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無限の住人-IMMORTAL-3話感想・考察・解説!槇絵が万次を見逃した理由【むげにん2019】

才あれど。その道を行くが幸いとは限らない。

その道を行かぬもまた……。

どうも! ロシアスキーです!

早くも無限の住人の第話が来ましたね。そう、もう三話なんですよ(一話と二話が同時配信の為)

今回もまぁ凄まじいインパクトではございましたが……。

ままま、語っていきましょうか。

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無限の住人 IMMORTAL 第3話 あらすじ

旅を続ける万次と凜の二人。二人の元に一人の女が姿を現す。

女の名は『乙橘 槇絵』。二人が追う逸刀流の天津 影久によって差し向けられた刺客であった。

槇絵の襲撃を軽々と返り討ちにする万次であったが、槇絵は再度万次の前に立ちはだかる。

初めて斬り結んだ時とは明らかに雰囲気の違う槇絵。対する万次はこの強き刺客を倒せるのか……。

ということで。今回は美しき女剣士の物語でございましたが。

いや~……ホントこの作品はバトルシーンや背景の描き方が上手いですね~。

思わず見ていて引き込まれちゃうんですよね~。

さてさて、では要点について語って参りましょう。

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乙橘 槇絵というキャラクターについて

今回のメインキャラにして敵役でもある『乙橘 槇絵』。

無限の住人 3話 槇絵

©沙村広明・講談社/「無限の住人-IMMORTAL-」製作委員会

本当に魅力的なキャラクターでございました。

ここでは槇絵についての考察などを語ってまいりたいと思います。

槇絵の経歴について

この作品……っていうよりは。時代劇やそれに準じる作品において。

当該エピソードでのゲストキャラクターについて、明確な描写が無いことはざらでございます。

なんと言いますか。余韻といいますか。想像の余地を残すとでもいいましょうか……。

そういう日本的な間というのは時代劇には欠かせないんですよね~。

まぁ後は多分テンポ重視という意味でも古くからそういった描写方法が取られてきたんでしょうけれども。

ここでは3話を通して読み解いた槇絵の経歴についてちょっと語っていきたいと思います。

まず槇絵の母は遊女ということでしたが……。分かるのはそれだけ。身請けされた人なのか。

それとも槇絵は店の中で生まれた子なのか。その辺りは不明ですね~。

で、槇絵は遊女の道を選ぶ前から剣術の才能があった、と。

しかし母親としては剣士になるよりも、いっそ遊女になった方がいいとアドバイスをしていた。

これに関しては恐らく槇絵が幼い頃の言葉なのではないか、と思えます。

女だてらに剣術に触れて疎まれない年齢、となると。幼少期に木の棒を持って、とかなのかなぁ、と思いますね。

江戸時代、ある程度の年齢の女性が剣を握る、というのはあまり好まれないのではないかと私は考えました。

そんな剣術の才能のあった槇絵ですが。結果として母の言葉に従ったかどうかは別として、遊女になることになりましたが……。

そんな槇絵を身請けしたのが、他でもない逸刀流の天津 影久。そう、凜の復讐相手で敵の大ボスでございました。

公式HPによれば、影久は槇絵こそただ一人。自分を倒せる実力の持ち主と認めたそうです。

身請けされた槇絵は影久の立場や目的を知りつつも芸妓としての仕事をしますが……。

影久としては自身の部下として剣の腕を奮ってほしく思っていたようですね。

ですが槇絵は影久の下で働くべきかどうか迷っていて……。

そこで、万次や凜と出会った、という感じでしょうか。

こうして文字にすると分かりますが、槇絵の人生もまぁなかなか波乱万丈って感じですねー。

もしも槇絵が男として生まれていたのならば……剣士として生きる道もあったのかもしれませんけれどもねー。

まぁそんなこんなで。槇絵は剣士としての才を持ちながら、遊女としての人生を選ぶことになった、と。

なんといいましょうかね……切なさと侘しさや寂しさの同居する見事なキャラクター造詣とエピソードであった、と思いますね……。

槇絵はなぜ万次を見逃したか

無限の住人 3話 寄り添い

©沙村広明・講談社/「無限の住人-IMMORTAL-」製作委員会

今回万次さん良い所無しやなぁ……w

さてさて、今回万次さんは槇絵に見事に負けてしまい、介錯を頼むほどに追い込まれました。

ですが槇絵は倒れ伏す万次とそれを庇う凜の姿を見て剣を振るうのを止め。

凜と会話した後に万次を見逃すことを選択しました。

これは何故なのか? ここではそれについて予想し、語りたいと思います。

これに関してはもう、最後の凜との会話。その凜の言葉が全てかと思われます。

影久に従うべきか否か。そこで迷っていた槇絵は凜に【復讐の正当性】について問いますが。

無限の住人 3話 対峙

©沙村広明・講談社/「無限の住人-IMMORTAL-」製作委員会

凜はそれに対し、これまでに重ねてきた迷いや思考も含めた答えを吐き出します。

大義名分を振りかざしに残虐な行為をするよりも。肉親の為に手を汚すほうが人間らしいと思う

その凜の覚悟、心構えの言葉こそが、迷っていた槇絵の心の霧を晴らす一助になったわけでございますね~。

このまま影久の元に下るよりも。母の生き様と教えに従うことこそ人間としての生き方として正しい。

……というよりは、槇絵の考える生き方により近かったということでしょうね。

その言葉を貰えたからこそ。槇絵は感謝の意も込めて、万次と凜を見逃し。

影久と離別することを選んだということですね。

正直この結末については驚きもありますねー。

実力では大きく万次を上回っていた槇絵ですが。やはり根の優しさがあったからこそ。

今回の結末へと繋がったということで……。いやぁ、万次と凜は命拾いする結果でございましたねー。

もしかすると、今後槇絵が万次と凜を助けるなんてこともあるのかなぁ……。

なんにせよ槇絵は今回の一話だけで退場するにはもったいないキャラではあると思うので。

今後の登場を期待しつつ、って感じですかね~……。

無限の住人 3話 一変

©沙村広明・講談社/「無限の住人-IMMORTAL-」製作委員会

(まったく関係ない話ですが、個人的にはショートカットのほうの槇絵が好みですw)

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浅草・深川・門前仲町

今回ちょっと名前の挙がった地名、浅草深川、そして門前仲町ですが。

実はこの三箇所は江戸時代から連綿と繋がる『花街』の有名な地名でございますね。

傾向としてなのですが……浅草は料亭も多く、健全な芸子・芸妓遊びの盛んな地域でございますね。

問題は深川と門前仲町なのですが。

これ私調べたんですけどね~。地方民の私には良く分からないっすw

まぁ要するに? 深川エリアの中に門前仲町があるってことでいいのかなぁ?

んで、そんな深川こそ花街の中でもかなり有名なエリアらしく。

何でも? 深川の芸者は辰巳芸者と呼ばれ、粋や張り・意気地が売りとされていたとか何とか。

その営業方針というか営業様式は吉原とは別であり、芸妓こそが上位でその下に娼妓を置いていたとされているのですが……。

まぁその。ちょっと大きな声では言えない書けないなのですが。深川ではオトナなお遊びも盛んだったってことらしいです。

なお門前仲町は傾向として1990年に料亭5軒をはじめとして賑わっていたそうなのですが。

平成の初期には残念ながら歴史から姿を消すことになりました……。

が、昨今復活の為に様々な動きがあるとのお話。

もしも興味がある方は、行ってみるのもいいかもしれないですね。

ただまぁ、料亭、なんていうしっかりとした看板のあるお店は当然お足もかかりますので。

行くのでしたら、それなりに懐暖かい時に行くことをオススメしますよ~。

私も色々と遊んでいる身ですが。懐事情は余裕があった方が遊びにも集中できますからねw

万次の弱点?

今回槇絵との戦いで万次が気になることを口にしておりましたね。

それこそ万次を倒す数少ない方法であると思われる……『不タヒの破り方』なのですが。

万次本人曰く。タヒに難い体ではある物の……『首を落とせば倒せる』という話なのですが。

これは本当のことなのか。あるいは万次の仕掛けたブラフだったのか。

これについてちょっと考えたいと思います。

さて結論から言いますと、私は万次の言葉にウソは無いと思います。

というのも、首を落とされるということは『肉体の行動制御や思考をつかさどる脳が胴体と分離する』ということ。

そうなると流石の万次の肉体も不タヒを発動できないのではないかと思うんですよねー。

これに関しては、正直な所血仙蟲の特性などが分からないと断言まではできないのですが。

でも普通に考えれば、流石に首を斬られれば不タヒも維持できないような気がするんですよね。

幾らなんでも。さすがに……ね? 万次も自分自身で『タヒに難いだけだ』とは言っているわけですし……。

ただ逆に言えば首を斬られない限りはタヒなないってことの証左でもあるってことでしょうけれども。

もしかしたら、他にも万次を倒す方法っていうのはあるのかもしれませんが。

なんにせよ、万次が文字通りの完全無欠の不タヒの強者ではない、というのが明らかになったのは大きいですねー。

もしこの弱点に感づいた敵がいたら、真っ先に首を狙ってくるでしょうから。

今後の万次の戦いの行く末は要注目でしょうね!

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無限の住人 IMMORTAL 第3話 感想

さてそんな第3話の個人的感想なのですが。

いや~……ほんと上手いなぁ、魅せ方が。

映像もそうなんですけど、シナリオがまたイイんすわ……。

キャラの魅せ方が上手い上に、性急さとかを感じさせないんですよね。

正に時代劇の王道といわんばかりに、キッチリ1話で〆てくる。

それがまた本当に面白さをそこなわないんですよね~。

後は個人的には凜ちゃんが可愛すぎるw

無限の住人 3話 凜

©沙村広明・講談社/「無限の住人-IMMORTAL-」製作委員会

子供扱いされてるけれども、ちょっと背伸びしたりしてるところが非常に可愛いですねー。

しかしまぁ今回見てて思ったけど。万次さんの実力については考え方を改めるしかないですね。

すげぇ強いんだけど超人的な強さではなくってとにかくその不タヒの力も使って勝ってきた』って人なんだろうなぁ……。

実際2話でハゲの槍使いと戦ってた時は、部下たち相手には遅れはとってなかったもんなぁ……。

まぁなんだ。がんばれ万次さん。今後はもっと強敵が出てくると思うぞ!

ただ逆に言うと万次さんがあまりにも強すぎないからこそ、適度に緊張感を持って見れるんですよね。

私そういうの大好きですわ。っていうか昨今の主人公チート系はホント見てて面白みがないんだよなぁ……。

安心感ってのは退屈さに繋がりますからね。

さてさて、今回はこんな所で。何でも、次回は公式HPによると凜ちゃんが影久と遭遇するみたいですよ!?

これは目が離せませんね!

無限の住人-IMMORTAL-感想・考察・解説記事まとめ【アニメ無限の住人2019年版】
「無限の住人-IMMORTAL-」の感想・考察・解説記事を毎話更新していきます。 ...

以上、ロシアスキーでした! 次回もどうぞよろしくお願いいたします!

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コメント

  1. より:

    万次って「鬼滅の刃」の鬼みたいな存在だね

    • rosiasuki より:

      とさん

      コメントありがとうございます。

      実は私、鬼滅読んでないんですよ……あ、痛い痛い。石を投げないでw

      で、鬼滅の鬼について調べたのですが。なるほどなるほど、似ているかもしれませんね。

      これは古今東西、物語において『望まぬ不タヒ』を手に入れた者の悲哀というものが好まれたテーマであることに起因していると思います。

      それこそ八百比丘尼しかり、ステンノとエウリュアレしかり、ケイロンしかり。

      人類史においては古くから『不タヒ』とはある種の野望として切っても切れぬ存在であり。

      その神秘性から物語の主軸、あるいは物語を動かすファクターとして重宝されてきた、ということですね~。

      そして物語が多様化する中で、単なる不タヒ者。吸血鬼などの能力としてではなく。

      不タヒであるが故の悲しみなども語られたりするようになって来た、と……。

      それにしても、鬼滅……う~ん。売れてる作品ってあんまり好きじゃないんですよねぇ。

      だからどうしても見る気が……ナハハ(そういうところがダメヲタクなんだぞテメー)

  2. てけり・り より:

    過去よ、再び……。
    なーんてね。w
    「今昔物語集」の頃から(十二世紀頃)、男より強い女性の話は残ってますね(相撲人大井光遠が妹の強力の語 巻第二十三第二十四話)。

    まあ、私はこの頃のオムニバス方式で物語が進む方が好きです。

    影久は、本気で槇絵のことを愛していた(うん、ここは断言だなぁ)。
    おそらくねえ、槇絵は影久の初恋の人だと思う。思うが上手く行か無い。
    マイナスのネジをプラスドライバーで廻す。そんな相性の悪さを感じるんだよね。

    江戸遊郭についてちょっと。
    江戸遊郭で幕府公認は吉原ただ一つしかない(大阪が新町、京都が島原、長崎が丸山)。と言うか、風紀を守る為、幕府が吉原を作った。
    残る全ての岡場所、四宿は非公認。つまり、違法営業ですな。ただ、幕府が取り締まりをしない(訳では無い)だけ、黙認してる(原作者も勘違いしてるのか、岡場所を幕府公認と思っている節あり)。
    とにかく、寺や神社、宿場など人が集まり、にぎわう処は自然と色を売る人も集まり繁盛するんですな。
    とは言え、幕府も黙認しつつ、ほったらかし、ではなく、時折、取り締まりをする。
    幕府、風呂屋遊女禁止、影間禁止→風呂屋、違法営業。→幕府、湯屋二百件取り潰し。湯女(ゆな、私娼)は吉原に送られる。→湯屋がダメなら茶屋で違法営業。茶屋女が発生。→幕府、茶屋女禁止!。茶屋七十四軒、茶屋女五百十二人を吉原に移す。→今度は、女踊子で違法営業。→幕府、もう、禁止じゃ!。取り締まりだ!。→なんか、表現が曖昧。このまま(違法)営業したれ。

    チョットじゃね~。w
    う~ん、長い。もし、読んでもらえたなら、お疲れ様です。
    まあ、こんな事が百年チョットの間で起きました。
    で、深川に関してですが、1753年に踊子が百五人捕まっていますね。(吉原へ)
    1751年刊の「栄花遊二代男」によると、「三味線のは枕付き、踊るのは座敷だけ」
    ともあるから、この頃には、芸子と遊女の区別はついていたと思われる。(後に女芸者、あらわる。)
    ちなみに、槇絵が扮装していたのは夜鷹ですね。二八の夜鳴き蕎麦は「一交、二十八文の値の夜鷹(とその客)」を相手に商売してたからとも言われてるいます。(蕎麦の値段は落語だと十六文だね。)
    ちなみに、吉原だと一切り(長~い、お線香。一本十五分から三十分で燃え尽きる。その間の時間)五十文、一交のみ。
    なので、安さが岡場所の売り。人気もあった。

    う~ん、ウンチク語ちゃった。御免なさいね。
    私自身も吉原ものを二、三冊読んだ程度の半可通です。
    で、ここらでボロが出ない内に、
    御別れで、ありんす。

    • rosiasuki より:

      てけり・りさん

      コメント、ありがとうございますー。

      おぉ~、お詳しいですねー。
      自分は、ちょっとだけ聞きかじったくらいのレベルなので。
      こういうウンチク、勉強になります~。
      そも自分はそっち方面は実践勉強型なので……って、こりゃ余計なことかなw

      ま、古くからこういう流れっていうか。
      時代の移り変わりってのは繰り返しですよねー。
      いたちごっこ、もぐらたたき。
      でもまぁ、だからこそ人の営みにその仕事の影があって。
      それがまた発展していくのが面白いのかもですけれどもねw