様々な愛の形
どうも! ロシアスキーでございます!
今回、『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』の5話目が来ましたねー。
前回までの『サンライズ編』はきっちり前回までで描き終え……。
また新たなストーリーが展開し始めましたね!
しかも、今回のラストで早速のっぴきならないトラブルが発生しておりましたが……。
とりあえず、今回も語ってまいりましょう!
目次
Vivy -Fluorite Eye’s Song- 第5話 あらすじ
ヴィヴィはニーアランドのステージで歌い続け、以前よりも観客も増えてきていた。
そんな日々の中、ヴィヴィの元にマツモトが再度姿を現す。
三度、時代のターニングポイントが訪れたというマツモト。
しかしヴィヴィは依然アラヤシキタワーの高さが伸びていることを懸念する。
すでに正史とは大きく流れがかけ離れているというマツモト。
そんなマツモトが今回重要人物として接触したのは、冴木という研究者であった。
海上無人プラント『メタルフロート』の建設に関わった人物であり……。
『人類初のAIと結婚した人間』であるという冴木。
ヴィヴィとマツモトは冴木に接触し、話を聞くことにするのだが……。
ということで……。
今回からは『メタルフロート編』といったところでしょうかね。
このメタルフロート編、どうにも前回まで以上に重要なエピソードになってくるのではないか、と。
私、登場人物たちを見てそう感じてしまいましたねぇ……。
では、今回の気になった点を語るといたしましょう!
冴木の狙いとは?
まず語りますはこちら。
『冴木の狙いについて』ということで……。
今回、ヴィヴィとマツモトは『正史ではもっと先の時点で建造されるはず』だった『メタルフロート』の機能停止。
それこそがシンギュラリティポイントである、と判断して冴木に接触しました。
そんな二人に対し、冴木は協力することを決め、二人にメタルフロートの機能を停止するためのプログラムを譲渡しました。
メタルフロートを見たときには冴木は『今の時代には過ぎた島である』という風なことを語っていました。
そもそも冴木はAIである『グレイス』と結婚する、というのが正史での立ち位置であり……。
事実、冴木の自宅にはグレイスの姿がありました。
つまるところ、冴木は反AI的な思想などはもってはいないのではないか、という風に考えることができます。
ただ、冴木は以前トァクに所属していた、ということで……。
個人的にはそこがちょっと気になっちゃうんですよねぇ。
今回のラストシーンを見るに……。
メタルフロートのAIたちが一度機能を停止した後、攻撃を仕掛けようとしたトァクに対して反撃に出たのは。
……ど~にも。冴木の仕込んだプログラムのせいに見えてしまうんですよねぇ……。
こうなってくると冴木の狙いっていうのが、色々と考えられてしまうんですよねー。
まず仮定として、冴木の仕込んだプログラムには、メタルフロートのAIに迎撃行動を取らせるプログラムが入っていた。
こう仮定してから考えるといたしましょう。
さて、そもそもそれって何のためなんでしょうかね?
トァクがメタルフロートに攻撃を仕掛けるのを知っていたからこそ、なのでしょうか?
実際冴木はトァクに襲われていたわけですし、それがメタルフロート絡みでの襲撃だ、ということは予想できます。
だとすれば、トァクがメタルフロートに向かう可能性がある、と。
そう考えるのも納得できないでもありません。
ですが、今回もしもヴィヴィたちがプログラムを実行させたタイミングで……。
トァクの襲撃がなかったらどうなっていたのでしょうか?
敵対行動者がいないから、AIは迎撃モードに入らなかった? それとも、ヴィヴィを侵入者と認識して襲い掛かった?
そのどちらも、可能性としてありえると思うんですよねー。
更に、もしもメタルフロートが停止した場合……
AIへの部品製造が滞り……AIの永久性に関して綻びが生じる可能性がある、ということはマツモトが語っていました。
それはすなわち、冴木にとって大事な存在であるグレイスもまた、永遠に稼動するということができなくなると思われます。
冴木自身も、そこに気づいていないはずはないわけですから……。
そこで、正史の冴木と修正史の冴木の人物像に、少しズレを感じるんですよね。
更に言うのであれば、冴木はヴィヴィの存在。その特異性というか……。
サンライズにいたこと、そしてそこから『大きな目的のために動いている』ということにも感づいているっぽいんですよね。
まぁ、そもそもがトァクにいた訳ですから。そういった部分に気づいていても不思議ではありませんしねぇ……。
これらすべてをひっくるめて考えますと……。
冴木は『トァクに大打撃を与える』ということ。
そして同時に『ヴィヴィを排除すること』を狙っていたのではないかなぁ、と。
私、そう考えてみました。
……毎回思うんですけどね。もう、ある程度以上の難易度の予想の場合は、突拍子も無いこと考えたほうが案外当たるんですってw
まず冴木はトァクと袂をわかっているということや、トァクへの思いを語っていた言葉から……。
トァクの思想に対して反感を抱いている、というのは間違いないかと思われます。
その上で、ヴィヴィがAIと人間の衝突を回避しようと動いてることに、薄々感づいているのだとすれば……。
ここまでのヴィヴィの行動に関して『AIの地位を高めるために動いている』と考えたのかもしれません。
これも冴木自身が言っていましたが、あまりAIの地位が高くなりすぎてもよくない、と。
そう考えた結果、このタイミングでヴィヴィのことを排除しようとした、とか……。
で、トァクとヴィヴィを排除して、ついでにメタルフロートの活動が停止していたとして……。
それで冴木は何を得ることができるのか?
……で、ここがわからないんですよw
わからないんで、これももう突拍子も無いところを予想しますけど。
あえてグレイスを永遠に稼動する状況ではなくして……。
『同じ時を生きる』ことを選んだとか……?
それこそ、人間と同じように。限り在る結婚生活を望んだとか……?
……ってここまで凄く長く語ってきましたけど。正直、この予想のどこまで当たってるのやらw
マツモトの使命と立場について
続いて語りますはこちら。
『マツモトの使命は、順調に遂行していけているのか?』という部分について……。
今回マツモトの言葉として、『修正された歴史は正史からだいぶかけ離れてきている』という言葉がありました。
まぁそこに関しては私も感じていた部分ではあるのですが。
そうなった中で、マツモトは現場現場で判断をし、修正する部分について演算・予想をしている感じなわけですね。
……で、思ったんですけど。
マツモト、お前、本当に大丈夫か……!?
いや、マツモトの演算能力の高さについては疑う余地はないんですよ。
そもそもが100年後から来たAIですし、性能の高さだってそりゃあ100年後のスペックでしょう。
ただ、なんていうか……。
『状況が予想の範疇を大きく超えているのに、ガリガリ動きまくるのって正しいのか!?』っていう思いがね……。
いや、もちろんマツモトの立場上、シンギュラリティ計画を遂行するのは使命であり、最重要命題でございますから。
多少は無理でも、演算ゴリゴリして動かないといけない、ってのはありますからね~。
ただ、どうしても私なんかは考えちゃうんですよねぇ。
『マツモト、お前のその判断は本当にシンギュラリティ計画を達成できるように動けているか!?』とw
いやぁ、本当に。本来なら『あれ、ちょっとなんか予想外すぎる状況になったぞ?』ってなったら。
『よ~し! 一旦計画中断して、ちょっと様子見よう!』ってすべきかと思うんですけど。
ただねぇ……。マツモトはそれができないってのが……。
なにせシンギュラリティ計画には時間制限もありますし、その最終的な目標も大きいものだからこそ。
マツモトはガンガン動いていかなきゃいけない立場であるからこそ……。
そこから目を逸らしているっていう部分はあると思うんですよ。
ただ、だからといって現状のマツモトの『足掻き』ってのが、計画の完全遂行。
それを不可能にしている、とも言いませんが……。
ただ、私としてはどうしても、マツモトがドツボにはまっている、というか……。
ホント、マツモトが動けば動くほどにAIの立場が強まっていく気がして……w
いやぁ……これ絶対、マツモトが計画がうまくいかなくって自信喪失するような展開とかありますよ……。
AIの感情についてさらに考える
続いて語りますはこちら。
『AIの感情・心について』更に掘り下げていく、ということで……。
これまでの記事でも『AIの感情』回りについては色々と語ってきたわけですが……。
個人的にもうこのVivyの世界のAIは。
『バリッバリ感情豊かだし、なんなら心も持ってるよね!?』
と思った次第でございましてw
特にそう思ったのは、今回のヴィヴィの言動。
その中で、計画遂行に前向きなヴィヴィに対してマツモトが問いを向けたときの
『エステラたちの犠牲について』語った部分が引っかかったんですよね。
そもそもヴィヴィはもう感情豊か……。
というか、感情や心を持っているような考え方や言動が見えていたわけですが。
その中でも今回、ヴィヴィは前回のサンライズ事件の時のエステラ。
その行いを思い出した上で『未来で戦争が起きたら、使命に生きた彼女たちに申し訳が立たない』と言いました。
この『申し訳』っていうのって、かなり重要だと思うんですよねー。
そもそも感情や心を持たない持てないAIであるのならば。
申し訳だの何だのなんて言葉って出てこないと思うんですよ。
だってAIですからね! 効率だの、影響だの。そういったものを優先することはあれど。
『姉妹機とはいえ、短い時間を共にしただけの仲間』に対してのその言葉。
そこに機械的な何か以外を感じた私としては……。
やっぱり、ヴィヴィはすでに感情・心をしっかりと持っている、と。
そう思ってしまうんですよねぇ。
そしてそういった部分に関しては、前回のエステラにも感じられるんですよね。
エステラが、エリザベスに出会った時や……。
一度機能が停止したエリザベスが復活したときのエステラの反応は……。
もう完全に人間のそれだったと思うんですよね~。
……てか、問題なのはそれがこの作品世界のAIのスタンダードなのか。
それとも『シスターズ』特有のものなのか……。
ぶっちゃけそこがキーになってる気がするんですよね。
併せて考えるのなら、重要な局面でヴィヴィたちの行動にシスターズが絡んでくるということは。
ちょっと無理筋な深読みをするのなら、基礎たるヴィヴィが特別だからこそ。
その姉妹型であるAIもまた、特別な部分があり。
その特別性故に惹かれあう……。
っていうのはさすがにちょっとオカルトが過ぎるかと思いますが!w
ただ、恐らくその辺も込みで……。
『感情を持っているAI同士の接触』が、何かシンギュラリティ計画のキモなんじゃあないでしょうかね……。
多分だけど、このメタルフロート編の後あたりだと、もっと感情的なAIとか出てくるかも……?
Vivy -Fluorite Eye’s Song- 第5話 感想
さて、ここまでVivy -Fluorite Eye’s Song-の5話について語ってまいりましたが。
その5話の個人的感想といたしましては……。
……なんだろう。だんだん見てるのがもう気持ちよくなってきたw
いやホント、どこまでいっても『すさまじい派手さ』はないんですよ。
ただ、悪い言い方をすれば地味ではあれど、作りが丁寧なのは間違いないんですよね。
だからこそ、物語のそのシナリオ。そしてキャラの描写に集中していける、っていう。
そして、ここまでの話を全編通して『2話完結型』にしているっぽいのも。
展開がわかりやすくて好感触なんですよね~。
いわゆる前半で、状況説明と問題提起を行い……。
後半でその問題解決を描ききり、次のエピソードへ引いていく。
これ、分かりやすさって意味ではホント上手いと思いますねー。
2話ごとに、頭を切り替えるタイミングがあるおかげで、見てて疲れないっていいますか。
ホント、このまま丁寧にラストまで走ってほしいものですなぁ!
ということで、以上ロシアスキーでした! 次の記事でもよろしくお願い致します!
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コメント
冴木がヴィヴィたちを排除しようとしてた可能性は低いとではないかと思います
「別の襲撃者が来たから目の前の標的を完全スルー」するような半端なプログラムしか作れない二流の研究者には見えません
普通に考えて、ヴィヴィたちとトァクの両方を攻撃するようにプログラミングすればいいだけの話です
さらにヴィヴィはAIにとって重要なメタルフロートを停止させる事に同意して協力してるのですから、ヴィヴィたちを単純に「AIの地位を向上が目的」などと考えるとは思えません
第一にヴィヴィたちの行動でAIの立場が向上したのは結果論でしかありません
トァクのテロ活動を阻止したら、たまたまAIの立場が向上しただけで、ぶっちゃけトァクが何もしなければヴィヴィたちの今までの活動そのものがありませんでしたよ
冴木がもしヴィヴィたちを排除したいという意志があるとしたら、「メタルフロートを存続させてグレイズとずっと一緒に過ごしたい」場合だけでしょうね
しかしメタルフロート破壊を目論むトァクの誘いを拒み、トァクへの迎撃システムまで組み込んでたとなれば、この可能性も低いと思えます
ちなみに正史では、この時代にはまだメガフロートは存在しなかったので、正史の冴木とグレイズは限られた時間を共に過ごし別離したはずです
マツモトは「今回ぼくが目覚めた理由」を「正史では20年後に完成するはずだったメタルフロート」と断定してます
つまりマツモトは自分の意志で覚醒してるのではなく、マツモトの体内に歴史の転換点となる「シンギュラリティ・ポイント」を感知するシステムが組み込まれており、それに則って活動してるという事だと思います
だからマツモトは自分の活動に迷いが無いのではないかと予想します
そもそも当初のあの時代での活動目的は「冴木とグレイズの結婚の阻止」でしたが、それが「メガフロートの停止」に変更されています
この事からもマツモトのシステムは正史との変更点を演算した上でマツモトに覚醒と活動を促してるのだと考えられます
だからマツモトには「様子を見る」という選択肢は無いのではないかと
前回の活動で結果的にAIの立場が向上したのは、「サンライズ事件の犯人はエステラじゃなかった」というマツモトも知らなかった真相が原因でした
ここで気になるのは、正史でも「サンライズ事件の犯人はエリザベス」だったのかです
正史でもサンライズ事件の首謀者がトァクなのは疑いようがないですが、AI否定派の彼らがAIのエリザベスを拾って使ったというのも矛盾した話です
その矛盾を行ったエリザベスのマスターであったユウゴはまたしてもヴィヴィに助けられ彼女と再会となりました
おそらく彼もヴィヴィがいなかった正史ではとっくにタヒんでたはずですが、生きて再びヴィヴィと出会った意味は・・・?
ちなみに正史のサンライズ事件では乗客は全員が犠牲となり、サンライズは海に降下
しかしユーゴは乗客たちを避難させようとし、エリザベスはサンライズを都市部に落とそうとしました
名無しさん
コメント、ありがとうございます。
アイタタタ、鋭いご指摘……!
確かに、自分はちょっと『結果』にだけ目を向けすぎてましたね。
冴木に関しては、冴木なりの理由でメタルフロートの停止を狙っている、ということ。
そして、そこにグレイスの存在が大きく関わっているということは間違いなさそうですね。
マツモトに関しては、なるほど。
その場その場での演算ではなく、シンギュラリティポイントとなる事象をしっかり感知している、っていうのは。
システム的にありそうですね。
……ただ、私としてはどうしても不安に見えてしまいますがw
今後の展開を見ていくに当たって、正史と修正史のズレで。
『どこが大きなズレとなっているのか』っていうのが、もしかしたら最後に大きな引き金を引くことになるのかも……?
いやいや、まだその判断は早計でしょうかねぇ……。
今後も、鋭いご指摘に負けないよう、しっかり観ていきたいと思います!
マツモトは前のシンギュラポイントから5年の睡眠期間中も外部から情報を集め続けてるみたいだし、この5年がマツモトにとっての「様子見期間」だった可能性もありますね
AIに迎撃モードを取らせたのはラストで意味ありげに出てきたマザーの可能性もあります
その場合、マザーは冴木やトァクの動きに勘づいてたという事もあり得ますね
あのシェルエットからして、マザーもシスターズの流れを汲んでる気がします
自分の兄弟・姉妹機と戦う運命って、キカイダー以来、アンドロイドのバトル物の王道的な展開の一つになってますし
ヴィヴィ以外のAIにも心が芽生えているか
それは冴木と結婚したグレイスの表情が本心か見せかけか
もっと言うならグレイスは冴木の「メタルフロートの停止に賛同してるのか反対してるのか」に大きく関わってると思います
前話のエリザベスの感情の発露はマスターへの恋慕に近いモノでしたし、グレイスが「本当に冴木を愛しているか」は色々な意味で重要だと思います
名無しさん
コメント、ありがとうございます。
おぉ、キカイダー……。魂の名作ですなぁ……!
でも確かに、姉妹機との戦いというのは、こういった作品のテーマとしては王道ですよね!
グレイスの感情、心っていうのは。
確かに重要なキーでしょうね!
というか、もっと広く見れば、今後出てくる姉妹型全部、目が離せないぞ、というところでしょうか!
こんばんは
……なんだろう。だんだん見てるのがもう気持ちよくなってきたw、作りが丁寧、物語のそのシナリオ。そしてキャラの描写に集中していける、分かりやすさって意味ではホント上手いと思いますねー、etc~全く同意見ですb
それだけに正直この作品に関してはもう考察するのは野暮なのかな~wって気持ちに傾きかけてきてたりするんです、ブッチャケ良く出来た演出や描写を素直に見ているだけでも十分に楽しめちゃってるんですよね、このまま丁寧にラストまで走ってほしいものですなぁ>ホントそれです!それが成ればもうそれだけでこの作品は価値が有る!と思います、たぶん口数が少なくなると思いますが今後も記事はしっかり楽しませていただきますb
そう言えば・・・まどマギ劇場編第四弾きましたね!サブタイからすると焦点になるのは彼女!長年待ち望んだ彼女の秘密が解るかも!ととてもワクワクしてたりしますb公開はまだ先に成りそうですがとても楽しみです
妄想気味さん
コメント、ありがとうございます。
なんていうんでしょうね。
この作品、覇権こそないものの。
地味に小粒ながら良作、って感じで。
正直、こういったレベルの作品がシーズンに1本あると。
こぅ、引き締まるって感じなんですよねぇ。
まどまぎ……。
アハハハハ、そうですねぇw
いや、実際マギレコの2期の記事、どうなるんでしょうかねw
劇場版に関しては、もう、いえいえ。今はノーコメントでw