みなさまこんにちは、『Re:ゼロから始める異世界生活』2期担当の坂田です。
前回30話では聖域の代表リューズビルマの登場や、聖域の住人を縛る契約の存在が明かされ、ロズワールがスバルの死に戻りに気付いている疑惑まで浮上しました。
一方、メイザース家の屋敷に戻ったスバルはエルザに襲撃され死に戻りします。
今回31話では、前回と違う動きで流れを変えようと奮闘。
ラムを新たに加えて屋敷へ帰還した彼は無事にペトラやフレデリカと合流しますが、こちらの動きを把握していたエルザが襲撃のタイミングを早めてきました。
追い詰められたスバルを助けたのは、まさかのベアトリスで…!?
さっそく考察・解説を交えながら見どころを振り返っていきましょう!
原作未読者によるネタバレなし初見考察です。原作ファンの方は初見勢の考察にニヤニヤしながら読んで頂ければと思います。
※コメント欄でのネタバレも厳禁でお願いします!
当サイトでは、男女2人のライターが各々リゼロ2期の記事を書いています。
是非、それぞれの思考の違いをお楽しみ下さい!
男性視点担当のタカシさんの記事は、当記事の最後に貼ってあるリンクから読むことができます。
目次
エミリアとガーフィールの反対
前回の死に戻りを経て、新たなセーブポイントは試練の直後で固定されました。
このあとに行われるガーフやエミリアたちを交えた会議の内容が、今後の流れを左右する重要なポイントではないかと思います。
スバルは前回の結末を変えるため、試練をクリアしたことや試練が3つあることなど新たな情報を開示。
これにより事態は好転するかと思いきや、エミリアとガーフィールの反感を買い雲行きが怪しくなってきましたよ。
試練はエミリアが乗り越えるべきなのか?
エミリアの反応を見るに、スバルは「君の代わりに試練に挑んでクリアしても良い」と言わないほうが良かったのではないでしょうか。
スバルが自分を信じて任せてくれなかったことに、エミリアはショックを隠し切れなかったのだと思います。
会議の頭に自ら試練について話し合おうとする彼女は、試練(過去)と向き合う事に恐怖し避けたいと思う反面、自分にしかできない事だと奮い立たせているように見えました。
何よりエミリアが「はい」とスバルにすべてを託す性格だとは思えないんですよね…。
極端な言い方ですが聖域に入ったエミリアに出来るのは試練に挑むことだけですし、彼女自身も「過去を乗り越えたい」と考えているようです。
前回はスバルが背中を押してくれたからこそ再び試練に挑む決意を固めることが出来たわけですが、今回はそれがありませんでした。
エミリアに試練を突破してもらうのであれば、例え彼女が苦しむことになってもエミリアを信じて任せるスバルの後押しが必要なのではないでしょうか。
なのでエミリアが今回のループで試練を乗り越える可能性は低いような気がします。
スバルとエミリア、どちらが試練をクリアするのが正解なのでしょうか。
エキドナはエミリアよりもスバルが試練を乗り越える事に期待し、望んでいるような口ぶりでしたが…。
私は今回のスバルと同じで「無理してエミリアが試練を受ける必要は無い」派でしたが、エミリアが試練を乗り越えることは彼女のためにもなるのでは、と思いなおしました。
試練をスバルに押し付けてしまったら、彼女はきっと自己嫌悪に襲われるでしょうし。
エミリアの気持ちだけを考えるのであれば、「二人で一緒に試練に挑む(どちらかが3つクリアすればいい)」と間を取って提案するのもアリだと思います。
ガーフィールの変化
そもそもスバルが「試練に挑む」と提案したのは、エミリアの苦しみ様はもちろん、ガーフィールの言葉を踏まえたからです。
前回→『エミリアさまのためにお前が試練に挑むんだよ』
今回→「エミリアさま以外が試練を受けるのは反対だ!少なくともテメーにだけは絶対に結界を解いてもらいたいとは思わねー!」
言ってること真逆なんですけど…!??
死に戻りの唯一の武器ともいえる情報・経験則を覆してくる気分屋はスバルにとって鬼門になりそうですね。
スバルが第1の試練を突破したと知り、謎の反応を見せたガーフィール。
このとき考えを巡らせていたようですが、なぜ人間であるスバルに資格を与えられたのか、その資格を与えたのは嫉妬の魔女ではないか、と気づいた可能性も!?
いや、そこまで勘の良いキャラには見えませんが…(こら)
何を考えていたのか気になります。
ちなみにエミリアの手によって聖域の解放がなされるべきだと考えているのはロズワールでした。
またロズワールの思惑ですか!あくまでエミリアの功績にしたいのでしょうか?
ロズワールが嫌いだけど、その意向には従うガーフィール。
解放された聖域が領地に組み込まれる事を踏まえれば、領主のロズワールを尊重する彼らの判断は賢明ではないでしょうか。
だとしたら前回の言葉はガーフィールの本心(スバルを信用している場合)、で、今回の発言はロズワールの意向を考慮した表面上の意見(スバルを信用していない場合)なのかな?と思いました。
屋敷に戻る際、輝石をスバルに貸してくれなかったのは親密度が足りなかったせいかもしれません。
裏切り者はフレデリカではなかった?
輝石は半獣の彼女が獣化するのに欠かせない物だったみたいですね。
恐らくガーフィールにとっても同じくらい大切な物だと思います。
姉弟ですしお揃いですし。
結論から言うと、フレデリカは聖域の解放を望まない保守派の協力者…ではありませんでした。
さらに輝石の転移の罠についても全く知らなかったようです。
罠にかかったのはスバルですが、罠を仕組んだ張本人はもともとエミリアだけを転移させるつもりだったのでしょう。
スバルはとんだ肩透かしを食らいます。
そしてフレデリカがスバルに用意したお茶を普通に飲んでいたラム。
その後の他愛のない会話。
お茶についてはラムがスバルの身を案じて毒味してくれたのか思いましたが、ロズワールならともかくスバルのために毒味役を買って出るのだろうか?いや、無いな。などと考えながら見ていました(笑)
フレデリカが命を脅かすような真似はしない、と信じていたのかもしれません。
どちらもフレデリカに対する警戒心の無さを表していたように見えました。
ラム曰く「姉弟そろって貧乏くじを引きに行く」には今現在のフレデリカの動き、獣化してエルザを抑える役割も含まれていましたので。
森の結界の見回りしたはずなのに魔獣が現れた点は気になりますが、フレデリカの知らない所で、指示した人物か他の存在によって、別の計画が動いていた可能性はないでしょうか?
じゃあフレデリカが白なのかといえば、スバルが疑っていたエルザとフレデリカの繋がりは完全に消えたわけでもなく…。
スバルの前に再び現れたエルザがあまりにも無傷だったのが気になりました。
素直に考えてエルザがフレデリカを圧倒した結果だと思いますが、戦って、フレデリカが負けたフリをしている可能性もゼロではないな、と疑いの余地もあったり。
エルザはフレデリカを56したような口ぶりでしたけど「タヒ体を見るまでは信じるな」って創作の鉄則ですしね…。
信頼できるところもあるけど、できない所もある微妙な存在です。
私はいまだフレデリカの立場が読めずにいます…。
フレデリカに指示しているのは誰?
フレデリカに指示している人間・輝石を使って転移の罠を仕掛けた人物・誓約を交わしている人物はみんな同じだと私は受け取りました。
その正体についてフレデリカは「誓約のため話すことが出来ない」と言います。
「話したいけど話せない」と解釈することもできますよね。
「私の知る限り、フレデリカは軽はずみで――仮に彼女が敵対したらどうするんだい?」
そう言ったのはロズワールです。
確証はありませんが、ロズワールがフレデリカに指示している人間ではないでしょうか?
フレデリカが敵対しないと知っていた、誓約によってコントロールできる自信があるからこその発言だったのでは、と。
エルザの「依頼主」は誰なのか?
エルザがスバルたちを襲ったのは、何者かに依頼を受けたからです。
言っちゃなんですが現時点で疑わしい人物(依頼人候補)なんてまたまたロズワールしかいないですよね!?
魔女教とのつながりが明かされて以降、全部ロズワールのせいにして思考停止状態になってる感も否めませんが…(ごめんなさい、でもとても怪しい)。
エルザは事前に、スバルが屋敷へ帰って来るタイミングを知らされていました。
つまり、スバルの動きが筒抜けになっていたわけです。
このことから依頼主は聖域の関係者、もしくはスバルとかなり近しい存在であることが伺えます。
さらに注目したいのが下記の発言。
エルザ「メイドが2人と引きこもりが1人」
屋敷に居たのはフレデリカ、ペトラ、レム、ラム、スバル、ベアトリスで、計算が合いません。
急遽同行したラムと、レムは存在を忘れられているので除外した場合、メイド2人はフレデリカとペトラ。
引きこもりはスバル…かと思ったのですが異世界に来たスバルは引きこもりではありませんし、スバルとは別の人物を指しているような口ぶりでしたから、引きこもり=ベアトリスの事を指していると予想します。
この予想が正しかった場合、聖域の関係者、スバルと近しい存在、そしてベアトリスの存在を知っている人物が依頼主になります。
この3つを満たすとなれば、依頼主の候補はかなり限られてくるのではないでしょうか。
それこそ条件をコンプリートしているロズワールに、疑いを向けずにはいられません。
あとエルザがちらっと口にした名前、メイリィってどなたですか。
魔獣の名前かな?と思ったのですが、複数体の魔獣が居る中でいちいち名前を呼ぶのだろうか…。
スバルたちが認識していない襲撃者・メイリィという存在が屋敷に潜んでいる可能性もありそうです。
「これ以上メイリィに取られてしまうのもしゃくだし」という事なので、現在進行中でエルザとは別にメイリィがスバルたちに危害を加えているのは間違いないでしょう。
魔獣を仕向けてきた犯人も分からないまま、把握できていない思惑や存在による動きが多すぎて整理が追い付きませんが、見えない敵の存在にも注意を払う必要がありそうですね…。
リゼロ2期 31話感想
エルザと魔獣の襲撃って完全に詰みなのでは…orz
終盤、スバルの意識が途切れながら絶望へ突き進んでいく断片的な演出に見入ってしまいました(心拍数あがる)!
フレデリカ、ラム、スバル、ペトラだけで勝てる相手ではないことが分かりましたが、ベアトリスを加えて戦況が好転する可能性も低いような気がします。
聖域からの同行者を増やすしかなさそうだけど重傷のロズワール、結界を突破できないエミリア&ガーフィール、戦力外通告のオットーで援軍を頼むどころではなさそうですし…。
う~ん、突破口が見えない…!
エルザに襲われても「逃げて」と言うペトラには強さというか、気高さのようなものを感じました。
私なら「助けてくれーッッ!!!」と泣き叫ぶかもしれないです(足手まといすぎるw)
「ガーフィールの姉」を名乗るフレデリカの声は柔らかく、慈愛に満ちていたのが印象的でした。
スバルに見た目で血のつながりを指摘された時、目を潤ませたのは嬉しかったからなのかな。
なんだかんだ絆を感じる姉弟…、ただの勘ですが二人の事は信用できます。
少なくとも彼↓よりは…。
スバル「今回はどうも俺だと折り合いが悪くなりそうなんだ」
ロズワール「”今回”?」
この「今回」は何を指していたのでしょうね(意味深)
まるで前回があることを知っているような。
何気ない反復なのか、意味を分かっていて繰り返したのか、どっちなんだろう。
ラムはレムが大切な存在だと認識できても、以前のように想う事は出来ないようでした。
レムを切り捨てることに一切の迷いもありませんでしたね(泣)
あったのかもしれませんがそれを感じさせぬ勢いでした。
以前のラムなら真っ先にレムを助けに行っていただろうな…。
一方のベアトリスはナゼこのタイミングでスバルを助けたのでしょうか?
あのタイミングで禁書庫へ招いてくれるとは、思いもしませんでした。
もっと早くに助けてくれたらみんな助かったかもしれないのに…とペトラたちの惨状を見てやるせなさを感じましたが、ベアトリスにも理由があるのでしょう。
スバルだけ助ける必要があったのか?
スバルにだけ話すべきことがあったのか?
そんな感じで、今回も謎と見所が盛りだくさんのリゼロでした。
見逃した&拾い切れなかった伏線もあると思うので、気付いた毎に新情報を交えながら考察していきたいと思います(汗
リゼロを正しく楽しむためにも、重大な解釈違いなどありましたらコメント欄よりご指摘いただけると嬉しいです。
ではまた来週、32話でお会いしましょう!
もう一人のリゼロ担当者の方、タカシさんの記事も更新中!
男性視点から見たタカシさんの感想・考察・解説記事もぜひご覧ください!
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コメント
メイリィは1期の前半で魔獣事件を起こした魔獣使いの幼女です(8~11話)
情報ありがとうございます。
言われてみればそんな幼女が居たような覚えがあります…!
あの子がメイリィでしたか!すっかり忘れていました(汗
という事は今回屋敷に現れた魔獣を操っていたのも…。
まさか聖域編にも絡んで来るとは思いませんでした。
メイリィの動向に要注意ですね…。
>スバルの前に再び現れたエルザがあまりにも無傷だったのが気になりました
ラムの魔法で片腕を負傷してたのに無傷で現れた事にご注目です
あと原作ではエルザの服に多少は汚れや傷がついててフレデリカの奮戦の跡がわかりました
アニメでは表現しにくい部分ですね
コメントと情報ありがとうございます。
>ラムの魔法で片腕を負傷してたのに無傷で現れた事にご注目です
!?
言われてみればおっしゃる通りですね…(混乱)
描き間違いなわけないですし、考えられるのは
・魔法でエルザに成りすました誰かだった可能性
・エルザ本人もしくは仲間(メイリィ)が回復してくれた
という事でしょうか?察しが悪くてすみません。
エルザの傷については気づきませんでした。
獣化したフレデリカと戦って大きな傷を負わないという事はそれほどエルザが強い証なのでしょう。
フレデリカは戦ったふりをして実は無事なのでは?と思いましたが倒されてしまったのは確定ですね……。