皆々様こんにちは。
『イド:インヴェイデッド(以下『ID』)』担当のgatoです。
前回は百貴(ももき)のイド(もはや本当に彼のイドなのかがわからないですが…)、その中にあったミヅハノメのコクピットから飛鳥井木記(あすかいきき)のイド(?)での秋人の冒険が描かれました。
そこは限りなく現実に近い過去の世界(でっちあげの世界)であり、秋人はそこで対マンや顔剥ぎをやっつけたり、飛鳥井と接触するなど、色々なことをしていきました。
また、そこでは飛鳥井の能力やジョンウォーカーとの関係性など、非常に重要な情報が明らかになりました。
そして今回は「でっちあげの世界」編の後編…といったところでしょうか。
飛鳥井に何があったのか、聖井戸御代(ひじりいどみよ)はどこにいるのか、秋人が行っている間穴井戸こと富久田(ふくだ)は何をしているのか…。
それでは早速振り返っていきましょう!
スポンサーリンク飛鳥井木記と「世界」
今回は飛鳥井が能力やジョンウォーカーと連続サツ人鬼達によって毎回コロされている状況下である苦悩を抱えていることがわかりました。
それは飛鳥井が夢の中で命を奪われることで、自分自身というタガが外れ、世界に溶け込んでしまい、その結果世界の在り方を捻じ曲げてしまうのではないか…ということです。
つまり、彼女は世界それ自体を大きく狂わせる力を有しており、それが解き放たれてしまうことを恐れているということですね。
これはまたすごい展開になってきたな…(笑)
舞城王太郎は過去に大暮維人とコンビを組んで『バイオーグ・トリニティ』というマンガを発表していますが、こちらでも世界そのものであり、在り方を狂わせてしまう榎本芙三歩という少女が登場しています。
この少女も自分の力に悩み、また愛する人をシなせてしまうことを恐れて自ら命を絶つことすら考えるのですが、飛鳥井はその榎本に近いキャラクターのようですね。
何はともあれ、飛鳥井のこの苦悩が出てきたところで色々話が変わってきます。
まず、ジョンウォーカーや白駒(ミヅハノメのコアが飛鳥井という仮説の上で)の目的。
てっきり僕は彼らが何らかの理由で飛鳥井を目覚めさせようとしていると考えていますが、こうなると彼らの真の目的は「飛鳥井というタガを外して世界の在り方を変えること」になっちゃいそうですね。
そうなると、少なくともジョンウォーカーがわざわざ連続サツ人鬼を引っ張り出したり、彼らを作ったりする理由がわかってきます。
そして飛鳥井が自サツ願望を持っている理由も、「人間らしく終わる」ことで夢の中でコロされることで世界の溶けだす前にそれを防ごうとしている…と思えてきました。
また、前回謎が謎を呼んだ「でっち上げの世界」も個人的に片鱗が推測できるようになりました。
そもそも飛鳥井の夢は侵入した人間の影響を受けて、「可能性の未来」となることがあるなど、外の時間とは異なる時間が流れているものでした。
これは「でっち上げの世界」にも共通していることですね。
でっち上げの世界において、秋人が体験したのは対マンによって娘を喪う前の過去であり、10分が非常に長くなる世界でした。
他方で、本堂町が体験したのは既にワクムスビが存在している、時間軸としては本編開始時点と変わらない世界でした。
つまりあの「でっち上げの世界」は一見現実と何一つ変わらないように見えて、実は根底(この場合は時間)が破綻している、まさにイドだったわけです。
そうなるとわざわざ飛鳥井が自分のイドに誘い込むのは、自分を「人間らしく終わらせてくれる人」を探しているからかもしれませんね。
だからこそ、それこそ酒井戸(さかいど)という名探偵としてイドを駆け回っている秋人と接触出来得る時間帯を選んだのではないでしょうか。
ただ、秋人には結局断られてしまったうえに、結局本堂町がいる時間軸が本堂開始時点である理由がまだよくわからない…。
まぁあの時間軸がグチャグチャなイドが飛鳥井というタガが外れ、捻じ曲がった世界であると解釈もできそうですけど…。
他にも飛鳥井の言動でまだよくわからない点が…。
彼女が13人の看護師の昏倒事件の首謀者であることは間違いないですが、そもそもなぜ彼女が病院から抜け出したのかがわからない。
まぁこれは次のエピソードで語られるのでしょうけど…。
後、彼女が自ら命を絶とうとしないのもな…。
まぁ自サツ願望がありながらこれまで生き残ってしまっているところをみると、ジョンウォーカーか誰かに自ら命が絶てないように仕向けられている可能性がありそうですね。
スポンサーリンク秋人の夢
個人的に涙腺をやられてしまったのは…秋人が綾子や椋(むく)と別れを告げる場面でした。
本堂町という、あの時間軸の世界では出会うことのない存在と遭遇したことで秋人は現実を受け入れ、涙ながらに綾子と椋に別れを告げる…。
津田健次郎の熱演もあって…いやぁ目頭が熱くなりました(笑)
うん…この見出しはこれを言いたかっただけです(笑)
ただ、あの時の綾子・椋と秋人とのやり取りは彼のサツ意の根源を大きく揺さぶることになりそうですね。
そうなると、これまでひたすら連続サツ人鬼に自ら命を絶つように仕向けてきた秋人の振る舞いも変化していくのでしょうか。
「何か」の完成
今回、秋人が飛鳥井のために連続サツ人鬼を排除して回っている描写がありましたが、これもこれで印象的でしたね。
秋人は飛鳥井をコロさせないようにするために「腕捥ぎ」、「舌抜き」、「股裂き」(どれもこれもえぐい!笑)を排除しましたが、この時の彼は完全に連続サツ人鬼でしたね。
「酒井戸として推理をすることで誰かを守ろうとする」のが名探偵と捉えたら、「対象を排除することで誰かを守ろうとする」のが連続サツ人鬼って具合でしょうかね。
ただ、この捉え方をしたうえで、秋人がいった「他者へやったのと同じ行為で自分をシに至らしめることで何かが完成する」という台詞を入れるとちょっと気になるポイントが出てきます。
秋人のいうように連続サツ人鬼が「他者へやった行為を自分に向けることで何かが完成する」という特性を持つのであれば、それを実際に行った人物が出てきます。
最初に思い浮かぶのは富久田ですね。
富久田の場合は順序が逆になっている感じもしますが、ある意味彼はすでに何かが完成しているのかもしれません。
また「殴ることも殴られることも好きだった」という対マンこと勝山も同じく何かが完成している可能性が高くなります。
ただ、そうなると実質的な連続サツ人鬼である秋人や、その素養を持つ本堂町の今後の立ち回りに注目する必要が出てきますね。
まぁこの観点で見るには完成し得る「何か」がそもそも何なのかを見出す必要がありますが…。
これはまだちょっとまとまらない(笑)
個人的には富久田が自身のイドのようなバラバラの世界をそのままの世界だと受け入れていたように、自分の狂気の矛先を「世界そのものだと受け入られる」ということが「何かの完成」ではないかなぁ…と邪推しています。
だとしたら、喪った妻子に別れを告げることができた秋人は何かが完成したのかなぁ…。
スポンサーリンク白駒二四男登場!
今回はミヅハノメの開発者である白駒二四男(しらこまにしお)がやっと登場しました。
それもなんと飛鳥井の病室で、です。
そこで白駒は飛鳥井の頭部に妙な器具をつけていましたね。
前回の記事で「ミヅハノメの開発に飛鳥井が絡んでいるのではないか(要約)」と推測していましたが、これは当たりなのか…(笑)
頭部に器具をつけていたということは脳に関する何かしらの検証を行っていた可能性が高いですし、そもそも白駒が飛鳥井に接触したのも、彼女の能力に興味を示しているためであると推測できます。
しかし白駒の出番はそれだけで詳細はわからないまま…。
この辺りは次のエピソードで語られそうな感じですかね。
ただ、百貴(ももき)が白駒を呼び止めてしばらく話していたような描写があることから、彼の家で白駒の白骨が見つかった事件の起点はここにあるようですね。
二人がどんな会話を交わし、どんな関係を持ったかは不明ですが…個人的には百貴が飛鳥井に何らかの私情を抱き、そのうえで白駒が障害になると判断した結果である可能性が高いと踏んでいます。
砂漠のイドの真相
久しぶりに登場した謎の砂漠のイドですが、コメントで多くの方が予想していたおうにあのイドは百貴のイドではありませんでした。
それは時間経過によって姿が変貌した秋人の世界でした。
また、砂に埋まっていた土座衛門は秋人自身であり、かえるちゃんと二人が拘束されていたのも、かえるちゃんの側から離れないように仕向けられていた落雷のイドと同じ原理でした。
そしてあんなイドが用意されていたこと自体が百貴の言う所の「罠」だったのでしょう。
なぜ百貴が一発で見抜いたのかは不明ですが、ジョンウォーカーが出てきたところを見ると、彼が秋人の思念粒子を百貴の家にばら撒いた…というのが真相でしょうかね。
そして思念粒子やイドを利用できるという段階で…ジョンウォーカーが蔵の人間であることはほぼほぼ確定したといってもいいかもしれません。
穴井戸の逸脱とドグマ、そして…
今回のラストは砂漠のイドの正体が判明すると同時に、穴井戸こと富久田が本性を発揮、彼の罠によって秋人がドグマに堕ち、そしてついにジョンウォーカーが姿を見せる…という怒涛の展開でした。
いやぁそれにしても穴井戸…いや富久田はとんでもないところで逸脱していましたね。
富久田は頭に穴を空けた過程で脳が削れているために、秋人や本堂町と違って現実の記憶を持ったままイドに入ることができていました。
富久田は常々「穴は解放」と語っていましたが、彼は抑圧を解放することで自意識と無意識が同一化してしまっているような状態(この状態が「何かの完成」と解釈もできますね)になっていたのではないでしょうか。
だからこそ富久田は自意識=富久田自身をイドに持ち込むことができたわけです。
そう考えると、秋人が酒井戸として、本堂町が聖井戸御代として記憶を捨てて役割になりきっているのは、ドグマに堕ちないようにするセーフティーだといえます。
つまり自意識をシャットアウトすることで、無意識=イドの存在になりきっているということですね。
そして「富久田」として存在できる穴井戸はシャットアウトした自意識(自他問わず)を再び持ち込み得る存在…それこそ「イドに穴を空ける=穴井戸」というわけか…。
それにそもそもイドの中にジョンウォーカーがいた時点で、富久田が彼の仲間であっても不思議ではありませんでした。
これは…うん、完全に油断した(笑)
みんなジョンウォーカーの被害者って思っちゃってたもんな(笑)
何はともあれ、穴井戸が本性を見せたことで、彼がラスボスになっていくような感じがしますね。
スポンサーリンク『イド:インヴェイデッド』第10話感想
いやぁ…本当に毎回超展開を迎えるなぁ(笑)
何はともあれ、秋人と綾子、椋のやり取りが素晴らしかった。
それだけでなく、物語としてもかなり核心に…そしてクライマックスに迫った感じがしますね。
これは次回から秋人VS富久田・ジョンウォーカーから、本堂町が秋人に加勢する…といった具合でしょうか。
次回はどんな展開を見せるか楽しみですね。
▼前回までの記事はこちらから
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コメント
見事なアホ井戸の演技に騙されました(笑)
富久がドグマオチについての知識をどこで仕入れたのかその疑問の片隅には黒幕との関わりが彷彿と過ぎります。
カエルくん呼びは伏線だったのかな…
名無しさんコメントありがとうございます!
>富久がドグマオチについての知識をどこで仕入れたのかその疑問の片隅には黒幕との関わりが彷彿と過ぎります。
そもそもジョンウォーカーと接点があった以上、富久田が彼側の人間ってのは予想できましたからね…。
そしてジョンウォーカーが蔵の内部の人間だったら、ドグマの知識を吹き込まれていても不思議ではありません。
てっきり本当に名探偵になったと思ってしまっていた(笑)
う~~~ん。
10話でかなりいろいろ解明できると思ったけれど、むしろその逆で、今までの考察を改めなければならないようですな。
しかも、私、今現在、10話は地上波放送を録画なしで1回見ただけ。
とにかく、判明したことを挙げつつ整理しよう。(今回もすごく長い)
●飛鳥井の夢は予知夢のときもある⇒時間が正常に流れず、過去と未来を行き来する。長さもまちまち(これは時間も相対的なものなんだから当たり前だけどね)。
●飛鳥井はサイキックで病院の研究対象になっている。多分、白駒はそのヘッド。鳴瓢が飛鳥井の見舞いに行った折に百貫に遭遇。百貫は白駒から研究対象となっていることを知ったよう。また、百貫は飛鳥井から、恐ろしい夢を見るときいていた。日に日に衰弱する彼女を案じていたが、彼女が病院から抜け出した。昏睡事件と共に。何かウラがあるのではないか、と思って鳴瓢に電話で彼女の失踪を含め、心当たりはないか尋ねる。が、鳴瓢は、飛鳥井の夢に出てくる殺人鬼を排除して回っているため(おそらく、彼らがした方法を自らにも行うという方法の、自殺教唆)。夢の話は知らない、と答える。
●「他者に行ったことを自分に向けることで何かが完成する」
⇒本当に自分を満足させられるのは自分だけ。
他人の顔を何枚はぎ取っても、夢でも現実でも満たされたことにはならず、同じことを繰り返すだけ。唯一の解決策は、同じ方法を自らにしてみること。これで再び「~したい」という願望はなくなる。完結させるには、同じ行為で自分が死んでみるしかない。何かが完成する=彼らの願望が完結する(自己完結)
しかし、空腹や睡眠やそのほかもろもろの生理現象は生きている限り繰り返すんだから、繰り返すのは当たり前だから、完結しなくてもいいと思う。むしろ完結などするべきではないと思うのだが(これは私の意見)
●昏睡事件は飛鳥井が元凶ではあるが、意図しない事故のようだ。しかし、防犯カメラが作動していなかったなど、飛鳥井が単独で病院を抜け出したのではないと推測。
●飛鳥井は、夢の中で殺されることが続くと、タガが外れ、世界に溶け込み、世界を曲げるような気がする。人間らしく死にたい、と言う。
つまり夢の中で殺され続けると、自分の主義主張とは無関係に、現実社会に影響を及ぼす。要するに、夢の中で満足していた殺意を現実社会にも向けたタイマンに代表される殺人鬼を産み出してしまっているという危惧。「曲げる」ってのは、いいことではないと思っている証拠。自分が悪いことをしている、または加担しているという意識がある。だから「お願いします」とあのとき、言ったのはそういう意味なんです、と。
●鳴瓢は飛鳥井にどう答えたか。
飛鳥井の自分を殺して欲しいという願いを「警官だから」と断った。
●ひとまずタイマンを始末し、飛鳥井の夢に出てくる殺人鬼を排除して飛鳥井を安心して眠らせてあげたいと考える鳴瓢。
●そうこうするうちに、この(サービスタイム)パラレルワールドで、このまま家族と一緒に暮らしていけるのかもしれない、と考え出す。
●しかし、飛鳥井が失踪。穴あきを排除していなかったことを思い出し、穴あきの家に行く。そこで本堂町に会う。
●本堂町は、自分がこの世界に来たのは20分くらい前で、鳴瓢さんもイドの中のイドに入ったんですか? 1年間何をしていたかの問いに、「家族と過ごし、警官と私的な仕事をしていた」と答える。パラレルワールドで過ごした時間は、やはり自分の現実世界ではない、と気づかされた。妻に電話をして、早く逃げろ、と言いながら、妻子の声で自分を取り戻し、落ち着いてから「現実の世界に君たちはいない、といいつつも、今そこに一緒にいられなくてすまない、必ず帰るから」と告げた。
●鳴瓢は家族に別れを告げたことで、自分の心の傷が癒された(のでは?)。酒井戸の思い残しは妻子への想いだったが、別れを告げることができてふっきれた(そうあって欲しい)。
●本堂町が落ちた、イドの中イドの井戸主はだれ?
井戸の中では自分が誰だかわからなくなってしまうのであれば、なぜ、イドの中の井戸とはいえ、本堂町は彼女自身のままでいられた?同様に、なぜ、酒井戸は鳴瓢でいられのか。
飛鳥井は「他人が夢に入ってくる」と言うが、私はこれに違和感があった。なぜなら「サイキックなら他人の夢に入るはずでは? 向こうから来ないでしょ」と。でも、呼び込む体質だったのかな(でもその対象は人間ではないはずだけど)。
そこで、聖井戸が落ちた偽ミズハノメの世界も、酒井戸が落ちた偽ミズハノメの世界も、同じく飛鳥井の夢だと仮定すると、イドの中のイドは、イドではなく夢だから、聖井戸は本堂町として行動し、酒井戸は鳴瓢として行動できた、と解釈できる。
鳴瓢は、富久田が偽ミズハノメの排出を押したから、酒井戸として砂漠のイドに戻れた。
ところで飛鳥井の夢は、園田が鳴瓢の急襲を受けたときに「あの人は痛かったので目覚めました。私は死なないと目覚めません」と言っていた。”痛み”は大きく解釈して、ショック(刺激)である。鳴瓢も本堂町から冷静な事実を述べられた(刺激)。最初は本堂町を否定するような発言をするも、妻子に電話して、パラレルワールドを現実でないと受け入れたと同時に世界が揺らいだ。それと同じタイミングでスイッチが押された。
ということは、大方の予想の通り、飛鳥井の夢(とワクムスビが感知するイド)がミズハノメ機能の原理になっているのは確実かな。夢から目覚めるためには(イドから出るためには?)外的刺激が必要ってことになるね。
●富久田は、イドに入っても富久田の記憶があったという。おそらくそれは穴のおかげだ、と。僕たちは穴のあいた女の刑事さんを探しに来たんでしょ、と。死んでいた人はこの写真を持っていた、と。酒井戸は、その写真で自分が鳴瓢であることを認識した。ひもがある。これはかえるちゃんのワンピの裾を引き裂いたもので、自分が結ばれていたのではないか、しかしこのトリックは前にもあったと叫ぶ。なぜ結んであったものをはずした、と富久田に攻め寄る。
でも、雷のイドに酒井戸は入っていないから知らないはず。なぜそれに気が付いたのか、鳴瓢は、次々と富久田から語られる事柄に驚きすぎて逆上。冷静さを欠く。
砂漠のイドは、雷のイドの時間が経過したもの、と思われる。
【今後の展開予想】
◆本堂町の救助方法
イドの中のイドにいる本堂町に刺激を与える。本堂町が飛鳥井と接触したら?鳴瓢は飛鳥井の申し出を断ったけれど、彼女も同じように断れるのだろうか。
鳴瓢が砂漠のイドで迷ってなかったとしたら、雷のイドに行って、偽ミズハノメの排出スイッチを押す。富久田は、雷のイドで偽ミズハノメを発見しているけれど、そこには到達できなかったから今度は二人で、行きましょう、ってことになったから、そもそも無理。
◆富久田は何がしたい
砂漠のイドで、富久田が自分は記憶を持って入れることを告白し、鳴瓢とかえるちゃんを縛った布を解いたのがバレて、鳴瓢や井戸端を怒らせたけど、鳴瓢を陥れたいのなら、クレバーな方法ではない。だって井戸端に筒抜けじゃん。ドグマに堕ちる、って、自分が自分のイドに入っているという認識の下でしか発動されないわけ?説明通りなら、鳴瓢が入ったその場でアウトじゃん。記憶を持って入れることを白状する必要がない。黙っていればいい。
それに、彼の願望は「他人の頭に穴を開けることではなく、自分で穴を開けるところがみたかった」と本堂町の特攻作戦で気づいた。富久田は本堂町に興味を抱いているから、本堂町を助けることは嫌ではないはず。
◆ジョンウォーカーの正体は
富久田はジョンウォーカーから身を隠すためにかえるちゃんの死体に潜っていた。彼らが結託しているとすれば、富久田は、ジョンウウォーカーの支配されてる、ってことになるけど。
富久田は、そもそも他人の頭に穴を開けたいという願望はもう持っていないから、ピストル自殺教唆犯になりのか?
◆砂漠のイドは誰のもの?
砂漠のイドが雷のイドの時間経過後の様子を示しているけど、鳴瓢のものなんだよね?
ワクムスビで拾った思念の型が一致すれば、**さんの思念とわかるようだけど、どうして百貫の寝室から出た思念が百貫のものだと判断できたんだ?百貫の部屋にあったから、ってことだけで結論した、ってことはないと思うので、井戸端は、百貫のイドとやらを再鑑定すべきではないかな。で、やっぱり鳴瓢のものなら、「百貫のイドである」と認定した人が鳴瓢を(百貫曰く罠に)ハメた犯人ということになる。
◆鳴瓢を自身のイドに潜らせ、陥れた動機は?
ジョンウォーカーの正体がバレそうなので百貫と鳴瓢を排除したかったのなら、狙い通りになった。
◆鳴瓢はどうなる、飛鳥井はどうした、白駒を殺した犯人は?
・・・ますますわからない(笑)。何も判明しなかった。
これって、1クールでしょ。( ノД`)シクシク…
さなえちゃんの古井戸さんコメントありがとうございます!
>何かが完成する=彼らの願望が完結する(自己完結)
個人的に結構好きな表現ですね。
願望の完結は欲求の完遂であり、同時に自我の終了でもある…という具合でしょうか。
そして仰るように「完結するべきではない」と延々と願望(欲求)を開放し続けているのが富久田…と捉えることもできそうですね。
>しかし、防犯カメラが作動していなかったなど、飛鳥井が単独で病院を抜け出したのではないと推測。
協力者がいるとしたら、最有力候補は白駒でしょうね。
飛鳥井が望むと望まないに関わらず、強引に飛鳥井を連れ出したのが白駒であるなら、百貴との因縁にもつながりそうです。
>夢から目覚めるためには(イドから出るためには?)外的刺激が必要ってことになるね。
少々訂正させて頂くなら、イドから出る条件は厳密にいうと外的刺激によって自意識が覚醒することなのでしょう。
あの夢(イド?)の原理はまだ不明ですが、あれがある種の無意識を反映するのであれば、無意識が生み出したでっち上げの世界を「現実と違う」と感じた瞬間に自意識が流れ込んで崩壊するような仕組みになっているのかな…と現在は考えています。
>でも、雷のイドに酒井戸は入っていないから知らないはず。
そういえばそうでしたね…。
あの雷のイド以外で酒井戸とかえるちゃんが繋がれていた状況ってあったかな…。
何らかの形で報告を受けていたのか、それとも別の要因があるのか…。
>鳴瓢は飛鳥井の申し出を断ったけれど、彼女も同じように断れるのだろうか。
本堂町…もとい聖井戸の性格上、断らない可能性も否めないんだよなぁ…。
彼女はあくまでも「真相の解明」に思考を振り切っている印象があるので、単純な人助けはしない可能性が高いでしょう。
ただ、正義感が全くないわけではないので、彼女の状況を解決する何らかの手立てを編み出してくることもあり得ますね。
>ドグマに堕ちる、って、自分が自分のイドに入っているという認識の下でしか発動されないわけ?
あの様子を見ると、冒頭でも述べましたがドグマに堕ちることは「無意識の中に自意識が入り込んでくる」ということがトリガーになるのでしょう。
つまり酒井戸がただイドに入るだけでは自意識が入らないため(鳴瓢という自我が消滅しているため)、ドグマに堕ちることはありません。
ただ、自分のイドの中で酒井戸という役割がはがされて鳴瓢になる(消滅していたはずの自我が復活し、同時に自意識が回復する)と無意識が隠れようとするためにドグマに堕ちることになる…のではないでしょうか。
本来自意識と無意識は隣り合っていても交わらないものです(無意識を言語化することで意識に落とし込むことは可能ですが、決して完璧にはなりません)。
そのため、それらが交わることになれば本能的な作用で自意識と無意識を分けようとする…そんな機能が「ドグマに堕ちる」という感じでしょうね。
>富久田は、そもそも他人の頭に穴を開けたいという願望はもう持っていないから、ピストル自殺教唆犯になりのか?
うーん、彼の願望が完結していると考えるのは少し難しいですね。
現状、彼は拘置されているため物理的に願望を達成することが難しいだけであり、願望を持っていないと捉えるのはいささか時期尚早な気がします。
ただ、彼が「穴を空けたい」という行為の根源を見出しているのなら、別の形でそれを成就させようとしてくる可能性はありますね。
>ワクムスビで拾った思念の型が一致すれば、**さんの思念とわかるようだけど、どうして百貫の寝室から出た思念が百貫のものだと判断できたんだ?
基本的にイドと持ち主の同一性は思念粒子が発生していた場所や状況、加えてイドの内部の情報を元に付き止めていた印象があります。
そのため、百貴のように砂漠ばかりで情報量が少ないイドは同一性を確認しにくく、誤認させるのが用意だったと考えられます。
まぁあくまで推測ですので、もっと別のファクターが働いていたのかもしれませんが…。
ちなみに少し話が逸れますが、どうして秋人のイドの成れの果てがあの砂漠なんでしょうね…。
雷のイドが妻子を喪ったショックで自罰的な自暴自棄になっていることを表現していていることはそれとなくわかりますが、なぜそれが砂漠になったのだろうか…。
ある種の虚無感に苛まれていることを表現しているのですかね?
なるほど、自分のイドに潜るだけではなく、それを自己認識しないと嵐は発動しないのですね。
●思念粒子の特定は
第一話で、ベテラン刑事松岡と本堂町が外勤しているときに、「”たこや”がこの角度で見えるのは」と車を出てワクムスビを作動しているときに新しいイドができた。松岡が百貫に「穴あきと型が一致している」と言っているので、血液型などと同じで型がそれぞれ決まっている設定だと思います。
百貫の寝室から出てきて、他にも白駒の遺体やジョンウォーカーの衣装が出てきたから、それが百貫の思念粒子だと断定するのは安易では? そもそも百貫の思念粒子が他でも出ていて、それと型が一致しないと同一とは言えないから、百貫の思念だ、と言っていた人が怪しい。
●雷のイドは「現在更新中」←井戸端スタッフが発言
なぜ3年前の思念にコックピットがあるのか、と井戸端は不審がった。だけど、現在更新中か、ってことで納得していたよう。そのころ鳴瓢は壁に頭をぶつけて「ジョンウォーカー」とつぶやき、鳴瓢はジョンウォーカーに対する殺人衝動を抱いていたよう。⇒ジョンウォーカーのことを考えたら、鳴瓢の無意識は、コックピットを出した。
●砂漠のイドは、なぜ成れの果て?
チャールトン・ヘストン主演版の『猿の惑星』は、自由の女神が砂漠に埋もれていて、それで主人公が「ここは地球だったのか」と驚いて終わるんだけど、それの擦り込みでしょうかね。最後のシーンで雷のイドの数字の書かれたマス目が出てきたところで「ああ、なるほど、雷のイドの成れの果てか」と私はフツーに納得しました。
●「雷のイドにコックピットがあるなら百貫のイドにもコックピットがある」
所長がこう判断した根拠が分からない。
百貫のイドが、実は雷のイドの成れの果てだと知っていたのなら、所長が、あのイドにもコックピットがある、と断定できたのでは?
もちろん、鳴瓢のイドを百貫のもの、と偽るのは、所長なら容易。
10話の最後に、鳴瓢が「ジョンウォーカー」と叫ぶのは、自分を罠にハメた犯人はジョンウォーカーだと思ったから。
◆「わたしの推理はこうです」←本堂町風に(笑)
ジョンウォーカーとはミズハノメのこと。
白駒は所長に殺された。
白駒は飛鳥井を研究していて、それを犯罪捜査に利用できないかと考えていて、所長もそのプロジェクトの一員だった。そのうち、ジョンウォーカーがミズハノメであることに気づいた白駒を殺害。ミズハノメを稼働することで連続殺人犯を作り出すことに喜びを感じていた。
ジョンウォーカーはもともと飛鳥井の創作だけど、次第に「私の夢に殺人者を連れてくるようになった」と言っているけど、これはコックピットを作り上げたこと(他人の無意識に投入できる装置)で、実在化した。パイロットは、少なくとも2人以上殺人をしていないと資格が得られないのは、殺人願望を強く持ってない(常人には理解できない種類の破壊衝動?=猟奇殺人)人は、連続殺人犯になれないから。
鳴瓢が教唆犯になってしまって(パイロットになってから抑えられない衝動と自分ならできると思うようになった)、次々と犯人を自殺に導いているのは、結果としてジョンウォーカーの正体がバレないようになっていた。つまり鳴瓢は利用されていた。椋ちゃんがタイマンの被害者になったのは、鳴瓢に目をつけていたから(百貫もその可能性を示唆していた)。
ベテラン徳田が一人で百貫の自宅にワクムスビを持って再捜査している。「なぜ寝室から思念粒子が出た?」。砂のイドの犯人を突き止めて欲しいところです。どうか、ジョンウォーカーにみつかりませんように!(懇願)
あとは超自我を得た富久田に期待しています。なぜなら彼にとってジョンウォーカーは敵でなくなっているので(希望)
さなえちゃんの古井戸さんコメントありがとうございます!
>松岡が百貫に「穴あきと型が一致している」と言っているので、血液型などと同じで型がそれぞれ決まっている設定だと思います。
あ~そうでしたね。
完全に失念していました(笑)
だとしたら仰るようにあらかじめ「秋人の思念粒子」と断定することで、型の照合をさせないようにしていたのでしょうね。
>ジョンウォーカーのことを考えたら、鳴瓢の無意識は、コックピットを出した
納得できるご指摘ですね。
ただ、個人的には何らかの形で飛鳥井の思念が秋人に干渉しており、それがコクピットの形を示しているという可能性も否めないかと思います。
>チャールトン・ヘストン主演版の『猿の惑星』は、自由の女神が砂漠に埋もれていて、それで主人公が「ここは地球だったのか」と驚いて終わるんだけど、それの擦り込みでしょうかね。
あ~それは興味深い一致ですね。
個人的に、もしイドが持ち主の心理状態や思考の変化の影響を受けるのであれば、あのイドが成れの果てになるのは現在の秋人の心情を反映している一面があるのかなと思います。
>10話の最後に、鳴瓢が「ジョンウォーカー」と叫ぶのは、自分を罠にハメた犯人はジョンウォーカーだと思ったから。
あの時、イド嵐がそれとなくジョンウォーカーの姿になったように見えたので、恐らく彼の介入があったことを悟ったのでしょうね。
>ジョンウォーカーとはミズハノメのこと。
う~ん、これは少し難しいですね。
ジョンウォーカーがミヅハノメとなると、彼の存在がいささか記号的なものになってしまいます。
しかし、第2話(だったかな?)で東郷が早瀬浦とのやり取りでジョンウォーカー=記号説を否定しているため、個人的には素直にうなずけないところ。
もちろん早瀬浦がジョンウォーカーにつながるキーパーソンであれば、あの会話自体がブラフである可能性も否定できませんが、ちょっと作劇的に乱暴な感じが否めないですね。
まぁ『ディスコ探偵水曜日』の黒い鳥の男というケースもあるので、否定できないところはありますが…。
他方で飛鳥井の創作となると、飛鳥井がラスボスになってしまう感じになりますが、これもちょっと様子見したいところです。
ただ、仰るように椋が対マンに襲われたことは恣意的なものを感じます。
秋人が飛鳥井と接点を持っていた(あるいは持たされていた)ことを踏まえると、飛鳥井に対する何らかの駒にするためにジョンウォーカーが仕向けた…なんてことはあり得そうですね。
飛鳥井は利用されている感じを持っています。
ジョンウォーカーは彼女の創作だと思いますが、彼女のサイキック能力を今コントロール(悪用)しているのは、局長の早瀬浦ではないでしょうか。彼女を研究対象としていた白駒は実験実証チームで、早瀬浦は理論チームって感じでプロジェクトにかかわっていたのではないですかね。装置(飛鳥井の力を増幅するミズハノメ&ワクムスビ)を完成させたのは早瀬浦でしょうね。なのでラスボスは、飛鳥井ではなく局長でしょう。飛鳥井は被害者なので何とか救ってあげないと、と思っています。かえるちゃんは、自分が悪用されている状況で、抵抗していると思います。それがかえるちゃんになっているのではないでしょうか。ああ、11話がみられるのは11日午前です。