本来の花楓(かえで)ちゃん、そっち方面のキャラ設定なの…?!
ごきげんよう。咲太に対して「おい」とか「お前」とか言いそうな花楓の印象に驚きを隠せない青ブタ担当の模造紙です。
いや~続きが気になる衝撃の引きでしたね!
12話中盤、ひたむきに頑張って目標達成に挑むかえでに必タヒにエールを送っていたわけですが、そらもう元の人格に戻るフラグもバンバン出てたから心の準備もできてましたけどね!
…えぇぇぇぇぇ…(´;ω;`)…ちょっと想像していた人格とは違うような?(戸惑い)
というわけで、かえで編も中盤に差し掛かり「これ次回で終われるの?」という疑問をベースに考察を進めて参りましょう。
スポンサーリンク目次
梓川かえでの思春期症候群まとめ【12話終了時点】
かえでは解離性障害だと判明
アバンは花楓がかえでの人格になった節目のあの日の過去回想から始まりました。
これまでは咲太が妹の簡単な紹介としてかえでの事を話す程度でしたが、彼女が外の世界に触れてから兄と心を通わせていくまでストーリーが丁寧に描かれていました。
前回の考察記事では
かえでは解離性同一性障害の可能性が高いのではないかと述べましたが、半分アタリといったところでしょうか。
作中で明らかになった彼女の病名は“解離性障害”。
聞きなれない名称ですが
解離性障害とは、自分が自分であるという感覚が失われている状態が主となる個々の精神障害のためのカテゴリ(分類)である。
引用:Wikipedia
とのこと。
さらに言うと解離性障害とは精神疾患の一部の大きな括りであり、私が予想立てしていた解離性同一性障害(いわゆる多重人格)も解離性障害に属するひとつだそうです。
12話でかえでの記憶が真っ新になり家族のことをはじめ全てを覚えていない状態から考えうるに、記憶障害と別人格の形成が同時に発症していると見て取れます。
解離性健忘に似た症状
解離性障害の中の分類には解離性健忘といういわゆる重度の物忘れもあり、これは極度のストレスに満ちた出来事の記憶が欠落した状態を指します。
かえでの記憶喪失はどちらかと言えば、著しく激しい苦痛や重度のストレスから心を守るための解離性健忘に近いのだと考察できます。
実際に、解離性健忘に罹り何もかも忘れた状態で蒸発した人が、全然違う場所で全く違う人間として生活していたという事例もあるそうです。
咲太も作中で、以前の妹とは利き手が違ったり、話し方や歩き方が異なったり、ボタンの留める順番、おかずの食べる順序などの相違点をあげて、目の前に現れた妹は全くの違う人格だと称しています。
つまり、生活スキルは肉体が覚えているため記憶喪失になったとしても教えてもらえれば習得は可能だが、これまでの記憶と人格そのものはリセットされたということでしょう。
心に受けたダメージが外傷として発露
かえでの記憶喪失はカテゴリ的には心の病気と捉えるほうが良さそうですね。
ですが、心に受けたダメージがそのまま外傷として発露する不思議な現象は思春期症候群との認識が適切でしょぅ。
1話以降、複数の少女の思春期症候群に深く関わり解決に導いてきた咲太ですが、どの事象においても観測、思考、認識、実体がキーワードになっていました。
かえでのケースを当てはめて考えてみると、ひとまず観測者はかえでであると見るのが自然だと思います。
観測者のかえでは心無い言葉やSNSの誹謗中傷を受けて、心に深い傷を負うことに。
彼女の心は押しつぶされて抑えつけられて悲鳴をあげ続けますが、とうとう自分の心の内だけでは処理しきれなくなり他人にも認識できる外傷として観測することになります。
それにより、目に見える無数の切り傷や大きな痣として実体化させていたようです。
咲太の裂傷や母親の心の病ももしかすると
量子もつれというワードも青ブタでは度々登場しますが、咲太の胸に突如現れた大きなキズや母親の心の病ももしかすると量子もつれが関与しているのかもしれません。
▼量子もつれについては以下の記事でも紹介しています。
「離れた位置にある二つの粒子が何かの媒介を必要とせずに瞬時に情報を共有する状態」を量子もつれとするならば、観測者であるかえでと量子もつれにより情報共有の間柄になった咲太と母親は、かえでが受けていたストレスを請け負ったと考えられないでしょうか。
ただ、かえでの極度のストレスを咲太や母親が共有していたとしても、それが実体化に至るには誰かの意識(観測)が働いていると考えるのが妥当です。
ここでもう一つ、量子テレポーテーション理論です。
たとえば、自分ひとりでは大きすぎるメンタルダメージを処理できなくなり「私だけがなんでこんな苦しまないといけないの」とか「私の傷みなんて誰もわかってくれない」と考えたこと引き金となって、量子もつれが発生している時に量子テレポーテーションが作用したとしたら、花楓もしくはかえでの身体に実体化するはずだったキズやストレスが他人にまで及ぶこともありえるのでは。
2年の間、花楓の心は別人格のかえでが守り、かえでがストレスをかぶることによって花楓はストレスフリーの状態でいられた。そして、肉体に受ける外傷は咲太に大きく反映されたというところでしょうか。
スポンサーリンクかえでと花楓はどうなるのか?
母親の精神状態が落ち着き、咲太の胸のキズが消えないことにはかえでの思春期症候群が解決したとは言い難いでしょう。
本来の『花楓』と別人格の『かえで』
12話の引きで見る限りでは、花楓はごくごく普通のJCという感じで(なんならクラスカースト上位っぽい雰囲気まであるw)起床して身支度をして自然に学校に行きそうな風体です。
我々が慣れ親しんで慈しんだブラコン妹があまりにも完璧な妹すぎて、かえでが消えてしまったことで「コレジャナイ感」が半端ないのは否めません。
先ほども言ったように、本来の花楓はごくごく普通のJCという印象です。
かえでは何というかオタクの理想の妹像を具現化したような妹でリアリティはあまりないですよね。
丁寧な言葉づかいで誤魔化されていた節もありますが、よくよく考えるとかえでの言動や中身は年齢の割には幼いです。
兄にベッタリの重度のブラコンで着ぐるみを着る程のパンダ好き。プリン大好きなんてまるで幼い子供のようです。
だいたい3~5歳くらい…少なくとも小学校低学年程度までの女児のイメージです。
そして今更ながらですが、目標ノートに書かれた字がヘタ独特だったのにも幼さに繋がる伏線だったんですね。
記憶がなくなり、言うなれば生まれた瞬間の状態からリスタートを切ったわけですから、浮世離れが目立ち兄の咲太にベッタリになるのもごく自然のことでしょう。
記憶喪失については解離性健忘の状態が近いと先ほども書いたのですが、利き手も逆で喋り方まで異なるとなると記憶の消失だけではなく、解離性同一性障害も併発も考慮に入れて良さそう。
解離性同一性障害のケースだと、本来の自分が憧れている人格、しがらみがなく自由奔放な人格になったりすることも多いそうなのですが、花楓はもしかしたら素直に家族に甘えられていた幼い頃の自分に戻りたかったと感じていたのかもしれません。
それが皮肉なことにこういった形で実現に至ったとしたら微妙な心持ちになってしまいますね…。
次回ひと悶着あるのは確実
元の人格に戻った花楓の様子から、SNS発信の心無い誹謗中傷を受けて多大なトラウマを負う前の花楓の状態に戻ったように見受けられます。
記憶に蓋をしかえでに人格が入れ替わっていた2年間の空白に関しては間違いなく不思議に感じるでしょうし、花楓が覚えていない期間に何があったのかを彼女自身も知りたいと考えるでしょう。
咲太をはじめ周囲の事情を知っている人間はひとまずは何も知らない花楓に対し刺激を与えるのを危惧して明かすことは避けるでしょうが、何かのきっかけ――かえでの書いたノートを見たり、幼馴染と再会したり――で不意に断片的に記憶が蘇るのではないでしょうか。
学校に行くという大きな目標を達成したことが区切りとなり、かえでの安全な心の内で眠っていた花楓が表に現れることになりましたが、これは逆に今度はかえでが眠ってしまったとも言えます。
前向きに進みたい成長しなければというひたむきな思いを原動力に身体の震えと残された時間を自覚しながらも大きな成果を得たかえで。
臆病で兄や周囲の暖かさに保護されてきた自分を少し脱却したことで、『明日が待ち遠しい』と笑ったかえでの明日がこのまま閉ざされたまま…という結末は避けて欲しいと思います…!!!
かえでは消滅した?
問題はこれですよね…。
本来の人格の花楓となって日常生活に戻るのがゴールとするなら、花楓に人格が戻ったのは喜ばしいことです。
しかし、花楓が心の奥底で息を潜めていた間に出ていた“かえで”はどうなるのか――?
普通に考えれば、かえでの間の記憶は花楓には引き継がれていないため周囲の人物たちの思い出となっていくことでしょう。
ただ、こうも簡単に問題が収束するとは思えませんし、咲太の胸のキズや幼馴染との関係など解決すべき事柄は多々あります。
個人的には、1人の肉体に2人の人格として共存の道を期待したいです。
双葉のパターンだと、やはり同一人物が2人の状態はいろいろ不都合なため(笑)融合するのがベストでしたが、人生の荒波はなかなかに険しいので2つの人格が共存することで健やかに過ごせるのであれば、どちらが消滅するのではなく仲良く成長する結末であればいいな…と!
現時点では、本来の人格である花楓が本当はどういった子なのかが分からないため、正直なところ予想もしづらいです。
ですが、極度のストレスや心的外傷から逃げるためにかえでの人格を作ってしまったのだとしたら、嫌なことはかえでに押し付けて再び花楓は心の奥底に引っ込んでしまう…という展開もあるでしょう。
花楓自身が記憶のない2年間を思い出し、別人格のかえでを認めて自分自身が問題と対面するという着地点がキレイな締め方だとは思いつつも、これまでの思春期症候群のケースの解決方法や咲太の拍子抜けな脱力気味の助言などから、それほどしっかりとした形の収束ではないのかもしれません。
現時点では、花楓とかえでが家の中だけではなく外に目を向けることをひとつの目標と考え、共存しながら成長していくという終わり方を切望しておきます。
というか、かえでのブラコン妹っぷりが愛らしすぎるため、これっきりなんて私がイヤなんですよね!(大真面目)
別に1つの身体に2つの人格を持つ妹がいてもいいんじゃない?(適当)
スポンサーリンク青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない12話感想
かえで編のボリュームがすごいですね…!!(語彙力)
▼進みたいのに足が動かないと涙するかえでちゃん…!意思と反してカラダが動いてくれないの辛いよね…
ではではTwitterの声も見ていきますね!
かえでちゃんが花楓ちゃんに戻ってしまった…
咲太に感情移入してたら最後突然過ぎて辛すぎる…苦しいよ…#青ブタ— ☆KAIKI*☆ (@KAIKI_inorin) December 20, 2018
▲ですよね…咲太の心情に共感し過ぎてモニター前で固まってしまったのは私です。戻ったのに素直に喜べない咲太と視聴者の表情がリンクしていたんじゃないかと!
#青ブタ
最後にかえでの記憶戻るところが本気で驚いた
記憶が戻ったってことはそれまでの記憶が無くなったことになるから別人ってことだよね
シカちゃんの演じ分けが凄いと思ったね— たにぎん (@gingin0901) December 20, 2018
▲惜しみなく妹に優しさを与えて来たからこそ「かえで」が消えて別人になったのは何とも言い難い…いや救いたかったのは目の前の妹なんだけど…なんだろうこの気持ち。複雑な心境というかひたすらショックです…
そして急に声の出し方?発声を変えて、きちんと『別人』として表現していたのがまた凄い!さすがプロの業ですよね!!
え、最後「かえで」から「花楓」に戻ったのか!?何だか嬉しいような悲しいような……
それと今回は、牧之原先輩の話しも少しあってその中の「昨日の私よりも今日の私がちょっとだけ優しい人間であれば良いなと思って生きています。」って所で咲太と同じタイミングで涙が溢れてきた( ;∀;)#青ブタ— オルタナ@アニメ、90年代音楽好き (@mr510boc) December 20, 2018
▲翔子さんさんの有り難い格言…!!本当にこんな信条で日々を生きたいですよね…毎日鬼のように子を叱り飛ばしている私も明日から実行したいなと…甘やかすのと優しさは違うから線引きやさじ加減は難しいんですけども。
そして次回、本来の花楓がどういった子なのかとにかく気になりすぎます!
言葉は悪いですがイジメられるというよりもイジメる側っぽい印象を受けたので(あの短時間でw)、クラスメイトに叩かれたのも既読スル―だけが理由じゃない気もするんですよね…。
普通の人には簡単なことでも、かえでにはとんでもなく高く険しいハードルで、少しずつ目標を掲げて着実に踏み出していくかえでの姿は涙なしでは見れませんでした。
お昼の学校に行くのが待ち遠しいと言っていたかえでに、どうかまた会えますように…!!
それでまた次回もお会いしましょう!
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コメント
こんにちは ひろです。
今回 ラストのかえでが、花楓になったのは衝撃的でした。次回どうなってしまうのか気になって仕方がありません。
このまま、かえでの時の記憶が戻らないままになってしまうのか、かえでと花楓が同一の実体に共存する(2重人格)になってしまうのか 次回ハッピーエンドで終われますように。
それにしても声優さんはすごいですね。一瞬で人格がいれかわったことがわかる演技はすごいと思いました。青ブタシリーズは声優さんの力量が試される話でもありますね。
それでは来週の最終回よろしくお願いします。
>ひろさん
こんにちは!いつもコメント下さってありがとうございます!
ですね。あのラストは衝撃のひと言でしょう。
どんな形にせよ、かえでが苦しむことのない救いあるEndで終われることを期待しています。
今回のかえでと同じく、麻衣さんやのどかも中の人物が異なる際の演じ分けが素晴らしかったですよね…!!
ひたすら感服しながら視聴しております。本当に素晴らしい技量です!このあたりは原作では味わえない映像化ならではの醍醐味ですね。