…どうも…絶賛青ブタロス中の模造紙です……。
ラノベ独特なノリとハーレム展開が苦手な私をここまで虜にしてしまった青ブタも、今回のかえで編完結によりひとまずのフィナーレを迎えました。
劇場版(映画)の公開決定が早々から告知されていたため、続編となる映画に物語を繋げる流れになるのだろうと予想していましたが…うん。
かえで編完結回にしては随分とアッサリとした終わり方のような気がします。
きっと兄妹や家族間での意思疎通の行き違いのアレコレがあって盛り上がるんだろうな~と想像を膨らませていたので、何とも肩透かしなブタ野郎と麻衣さんのイチャコラENDで驚きです! 笑
というわけで、最終回も諸々について語ってまいりましょう!お付き合いのほど、よろしくお願いします!!
スポンサーリンク目次
梓川花楓(かえで)の思春期症候群まとめ【最終回終了時点】
前向きなスタートを切った花楓
理想のお留守番妹・かえでの消失に伴い本来の人格・花楓に戻るという衝撃の引きから一週間。
前話考察でも、かえでと花楓の現状や予想される展開について諸々考えたわけですが▼
うん…かえで周辺はひと悶着どころか何にもなかったですね!(超笑顔)
本当に彼女の人生を考えるのであれば、本来の人格がこのまま定着して元通りの生活に戻って行くのが最善です。
でもですよ…1話からずっと愛らしい妹に触れて癒されて続けてきた身としては突然居なくなってしまうなんて複雑な心境なわけですよ。
そら病院内を絶叫して駆け抜けて、雨の中全力疾走したくもなるってもんですよ…!!▼
私、最終回は絶対に泣くだろうと覚悟して視聴し始めたのですが、衝動的にこみ上げる涙も心臓をもぎとれそうな心の痛みも、全部画面の向こうの咲太が準えてくれたおかげでかなり冷静に最終回を見ることができました。
ある意味、花楓(とかえで)自身がぶち当たった問題は目標を達成して人格が元に戻った時点で完結していたと言えるでしょう。
解離性障害が落ち着き、花楓は2年間の空白と向き合おうとしている。花楓が知らないもうひとりの自分が記した日記を読み、幼馴染との再会を視野に入れ始めた。
花楓にとっての最終話は人生の再スタートのようなもので、心の奥底で眠った“かえで”を内包すると同時に、常に寄りそって助けてくれる兄の存在の大きさを再確認した前途ある成長という印象を受けました。
『ひとりじゃない』は誰を指しているのか?
2年前に花楓がイジメが原因で解離性障害になったのは、「誰も私のことなんて必要としていない」とか「みんな私のことが嫌いなんだ」という考えに陥り、心を開ける相手が誰もいない、世界に自分がたったひとりだけという絶望のどん底に落ちてしまったからだと思われます。
実際には家族が親身になってくれたわけですから花楓は決してひとりではなかったのですが、当時の彼女は友達の裏切りと言葉の暴力によりマイナス方向にしか考えられなくなっていたのでしょうね。
だから心に蓋をして花楓は心の深い深い場所に隠れてしまったわけです。
彼女がようやく元に戻った2年後、彼女自身ではないもうひとりが頑張った名残があり、兄を始め周囲の人たちは見限らずに寄りそってくれた事実に気付いたのではないでしょうか。
花楓の『ひとりじゃない』発言は、心の中に“かえで”が生き続け自分はその意思を継ぐことの決意と、無二の信頼を寄せる兄の存在を示していたのだと思います。
スポンサーリンク残された謎
咲太の胸の三本キズ
いきなりかえでが消えたことで取り乱す咲太。雄たけびをあげて病院から出たところで胸のキズが開いて血が滲みだします。
現時点の情報から判断すると、胸の三本キズは咲太自身の心のキズが文字通り心臓部分を切り裂いた状態で表れてしまったと考えられます。
前回の考察記事で、この胸のキズは量子テレポーテーションと量子もつれの作用により実体化したものではないかと述べていたのですが、どうやら違うということも判明しましたね。
花楓のトラウマ由来ならば、人格が表に戻って落ち着いている彼女のメンタルダメージが発露しているとは考え難いです。
なので、咲太の三本キズは花楓の思春期症候群から来たものではないとするのが適しているでしょう。
つまり、咲太も心的外傷を実体化する思春期症候群に罹っていた説が濃厚です。
それだけではないかも
しかしながらそう簡単な問題なのか…?という疑問も。
確かに2年前の妹の件は家族を大きく巻き込んでそれこそ生活環境をガラッと変えるほどのストレスが多く圧し掛かったと思います。
心理的な負担や肉体的な疲労も極限に達していたため、あのような大怪我として出現したのは納得です。
しかしどんな怪我でも傷跡は次第に薄くなり時間の経過と共に目立たなくなるもの。
胸のキズか咲太自身の思春期症候群に由来するなら尚更で、妹の状態が徐々に快方に向かうにつれて咲太の心の傷も癒えていくのが自然だと思うんですよね。
ですが鮮明にくっきり残っているのは腑に落ちません。
咲太≠思春期症候群説もありそう
もしかすると、咲太の心理状態が反映されていると考えさせるのはミスリードであり、実は他の誰かの思春期症候群の事象をかぶっているという可能性はないでしょうか?
怪しいのは牧之原翔子さんしかいないのですが…。
というのも今回、咲太が病院を飛び出して翔子さんと再会する直前で傷が開いて出血するんですよね。
狙ったかのようにタイミングよく現れる初恋の人と、古傷がいきなり開いて血がドバーなんて随分都合がよくない?っていう。
今の時点では考えを補強する明確な判断材料がないのでまだまだ妄想の域なのですが、このあたりも続編劇場版につながる伏線になっていくのかもしれません。
牧之原翔子の正体とは?
映画のメインヒロインは翔子さん(と幼い翔子もかな?)というわけで、彼女の正体は劇場版でハッキリするのでしょうね。
彼女の正体と、同一人物が2人存在することの種明かしが最大のキーポイントになるのでしょうが、牧之原翔子とは結局なんなのでしょうか?現段階でいくつか予想を立てておきますね!
翔子(大)のほうは幻覚である
これは双葉も劇中で言っていましたが、咲太のみが彼女の姿を観測していることから、大きいほうの牧之原翔子は実在していない人物なのではということ。
咲太自身の幻覚や妄想の類なのか、それとも別の誰かの思考が実体化したものなのか?
2年前と最終話の今回、咲太の精神が大きくすり減っている時にタイミングよく現れているのも気になります。
少なくとも、誰かの助けることに尽力していた咲太を救う存在であることには変わりないので、悪い意思が働いた存在ではないと思いたいですね。
翔子(小)は実在している人間
観測理論に基づくと、幼い翔子は咲太以外にも麻衣さんやかえで、双葉など複数の人に対面しています。
とすると、おそらくは生身の人間だと考えられます。
たとえば双葉の思春期症候群のように、“理想”とか“コンプレックス”の自分自身の設計図を思い描き離れた場所で実体化させていたとしたら…翔子(大)は翔子(小)が作り出した空想上の人物という可能性もあるでしょうね。
翔子(大)と翔子(小)以外に本体がいるパターン
上記と似た考えになりますが、全く別に牧之原翔子の本体が居たとして、大人になった自分と中学生の自分を実体化させてしまったケースも考えられます。
理由は単純に幼い子ども特有の大きくなった自分への憧れ…でしょうか。
たとえば難病や不治の病だったり、普通の子のように思いっきり体を動かせない環境にある子ならば、将来の自分の姿に強く憧れを抱き、ごく当たり前の成長を渇望するのかもしれません。
スポンサーリンク青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない13話(最終回)感想
というわけで13回に渡るテレビシリーズも終幕です。
シリアスとラブコメと謎解きの配分がいい具合で非常に満足のアニメでした…!!!
ところどころ急ぎ足な雰囲気もありましたが、限られた時間配分でもグイグイ惹きつけられる魅力があってもっと青ブタの世界に浸っていたいと思わせるパワーがありました。
ではTwitterの声も見ていきますね!
青ブタ最終回13話
めちゃくちゃ感動した。かえで編がまじで良かった。1クールしかなかったけどかえで編をゆっくりみたかった。日記を読むシーンは泣くって。
結局翔子さんって何者なんや??
でも今季の良い作品だった。あとは劇場版を見る!!!
できれば2期にも期待。#青ブタ— シャロりん (@syocha39) December 28, 2018
▲日記読むシーンはあかん…本気で泣かせに来てましたよね。
風呂場と脱衣所の間で扉1枚隔てて会話するシチュエーション、双葉編でもありましたけど、まんま逆で咲太が悩みを吐露して救いを与えられるシーンになっていて鳥肌が立ちましたよ…!!
そして翔子さん何者も全文同意!
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 最終話
別に誰が悪でもないし倒されればいい訳ではないから、どこにも気持ちのぶつけようがないっていうのが本当にどうしようもなくて初めて咲太の少年らしいところ見たというか。色々考えさせられる青春群像劇でした。お疲れ様でした。#青ブタ— Ckrywh (@Ckrywh) December 28, 2018
▲よくも悪くも達観しているというか少年らしさが無い咲太の違和感は私もずっと感じていました。
だからこそ爆発して崩壊してしまった彼の心と前に進もうとするひたむきな意思の説得力がすごかった。
どうしようもない理不尽って本当に急にぶち当たるものです。
咲太が年相応の男の子らしさを出せる相手がこれからずっと麻衣さんであればいいなと思います…!!!
最後、映画観てということか!笑#青ブタ
— ひろき (@yamichan_52) December 27, 2018
▲気になる人は映画見てね!という清々しさでしたね 笑
翔子さんの謎が全て解き明かされるのなら見に行くしかないでしょう。
最後に個人的な評価ですが…2018年私的アニメランキングトップ5入りな程の面白さでした。
元々ラブコメは好きで、しかもストレートじゃない小気味よく捻ったテイストが大好物なので、終わってみると好みにどストライクな作品だったなぁと。
そしてラストは安定のご褒美で締めてくれた麻衣さんのヒロイン力と言ったら…可愛いは大正義…!!!
ではこれにて3カ月に渡る青ブタ考察は終了です。
青ブタロスから浮上すべく、近々原作本を読むとしますね…!!!映画化の次は2期とかあればいいなぁ。
それでは、いつかまたどこかでお会いできますように!
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コメント
こんにちは ひろです。
今回 かえで編完結でしたが、おもったよりあっさりでした。もう少し絡みがあってもよかったかなというのが正直な感想です。
ただ、Bパートの咲太と麻衣さんとのやりとりは、青ブタアニメのまとめとしては大変良かったと思います。麻衣さんではじまって麻衣さんで終わりました。
物語的には、翔子さんの謎はとけずに映画版で明らかにされるようですね。察するに7巻までを映像化する前提で1クールだと足りないし、2クールだとあまってしまうので、苦肉の策で1クール+劇場版(+3話相当)にしたんだと思います。
2期(1クール)しようとすると、5巻程度のストックが必要で現在9巻(+2巻)でてますので、後3巻くらい発刊できれば2期も期待できるのではないでしょうか。
年間コンスタントに2巻発刊されているので、映画の興行収入がよければ、早くて2020年にも2期はあるかと期待してます。
今回、青ブタは最初視聴予定ではなかったのですが、模造紙さんの考察記事を拝見してからあわてて視聴始めました。結果的に今年度1番のアニメに出会えて大変ありがとうございました。
来期も引き続きよろしくお願いします。
こんばんは。返信が遅くなり申し訳ございません!
青ブタ最終話、とても良かったですね…!!!
まさかのイチャコラEDでしたが、タイトルが「バニーガール先輩~」ですから麻衣さんで締めるのは妥当なチョイスなのかもですね。
続編2期も期待しているので、コンスタントに原作ストックができれば最速で2020年に実現かも?の情報は嬉しいですね。
そのためにも映画館に足を運ばなくては(笑)
考察記事がきっかけで…と言ってもらえてこちらこそ身に余る光栄です。
私も本来なら0話切り予定のタイトルでしたが食わず嫌いはいけませんね笑
どんなきっかけで傑作アニメに出会えるかわかりませんし、アンテナは常に貼っておきましょう!
長きに渡ってお付き合いいただきありがとうございました。
来季もよろしくお願いいたします。
こんにちはひろです。
青ブタ 劇場版見てきました。泣けますね。めちゃくちゃよかったです。ただ、TVアニメを見ているのを前提にしており、初見の人にとってはうまく感情移入できないかもしれませんね。やはりTV版と劇場版あわせて1期と考えたほうがいい出来でした。
劇場版の興行収入も良さそうなので、ぜひ2期つくってください。絶対見ますので。
>ひろさん
青ブタ劇場版、鑑賞されたんですね!すごく羨ましい…!!!
私はというと都合映画館に足を運べそうにないので、周囲から漏れ聞こえてくる批評や知り合いからの感想を聞き、かなり良い仕上りになっているのかなと感じています。
元々、テレビアニメ化決定の時点から劇場版ありきの制作していたようなので、商業戦略的な意味でも1期を見たら映画も見てね!という前提の作りだったのでしょうね。
2期期待、絶対見るは同意です。信じて待ちましょう(笑)