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どうも、BANANA FISH担当の汐川です。
いや、もうガン泣きで……いや私の悲しみや辛さなんてアッシュとは比べ物にならないんですよ!!!!分かってるんですけど!!!!とりあえず私にできたことはひたすら嗚咽漏らしながら号泣することだけでした……。
さて、今回も気になった点について考えてみようと思います!
スポンサーリンクエイブリーと兄の違いとは
同じ研究者でありながら、バナナフィッシュの研究から手を引いた兄と、ますますのめり込んだ弟。
偶然の産物とはいえ、バナナフィッシュという恐ろしい劇薬を作り出してしまった時点で……というか、“偶然”生み出してしまったものだからこそ、一体何がどんなふうに作用してこんな効果をもたらすのか?その効果のためにはどんな条件が必要なのか?とか、解き明かしたいことばかりなんですよね。
研究者という立場の人たちって、どんな分野においてもその道を極めんとする人のことを指すし、実際そのものに対してのめり込んで、それこそ昼夜も忘れてそのことばかり考えている……と個人的には思っています。
まだ分かっていないことを研究して明らかにするっていうのは、まず初めに並べられた情報や知識を、最初に発見した人よりも詳しく知らなくちゃ無理だと思うんですよね。
前提条件とかになりえることを理解していなければ、その先を想像することも、「これはこうだから、こうなるはずだ」っていうような具体的な道筋をつけることも到底できないじゃないですか……?
バナナフィッシュという未知の薬の謎を解き明かすことには、兄弟どちらともにも強く関心があったと思います。
ですが、二人の道は分かれました。
そこには兄と弟の性格の違いが、大きく関わっているんじゃないか?と思ったので、私なりに考えたことをまとめてみました。
兄・アレクシスの性格
本人も「私は科学者だ」と言っていたので、バナナフィッシュについて詳しく分析してすべてを解き明かしたい……という気持ちはあったはずです。
現に隠し部屋まで作ってあったわけですしね。
でも、アレクシスはバナナフィッシュの危険性を理解しているから、外部に漏らしてはいけないということも分かっていた。
ただ、弟のエイブリーについて、アレクシスは分かっていなかったんだと思います。
アレクシスは研究者だからバナナフィッシュを葬り去ることまではできなかったけど、その一方で「これは危険だ。だから隠さなくてはいけない」ということも分かっていたわけですよね。
でも、弟がそれを利用してディノのような人間と繋がったり、バナナフィッシュの完成を“偉業”と言い切ってしまうほど、どんな方法を使ってでも誰かに対して優位に立ちたいと思う感情を抱いている人間だっていうのが分からなかった。
これが弟が暴走してしまうことを考えられなかった理由の一つでもあるのかなと。
アレクシスはたまたまバナナフィッシュを作り出してしまっただけで、普通の人間だと思うし、慎重なタイプだとも思います。
弟・エイブリーの性格
「アイツらが僕をバカにしやがった!」というセリフがあったように、エイブリーはイジられやすいポジションにいた人物だったんでしょう。
そして面と向かって自分を軽く扱う人たちに抵抗することはできず、でもだからこそ「いつか絶対に見返してやる」っていう気持ちをどんどん溜めていったんだと思われます。
その“いつか”が、バナナフィッシュを生み出したことで訪れてしまった。
兄に対する「アンタはビビって手を引いた」っていうセリフも、人よりも自分は優れているっていうような感覚からきてるんじゃないでしょうか。
仕返しとして自分を軽く扱った人物にバナナフィッシュを投与して、今までの鬱屈した思いを晴らすことに成功してしまったので、余計に自分は本当は見下されるような存在じゃないし、むしろ特別な人間なんだっていう思い込みが加速して“バナナフィッシュ”に対する執着心も大きくなっていって現在……というような気がします。
グリフのことは良いやつだったと言いながら、自分のしでかしたことが発覚するのを恐れた結果、結局始末することを選んだ。
この辺りが、兄のアレクシスとは決定的に違うと言えるところじゃないかな?と思います。
兄は普通と言いましたが、弟・エイブリーも特殊な人物だとは思いませんけども。
置かれている状況が生み出した感情や、それによる行動としては考えられないことではないので。
ただ、そこで自制できるかどうかという点では、エイブリーには人間的な弱点がある、と考えられるかなと。
スポンサーリンク似ているようで似てないアッシュとユエルン
まったく正反対な二人といえば、この作品においてはやっぱりアッシュと奥村少年ですよね。
▼放送前記事でこんなことを書きました
これはとても分かりやすい対比ですが、アッシュと月龍(ユエルン)を比べるとすごく……闇が深い……と思いまして。
アッシュと奥村少年の対比については、育った環境がまるっきり違う二人が友情を築いている……っていうのがまずありますし、自分の知らない世界というのには、誰でも興味はあると思いませんか?
もちろん、おもしろそうだな!っていうポジティブなものだけじゃなくて、怖いなとか絶対嫌だ!とかっていうネガティブな思いも「きっと〇〇だから怖い」「〇〇なはずだから絶対に嫌だ」みたいな想像があってこその感想だと思うので、方向性はともかくも、結局は“興味”は持っているんじゃないかな?っていう。
アッシュと奥村少年の間には、こうしたお互いに対する「きっとこういう人間なんだろうな」っていう想像から持った興味が、苦しい状況で一緒に過ごしてきたことで「こういう人間なんだ」って現実に知っていくことになりましたよね。
それはお互いの違いがハッキリもしたし、その分だけ相手に対する憧れや眩しさみたいなものも抱き合ったとも思うんです。
だからこそ、この二人を並べると面白いっていう。
じゃあアッシュとユエルンはどうなのか?って話になるんですが……彼らもまるっきり違うと言っていいと思うんですよね。
どちらも苦しい過去を持っていることは変わりない。
でも、アッシュはそこから自分の力で這い上がってきたし、生き抜くために生きてきたって感じがします。
対してユエルンは、一族に思い知らせてやるって恨みを抱えつつも、兄たちの命令には従っていますよね。
兄さんたちに逆らっても意味がないってなことも言っていたので、過去に反抗したことはあったのかもしれないですが、結局大人しくすることを選んだ。
ただ前回の「共に滅ぶまで」というセリフからも抱いた感想ですが、逆らっても意味はないのなら、きっと一族に対する恨みを晴らしてやったとしても意味はないんじゃないかと思います。
▼前回記事
それは、恨みを晴らしたところで、ユエルン自身のその先がイメージできない・分からないからなんじゃないか?っていう考えからです。
アッシュは味わった苦痛や屈辱をバネに這い上がってみせたけど、ユエルンにはそれを実現することができない・できると思っていないのなら、ユエルンにとってアッシュは“似てはいるけど同じではない”存在と捉えられます。
二人は同じ世界にいながらも、置かれた立場は正反対と言ってもいいのではないでしょうか?
自分の力でバッドボーイズたちのボスにまで成り上がったアッシュと、一族によって母をコ口され、その後には都合よく使われてしまう立場に置かれてしまったユエルン。
まったく違う世界に身を置いていたアッシュと奥村少年の違いは、そこだけで明らかですが、同じ世界にいながらも立場は正反対と言えるアッシュとユエルンの関係性も面白いんじゃないかと思います。
なので、ユエルンがアッシュを認める発言というのは、そこに憧れや羨ましさもあるのかな?と感じますね。
アッシュの動きがユエルンに“希望”も与えているのなら、それは尚更じゃないですかね?どうでしょうか。
スポンサーリンクBANANA FISH9話感想
何回観ても涙止まらなくて、なかなか記事も書き進められませんでした……。
ショーター役の古川さんの演技がまた……( ; ; )
目に光が戻った時、すごく苦しかった……。
ショーターの「苦しい」っていうシーンなんかはもう、これ以上見たくない!!!!とまで思ってしまうほど胸にくるものがありました。
オーサー役の細谷さんの最後の笑い方も、ものすんごくオーサー嫌なヤツだな!って思う嫌な感じで最高でしたね……まんまとほんとオーサーお前ってやつは~~!!!!ってなっています。
そして、チャイニーズのグループが登場しました!
一応“ボス”を立てはしたけど、自分たちのボスはショーターだっていうところが観るたびにどんどん辛くなってきていますが、ショーターをボスとして尊敬してたチャイニーズたちとアッシュのグループのバッドボーイズたちが活躍してくれたなら……と思います。
ただもうこの作品についてはこっちの精神えぐってくるっていうのを学んできたので、また誰か犠牲になるんじゃないかと思うと、もうこれ以上アッシュたちを追い詰めないためにも何もしないでくれ……とも思っちゃうから辛いです。
今回もう「辛い」ばっか言ってますが、この感覚は私だけじゃないと思いたいです……。
次週については、登場した新勢力(?)のバッドボーイズたちの動きが気になるところですね。
アッシュたちの方はどう考えても暗いパートだろうし、少しでも反撃の可能性があるっていう光を見たい……。
それではまた、10話の記事でお会いしましょう~!汐川でした~~。
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