みなさまこんにちは、『呪術廻戦』担当の坂田です。
冒頭から五条VS宿儺の戦いに圧倒されテンションが上がっております!
前回、友人と伏黒を助けるべく両面宿儺の指を飲み込んでしまった虎杖(いたどり)ですが、第2話で両面宿儺を取り込める「器」であることが判明します。
呪術師・五条のおかげ?で即死刑を免れた彼は呪術高専に転入することに……。
そんな虎杖を待っていたのは学長・夜蛾(やが)の面談でした!
ではさっそく考察・解説を交えながら見どころを振り返っていきましょう。
原作未読者によるネタバレなし初見考察です。原作ファンの方は初見勢の考察にニヤニヤしながら読んで頂ければと思います。
※コメント欄でのネタバレは厳禁でお願いします!
五条悟の最強説
呪術師で虎杖の担任になる五条悟が登場。
普段の飄々とした雰囲気と、戦う時はシメるギャップが良いですね!
「最強」を自称する彼ですが、既にその片鱗は見え隠れしていました。
初接触時の虎杖は両面宿儺を抑え込んでいましたが、いつまで抑え込めるのか、入れ替わりは自在なのか、はまだ五条にも分からなかったはずです。
にも関わらず両面宿儺と交代するよう言った。
制限時間の「10秒経ったら戻っておいで」もあくまで目安であり、虎杖を様子見していたのでしょう。
つまり、万がいち両面宿儺が暴走しても止められる自信と、それに足る実力があったという事です。
同じ状況下で心身ともに切羽詰まっていた伏黒とは対比になっており、五条の余裕っぷりからも「あ、この人は強いんだな」と感覚的に理解することが出来ました。
今後たくさんの呪術師が登場すると思いますが、五条がトップクラスの実力者なのは間違いないでしょう。
早くも彼の本気を見たい気持ちでいっぱいです。
両面宿儺とどっちが強い?
それはもちろん両面宿儺でしょう!
と言いたい所ですが、自信満々の言動を見せられると五条の方が強いのでは?なんて思っちゃいますよね……。
私が呪術師の”お年寄り連中”なら、両面宿儺と同じくらい五条の事も警戒してしまいそうです。
それだけの得体の知れなさや掴み所の無さが五条にはありました。
私の中では味方なんだけど信用するのはまだ早い気がするような微妙なポジションで、「裏の一面とか抱えていそう」と疑ってみます。
(恐ろしく早い?違うな―――)
五条と対峙した両面宿儺のセリフです。
この後に続く言葉はシンプルに「強い」ではないでしょうか?
実際、「貴様がトップではないのか」と五条の強さを認める節もあり、倒す対象として認識されていました。
両面宿儺にとって五条は戦い甲斐のある相手なのだと思います。
虎杖「どっちが強い?」
五条「力の全てを取り戻した宿儺なら、ちょっとしんどいかなー」
しかし最後には「勝つさ」と断言しました。
生徒の前で見栄を張った可能性もありますが、少なくとも五条は敗北を想定していないようです。
生徒目線だと頼もしくて、尊敬の念を抱きそうになるほど格好いいシーンだな、と思いながら見てたんですけれど実際どうなるかは分かりません。
五条の言葉を素直に受け取れば、五条>両面宿儺でしょうね……。
私は「1000年も消し去れなかった両面宿儺と同等かそれ以上の存在が2人も居て堪るか!」という気持ちもあって、両面宿儺の方が強いのではないかと予想します。
両者とも本気を見せていないので、現段階では予測の域を出ないのですが。
個人的にも五条VS両面宿儺の続きは気になるのでいつか再戦の機会があると良いですね。
「器」としての価値
虎杖が即死刑を免れたのは、唯一無二の器としての価値があるから。
バラバラにされてなお呪いの強さを増し、現存の呪術師や封印では抑えきれない特級呪物・両面宿儺。
これに耐える肉体と精神を持つ人間はとても貴重で、1000年に一人の逸材でした。
幸か不幸か、虎杖はそんな逸材になってしまったわけです。
「君が4ねば中の呪いも4ぬ」
五条のおかげで執行猶予が付き「全ての宿儺を見つけ出し取り込んでから4ぬ」事になった虎杖ですが、現状、重鎮らにとって虎杖は両面宿儺を抑え込む都合のいい道具でしかありません。
なんなら虎杖が暴走することを想定し、実力者である五条の目の届く場所に置くことで自分たちの安全を確保しているようにも見える。
これは化け物扱いされる展開か…と思いきや、ですよ。
救いと言うべきは五条が虎杖を生徒・戦力として認識している事や、伏黒もひとりの人間(呪術師)として虎杖に接してくれるところでしょうか。
虎杖の現状は窮地に変わりありませんが、そういう面では人運に恵まれているのかなと思います。
虎杖の功績によっては重鎮たちの態度も変わって来るかもしれませんから、生存ルートも諦めずに模索していきたいですね。
両面宿儺を取り込むメリット
まず一つは探知機としての役割です。
虎杖の中の宿儺が力を取り戻すために散らばった指に反応する。
両面宿儺の回収がこれまでよりも効率よく行えるんですね。
二つ目は両面宿儺の力を行使できる可能性。
例えば1話にあったような呪霊を一瞬で消し去ってしまう力は今のところ両面宿儺だけが使えます。
しかし呪いは呪いでしか祓えないのであれば両面宿儺の力を戦いに応用するのは必須です。
今後、呪術師の修行を積んだり、実戦を経験したり、両面宿儺と何らかの取引をすることで虎杖もその力を行使できるようになるかもしれません。
驚異的な身体能力を持つ虎杖ですが、相手が呪いでは限界がありますしね。
両面宿儺の指は20本で完全形態になる
そもそも両面宿儺は「宿儺」の名を冠し1000年前に実在した人間でした。
現在の両面宿儺の指は、呪物として時代を渡るしろう(永久4体)の状態です。
両面宿儺の指は全部で20本、東京都立呪術高等専門学校が所持しているのはうち6本。
6本については様子見しながら取り込んでいく感じですかね……。
一気に取り込むのはリスクがありそうだし、虎杖からしてみればあの指を飲み込むのもかなりの苦痛だと思います!
今回、2本目の指を取り込んだ虎杖はやすやすと両面宿儺を制御しましたが、なんとなく1本目の時より反応が強い?ように見えました。
(演出の違いの可能性or戦闘中じゃなかったので前回よりも不味さを強く感じた可能性も捨てきれませんがとりあえず「2本目の方が強い反応が出た」という前提で以下考察しております)
今は大丈夫ですが、少しずつ抑え込むのが難しくなっていくかもしれません。
3本、4本、5本…と指を取り込んでいくほど両面宿儺は力を取り戻す。
であれば意識も強くなり虎杖の精神を侵食しやすい状態になるはずです。
両面宿儺に乗っ取られ、暴走してしまうパターンもあるのでは?などと思ったり。
まぁ主人公としての成長も見込めるのでうまくバランスを取れば問題ないのかもしれませんが、ここまで両面宿儺の取り込みが順調すぎて逆に不安を抱いてしまいました。
そしてもう一つ予想されるのが、両面宿儺の指をめぐる戦い。
まだ見つかっていない指はこれから見つけるとして、「うち”では”」の発言から察するに東京都立呪術高等専門学校以外の勢力も何本か所有しているみたいなんですよね。
心当たりはもう一つあるらしい呪術機関や呪霊ですが、そう簡単に譲ってくれるとは思えません。
両面宿儺をすべて集めて取り込みたい虎杖たちと両面宿儺の指をすでに所持している勢力との衝突は避けられないでしょう。
虎杖の覚悟
そもそも虎杖が呪術師になる事を決意したのは、「人を助けろ」という祖父の遺言があるからです。
しかしそれは他人の言葉で動き、判断し、他人の言葉にすべての責任を背負わせると同義だったんですね。
そんな気づきを与えたのが呪術高専学長・夜蛾正道(やがまさみち)でした。
虎杖の言う通り「嫌な言い方」には違いないんですけど、根本には教育者としての信念や虎杖の覚悟を試す意図があるのは明白です。
結果、自分にしかできない指名を果たす為、生きざまで後悔はしたくないという自分だけの答えを見つけた虎杖。
今後の成長に要注目ですね。
呪術廻戦 2話感想
第2話も抜群の面白さと安定感でした。
「生きざまで後悔はしたくない」「好きな地獄を選んでよ」など名セリフが多くないですか?!
情報量も多いんですけど、小出しに説明してくれるので整理しやすくて、アニメ組としては助かります。
原作勢の反応を見ると良アニオリシーンもあったみたいですね。
アニメ完走後、ぜひ原作と見比べたいです!
探知機としての活躍も期待される虎杖ですが、こちらが両面宿儺の指を集めようとしているのと同じように他の指もこちらを取り込もうとしてくる可能性もありますし、メリットばかりではないような気がしますね……。
今の虎杖は両面宿儺ホイホイみたいなもんですから争いに巻き込まれたり、呪霊に狙われる体質になっているんじゃないだろうか…。
「好みのタイプはジェニファー・ローレンスです!」ってぶっちゃけすぎてて笑ってしまったんですけど。
ジェニファー・ローレンスさんと思しきグラビアポスターもさっそく飾っていたし本当に好きなんだなぁ…(笑)
あと意外だったのは伏黒が思ったより素直なキャラクターだった点。
4なせたくない理由を思い切り「私情」って言っちゃうんだものな。
最初は罪悪感だったかもしれませんが早くも虎杖との友情(めいたもの)が生まれている気がします。
「規則は守らねばならない」と理解している反面、それと私情は分けて考えることができ、自分の気持ちもないがしろにしない意見を導き出せるところに好感を持ちました。
五条はイカれてる面もありそうですがなんだかんだ優秀な指導者だし、頼れる人物みたいです。
やはり虎杖は人運に恵まれていると思います……、学長との出会いもその一つではないでしょうか。
カワイイを作るオッサンのインパクトは凄かった(笑)
こんな感じだけど学長ですし、彼もまた有名な呪術師なんでしょうね。
改めて見ると「可愛い……?」と言いたくなる人形もありますけど(センスは人それぞれなので深く触れないでおこう)
「呪術師に悔いのない4など無い」って重い言葉でした……。
虎杖が近々それに直面しそうで不穏。
私が予想したのは虎杖が4ぬパターンではなく、親しくなった呪術師が後悔しながら4んでいく姿を目の当たりにしてしまうパターンですけど、題材が題材なので鬱展開を予想しちゃうんですよねー…。
今後退場キャラクターが出るのは必至でしょう。
それと、なんとなくですが呪術師業界は人手不足の印象を受けました。
生徒数も異常に少ないみたいですし。
もともと呪術師の才能がある人が少ないのか、殉職が多いせいなのかはまだ分かりませんが……。
次週はみんなで都心の方までお出かけするみたいですよ。
人の多い場所だと新たな呪いや呪霊との遭遇もありそうですね。
残る最後の1年組は上京してきたこちらの女子。
生まれも育ちもド田舎みたいですが都会への憧れはそのせいでしょうか。
そして彼女がイメージする東京暮らしと呪術高専の環境は真逆っぽいけど……!
落胆する羽目にならないか、勝手に心配しております(笑)
という感じで、世界観や設定だけでなくキャラクターへの愛着も湧いてきた2話でした。
「呪術廻戦」を正しく楽しむためにも、重大な解釈違いなどありましたらコメント欄よりご指摘いただけると嬉しいです。(※ネタバレにつながる内容は伏せて頂けると幸いです)
ではまた3話記事でお会いしましょう。
▼これまでの記事はこちらから読めます
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11
コメント
アニメに対して深く考察する数少ないブログとしていつも楽しく読ませてもらっています。
呪術廻戦は2話も出来が良く、原作読者としても毎週ワクワクしながら見ています。
この回の宿儺の「恐ろしく早い?〜」のセリフなんですけどあれは一瞬で五条の術式を見抜きつつある事を示しています。単なる高速移動ではないと即座に看破する宿儺の呪術への造詣の深さを描写しつつ、そんな彼でも直ぐには理解できない技術を使う五条の凄さを表現した描写だと感じました。
コメントと情報ありがとうございます。
アニメ組から見ても本当に面白くて、原作が読みたいのをこらえている状況です!
>宿儺の「恐ろしく早い?〜」
五条は体術もかなりの腕前なんだな、と思いながら見ておりましたが術式が組み込まれていたとは。
あの一瞬で見抜きつつある宿儺もやはり只者ではない、と。
見た目には凄まじいアクション、と同時に内面では強者同士の知識戦も繰り広げられていた素晴らしいシーンだったのですね。
返信ありがとうございます。
流石sakata様、五条の格闘能力の高さもきっちり見抜いているようで原作ファンとしては嬉しい限りです。
そう、あの五条が宿儺の攻撃を躱しているシーン、まるで彼が瞬間移動しているように見えるのは彼自身の術式によるものなのです。ネタバレになるので詳しいことは伏せますがあれは五条が目で捕らえられないほどのスピードで動いているという事ではなく、彼だけができる特別な移動術なのです。
こちらこそ返信とネタバレ配慮のコメントありがとうございます。
反応が遅くなってしまいすみません(汗
五条の術式について今から興味津々です!
彼だけでなく伏黒の身体能力も向上していたのは呪術師が常に何らかの術式を行使しながら戦いに臨んでいるという事なのかな、と思ったり。
しかし五条のスピードは伏黒と別次元に見えましたので、それが「特別な移動術」によるものだと分かり納得しました…。
五条が本気を出すとき=かなり危機的状況で避けなければいけない展開だとは思いますが本気を見るのが楽しみでもあります!、