残念ラノベ臭タイトルwとか思っていた自分を小一時間説教したい…!!
想像していたよりも中身がしっかりしたシナリオ重視作品と判明した『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』考察担当の模造紙です。
えぇぇぇぇ…導入部分とは言え、会話のテンポが小気味よく普通に面白い、あっと言う間の30分でしたよ…!!
ヤレヤレ系主人公も異質で浮きまくりなヒロインも、2000年代のラノベ臭がして個人的に大好物なキャラ設定でした。(このへんは好き嫌い結構割れそうかも)
伏線はりまくりのループ物なの?というミステリ要素やSF設定を匂わす箇所もあって、文句なしに大満足の初回でした。
うん、ほんとにタイトルで0話切りしようとしている人は考え直して欲しい(迫真)
それでは原作未読の私が視聴して気になったポイントについて考察して参ります。
よろしくお付き合いくださいませ!
スポンサーリンク目次
青ブタはいわゆる「ループもの」?
アバンは主人公・咲太の夢回想から始まります。
「キスしよっか…?」っという恋愛作品のお決まりの展開ですが、「彼女」の姿は口元までしか見えず、「…彼女は誰?」という咲太のモノローグに移ります。
目を覚ますと朝。5月29日の朝。
机の上に置かれた日記には5月6日についての記述が残っており、そこには野生のバニーガールと出会ったことが書かれていました。
そしてOPが挟まれ、時は遡って5月6日。
そう、時間軸が戻っているんですよね。
これを単にアバンが現在地点であり「過去の話を始めようか」というストーリーと取るか、それともループと取るか…。
過去だとすると日記を読んだ咲太が「???」となっているのは合点が行きません。
野生のバニーガール=桜島麻衣先輩と出会い、あれこれ紆余曲折を経たが、むなしくも最終的には先輩の事を忘れてしまったのが、1話のアバンと見て良いでしょう。
▲そして時間軸が麻衣との出会いである図書館の場面に戻ったと考えるのが自然ではないでしょうか。
エンドレスエイトの手法
ご存じの方が多いと思うので説明は省きますが、青ブタ1話を見てハルヒ2期のエンドレスエイトを思い出したという人は少なくないのでは。
終わらない夏休みを過ごし続け、何万回の繰り返しに既視感や違和感を感じたキャラたちが新学期を迎えるべく奔走するという、もはやアニメ界伝説のエピソード 笑
青ブタ1話は麻衣の存在をこの世から消滅させないための咲太の役割を印象づける回だったように思います。
咲太の日記も何度かのループを繰り返して違和感を感じた彼が、ループに気付いた段階で未来の自分に残したメッセージだと見るのが良さそう。
あの日記は麻衣に関する記憶を忘れないための記述
日記は白紙になってリセットされるけど、記憶を所々受け継いでいくための手がかりとして日記を活用したんじゃないかなと。
つまり、今回のバニーガールとの出会い~麻衣の存在が消えるまでの流れは何度目かのループだったんじゃないかとも推測できます。
もしかすると、2~3話あたりまでエンドレスエイト手法で、微妙に構図やアイテム、会話の端々を変えて表現し時間軸の繰り返しを印象付けていく展開もありそうです。
『未来の僕』への語りかけ
1話引きで咲太が『未来の僕』に対し「忘れるな」と言っているのもそういうことなんでしょうね。
麻衣の姿が「見える」「見えない」の基準が、本当に【観測理論】ならば、桜島麻衣という存在を世界中の誰もが忘れてしまった時に、彼女の存在そのものが消失してしまうということ。
さらに言うと、学校と藤沢駅周辺以外ではほとんど見える人のいない麻衣の姿を、なぜか見えてしまった咲太が見えなくなる=忘れた時点で麻衣は消えてしまうというわけですね。
初回を見る限りでは、特別な意識があった(繰り返しループを経験し深層心理で覚えていた?)から咲太は初めから麻衣が見えたわけで、芸能人としての認識で見えたわけではなさそうですよね。
ということは、そもそも出会いの時点で咲太の麻衣に対する気持ちのベクトルは高いと捉えられ、それらの記憶が失われたことはそれ相当の事件が2人の間に発生することを暗に示しているのかも…?(震え)
図書館の「忘れなさい」も伏線なのかも?
いきなり初対面で咲太に「今日見たことは忘れなさい」と言う麻衣。
初めて会話する人間に対し投げかける言葉じゃないですよね。何ならケンカ売ってるの?っていう 笑
咲太の妹に対しては非常に人当たりよく対応していたことからも、一般常識や社会的マナーは普通の高校生以上に身に付いていそうです。
加えて活動休止中とは言え芸能人ですから、6歳から子役~国民的女優として活躍し大人の世界でもまれていたのなら尚更でしょう。
だからこそ咲太との初対面時の慇懃無礼な態度も気になって、麻衣も根っこの部分では咲太を覚えていたからこその「忘れなさい」なのかなと感じます。
麻衣の存在を認識したままだと咲太が不幸になるから…とか悲しい展開が予想されますね…。
スポンサーリンクループは咲太の能力なのか?
はい。ここまで散々この話ループしてんじゃね?と語ってきましたが……
つまるところ主人公・咲太がループを発生させている当事者ではないかと思われます。
実は妹も咲太が助け出したのでは?
主人公の妹もネットの心無い誹謗中傷から心に傷を負い、それが実体化しているという怪現象(思春期症候群)に見まわれていました。
そして主人公も同じく、朝起きたら胸に大きな獣の爪痕のような3本の傷が…。
ネット環境やメディアから遠ざかることで妹の思春期症候群は改善したとのことですが、実はこの件も何度も主人公がループして妹を救出したのが真相ではないかと睨んでいます。
妹救出のために辿りついた代償が、本来は妹が受ける筈だった傷を、兄である主人公が全て享受する的な。
だとすると女子アナがバイト先にまで押しかけて胸の傷について聞きたがっていた理由も、咲太の思春期症候群由来で発生するループについて嗅ぎ付けたから…と考えると合点がいきますよね。
ループは咲太由来の「思春期症候群」事象説
妹の思春期症候群が引き金となり、時間を戻してやり直せたらと悩み抜いたことでループする思春期症候群を発症させてしまったとしたら…。
妹の件が終わって受けた代償が大きな胸の傷だとすると、麻衣の件を解決した時に受ける代償の大きさに感づいてしまった麻衣が、咲太を故意に遠ざける展開とかありそう。
まぁ、時間軸が戻っているのは間違いなさそうですし、意図的にできるかどうかは別としても主人公がループさせているのは確かでしょう。(違っていたら恥ずかしいw)
まぁ、サクラダリセットのような再配置パターンもあるのですが…。
▼事前記事でも主人公も思春期症候群かも…と少し触れたのですが
周囲に言わない&本人が認識していないケースが溢れているのかもしれませんね。ちょっと世界観が今の時点ではよくわからないな~。
スポンサーリンク思春期症候群同士は「見える」?
「見える」相手が少ないはずの麻衣を認識できた咲太の妹。
このことから、思春期症候群に罹っているor過去に罹った人は麻衣が見えると考えられますよね。
メディアやネット環境から遠ざかって学校にも行っていないとのことですし、芸能人としての麻衣を妹が知っているかどうかというと…おそらく知らないはず。
そんな彼女が認識できた理由は、思春期症候群の関与が大きいのではないでしょうか。
学校生徒は、学校内に桜島麻衣という活動休止中の芸能人がいると認識しているから「見えて」いる。
学校最寄り駅で盗撮野郎が「見えた」のは、芸能人としての麻衣を覚えていたから見えた。
藤沢駅周辺で見える人が減ってきているというのは、入れ替わり激しい芸能人のことを一般人が忘れるのは容易いって揶揄なのかしれませんね。
スポンサーリンク青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 1話感想
これなぁ…本当にタイトルで損している作品ですよね。
割と設定は複数のラノベごちゃ混ぜって感じがしなくもないですが、独特の会話のノリや掛け合いが面白いのがいいですね。
そしてシュレディンガーの猫が登場…オタク大好きシュレディンガー 笑
量子力学とか観測理論とか、割と頭使う感じの要素も組み込まれていきそうで見応えありそうです。
▼珍しく(?)どこよりも先駆けて関西地区が先行放送というのも嬉しい限り!ありがたや~。
青ブタの最速放送がABCテレビなのか❗関西圏が最速放送って珍しいんじゃないか❗
まぁ、リアタイでは見ないと思うので、ネタバレするような呟きはしませんけどね。— shin (@shinyas1485) 2018年10月2日
ネタバレしないようにとは思いますが、Twitter開くと漏れ聞こえてくるのは仕方ない 笑
現時点では、関西視聴勢&先行上映組だけなのに、結構ツイートしている人も多くて作品そのものの注目度がうかがえますね。
青ブタって、上手く言えないけどキャラ同士の会話が面白い
— キリギン (@Kirino_Gin) 2018年10月4日
青ブタ、タイトルから「軽いノリのお色気ハーレム」を想像してたんだけど、何か結構、重い話なのかな。第一話、面白かった。いろいろ気になることがいっぱい。
— 天城かのん (@aozoratokimi) 2018年10月4日
▲そうなんですよね~伏線が複雑に絡み合っていそうな気配があって、続きが気になります!
青ブタ神OPすぎるだろ
— ルカ@ナナシス10/20、10/21幕張メッセ (@Natsuki_respect) 2018年10月4日
▲OPもキャッチ―でカワイイですね!
というわけで期待以上の1話で来週以降も楽しみです…!!
考察記事執筆の都合上、ネタバレ回避であんまりネット巡回もできないのが苦しいですが、原作勢の評価がかなり高いとのことで今後の動向に注目するしかないでしょう!
あとは必要以上にハーレム展開にならないことを祈りつつ…(苦手)
それでは次回もお会いできますように!
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コメント
実は図書館で借りた本はさくら荘からのスターシステムだったw
>青少年さん
コメントありがとうございます!
登場キャラがスターシステム…というわけではないですよね?
であれば、本がスターシステムということでしょうが?
実は、さくら荘はアニメを少々視聴した程度で詳しくなくて…青ブタにも繋がっているのでしょうか。
興味深いのでまた改めて視聴しようと思います。
ありがとうございました!
このタイトルはフィリップ・K・ディックの『電気羊はアンドロイドの夢を見るか』のパロディですね(んなこた知ってるわい! だったらごめんなさい)
僕なんかはこのタイトルでおっと思って原作購入しましたが、まあ字面をみたら内容からかけ離れた内容が想像されるのは確かですねw
>名無しさん
コメントありがとうございます!
SF作品の金字塔でもある超有名タイトルですから、青ブタ以外も多数の創作物でオマージュされていますよね。
タイトルはあくまでも記号のようなものだと捉えているので、内容そのもので良し悪しを判断したいものですがタイトルで興味をそそられて期待値を下回ると…辛いものがありますねw
個人的には出だしはなかなか好感触でしたので、この調子で惹きつけてくれればと思っています。
貴重なご意見ありがとうございます。
よければまた覗きにいらしてくださいね!
こんにちは 模造紙さん ひろです。
0話切りの予定だったのですが、なにげなく模造紙さんの考察記事を読んで、
SFオタクの血が騒ぎ、急いで視聴しました。まにあってよかった(笑)
これ、原作未読なのですが、タイムリープ(ループ)もののようですね。
この中で、一つ疑問がわいてきました。
なぜ 桜島先輩のみ、認識されなくなってしまうのか。他の人はそのような症状がでないのか。
それは、桜島先輩自身が、思春期症候群にかかっていて、その症状が他の人が認識しなくなると、見えなってしまう(相手に視覚的にも認識できなくなる)ということでしょうか。つまり、症状はひとによりまちまちであるのではと考えております。
もう一点 妹さんが先輩を認識できた点ですが、私の見解は、思春期症候群にかかっているもの同士だからではなく、妹は、「桜島麻衣」という芸能人を知らない(認識していなかった)ので、出会ったときには個人としての「桜島麻衣」に初めて会ったためと思います。
その説が正しいとすると、妹さんは芸能人である桜島麻衣を「忘れる」ことがないので、見えなくなるということがないのではと考えています。
その点、主人公は、芸能人である「桜島麻衣」を本人と出会う前から認識していたため、最終的には認識できなくなるリスクを抱えていると思います。
それでは、桜島麻衣が消えてなくなることを回避するにはどうするか?
その解は、芸能界に復帰して活動再開することでしょうか。そすることで、常に認識させることが可能になります。それを主人公は実現しようとするが、うまくいかずタイムリープして何度もトライしているのかも?と考えます。
原作未読なので、見当はずれかもしれませんが、それもまた考察する楽しみかと思っております。2話以降が楽しみになりました。
次回以降もよろしくお願いします。
>ひろさん
こんにちは!コメントありがとうございます^^
そうなんですよね~タイトル0話切りした方かなりいそうなアニメですよね。
間に合ってよかったです!
さて、麻衣が視覚的になぜ認識されなくなるかについてですが
どこに居ても何をしていても「芸能人の桜島麻衣」が先行して、他者にフィルターをかけて見られるのが厭になり、自分の事を誰も知らない世界を切望したのだと捉えました。
なので、「見えなくなる」のは麻衣特有の思春期症候群の事象ではないかと。
さらにもうひとつの、妹ちゃんに見えた件ですが…
私も初見ではひろさんと同じく芸能人の麻衣を知らないから、
「ただの女子高生」として認識したから妹には見えたのではと考えたのですが
そうすると妹ちゃん以外にも認識できてしまう人なんてごまんといそうだと思って、この説は無しにしたんですよね。
たとえば、テレビやネットから距離を置いて生活する人然り、芸能人という枠組みを知らない乳飲み子や動物然り。
「元から知らない人は見えるし忘れない」とすると、麻衣の存在が消える危機度は無くなるのでは…と思ったわけです。
故に、やはり「芸能人の桜島麻衣」を知っているか否かがカギなのかと思ったんですが…見当違いかもしれませんね 笑
私も原作未読なので2話も楽しみにしています。
貴重なご意見ありがとうございました。今後も青ブタを見守っていきましょう!