こんばんは。眼鏡は顔の一部じゃない、全部だ! 雨琴と申します。『約束のネバーランド』2期を担当させていただいております。
※コメント欄でのネタバレも厳禁でお願いします!
前回は農園を脱走したあとのお話ということで、森の中での逃走劇が描かれました。
ウィリアム・ミネルヴァに由来するガイドブックや地図端末の存在も明かされ追い風ムードだったエマたち。
そこに追手の鬼が現れ絶体絶命というところで彼らを救ってくれた頭巾の二人は鬼でした。
今回は初めてもたらされた鬼からの情報の存在が大きいですね。加えて外の世界で生きていくことに欠かせない成長をエマが遂げたことも特筆に値します。
早速気づいたことや感じたこと、思ったこと考えたことをふり返っていこうと思います。
農園の外の情報
シスタークローネやママからもたらされていたハウスの外の情報もありましたが、今度はさらにその外側の情報を手に入れることになりました。
・農園の外で人間を見かけることはほぼないということ
・この星は地球であり西暦2046年であること
・1000年前に人間と鬼は世界を棲み分ける約束をしたこと
まず鬼の信仰については前回の記事の予想が当たらずとも遠からず。
食事の前の祈りの文言からしても、ムジカとソンジュが二人で勝手にやっている信仰ではなく、他にも信者が存在する可能性もありますね。
農園の外で見かける人間がいないという情報は、鬼と対等な人間がいるというクローネの情報と食い違いますが。
農園内でハウスの外、つまりグランマなどが居住したりママ候補を訓練したりする管理区域に対等な人間がいたというだけのことと考察します。
1000年前に約束を交わした地球という話については、真偽は保留にするにせよ、ソンジュたちはそう言い伝えられる中で育ってきたのだろうと理解しています。
ただここへ来て作品タイトルでもある「約束」が重要な意味を持ってたち現れてきましたね。
鬼のいない人間の世界に行くことが可能なのか。なぜ行ってはならないと言い伝えられているのか。
ハウス内の文明レベルを考慮しても、人間の世界の品物や書籍などがハウスのために輸入されていたのではないかとも思えます。
また、ウィリアム・ミネルヴァ氏がムジカたちのような人間に友好的な鬼である可能性もありますね。
狩りを教えて
エマは単身、ソンジュに帯同し狩りを教わりました。狩りと一言で言えば簡単ですが、動物を獲って葬って食べるまでの方法です。
実際の菜食主義者やブレサリアンの方の中には、果物だけを摂取してそれで不足する栄養素は胎内で合成して生活されている方もいると聞いたことがりますが。
一朝一夕に子供たち全員がそういう体質になるか。脂質や動物性タンパク質を摂取するためには肉食は必要でしょう。
食べられたくなくて逃げてきた自らが、生きるためには動物を狩らなければならない。ひょっとしたらそれも何千年も前に誰かが決めた約束なのかもしれませんね。
印象的だった白から赤に変わる花もグプナという吸血植物だということがわかりました。
狩りはなるべく苦痛を与えず鮮度の高いうちに血抜きを行わないと味も損ねるそうです。
コニーの胸に咲いたグプナを想起するエマに、ソンジュはやさしい言葉をかけます。
もちろんソンジュはその場に居合わせたわけではないので、端的に言って気休めかもしれませんが。
自然、指を折り、手を重ねて獲物に祈ったエマの気が休まるのなら気休めで構わないのだと思います。
なぜ人は祈るのかということを考えさせられました。
約束のネバーランド2期2話感想
前回のアイテム周りに続き、世界観の設定が大幅に明かされて舞台がクリアに見えてきた気がします。
その中で家族として不満をぶつけあったり頼りにしあったり、結束が固まる中で、エマが一人で狩りを習うことにしたのは余計な秘密を抱えることにならないか心配です。
約束や秘密と対置して裏切りや誤解が渦巻くのがこの手のお話ですからね。
食物連鎖を生きることは狩ることだと捉えて扱った作品だと『仮面ライダーアマゾンズ』の劇場版を連想しますが。
スタート地点が農場からの脱走な分、お話の広がり方にシズル感があって楽しいです。
前回までのふり返りはこちらから
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