こんばんは。眼鏡は顔の一部じゃない、全部だ! ライターの雨琴です。『約束のネバーランド』2期を担当しております。
※コメント欄でのネタバレも厳禁でお願いします!
前回はノーマンとの交渉の結果、ジャケツの少女と思しきムジカを5日以内に連れてくるという交換条件で、鬼の絶滅計画をストップさせたわけですが。
ノーマンがラムダにいた頃の回想から始まり、後半にかかる急展開。新たにわかった情報を整理しつつ、
エマやノーマンの選択について思うところを書いていけたら思います。
それでは気づいたこと感じたこと思ったこと考えたことをふり返っていきましょう。
ノーマンの吐血の原因はラムダでの投薬!?
出荷されたノーマンがイザベラに連れて行かれた先には、ピーター・ラートリーという大人の男性がいました。
この場面だけ見れば、フィクションで描かれる養父と対面する当たり障りない場面ですね。
ピーターはラムダで要職についている人物で、「食用児を支配する」という野心もあったようですが、ノーマンたちのラムダ脱走時どうなったか描かれてはいません。
ジェームズ・ラートリーなる人物が門番だったということも台詞から知ることができたので、素朴に推測するならば、
ジェームズの息子か弟がピーターで、ピーターはラムダ計画という謎の計画によって門番のポジションを狙っていたということでしょうか。
ノーマンの台詞から察するに、門番は警戒すべき相手とされているようなのでピーターも生存している可能性が高いのではないでしょうか。
ノーマンはテストを受けさせられる以外は変わった実験を受けている描写はないので、食事のたびに飲んでいた薬が吐血の原因なのでしょう。
実験動物扱いとはいえ、グレイスフィールド始まって以来の天才児をいたずらに傷つけるとは思えないので、その薬を飲み続けないと生命維持できなくなるような、脱走の意思を挫くための薬だったのではないかと予想します。
それ故にノーマンの「エマたちが安心して暮らせる世界を」という台詞につながるのでしょう。
計画を実行してノーマンの思うこと
エマたちが鬼の町を離れている間にすべてを終わらせる。ノーマンは5日の猶予を守らず計画を実行しました。
鬼の退化にまつわるエトセトラは控えめに言ってヘルピクチャーですね。家族同士で食い合っているというのもむごいです。
以前登場した盲目の鬼が「エマ」を探して現れます。我々の知ってるエマのことかと思いきや、彼の孫も同じ名前だったというのはニクい仕掛けです。
ノーマンにとっても虚を突かれたということか。名前だけとはいえ二人のエマを重ねてしまう。
盲目の鬼と一緒じゃなきゃイヤだと泣きすがる姿は、あの日自分に泣すがったエマの似姿であるし。
自己犠牲によってエマを守ろうとする盲目の鬼も、ノーマン自身の似姿になっています。
神にも悪魔にもなる意志を固めました。ラムダの仲間から神と呼ばれ、鬼にとっての悪魔になる。
この日を迎えるまでに鬼も人間も犠牲にしてきた。それがどういうことかわかっていたはずなのに。
現れたエマの目に、ノーマンは頼りない少年の姿で映ります。
天才児でもどうしていいかわからないときや、心細くてしょうがなくなることだってあるよね。
エマの選択について思うこと
エマはノーマンの鬼を絶滅させる計画に反対する選択をしました。
ノーマンの情報から推察すると人間の形をしている鬼はジャケツ関係者以外は、なんらかの形で人間を食べているわけですが。
鬼にも家族がいて生活の営みがあるという面では人間と変わらない。加えて食べられたくはない。
食べられたくないし食べさせたくないのであれば、食べられないようにするしかないのだけど、鬼の営みを守るために人の脳みそが不可欠となると解決不能ですね。
人間を食べなければゆるやかに退化して結局全滅するのではないでしょうか。
とはいえゆるやかにというところがポイントで、自分の手を汚したくないというのは理解できるところです。
お刺身は食べるけれど釣った魚を〆るのには抵抗あるし、魚ならともかく牛豚鶏だったらとか。
今も誰かに担ってもらっているとはいえいざ自分でやれないから職業としてお願いしているという面もあります。
海外には魚や甲殻類なんかも痛覚の有無で刺し身にしていいかどうか法律で決まっているところもあるそうです。
結局ノーマンも友達(と同じ名前)の鬼は手にかけられなかった。というのは後出しじゃんけんですが。
とどのつまり、どこに線引してどこからを見捨てるかという話になってしまう。神聖かまってちゃんのデビューアルバムタイトルみたいな。
それでもやるのかやらないのか。やると決めて、やれんのか。エマはやれないと思ったし、やらない方が”後悔しない未来”になると思ったのでしょう。
私はその選択をとても正直だし賢いと思いました。
約束のネバーランド2期8話感想
盲目の鬼が退化しなかったこと。その血を飲んだ孫の退化が止まったことを鑑みるに、ジャケツの話は本当のようです。
ということはノーマンの計画をきちんと実行しても、鬼の王や貴族には退化の薬が効かないということなのでしょうか。
とりあえずムジカに被害が出なさそうなのは良かったです。ムジカもずっと仮面つけてるし、もうあの仮面を眼鏡とみなしてムジカに推し変しても良いのでは!?
ギルダの出番がもう少し欲しいけど、それどころではない今日このごろです。
『約束のネバーランド』シリーズのふり返りはこちら
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