわけですが……。
色々と驚きもありましたが、同時に気になる部分も出てきましたねー。
では、今回も語っていくといたしましょう!
トァクはラスボスと成り得るか
まず語りたいのはこちら。
『このVivy -Fluorite Eye’s Song-のラスボス枠はトァクなのか』ということで。
今回またもや登場してきて面倒を引き起こしてくれた反AI集団トァクなわけですが。
いやぁ~……最初の事件のときから15年経ってるわけなのにまだまだ活動中とか。
いや、その根性とかだけは認めますけどねw
実際、テ口組織の寿命っていうのはまぁなかなか難しい話ではありますが。
目的も思想も変えずに15年活動、ってのは凄いなぁ、とは思いますが(棒)。
ただまぁ、正直に言っちゃうとですね。トァクは少なくともヴィヴィに2度も作戦を阻止されており……。
今度こそ、もう活動できなくなるんじゃあないかなぁ、とか思うんですよねー。
というのもですね。冷静に考えてみるとですね。
AI命名法を推進していた相川議員を始末しようとするものの失敗した結果……。
相川議員は想定よりもAIに寄り添った法案『AI人権法』というものを提唱し、それが可決されることになりました。
(ただしこれには、相川議員の心を動かしたヴィヴィの言葉の影響もありましたが)
つまるところ最初の事件において、トァクは作戦を失敗した結果……。
自分たちの目標・思想に対して世論は見事逆行することになった、というわけです。
そして今回の失敗……。
トァクの目論見としては、サンライズを落とすことにより……。
『AIに必要以上に権利を持たせたことにより事故が発生した』という事実を作り上げたかった。
しかしそれが失敗し、更に言うのであれば。
『実はこの事故、トァクが一枚噛んでいましたー』とかばらされる可能性すら出てきました。
そんなのが明らかになったら、大衆はこう思いますよね。
『そもそもお前らがでしゃばらなければ事故起きなかったやん』と……。
さてさて、世界中でそんな風にトァクに対してのヘイトが高まっていったらどうなるか。
もちろん、トァクは活動しづらくなるでしょう。いや、のみならず完璧にすり潰されることになるかもしれません。
とはいえ、どうにも今回作戦においてリーダーとして頑張っていたのは。
15年前にヴィヴィと対峙し、その命を助けられた『垣谷ユウゴ』だった様子。
ユウゴのヴィヴィへの感情っていうのは、その奥底まではわかりませんが。
まぁ……恨みはひとしおというところだったのでしょうが。
ユウゴみたいに、15年間トァクの活動に参加し続けている人間もいるってことで。
まだまだトァクも物語に絡んできそうではありますが……。
……でもまぁ、多分ラスボスにはならないでしょうなぁ。
なんていうか……トァクって、そこまでの器ではないといいますか……。
多分トァクは中ボスみたいなもので、途中まではでしゃばるとは思いますが。
おそらくラスボスはトァクではない、何かもっと大きな存在になるのではないか、と。
私としてはそう予想しております。
……ぶっちゃけ、トァクが作戦を成功させるビジョンが見えないのよなぁ……w
AIは心や感情を持たないか?
次に語りますはこちら。
『AIは心や感情を持ちえるか否か』ということで……。
まぁこれに関してはもうAIに関係したSF作品では存分に語られ尽くしてきた部分なのではございますが。
今回はこの『Vivy』という作品においてのこの部分ということで。語ってまいりたいと思います。
この作品において、AIが心を持つか、という部分に関しては1話時点から語られておりましたが。
現状、登場人物たちは『AIは心を持てない』というような意見が大多数でございました。
実際この辺りって難しい話ではあるんですが。
そもそも心って何ぞや、っていう定義って今の世の中でもできてないようなものですから。
でもまぁ素直に考えるのであれば。心や感情っていうのは基本動物しか持ち得ない、という判断になるのは。
常識的な考え方と言えます。
もっと言うなら、『機械やAIには心や感情なんて宿らない』という考え方とでも言いましょうか。
ただですね……私としては、この作品においてはその限りではない、と。
今回までの4話を見てそう判断いたしました。
というのは、まずそもそもヴィヴィが、マツモトによってモモカの救出を阻止され……。
その後、マツモトが15年ぶりにヴィヴィに会いに来た時、ヴィヴィは明らかに納得していない様子を見せました。
もちろんこれは、モモカという大切な存在を助けたい、ということが。
『感情ではなく、プログラムに根ざした使命のようなものである』と考えるのであれば。
その使命を果たせなかったことに関する反応である、と。
そう読むこともできるかもしれません。
ただ、私としてはどうしてもそのシーンは……。
完全に『怒りを覚えている』ように見えてしまったんですよね……。
まぁこれに関しては、私の中でヴィヴィが『感情を持つ特別なAIである』という想定になっているので。
それがありきの考えなんで、アレなんですが。
それに合わせて考えるのに、今回出てきたエリザベスを見ていて……。
エリザベスの、ヴィヴィへの感情の発露を見ていて特に強く思ったんですよね。
エリザベスは完全に『怒り』や『苛立ち』を持っていたと思うんですよ。
少なくとも、エリザベスのあの反応が完全なプログラム由来の物だとは、私にはどうしても思えないんですよね。
特にこの二人の様子を見ていて思ったのは、AIは感情を持つことは不可能ではない、と。
私としてはそう判断するに至ったわけなのですが。
感情が持てるのなら、そりゃあ心だって持ててもおかしくないんじゃあないか、と。
そう考えても別に違和感はないですよね?
そもそも心と感情ってのはある意味切っても切れない関係のものですから。
そして、この『AIが心を持てる』とか『AIが感情を持てる』っていうのは。
おそらくこの作品において、非常に重要なキーワードになってくるんだと思うんですよ。
なので、このテーマに関しては、今後もずっと注目し続けていくべきでしょうね!
今回の事件の結果
続いて語りますはこちら。
『今回の事件が、どう影響を及ぼすか』という部分について……。
今回、サンライズは当初の結果と違うとはいえ……。
地球に向けて降下してしまう、という結果を迎えました。
とはいえ、本来ならサンライズは地球まで完全に降下し。
その結果としてエステラが降下を実行した、というデータが残ることになりました。
ですが今回は明確ではないですが、おそらくサンライズは大気圏で燃え尽き……。
更に、ヴィヴィは今回の事件にトァクが絡んでいるということを知ることになりました。
そこを受けて考えるのであれば……。
今回で逆にまたAIの権利が強まる結果になるんではないか、と思うんですよね。
そこを踏まえて考えると、ですが……。
このまま行ってしまうと、このシンギュラリティ計画って。
結果として『AIの権利が強まりすぎる』ことになるんじゃあないでしょうか?
そこが今私としては懸念なんですよね~。
本当にシンギュラリティ計画を進めると、AIを世界から淘汰できるのか? ということ。
マツモトはその目的のために動いているんでしょうが……。
結果としてそこからかなり離れていってしまっているような気がするんですよね……。
もちろんこれに関しては、マツモトも何者かに踊らされてる可能性もあります。
ただそこまでを考えると、このシンギュラリティ計画には裏があって、ってことになりますので……。
それに関しては今のところなんとも、ですねぇ……。
ただ現状、今回の事件の結果だと……。
『むしろ、AIの権利が向上してしまうのではないか』と私は考えております。
下手すると……『人間のテ口活動をAIが監視する』というレベルまで行くのではないでしょうか……?
そうなってくると、人間とAIの争いは回避が困難になってくるのか……!?
Vivy -Fluorite Eye’s Song- 第4話 感想
さて、ここまでVivy -Fluorite Eye’s Song-の4話について語ってまいりましたが。
その4話の個人的感想といたしましては……。
いや……これ面白いじゃん……!
なんというか、ほどほどにSFをスパイス、エッセンスとしつつ。
ヒューマンドラマという部分から外れずに、丁寧に描いていくスタイル。
ド派手な展開は易々とはせずに、むしろじっくりと描くに重きを置いていく感じ……。
正直に言って、私こういうの大好きです!
そんな感じでめちゃくちゃ楽しんでいる私ではあるのですが。
これ、もう4話なんですよね……。
全13話ってことなので、すでに全体の30%くらいは消化してしまっているんですよねぇ。
ここからの展開、どうなるか……そこがちょっと、まだまだ予想できないのですが!
逆にそこもまた楽しみの一つではあるんですがね!
ということで、以上ロシアスキーでした! 次の記事でもよろしくお願い致します!
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コメント
ヴィヴィがあの場にいたのは非公式ですし、トァクの犯行という物的・人的な証拠を抑えてるわけでもなく、犯行に使われたエリザベスもヴィヴィのヘッドバットデーター初期化を食らった上でエステラと共に消えました
ヴィヴィの立場で今回の事件がトァクの仕業と証明するのは難しいと思いますよ
とはいえ、サンライズ落下で犠牲者が出ずに済んだのはエステラのおかげだとデーターが残るでしょうから、AIの立場が強くなる可能性は高いです
そもそも正史では、この一件でAIと人間が険悪になり、後のAI反乱に繋がったので是正するという今回のミッションは元よりAI撲滅に繋がっていないように思えます
またマツモトは今回の事件の真相を把握しておらず、もしヴィヴィがマツモトの指示通りにエステラを破壊してたら事態は取り返しのつかない事になっていました
この事から個人的にはマツモトが黒幕説は薄れたかなと思います
それに正史では乗客は全員が犠牲になるはずが全員無事で解決できたなど、すでに歴史はマツモトの知らない世界に流れていますしね
名無しさん
コメントありがとうございます。
確かに、よくよく考えるとヴィヴィがトァクを告発する、っていうのはちょっと無理筋ですかね。
マツモトがデータを匿名でネットに流す、くらいはできるかもですけれども。
それだと信憑性も落ちそうだし……。
最終的にAIと人間の争いを回避するために、AIをすべて消す。
これが本当にシンギュラリティ計画の最終目標だとすれば。
どこでそうシフトするのか。その重要なターニングポイントはどこなのか。
それが今後の注目ポイントでしょうね。
マツモトは黒幕というよりは。
現状だと、小間使い。もしくはただの道具といったところでしょうかねぇ。
そういう意味では、マツモトが真の意味でヴィヴィと協力するルートもありえるんでしょうか……!?
マツモトに言わせれば、誤差の範疇、ということになるのかもしれませんが。
その誤差がどれだけ大きくなっていくのか……。
それによってはマツモトの予想の範疇から大きく離れていくことになりますからねぇ……。
>『AIは心や感情を持ちえるか否か』ということで……。
そもそも心や感情、もしくはソレに類似するモノがなかったら人間に対して反乱なんて起こさないと思うんですよね
ってか、3話のマツモトは完全にヴィヴィに感情があるの前提で話してましたよね
「何をそんなに怒ってるんですか?」「あなたが怒ってる理由はその事ですか?」と
>……ぶっちゃけ、トァクが作戦を成功させるビジョンが見えないのよなぁ……w
ヴイヴィとマツモトがいなかったら今回も前回もトァクの作戦が成功してましたけどね
その結果の未来がAIの反乱エンドなんだから皮肉な話ですが
>エリザベスの、ヴィヴィへの感情の発露を見ていて特に強く思ったんですよね。
>エリザベスは完全に『怒り』や『苛立ち』を持っていたと思うんですよ。
エリザベスの感情が最も強く出てたのは自分を拾ってくれたマスター(ユウゴ)に対してだと思いますよ
そもそもエリザベスが命令に背いてユウゴを眠らせ勝手に単独行動したのはユウゴがサンライズと運命を共にするつもりだったからです
ヴィヴィへの感情の発露というのもマスターの邪魔をする事に対する怒りとマスターと浅からぬ因縁があるらしい事への嫉妬にも似た苛立ちだと感じました
エリザベス「あんた、マスターのなんなのさ!?」
ヴィヴィのヘットバッド式データー初期化で、それまでの記憶と人格が消える際に最後に考えた事もマスターの事です
エリザベス「・・・マスター・・・お体を大事に・・・」
エリザベスはマスター(ユウゴ)に忠誠心を越えた恋心のようなモノを抱いていたように見えました
>下手すると……『人間のテ口活動をAIが監視する』というレベルまで行くのではないでしょうか……?
正直、それだけならそんなに悪い事じゃないと思いますね
現実だって町中に監視カメラがあって人間が人間を監視してるわけですし
程度にもよりますが、AIが人間の行いを監視するだけなら両者の共存の延長線上の話でしかないかと
>マツモトがデータを匿名でネットに流す、くらいはできるかもですけれども。
それだと信憑性も落ちそうだし……。
そもそもマツモトにトァクを潰す気は無いと思いますよ
不要な歴史改変を嫌ってますし
潰す気があるなら15年前の時点で何かしてるでしょう
名無しさん
コメントありがとうございます。
AIの反乱に関しては、感情も大きな要因ですが。
個人的には王道古典の『計算した結果人類は愚かなんで我々が統治します』パターンもままありえるのかなぁ、とかw
ただその判断を下す部分に、AIの感情が無いか、というとなかなか興味深くなりますね。
トァクに関しては、そうなんですよ。
活動成功すると人類がヤベーことになる、という。
やっぱりこいつら活動させないほうがいいんじゃね、っていう風に視聴者からは丸見えなんですよねw
エリザベスの感情への考察、深いですなぁ……。
確かに、あの苛立ちは根源にマスターへの情があってのもの、というほうが。
エモさもありますし、通りもスムーズかもしれませんね!
AIの今後の動向、そしてマツモトの行動。
これらは、展開次第で大きく変化してきそうですよね~。
やっぱり、その辺りは注目ポイントでしょうね!
おっとwコメントし忘れてた
今のところまだ「AIの進化を推進するプロジェクト説」は揺るいでいませんかね、って事で疑問に思ってる事を挙げときます、シスターズシリーズの不自然について
主人公を含む後継機の名称なわけですが、カテゴリー的には軍需用ではなく一般用に属すると思われる、歌手やメイドロボな訳ですしね、両者の大きな違いは強度や耐久性もっと言えばコストが違う訳です、一般普及させるためには軍需用に比べ安い価格にしなければ売れずどこでコストを落とすかと言ったらやはり装甲や駆動系などや素材コストなわけで、ブッチャケた話一般用には格闘できる程のスペックは必要ないはずなんです
ところがこのシスターズ達は戦闘プログラムをインストールするだけでかなりハードな戦闘がこなせちゃってます・・・正直何か別の思惑で作られてるシリーズとしか思えません
これが一番気になってる感じですかね、ではまた
妄想気味さん
コメントありがとうございます。
シスターズに関しては、っていうか。
ヴィヴィの戦闘能力が高すぎるんですよねw
もしかすると、この世界のAIっていうのは。
もう本当にマルチな性能を持った上で、各役目に配置されてたりするんでしょうか?
あるいは、妄想気味さんのおっしゃるとおり、謎を持っていて。
それが別の目的に起因するものなのでしょうか。
個人的には、基礎性能がそもそも高い、っていうのを推していきたいですが。
それだと、ちょっと強すぎるような気が……うむむ?