当記事に先の展開のネタバレは含まれていないのでご安心下さい。
皆々様こんにちは。
『グレートプリテンダー(以下『グレプリ』)担当のgatoです。
前回はハリウッドを舞台にした「Los Angeles Connection」のクライマックス!
まさかのポーラが仲間のシンシアだったという展開により、ローラン達は見事に1億ドル+1000万ドルをだまし取りました。
あまりに鮮やかな手口で…すっかり騙されました(笑)
しかし、サラザールとの出会いもあって、エダマメは自分の過去に区切りをつけるために日本で自首。
そしてそれから2年後…新たなコンゲーム「Singapore Sky」が始まる!
素朴な人生の価値
今回はエアレースが絡むコンゲームの前哨戦として、出所したエダマメの描写と小悪党ダニーをはめたコンゲームが描かれました。
元々善良な人間だっただけあって、出所したエダマメはすっかり善人に戻っていましたね。
ローランの仕込みだったとはいえ(案の定笑)、中之島についてハキハキと働く姿はなかなか様になっていました。
ある意味、エダマメにコツコツ働く素朴な人生はマッチしている印象がありました。
その結果、エダマメは一度ローランからの誘いを断ってしまいます。
才能を見せながらも、コンフィデンスマンになろうとしなかったエダマメの中で、まだ「詐欺師になること」への葛藤が残っていることが窺えますね。
前回の記事で触れたように、ローランやサラザールとの出会いがあっても、いくら正義のためとはいえ「騙すこと=悪いこと」という事実をエダマメは払拭できないでいるのでしょう。
また、父親の誠司への葛藤も乗り越えられていない可能性もありますね。
他方で、エダマメが「人の幸せ」と称した素朴な人生が必ずしもよいわけではないことも、今回は描かれていました。
それがダニーにセクハラをされた挙句に不当解雇されたクリスティーナです。
例え善良でも、権力者には抗えず、一度道を誤れば生活苦まっしぐら。
素朴な人生にも理不尽はつきものであり、素朴だからこそ理不尽を超えられないこともある。
ダニーのせいで危ない状況になったクリスティーナの姿は、誠司が逮捕された後のエダマメが追い詰められた様に近しいものがあります。
ただ、そんな人にこそ悪行とはいえ、イリーガルな力で誰かの理不尽を取っ払えるコンフィデンスマンの存在は必要なのでしょう。
そう考えると、今回のエピソードはエダマメが本当の意味でコンフィデンスマンになる物語になりそうですね。
思えば、今回はエダマメがガチャガチャで百姓のカプセルトイを引き当てていましたが、これも興味深いところ。
第1話で引いた豊臣秀吉と対比的になっている印象がありますね。
素朴な人生と引き換えに理不尽に喘がなければならない百姓か、理不尽に立ち向かい、己の手で世界を切り開く豊臣秀吉か…。
あのカプセルトイは、エダマメの行く末の選択肢を示しているのかもしれません。
アビーの衝動
今回密かに描かれていたのがアビーのあまりに刹那的な一面でした。
バイクレースでは相手を蹴落とし、危ない転倒をしても平然としている。
一方でダニーをはめるコンゲームではシナリオを変えてまで、明らかに強いデイシャナ相手に食って掛かっています。
今回描かれたアビーは衝動的に暴れ回る一方で、自ら命を落とすことを厭わないギリギリのスリルにを心底楽しんでいるような危うい姿を見せていました。
うーん、卓越した身体能力を持て余しているが故に危険な行為を楽しんでいる…といえそうですが、あれだとまるで自ら命を絶とうとしている…ようにも見えてきます。
アビーがなぜそこまでやるのかは不明ですが、個人的には「自分の人生にさほど価値を感じていない」ように見えました。
これが今後どんな形でストーリーに影響するのか…注目したいところです。
『グレプリ』第6話感想
一般人か、コンフィデンスマンか…エダマメに提示された二つの道がストーリーの随所にそれとなく描かれていて、色々見応えがありましたね。
また、アビーの危うさも良いエッセンスになっています。
今回はアビーがシナリオの中心になる可能性もありそうですね。
個人的にアビーは結構好きなキャラなので、ちょっと期待です(笑)
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