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青ブタ10話感想・考察!姉妹入れ替わりについて整理【青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない】

あたふたした麻衣さん(中身はのどか)冷静沈着なのどか(中身は麻衣さん)という中の人の演技力に唸らせられた青ブタ10話!!

なんぞこれ…姉妹愛最高かよ…!!!

ごきげんよう。青ブタ』こと「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」考察担当の模造紙です。

互いを演じている時と素に戻っている時の些細な違いが聴いていて普通に視聴者に伝わるって凄くないですか…ゴクリ。プロって本当にすごいのな…!!!(語彙力)

私は原作未読のため元々の台詞や場面カットの部分はよくわかっていないのですが、それでも展開早めの駆け足だな~という印象を受けました。

会話劇とキャラ同士のやり取りが抜群に小気味よい作品なので、せめて2クールにしてくれればそれぞれの少女の魅力を今以上に伝えられたろうに…とかなり残念ではありますね。

ともあれ、感動させる場面はキッチリ盛り上げる描かれ方がされていてとっても面白かったです。

それでは豊浜のどか編完結今回も気になったポイントについて綴っていきますね!

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豊浜のどかの思春期症候群まとめ【10話終了時点】

…といっても今回の入れ替わりの事象は発生原因や解決策も至ってシンプルなもので、ブタ野郎咲太の労力的なアレコレもそこまで疲弊した感じではなかったのではないでしょうか。

どちらかと言うと、今後に控えている他の少女たちのケース及び咲太と家族周りへの伏線や布石を担った溜め回のようなエピソードという印象を受けました。

親との確執、それぞれの想い

子としての視点、親としての視点。

それぞれお互いの立場の譲れない思いやしがらみ、言葉に出来ないわだかまりを見事に表現していたと思います。

▼個人的には「親の気持ちはその立場にならないとわからない」という咲太の父親の発言が分かり過ぎて…

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 咲太 梓川父

©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

結局は自分が歳を重ねて子供を持ち人生経験を積んで親と同じ境地に立たされないと、完全に気持ちを理解しようとしても厳しいんですよね…。

親としては自分も一度は経験してきている道であり社会を広く知っていることから、敢えて子供には危ない道や間違った方向に行って欲しくはないものです。

のどかの母親も麻衣の母親である前妻への対抗心のみで決してのどかを焚き付けていたのではないでしょうし、やはりのどか自身に芸能界で成功できるであろう可能性を見出したからこその圧倒的後押しだったと思うんです。(まぁ親の欲目がゼロってわけではないでしょうが)

確かに怒涛のメッセージ連投や、麻衣さんの自宅マンション前まで押しかけて敵対心露わに問い詰めるのはどうか…とも思いつつ、すべては娘の幸せを願っているらで…。

しかしながら、やはり私も自分のJK時代は「親ウゼー」と感じていたので当時も親に対して育ててくれていることに感謝したり心配させていることは頭ではわかってはいても、それ以上に反抗心が優っていたように思います。

のどかにしても麻衣さんの真摯な語りかけによって『母親に笑って欲しかった』『褒めてもらいたかった』という本音を明らかにしましたよね。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 麻衣 のどか

©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

▲コンプレックスを全部ぶっちゃけて思いっきり泣くのどか…!!!心の内のモヤモヤを吐き出せて良かった…!!!

決して娘を道具として扱っているのではない、煌めく素質があって輝ける未来があるからこその厳しさなのだと、ほんの少し母親の愛情に気付けたのではないでしょうか…

まぁ、気付いたと言いつつもすぐに母娘喧嘩が再発してしまったらしいのでw試行錯誤しながら徐々に進んでいくしかないでしょうね。

咲太が言うように、すぐにどうこうしようではなくぼちぼちやっていくのが最適なのでしょう。

麻衣とのどかの身に起きたこと

今回の事象はそれほど捻ったものでもなかったので、お約束の双葉の解説もサラッとしていましたね(残念!)

肝となるのは、中身(心)が入れ替わったのではなく外見(姿)がお互いになってしまったという点です。

よくある入れ替わりネタでよくあるのは、ハード(肉体・姿)に対して異なる人物のソフト(中身の心)が入ってしまうというものです。

だから「私のカラダを返してよ!」みたいな展開になりがちなわけですが。

姉妹入れ替わりは量子テレポーテーションが関連

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 量子力学 本

©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

解説の双葉が言うには、双葉編で登場した量子力学の考え方『量子テレポーテーション』により起こった事象ではないかと言う事でした。

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▲量子テレポーテーションについては、7話で登場しているのですがちょっと整理して記述しておきます。

双葉は7話で「マクロの世界で量子テレポーテーションがありえるなら、1人の人間が2人存在するのはありえる」と自身の思春期症候群の際に発言しています。

今回の場合も同様に考えると

量子テレポーテーションが成立する可能性があるなら、ある人物が自分ではない異なる容姿になるのはありうる

と解釈できます。

そして、“異なる容姿”というのが『特定の人間の設計図』とすると、観測者が(自分ではない他人の)設計図を観測することにより、別の人間の姿として周囲に認識させることが可能ということになります。

この観測者として設定されているのは、今回で言うと豊浜のどかにあたります。

憧れ・劣等感・対抗心・羨望…などなど、あらゆるコンプレックスを姉の麻衣に対して抱えていたのどかは、無意識下で「お姉ちゃんになりたい」と望んでしまいます。

この願望を満たすために、「桜島麻衣の設計図」を思い描きのどか自身が観測したことにより外見が姉のそれになってしまったということのようです。

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量子もつれにより麻衣も妹の姿に?

麻衣のほうも少なからず妹に対して「妹のようになれたら」という気持ちがあったために入れ替わってしまったのではというのも双葉の説明にありましたね。

腹違いとは言え血を分けた姉妹ですから比べることや、もし立場が違ったらなんて考えるのは当然でしょうね。

他人の長所や光っている点はどうしようもなく羨ましく思えるものですから…人間なら仕方ないです。

ただやはり同時に入れ替わってしまったのは、量子もつれも関係しているのかなと思います。

量子もつれといえば、朋絵編で彼女のループになぜ咲太が巻き込まれたのかに対する双葉の回答だったわけですが。

何かの拍子にもつれてしまったが故に情報を共有する間柄になる奇妙な事象のことを量子もつれと言いますが、母親との諍いが原因で姉の元へ家出してきたのどかと麻衣の間にも、何らかの強い接触や衝撃があったと推測できます。

咲太と朋絵もあの何気ない尻の蹴り合い(笑)で情報を共有する仲になるくらいですから、ちょっとしたハプニングでも十二分に量子もつれが引き起こされそうですよね。

完全無欠の麻衣さんとは言え、それでも現状に息苦しさを感じたり普通のJKの感覚に憧れたりするでしょうから妹の天真爛漫な素直さを羨ましく思ったのでしょう。

そして一晩明けて目覚めたら姿が変わっていたのですから、これは麻衣編であった睡眠をとることで意識が途切れるため症状が進行する件と同じです。

・姉妹のお互いがそれぞれに対するコンプレックスを持っている
・量子もつれが起こりうる何らかの接触(ハプニング)が発生
・ごく近い場所(同じ家)で睡眠をとった(意識が途切れて症状が進行)

以上のことから同じタイミングで相手の姿になってしまったと解釈できます。

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「お姉ちゃんみたいになりたくない」発言を受けて

実は麻衣さんのほうも大嫌い発言が嘘で、過去にのどかにもらった手紙を大事に取っておいたという何とも泣かせるエピソードも語られました。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない のどか 手紙

©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

▲開かずの戸棚の中身は妹からのファンレターだったという事実…あかん…泣くしかない

そんな妹から「お姉ちゃんみたいになりたくない」と…姉としてはかなり複雑な発言ですよね(笑)

「お姉ちゃんみたいになりたい」と言われるのは無条件で嬉しいでしょうが、同時に手放しで喜べない言いがたい感情が湧くと言いますか…。

のどか的には、根っこの部分に「私なんかいらない、必要ない」「お母さんも私よりもお姉ちゃんが娘に欲しかった」という気持ちを持っていたからこその、思春期症候群を発症し姉の姿になってしまったわけです。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない のどか 麻衣

©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

▲心の距離が近づき分かり合えた2人

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 麻衣 のどか

©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

▲何とも言いがたい効果音と共に骨格レベルで元に戻る麻衣とのどかはちょっとしたホラーですw (いやめちゃめちゃ良いシーンです)

姉の麻衣から“のどかのやりたいことをやればいい”と『豊浜のどか』という個を尊重した言葉を掛けられたことで、豊浜のどかを消して桜島麻衣になるのではなく、私は私でありながら憧れの姉みたいな女性を目指す方向へと気持ちに変化が生まれたのではと感じました。

これまではのどかの目指す人物像に姉の麻衣がベースとして鎮座していたのに対し、今回の件を通して、個の『豊浜のどか』いう自分自身を基盤に大好きな姉から様々なことを吸収しようという姿勢に変わったように見えます。

何にせよ長きに渡る母親の呪縛からも解放され、のどからしく歩み始めた第一歩が感じられました。

再出発は姉との同居

やっぱり姉妹で一緒に住むんだ 笑

麻衣さんのマンション、持ち家だって言うし広いしまさかとは思ってたけど本当に一緒に住むとは。

母親たちも黙っていないでしょうから今後もひと悶着ありそうですが、意志をもった自立心のある少女たちですから姉妹一緒なら母親とも闘えそうな気がしますね。頑張って欲しいです…!!

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青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 10話感想

いやー非常にいい感じに入れ替わりが戻りましたね…!!

まさか姉妹抱き合っている場面で戻るとは…最高かよ!(二回目)

ではTwitterの声も見ていきますね!

▲今回の衝撃はここしかないですよね!体なのかよっていう。

一瞬どういう意味か分からず二度見しました(笑)

▲キャッチ―ですごく可愛い曲でしたねー!!そしてどっかで聞いた曲や…と私も思って調べたら同じように感じた人が結構いて笑いました。ですよね、おは朝で流れてましたよね、スッキリ!!

▲麻衣さんすごすぎ…。歌もダンスも未経験なのに短期間でここまで仕上げて機転もきくとか。相手のいいところってとにかく光って見えるよね。人間だから羨ましくなるよな~仕方ないけど。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない のどか

©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

▲近年3次元アイドルグループでも非常に凝った構成のフォーメーションダンスが披露されているのですが、やはりハプニングでマイクを落としたりが実際に起こっちゃうんですよね。そんな時に目線を合わせず他メンバーが華麗にフォローするシーンは身震いするしかありませんよね!!

▲効果音ショッキングでしたね 笑 センスが溢れているとしか言いようがない。

そして次回サブタイは「かえでクエスト」ということで満を持しての妹かえで回!!!

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない かえで

©2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ Project

かえでも回を追うごとに可愛くなってきてギュッと抱きしめてあげたくなる衝動が湧きますよね…!

今回にしても解決のカギとなったのが過去と向き合うことにありましたから、かえで回も過去トラウマのとの対峙が必須なのでしょう。

噂によると原作ファンからも妹エピソードはべらぼうに高評価らしいので期待するしかないでしょう!

親と子の感情のすれ違いやわだかまり、そして目を逸らしたい昔のトラウマなど…かなりディープな内容てんこ盛りになりそうで目が離せません!!

それでは次回記事でお会いできますように!

【青ブタ】青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない感想・考察・解説記事まとめ
"青ブタ"こと『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の記事を毎話更新していきます。 ...
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コメント

  1. 名無し より:

    麻衣さんがのどかに憧れてたのって家族がいることだと思いました
    あと途中で「豊島のどか」と誤字ありましたよ

    • mozoushi より:

      >名無しさん
      コメントありがとうございます!ろ
      家族がいることですか!確かに家族(特に父親の存在に対して)は憧れ半分と諦め半分と言った具合に複雑な感情を抱えていそうですよね。
      麻衣は母親とはビジネスパートナーとしての繋がりが強かった描かれ方もしていましたし、ふた親が揃っているのどかが羨ましかったのかも。
      家族仲や両親との関係も重要なテーマとして挙げられているので名無しさんのおっしゃるとおりでしょうね。
      また、豊島は完全に誤字ですね!誰なんやって言う(笑)修正しておきます。
      貴重なご意見ありがとうございました!

  2. ひろ より:

    こんにちは ひろです。
    今回 限られた尺の中でよくまとめていましたね。私 原作未読なので省かれたエピソードも結構あったかと思いますが非常によかったです。
     特に、2人がもとに戻るシーンなんかは、小説(文字)で表現するのはかなり難しいと思いますが、映像だと直感的にわかるのもアニメのメリットではないでしょうか。
     入れ替わりもよくある中身(心)が入れ替わっているのではなく、外見(実体)が相手を模倣しているというのも斬新でした。観測者の思考によって実体が影響を受ける点がどの話にも共通しているポイントですね。
     次回 かえで編ですが、かえで自身の過去と対峙するだけでなく、かえでの両親との対峙(和解)がもう一つの重要なテーマかと思います。それは、咲太自身も両親との関係にも大きな転換があると期待しています。

    • mozoushi より:

      >ひろさん
      いつもコメントありがとうございます!
      2人が元の姿に戻るシーンはアニメの持ち味を抜群に発揮した演出でした。とにかく凄かったの一言です!
      そして、本作で大きな意味を持つ観測者の思考及び認識が実体に及ぼす影響ですが、過去のケースを思い返すことでも新たな気づきも有ったりと本当に面白いテーマです。
      次回以降のかえで編でかえで本人のみでなく、咲太や両親も思春期症候群および過去と向き合うことになるでしょうから、いよいよ本当の意味でのメイン回がスタートという感じも漂い本当に楽しみですね。
      咲太の胸の傷の真実の解明など気になるポイントもまだまだ残されています。梓川家も良い方向に軌道修正してくれればと思います。