こんにちは、哲太です。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』━━ついに最終回を迎えてしまいましたね。
春アニメの告知も続々と届いている中、“気持ちを新たに”っていうのも良いですが、放送を終えた作品の軌跡に心を寄せるのもオツなもの。
この記事を読んでくださった方々にとって、本作の良い振り返りの機会となれるよう最後までしっかりと書いていきたい思います。
スポンサーリンク失われた義手に込められた思いとは
13話の冒頭、過激派との最後の戦いが描かれていましたね。
銃撃を受け、さらに爆弾を除去する中で壊れしまったヴァイオレットの義手。
本作を通し、この彼女の“義手”は単に腕としての役割だけではなく大きなテーマ性を持っていたと思います。
もともと少佐のもとで言葉や字に関する知識を持っていヴァイオレットにとって、ドールに必要なスペックは申し分なし。
ただ感情の表現の仕方が分からなかった彼女は、手を止めることはないけど結果的に相手の意図を読み取れていなかったことがしばしばありました。
それからドールの養成学校や仕事で様々な出会いを経験し、素敵な手紙を書くことで“ある意味”人の命を救ってきた彼女のその両腕が、この最終回で再び戦うことで皆の窮地を救いました。
その過程で義手が壊れてしまったのは、この腕を戦いに使うことはこれで終わり、そして今後は新しい腕とともに手紙を書くことでたくさんの命を救っていく━━という意味合いが込められているのかもなぁと、個人的には感じた次第です。
義手とはいえ壊れたらかなり痛いはずですから、少なくとも自分のことを顧みずに誰かの命を救おうとするヴァイオレットの“必死な感情”が、そこにはありましたね。
スポンサーリンク大佐の目線でも彼女を語る
依頼者の目線からヴァイオレットへに対する印象を綴るのが、本作のひとつのセオリー。
最終回でもそれは貫かれており、最後は大佐からの言葉で語られていました。
最初わたしは、このシーンでの大佐の言葉の中にあった“道具”というキーワードについて考察をと考えました。
しかし、より心に響いたのが母親の言葉の中にありまして、それが「心の中でずっとギルベルトが生きている」というセリフ。
内容そのものは聞き覚えのある印象もあるのですが、本作だとまた一層深みが増すように感じています。
というのも、第10話にて未来の娘のために手紙を書いた母親の姿がありましたね。
また、第11話では残された人たちに向けた手紙もありました。
届かぬ手紙を送る航空祭
戦争が終焉を迎え、届かぬ手紙を運び届けるために開催された航空祭。
ヴァイオレットの手紙の宛先はもちろん、ギルベルト少佐。
これまでの登場人物が全員集合、というわけではありませんでしたが、大佐への思いが語られる中で彼女が仕事の中で訪れた場所がフ描かれていました。
いま目の前にあるものだけに注目するのではなく、形を持たない記憶も取り上げていく、実に本作らしい締め方だったと改めて感動しました。
欲を言えば、個人的に大好きだったカトレアとアイリスの活躍がもっと見たかった。笑
スポンサーリンクヴァイオレット・エヴァーガーデン 感想
全13話を持ってテレビ放送は終了。
しかし、最後には『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の新作アニメーション制作の告知がありましたね。
こちらが、2期のTV放送になるのか、それとも映画化になるのか、それともまた違うかたちになるのか━━詳細はまだわかりませんが、完全新作で届けられることが公式サイトにて告げられています。また、Blu-ray&DVDの4巻に、番外編となる“Extra Episode”の収録も決定。
大きな区切りを迎えた本作ではありますが、まだヴァイオレットのお話を見ることができそうでとてもホッとしています。
ただこちらの感想考察ブログは今回で書き終えたかたちに。
今後もヴァイオレットたちの行く末を共に見届けられれば幸いです。
末筆ではございますが、これまでお付き合いくださりまして本当にありがとうございました。
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