当記事に先の展開のネタバレは含まれていないのでご安心下さい。
皆々様こんにちは。
『グレートプリテンダー(以下『グレプリ』)』担当のgatoです。
第3話ではエダマメがコンフィデンスマンの才能の片鱗を見せ、あっという間にカッサーノの懐に入ってみせました。
いよいよコンゲームも本格化…ローランとカッサーノの逮捕を目論むポーラの登場により、ますます生き馬の目を抜くやり取りが繰り広げられそうです。
そんな中、第4話ではまさかの展開が目白押し!
果たしてエダマメ達のコンゲームは無事に終わるのか…。
それでは、早速振り返っていきましょう。
誰が敵なのか?
今回はコンゲームに関わる様々な人間の思惑・行動が明らかになりました。
まずポーラはローラン逮捕のため、エダマメを内通者にすべく動き出します。
元々ローランに不信感を抱いていたのもあって、ラストではサラザールを助けることを条件にエダマメはOKを出すことに…。
これでエダマメ自身がコンゲームを破綻させる可能性が出てきましたね。
それにアビーもローランに対して格別な思い入れがない旨を語っており、すでにローランのチームは空中分解を起こすリスクを孕んでいます。
ただ、抜け目ないローランがこの状況に対して何の手を打っていないのも妙なので、既に仕込みをしている可能性もありそうですね。
個人的にそのキーパーソンと思われるのがサラザールです。
後述するように、色々面白いバックボーンがあるサラザールですが、ぬいぐるみ型の監視カメラを仕掛けてエダマメとアビーの正体を把握しているなど奇妙な行動が目立ちます。
一見するとカッサーノのためにエダマメを調べているようですが、サラザール曰く「詐欺から守るのは仕事じゃない」ということで情報は漏らしていない様子。
また、彼の口ぶりを聞いてるとカッサーノに特別忠義立てしているわけでもないようです。
だとしたら彼がわざわざ監視カメラを使ってエダマメを監視する理由がいささか不明瞭になります。
カッサーノに忠義立てしていないなら別段エダマメをしっかり監視する必要がないわけですからね。
だとしたら、サラザールは別の人間のために監視カメラを仕掛けた可能性が考えられます。
そして元々内通者を作ろうとしていたポーラを除けば、エダマメやアビーを監視しそうな人物は…ローランってことになりそうですね。
ローランがサラザールを使って監視させている…なんてことはありえそう。
実際ローランは一度エダマメに出し抜かれていますし、初めて手を組む相手に何もかも投げっぱなしで任せるのは考えにくいですからね。
だとしたら、不信感を持っているエダマメが別の動きをすることを予測したうえで…ローランは何か別の一手を見込んでいそうですね。
父親の肖像
今回は第2話では登場しなかったエダマメの父親である尾崎誠司が登場、さらにサラザールの家族が出てくることで、「父親」というテーマが掘り下げられていましたね。
片や「常に清く正しく」「道徳心を大切に」と品行方正の塊みたいであったにも関わらず、外国人未成年の売買に加担したことで逮捕されてしまった誠司。
片や息子にボディーガードとうそぶき、彼の将来を想いつつも家族と現実との間のギャップに静かに葛藤するサラザール。
異なる人物ではありつつも、いずれも「嘘をついている(いた)父親」という共通点を持っています。
そしてそんな両者に対し、エダマメとトムは親の嘘に翻弄される子供という共通項を持ち合わせていますね。
トムがどこまでサラザールの裏の顔を察知しているかは不明ですが、エダマメにとって彼は父親の嘘にによって悲惨な人生を送った自分を投影できる相手です。
だからこそ、エダマメはサラザールの在り方に物申すことができるわけですね。
他方で、エダマメはポーラにサラザールを見逃すよう打診していました。
第2話の記事でも触れましたが、エダマメは純朴で素直だったころのように正しさを捨てられない一面を持ち合わせています。
そんなエダマメが子供に嘘をついて犯罪に手を染めているサラザールを見逃そうと考えるのは、彼が正しさと同じように誠司を捨てられないことを示唆しているといってもいいでしょう。
そしてサラザールを見逃そうとしている段階で、エダマメは誠司に対して糾弾だけでなく、許したい気持ちも持っているのかもしれませんね。
何はともあれ、今後のキーパーソンになり得るサラザールがエダマメの過去と重なる人物である以上、『Los Angeles Connection』はコンフィデンスマンになることによって、エダマメが父(過去)と向き合う物語にもなっていそうです。
『グレプリ』第4話感想
第4話はクライムコメディの様相を守りつつ、エダマメとサラザールを人間ドラマの表情も作るという、なかなかダイナミックな展開を見せてくれた印象です。
ちょっと素材の出し方を変えるだけで、物語の質感をガラッと変えてしまうところは、さすが古沢良太といったところでしょうか。
それにしても誰も彼もが腹に一物あるせいで第5話以降の展開が全然わかんない(笑)
個人的には全部ローランの掌の上…と思っていますが一体どうなることやら…。
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