絶望の中、ユエルンの手引きもあって脱出に成功したアッシュたち!
しかし、アッシュの夢で登場したグリフの優しさに余計に絶望を感じた……。
どうも!BANANA FISH担当の汐川です!
優しいお兄さん、仲間・家族思いの大親友……どちらも“バナナフィッシュ”のせいで失ってしまったアッシュのことを思うと、前に進むこと=復讐の道になってしまうのでは……っていう……。
アッシュが車で駆け抜けていくラストシーンが、アッシュがこの先をタヒに急いでいくような気がして、なんとも言えない気持ちになりました。
さて、今回は一族のためではなく、自分のために暗躍していきそうな月龍(ユエルン)に注目していきたいと思います!
スポンサーリンク目次
ユエルンが仕掛けようとしていることとは?
一族に対して恨みを募らせているユエルン。
「いつかこの恨みを晴らしてやろう」という気持ちはずっと秘めていたようですが、アッシュが“バナナフィッシュ”に関わり騒動を起こしたことにより、それを利用して動き出しそうな気配を見せていました。
今回やっと一族に対する復讐を実行する…?と思わせる行動を取ってくれたので、ユエルンは一体何を考えているのか考えてみました。
▲ユエルンの目的については、この記事でもやっています!
李一族は一枚岩ではなさそう
まず押さえておいた方がいいかな?と思ったのは、ユエルンが「ディノの企みの情報を掴んだ」と知らせたのは華龍(ホアルン)だということです。
李一族の中心人物が王龍(ワンルン)であることは、これまでのディノとのやり取りでも窺えますよね。
そしてユエルンにディノの元に行くよう指示したのもワンルンですから、指揮権みたいなのは現在ワンルンにあると思っていいんじゃないでしょうか。
シンが「上の年寄り連中」ってことを言ってたんで、ワンルンの上にも人がいるのかもしれませんけど、その人らは「こうすべきだ」「こうしろ」とか一族の方針を決めるってだけで、現場にその方針を伝えて実際の行動を指示するのがワンルンかな?っていう。
まぁシンはまだ少年って感じだし、そんなシンから見ればワンルンも“年寄り”かもしれないですけど、ユエルンも“長老”って言葉を使ってたので誰かしら偉い人的なのがいそう。
でもワンルンが指揮する人物なのだとしたら、ユエルンは当然ワンルンに掴んだ情報を伝えなくちゃいけないですよね。
そうでなくともユエルンをディノのところに送り込んだ人だから、ワンルンに有利になる情報を渡すことが仕事なはず。
でも、ユエルンは「ホアルン兄さんに連絡を取りたい」と言いました。
さらに「ワンルン兄さんには内緒で」ってことなので、ワンルンにはあえて伝えたくないってことですよね。
一族に対する復讐をするなら、まず指揮権がある人間を潰すのは効果的です。
李一族は兄弟は多いわけですが、その中であえてワンルンには内緒で、ホアルンにだけ伝えたい。
そしてそれが通ってしまうということは、ワンルン・ホアルンの間には本当はおいしい情報を共有したくないって気持ちがあるのかもしれない。
それにワンルンはユエルンにすごく当たりが強かったですが、ホアルンの方はそうでもない感じがしましたよね。
どっちにしろ扱い方の違いだけで、ユエルンを見下しているのは変わらないのかもしれないですけど。
でも、当たりの強いワンルンと付け入る隙があるホアルンなら、ホアルンの方に餌をやって操る……こっちの方がチャンスありそう。
“一族のため”という気持ちだけで行動するのなら、ホアルンは必ずワンルンに報告するでしょうし、ついでに「ユエルンがなんか企んでるかもしれない」ってことも言うでしょう。
でも、その可能性があるなら、賢いユエルンがわざわざ「ワンルン兄さんには内緒で、ホアルン兄さんにだけいいこと教えるよ~」ってな方法を取るかな?と思うので、ここは李一族は一枚岩ではない・兄弟間にも損得勘定がある……と考えられるんじゃないでしょうか?
ワンルンとホアルンの身内争いが目的?
じゃあユエルンがどうしてそんな行動を取ったのか?っていうのを考えてみると、一枚岩ではない=身内争いを引き起こしやすいってことで、一族を内部分裂させることが目的…と考えるのが自然かなと。
先に言いましたが、おいしい情報を共有したくないのだとすれば、お互いに「相手を出し抜いてやろう」って気持ちがどこかにあるはずなんですよね。
で、ワンルンは今現在指揮権がある人なので、ホアルンの方に当てはまる感情なんですよね。
「兄さんを引きずり落としてやって、俺がトップに立ってやろう」って気持ちがあるなら、ワンルンには内緒でってところには余計に食いつくんじゃないかと思います。
そして実際にユエルンがホアルンにだけ情報を与える・ホアルンに都合のいいように動いてくれるとなれば、彼の気もだんだんと大きくなってくるはずです。
それで「勝ったッ!」とホアルンが思ったら、いよいよワンルンを引きずりおろそうぜ!って行動に移ると思うので、そうなれば一族内はワンルン派VSホアルン派と分かれるでしょうから、ユエルンが何をせずとも勝手に相打ちにでもなってくれるんじゃないかと。
「共に滅びるまで」の意味
ただ、ユエルンは「共に滅びるまで」という発言もしていました。
▼前回記事でもこのことについて触れました。
アッシュに「俺はおまえをコ口す」と言われて、ユエルンは「それはそれでしょうがないね」と返していますし、今度会う時はコ口されるな~~と思ってるみたいですよね。
アッシュの動きに乗じて動き出したユエルンですから、結局はアッシュを利用していると考えていいでしょう。
でも、ユエルン自身は悪い人ではないというか、元来優しい性格なんじゃないかと思います。
自分の復讐のためにアッシュを利用しているのだとしても、アッシュに同情する気持ちはあるはずなんですね。
ショーターのことはユエルン自身も本当に気の毒だと思っているから、嫌なものを見てしまった……っていう感想も出てきたんだと思います。
まあ誰でもあんなのは気分悪くなりますけど、ユエルンの立場なら「へ~~。ま、しゃーないね」ってなくらいの気持ちでいてもおかしくはないんですよね。
別にショーターと懇意だったわけでもないし、アッシュたちとも知り合いだったわけじゃないし。
でも、前回記事でやりましたが、ユエルンにとってアッシュは自分とは対極にいる人間だとすれば、アッシュに対する同情心が生まれるのは当然とも思います。
「共に滅ぶまで」というセリフを口にした時から、ユエルンはアッシュを利用して一族に復讐する=一族は滅んでも、自分はアッシュに復讐としてコ口されると思っている・決めているのかも?
今後のユエルンの動きに注目ですね!
スポンサーリンクタイトル『バビロンに帰る』の意味
今回10話のタイトル『バビロンに帰る』
ラストシーンが印象に残ったのと、ユエルンの「メジャーリーグ復帰おめでとう」というセリフで、“バビロン”が気になったので触れておこうと思います。
まずバビロンの意味なんですが、古代都市の名前なんですど、調べてみるとこんな意味も。
バビロン
栄華を極めた悪徳の都市
そしてここで、アッシュが向かっているのはニューヨークのマンハッタン。
ユエルンが言っていたように、アッシュの縄張り・マンハッタンであれば、アッシュにも勝機はある……というか、勝算を求める意味もあるのかもしれませんね、アッシュがマンハッタンに向かったのは。
そしてアッシュの縄張りということは、ディノもよく分かっていますよね。
アッシュたちのようなバッドボーイズたちがいる。
それもグループを組めるだけたくさんいるし、そうしたバッドボーイズたちの上には“組織”がいるものです。
アッシュは自分の力で成り上がったとは言え、持っている力的にはディノのほうが上だし、アッシュの仲間であってもディノに命令されたら逆らえない人もいるわけですよね。
※ディノの命令で、アッシュの仲間が記者をコロしている(1話)
というわけで、マンハッタンはアッシュの縄張りであると同時に、ディノの庭でもあると考えると、悪がはびこっている町と捉えられます。
それにディノはバナナフィッシュによってさらに組織の力を上げる・自分の立場向上の真っ最中なので、栄華を謳歌し始めている……と捉えてもいいんじゃないかと。
というわけで、バビロンに帰る=マンハッタンに帰るですが、“バビロン”という言葉の意味を考えてみると、マンハッタン=栄華を極めんとする悪(ディノ)の町って感じになるかなと思いました!
スポンサーリンクBANANA FISH10話感想
ついに10話〜!アッシュたちが無事(ではないけど)脱出しましたね。
アッシュのチームも、シンくんをはじめとするチャイニーズのチームも活躍しましたが……彼がユエルンと繋がったことによって、一体どうなるんだろうな……っていう。
ユエルンの目的は一族に対する復讐だと思いますし、アッシュすら利用するのならシンくんを利用しないはずがない(確信)
ユエルンもいよいよ大きく動き出しそうですから、目が離せないですね。
そして次回11話にはアッシュはマンハッタンにいるのかなと思うので、ここから反撃となってほしいところです……。
とは言っても、アッシュ自身がとても傷ついている状態ですし、冷静さを失って自滅したっていいくらいの気持ちで、無茶をしないかな……という心配もありますね。
奥村少年の存在がブレーキとなってくれることを祈りつつ、来週を待ちましょう……。
それではまた、11話の記事でお会いしましょう!汐川でした~~。
スポンサーリンク
最新情報をお届けします
Twitter で2017春夏秋冬アニメ考察・解説ブログをフォローしよう!
Follow @anideep11