美しくもはかない少女の物語『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。
第3話となります今回は、ドールを目指す少女たちが集う養成所が舞台で、ホッジンズ社長ら職場のみんなとは少し距離を置いた場所。
そこでヒロインのヴァイオレットが何を感じたのかを考えるのはもちろんのこと、その周囲の登場人物たちの気持ちや行動の変化にも着目し、本作への思いを今回もしっかり綴らせていただければと思います。♬
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第3話を振り返る上で、絶対に抜けちゃいけないのが少女・ルクリア。
戦争で両親をなくした苦難を乗り越え、傷ついた兄を健気に守る心やさしい少女でしたね。
両親が貿易商の仕事をしていたことや、遺影とも呼べる家族写真を見る限り、戦前は比較的裕福な家庭に育っていたのかなと思います。
ただ、どんな幸せな家庭であっても壊し得るのが戦争の怖いところ。
両親が残してくれた貯蓄があるのかそれとも国から援助金が出ているのか、生活そのものはなんとか一定の水準は保てているようでしたが、大きな傷跡を残してしまいましたね。
物語が進むにつれて、兄妹の絆の大きさや兄を思うルクリアのやさしさはわかりましたが、ちょっと気になったのがなぜ彼女がドールを目指していたのかということ。
彼女が明らかになっていくのに相反し、彼女の目標そのものは明言されてなかったように思います。
そこで自分なりに予想してみたのですが、もしかしたら “兄にうまく言えない感謝の気持ちの伝え方”を学ぶためとかかなと。
「良きドールとは言葉の中から伝えたい本当の心をすくい上げること」と言ってた教官の言葉の通り、人の気持ちを理解してそれを言葉で綴る術、これをこの養成所で学びにきたのかもしれませんね。
他には、自身と同じく戦争で家族を失った人たちが思いを手紙で形に残す仕事に就きたい、そんなやさしい夢を抱いていることも考えられますね。
スポンサーリンク仲良しさんたちです
喧嘩するほど仲が良いとはよく言ったのもので。
なんだかんだお茶しちゃっているお二人さんの仲がいいのはもちろん、遅くまで会社に残っていたのは、ヴァイオレットを心配して待っていたからなのかもしれませんね。
ホッジンズ中佐とベネディクトが旧知の仲なのは前回まで出ていましたが、創業メンバーってことでここにカトレア姐さん加えた3人はかなり付き合いの長い様子。
そんな3人が会社を結成した秘話なんかも、今後のストーリーの中で明らかになっていってくれると面白いですね。♬
あと何気に今回のストーリーの潤滑油的な存在感を放っていたのがローダンセ教官 。
厳しくも人の心の本質を見抜くことができる、素晴らしい先生でした。
おそらく今回だけの登場になると思うのですが、今後もヴァイオレットが仕事で悩んだ時に寄り添う、良き理解者としての再出演してほしいですね。
さて、ここでちょっと余談なのですが、個人的に教官と聞くと真っ先に頭に浮かぶのが『進撃の巨人』のキースさん。
今年の7月から放送予定の第3期のTV放送や新しいゲーム『進撃の巨人2』など、こちらもとても息の長い作品でまたあの世界観を楽しめる日が待ち遠しいなと、今書きながら感じたことを綴らせていただきました。笑
スポンサーリンクヴァイオレット・エヴァーガーデン 第3話感想
ドールとしての仕事、そして“愛してる”の本当の意味にまた一歩近付いた。ヴァイオレット。
いよいよ次回は、職場に実際に立ち、代筆の仕事を請け負うのではないしょうか。
恋人に向けてや、家族への思いについての手紙はこれまでの仕事で取り上げましたし、今度は友情をテーマにした手紙についてのストーリーとか見てみたいかも。♬
また、今回の最初と最後にルクリアの言葉で語られていたように、ヴァイオレットだけではなくその相談者の視点から物語が展開していくのも、いろんな人の感情が伝わってきて面白いですね。
期待にそぐわぬ良作の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を、今度は見ていて泣いてしまわぬようあらかじめ『ポプテピピック』を見て心を落ち着かせる準備をしてから視聴したいと、私はこっそり決意しています。
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