プロージット!ガシャーン!!
銀河帝国名物のプロージットが拝めて意気揚々としています。
ごきげんよう。新銀英伝ノイエ版担当・模造紙です。
「卿(けい)」と「プロージット!」は銀英伝から学んだって人も少なくないのではないでしょうか。(私もですw)
割れるグラスの破片すら煌めいているラインハルト様…しゅてき……
というわけで、帝国侵攻作戦がスタートしました。
見どころはラインハルトの焦土戦術が思惑通りにドンピシャでハマるところ、そしてフォーク准将&ロボス元帥の無能っぷり、尺の長い帝国艦隊の出撃シーンでしょうか。
それでは、今回もよろしくお付き合いくださいませ!
【 注意!!!! 】
この記事は、銀河英雄伝説の旧作OVA(石黒版)本伝&外伝を視聴済み&原作小説は途中で挫折(笑)した私が、旧アニメと原作小説との比較や、今後の展開やキャラの行く末などのネタバレも交えつつ、銀河英雄伝説 Die Neue Theseを視聴した感想および考察を記しています。
初見の方やネタバレ食らいたくないという方は回れ右でお戻り下さい。
ちなみに、銀英伝に対する愛は十二分にあるものの信者の域に達してはいませんので、ライトなファンによる駄文として考えて頂ければ幸いです。
同盟軍は鮮やかに占領地を増やしたかに見えたが…
帝国軍の妨害がまったくなく、結果的に多くの星系を制圧していく同盟軍。
今回の進軍、大義名分は帝国人民の解放です。
きっと多くの同盟軍の将兵たちは、帝国の圧政に苦しむ人たちに自由を提供する、そんな正義の使命に燃えていたことでしょう。
(ラインハルトの戦術とは言え)同盟軍の侵攻に恐れをなした帝国駐留艦隊は、自分たちの安全のために、住民を捨てて逃げ出してしまったという状況。
なんて酷い。
苦しむ人々に救いの手を差し伸べたら、きっと自分たちは感謝されるに違いない。きっと彼らも自由を欲しがるに決まっていると思っていたことでしょう。
ですが、住民が欲していたのは政治的権利や自由思想ではなく、今日生きていけるかどうかか否かの答え。
食料や生活できる物資がすべてだったのです。
政治家と軍部の考えのすれ違い、国家のトップ集団と民衆の温度差に関しても、これまで作中で明示されていましたが
辺境惑星の下層住民と、一般的な軍人のズレもよくわかる演出でした。
占領地を訪れた時点で違和感を瞬時に察した将兵もきっといたはずですが、飢えている住民には、当然、食料の供給をしなければなりません。
解放軍と称しているなら尚更です。
これに頭を悩ませたのは、キャゼルヌ先輩。
前回の会議の時点から、補給計画と補給経路の穴や脆さについては指摘していましたが、加えて占領地拡大が想定以上に早かったため、備蓄物資では全然足りないと判断します。
本国に物資調達の要請をするには、ロボス元帥のGOサインが必要。
ロボス元帥の元を訪れたキャゼルヌは、2人の無能の説得に骨を折ることになります。
このくだり、本当にイライラしましたね!
事の危険性に微塵も理解を示さないロボス元帥と、なぜか上から目線で口ばかりのフォーク准将。
フォーク准将がロボス元帥のお気に入りであり、コネで今の地位に取り立てられていることはわかるのですが、そもそもロボス元帥みたいな無能な人が、なぜ総司令官なんて大層な任に就けるのかが謎です。
スポンサーリンク物資不足が限界に達した末に
補給が追いつかなければ現地調達せよ
総司令部は前線部隊に対し、こう命じます。
なんという本末転倒なことでしょう。
帝国軍に食料を取り上げられて飢えに苦しんでいた住民から、物理的に現地調達…略奪なんて出来るわけありません。
たとえ、同盟軍の知らないところで隠し持っていたとしても、正義の解放軍の名を掲げている同盟が、そんな下賤な行いをしたとしたら…。
そして、痺れをきらした住民が暴動を起こし、最悪の事態に。
前線の将兵は感覚的には住民と近いでしょうから、占領地で過ごすにつれ情も沸いていたでしょう。
ですが、極限状態に達した住民の選択肢は残されていなかったというわけですね。
生きるためには仕方のないこととは言え、「何でこうなった?!」という将兵には全文同意です。
一将兵の気持ちを考えると胸が締め付けられますね…銃口を向ける子供に対し、果たして引き金を引けたのか―――?
ビュコック提督の叱咤が炸裂!
軍記作品では、経験・実績のある老将がいると締まりに雲泥の差がでますね。
ビュコックおじいちゃん素敵すぎるんですけど…!!
とりあえず、フォーク准将に対して言いたかったこと、悶々とした気持ちはすべてビュコック提督が代弁してくれたのでスッキリしました(笑)
フォーク准将の変貌を貼っておきますのでお楽しみください。
顔芸すごいwww
挫折感を味わって極度の興奮状態に陥り、発作を起こし気絶したってことですが、それって軍人不適格な事案ですよね←
どんな育ち方したのか興味本位じゃなく、素直に気になります。
「幼児と同様のメンタリティ」とビュコック提督が表現していましたが、普通は発達段階で外的刺激や人間関係から学んで、子供なりに自分を抑えることや我慢を覚えていくものです。
彼はこれまでやりたい放題、何でも思い通りの人生だったってことなのでしょうか。
ちなみに、フォークは精神病院送りになり、帝国侵攻の失態はお咎めなし(精神疾患のため責任追及は難しいってことなのでしょう)…エェェェ(;´Д`)
しかし、中の人の演技といい顔芸といい、これは今後のあれこれに違う意味で期待できます。
スポンサーリンク銀河英雄伝説11話の感想
ジリ貧・どん底の同盟軍と、満を持して出撃した余裕綽々の帝国軍のコンディションの差といったら!
首都オーディンからの出撃シーンなっが!!(笑)
ひたすら待てで耐えていたラインハルト旗下の、初出撃お披露目ということで、派手な演出と長尺ってことなんでしょうね。
ラインハルト陣営は待ちかねた出撃でベストコンディション。
気になることと言えば、ラインハルトとキルヒアイスの間に漂う微妙な空気ですね…。
支配者を目指すものとして、皇帝の地位の簒奪を目論む立場として、仕方のない処断とはわかりつつも、キルヒアイスは優しすぎて、心中穏やかじゃないという…。
相手をわかりたいのに、全部わかってあげられない自分に対するもどかしさから来る淋し気な微笑に胸をえぐられました。
銀河英雄伝説11話感想
フォーク准将が顔芸してアムリッツアは始まるわけだが
正直あと1話かそこらで纏めるには無理があるだろうと思う。
本命は劇場版なんだろうけど、撤退戦まではやれるのかねぇ。
とりあえずドヴォルザークの新世界みたいな神懸かったBGMではないんだろうなぁ。— レイ@ship9 (@zero_0720) June 19, 2018
▲これな。あと1話でスマートに収束するのかな?
劇場版に誘導する形で、上手く終わらせるんでしょうけど、現時点では入館料払ってまでって人も多そうだし、最終回の脚本と演出で先行きが左右されそうではありますね。
焦土作戦自体も、確か先祖古来の領土を捨てて、かつ住民から食料を取り上げる辛さ…みたいな描写が旧作にはあったような。(原作小説にはないのかもしれません!)
とにかく残すところあと1話!
ラインハルトvsヤンの直接対決が実現するのか?
打つ手なしに思える同盟軍ですが、ヤンの智謀で一矢報いることができるのか?
あぁぁ次回で終わりと思うと今から淋しい…
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コメント
来週のタイトル、そして今週の長~い帝国艦隊の出撃シーンからして、最終話は同盟艦隊が各個撃破され、無理な転進命令でアムリッツア星系に集結するところで終わりそうな気がします。山場のアムリッツア会戦は来年の「星乱」ですかねえ。
原作本や石黒版で明らかに間違っていた必要な穀物量(50億トン!)が今作では1000万トンに修正(これでも多い)されていました。すみません、細かいところが気になるのが僕の悪い癖なんです(笑)
今週・来週と僕の好きな艦隊や艦隊戦が見られますし、おそらくポプラン達が出てくるので一旦終了はさみしいですが、26日が待ち遠しいです。長文失礼。
>はよるしさん
コメントありがとうございます。
また返信が遅くなり申し訳ございません!
そうですね。はるよしさんのおっしゃる様に、ストーリーの山場と艦隊戦の醍醐味を劇場版に繋ぐ…と言った終わり方でしょうか。
ノイエ版はいきなり要点をかいつまんでダイジェストになったりするので、最終話が相当巻く可能性もなくはないですが。
穀物量も変更されていたんですね。貴重な情報ありがとうございます。
多田版で細かい修正点、これまでもありましたよね。
イゼルローン攻略でシェーンコップが密偵として同盟に潜入してた部分など、ナイスな修正でした!
艦隊戦&ポプラン登場、私も非常に楽しみです。
なんか、なあ。。 制作側が見せたいところだけ尺を取って、あとはバッサリカットしてる感じ。 帝国艦隊が発進する場面なんて、「どうだ、綺麗で格好良い画だろう」って自慢するために見せられてるような感じしかしない。 そんな尺があったらもっとエピソードを丁寧に描けよ、と。。 (^^;)
>Windさん
コメントありがとうございます!
返信が遅くなり申し訳ございません。
帝国艦隊のシーン、めちゃめちゃ長かったですよね!(笑)
ちょっとしたPV見せられてる感じでした。
言われるように、I.Gの製作技術をアピールしたのでしょうが、さすがの美しい出来栄えで、最終話に繋がるドキドキ感が最高潮になり、魅せ方としてはアリだと思いました。
エピソードの省略については、ノイエ版のやり方に多くの視聴者も馴染んだ頃合いではないでしょうか。
メリハリがないと逆に単調に感じるでしょうし、映像化、特に偉大な旧作や原作があるため銀英伝は特別難しいと思います(;´・ω・)
残すところあと1話です。最終話がどうなるのか楽しみですね。