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約束のネバーランド2期9話感想・考察・解説!ヴィルクが伝えたかったこと【約ネバ】

こんばんは。眼鏡は顔の一部じゃない、全部だ! ライターの雨琴です。『約束のネバーランド』2期を担当しております。

原作未読者によるネタバレなし初見考察です。原作ファンの方は初見勢の考察にニヤニヤしながら読んで頂ければと思います。

※コメント欄でのネタバレも厳禁でお願いします!

前回は交渉により得た5日の猶予でムジカを捜索するエマたちと、それを反故にして計画を実行に移すノーマンたち。

盲目の鬼ヴィルクの孫に刃を向ける中、自分の本心に気づいてしまい途方に暮れるノーマン。そこへ駆けつけるエマという、息つく間もない展開でした。

今回は計画の顛末であり、ラストへの布石でしょうか。話数も残り少ない予感なので今クールで語り切る算段なのでしょう。

ピーターやイザベラの暗躍も描かれ、一筋縄ではいかない気がしますが。

エマたちにとって”後悔しない未来”を作ることができるのか、注目していきたいです。

それでは毎度、気づいたこと感じたこと思ったこと考えたことをふり返っていこうと思います。

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ノーマンの本心「一緒に生きたい」

「神にも悪魔にも」と覚悟を決めたはずなのに、他者を害することの痛みや恐怖から逃れられなかった。

ノーマンはエマの言う通りやさしい子だった。「守ってくれなくていい。一緒にもがいて、笑って、一緒に大人になろう」というのがストレートに刺さる台詞だったと思います。

投薬で長くは生きられない事実があるからこそ、そして以前一人出荷されたノーマンだからこそ、「一緒に生きたい」という台詞は思っても言えなかっただろうな、と。

本心と向き合ったことで「鬼への復讐」ではなく「家族を救うこと」を目的として再設定できました。

バーバラやザジといったラムダの仲間たちも「復讐よりボスのほうが大事」と理解を示してくれたところからも、

ノーマンが無理をしてやりたくないことをしていたのは伝わっていたのかもしれませんね。

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全農園をラムダ型へ

ピーター・ラートリーの生存は予想の範囲内でしたが、ラムダの研究データも問題なく使えているようですね。

イザベラがいつのまにかグランマになっていることにも驚きました。以前鬼と交渉していた条件がグランマになることだったのでしょうか。

これまでの農園のようにのびのび育てて良質な食用児を育てるのはハイコストハイリスクということで、薬品で強制的に脳を発達させるラムダ型農園に切り替えていくようです。

無線機の有無から傍受されていることを前提にして、フィルたちの出荷情報でエマたちをおびき寄せる。

イザベラらしい抜け目のなさと言えそうです。

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盲目の鬼、ヴィルクの正体

盲目の鬼ヴィルクは700年前ムジカに血を分けられたものたちの生き残りでした

ヴィルク自身は原初信仰を持っているのかどうかわかりませんが、ジャケツの生き残りであることを露見させないために人を食べてきたことを述懐します。

食べる必要のない肉を食べたこともあるかも知れないと語るヴィルクのあり方は正直で、我々の似姿でもあります。

生きるための最低限とは言えないくらい、我々も普段から豊かな食生活を送っていると存じます。

ヴィルクは、退化する鬼を救えたのに見て見ぬふりをしたとも語っていました。

日常の中で自分が加害者であったり暗黙のうちに加害者に加担してしまったりすることを自覚するのは怖いことであります。

生命の営みとして、他の生き物を捕食しなければ生きていけないこと、それ自体はどうしようもないことです。

捕食に限らず、たとえば家の軒下にスズメバチが巣を作ったとか、山からイノシシが下りてきたとかで生活圏を維持するために加害的な振る舞いを求められるかも知れない。

それでもそういった問題を現状仕方ないと飲み込むことと、見て見ぬふりせず解決できる未来を作って後悔しないことは両立できるかもしれないと感じました。

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『約束のネバーランド』2期9話感想

ノーマンの本心が伺えたこととヴィルクの述懐が心に残る回でした。

未来を作っているのは今を生きている自分たちなのだから。大人として責任はとれなくても責任感を持って生きていたいと考えさせられました。

個人的にはムジカやソンジュの気持ちや考えを掘り下げて聞いてみたいところでありますが。

そんな余裕なさそうなくらいヴィンセントが何やらやってますね。次回も目が離せなさそうだ!

『約束のネバーランド』シリーズのふり返りはこちらから

約束のネバーランド感想・考察・解説記事まとめ【約ネバ】
『約束のネバーランド』の記事を毎話更新していきます。 ...
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